更新日:2024年09月26日
ロレックス(ROLEX)の時計には、公式から与えられたモデル名や型番のほかに、マニアやコレクターから名付けられた愛称・ニックネームが存在します。ニックネームはルックスに由来するものが多いですが、その時計の背景にある歴史や物語から連想されることもあるようです。
ニックネームは、特定の時計そのものを指す場合や、文字盤やインデックスなどの意匠(デザイン)を指す場合があります。本ブログではそういったケースも含め、(「それって愛称なの?」というツッコミもあるかもしれませんが、)広義で愛称と呼べるものを集めました。メジャーなものからかなりマニアックなものまで網羅しています。
また、「エアキング」や「デイトナ」など、ロレックスが公式に名づけた“ペットネーム”も存在しますが、主に一般に親しまれている“俗称”をニックネームとしてご紹介します。
新旧含めたロレックスの最新価格をリストアップし、モデル名・型番・素材・ダイヤルカラーとともにまとめています。
2024年4月9日より開催された「Watches & Wonders 2024」にて、ロレックスの新作が発表されました。その新作について、デザインや機能性、スペックを画像付きで紹介しています。
標準カタログには掲載されていないロレックスの「シークレットモデル」を可能な限り集め、画像・スペックを一挙紹介しています。
ロレックスであればどのような時計にもニックネームが存在する、というわけではありません。その時計のデザインやカラーリング、歴史的背景において他とは異なる特徴がみられる場合、ニックネームが生まれるのです。
例えばベゼルや文字盤の色およびその組み合わせ、針の形などの特徴が、既存のロゴや商品のカラーなどに似ていることから、俗称が付けられることがあります。また、モデルの誕生背景や特定の人物との関連性など、歴史的な背景に由来するニックネームも存在します。
ロレックスほど多くのニックネームを持つ時計ブランドはありません。それだけ多くの愛好家がいる、という事実を物語っていますね。
「GMTマスター」および「GMTマスターⅡ」は、二か国の時刻を同時に把握できるGMT機能を備えた時計です。第二タイムゾーンの昼夜を識別する二色のベゼルが特徴的で、このカラーをもとに多くのニックネームが付けられています。
GMTマスターⅡの各モデルについて、販売相場や価格推移、定価に対する換金率などをまとめています。
ロレックスのGMTマスターおよびGMTマスターⅡを着用している有名人と、その着用モデルを紹介しています。
赤と青のベゼルが特徴的な「ペプシ(Pepsi)」。ニックネームの由来は炭酸飲料のペプシで、ロゴマークのカラーにちなんで名づけられました。赤は日中、青は夜間を表しており、渡航者やパイロットが時間帯を判別するのに便利なカラーリングで、GMTマスターI初代から続く伝統のカラーリングです。
「Ref.1675」に始まり、「Ref. 16750」「Ref. 16700」「Ref. 16710」「Ref. 116719BLRO」「Ref. 116710BLRO」「Ref. 126710BLRO」などがあります。
青と黒のベゼルが特徴的な「バットマン(Batman)」。アメコミのヒーロー・バットマンが着用している青いマントと黒いスーツにちなんで名づけられました。
「Ref.116710BLNR」「Ref.126710BLNR」などがあり、5連ブレスが華やかなジュビリーブレスレットモデルは「バットガール」とも呼ばれています。
赤と黒のベゼルが特徴的な「コーク(Coke)」。ペプシの競合商品である「コカ・コーラ」のイメージカラーにちなんで名づけられました。
モデル例としては「Ref. 1675」「Ref. 16760」「Ref. 16710」などがあり、2024年時点ではラインナップになく、復活が期待されているカラーでもあります。
緑と黒のベゼルに左リューズを合わせた「スプライト(Sprite)」。コカ・コーラ社の炭酸飲料「スプライト」のグリーンカラーが由来です。ロレックスの量産モデルとしては珍しい左利き用ということで、「レフティ」とも呼ばれています。
海外では「Destro」(イタリア語で右を意味する。左利きの人は時計を右手に着けるため。)や、「Green Lantern」などの呼称もあるようですが、日本では聞いたことがありません。
こちらは2022年に発表された「Ref. 126720VTNR」に付けられたニックネームです。
旧モデルは茶色×金、現行モデルは茶色×黒のベゼルを備えた「ルートビア(Root Beer)」。アメリカの飲食店A&Wで販売されている炭酸飲料「ルートビア」がその名の由来です。
SS×エバーローズゴールドの「Ref. 126711CHNR」ほか、旧バージョンには「Ref. 16713」などがあります。
「ファットレディ(Fat Lady)」は、初代GMTマスターⅡ「Ref. 16760」のニックネームです。他のモデルよりわずかに厚みのあるケースと丸みを帯びた外観から、グラマラスな女性のイメージで名づけられました。そのイメージに相応しい女優の名をとって、「ソフィア・ローレン」とも呼ばれています。素材はステンレススティールで、ベゼルは赤と黒の「コーク」仕様です。
「ファットレディ」「ソフィア・ローレン」の愛称で親しまれているGMTマスターⅡ「Ref. 16760」について、その特徴やニックネームの由来を解説しています。
「クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)」は、世界に名を馳せる映画俳優兼監督、クリント・イーストウッドが愛用していた「GMTマスター Ref. 16753」の愛称です。1982年公開の映画『ファイヤーフォックス』などの劇中でも着用されていました。
デザインは、茶色×金色ベゼルの「ルートビア」に、華やかなジュビリーブレスレットを合わせています。円錐状のアワーマーカーを備えたフジツボ(ニップル)ダイヤルが特徴的です。
青一色のベゼルが鮮やかな「ブルーベリー(Blueberry)」。1970年代に製造されていた「Ref. 1675」の一種であり、アラブ首長国連邦(UAE)の紋章入りモデルが出回ったりしたことから、限られた顧客にのみ販売されていたカスタムモデルではないかと言われています。しかし、ロレックスの標準カタログに掲載されていなかったことから、本当にロレックスが製造したものかどうか疑う声もあります。非常に希少で、収集価値の高いモデルです。
フクシア(紫紅)のベゼルが美しい「ピンクパンサー(Pink Panther)」。ベゼルの赤色部分が、経年により紫がかった色味に変化しています。こちらはロングセラーモデル「Ref. 1675」の一種で、1960年代後半の短い期間に製造されたと思われる希少な個体です。
「Ref.1675」の金無垢モデル「コンコルド(Concorde)」。1969年~2003年に使用されていた超音速旅客機・コンコルドにちなんで名づけられました。この金無垢モデルはコンコルドのテストパイロットが着用したとして宣伝されたものです。
コンコルドの広告に掲載されていたのはリューズガード付きのモデルで、メルセデス針ではなくバー針を使用しています。デイトジャストなどの針の流用を防ぐためか、短針に比べて細身に作られた長針が特徴的です。
「Ref. 1675」のうち、山のように尖ったリューズガードが特徴的な「コルニーノ(Cornino)」。イタリアにあるコルニーノの山に形状が似ていることから名づけられました。
2022年12月に開催されたフィリップスのオークションについて、定番モデルや注目モデルのスペックおよび落札結果をまとめました。ロレックス・GMTマスターの「コルニーノ」モデルも落札されています。
「スティックダイヤル(Stick Dial)」とは、文字盤にプリントされている【GMT-MASTER Ⅱ】の「Ⅱ」の上下に横棒が無く(「Ⅱ」ではなく「||」)、棒状(スティック状)に見える個体のことです。
「Ref. 16710」の一部(D番、Z番、M番)に存在しますが、生産数は限られています。そのほか、「Ref. 116710LN」の一部モデルにも見られます。
ロレックス GMTマスターⅡ「Ref. 116710LN」のスティックダイヤルについて、画像付きで説明しています。
「ロングE(Long E)」とは、文字盤にプリントされている【ROLEX】の「E」について、中央の横線が通常より長い個体のことを指します。
GMTマスターのセカンドモデル「Ref. 1675」の初期タイプに見られる特徴です。
世界中のダイバーズウォッチの礎を築いたロレックスの「サブマリーナー」。ダイバーの安全を確保する逆回転防止ベゼルを備えているほか、高い防水性を保持しています。スポーティーで洗練されたダイヤルデザインは視認性が高く、普段使いにも便利です。そんなサブマリーナー系にも数多くのニックネームが付けられています。
ロレックス サブマリーナーの腕時計を愛用している有名人と、その着用モデルを紹介しています。
ベゼルとダイヤルをグリーンで統一した「ハルク(Hulk)」。マーベルのスーパーヒーローで、緑の巨人の姿が印象的な「超人ハルク」にちなんで名づけられました。ロレックスのコーポレートカラーであるグリーンが目を引くモデルで、「グリーンサブ」とも呼ばれています。
「116610LV」は2020年に生産終了しました。
グリーンベゼルとブラックダイヤルを組み合わせた「カーミット(Kermit)」。『セサミストリート』に登場するカエルのマペット「カーミット」の色合いがニックネームの由来です。
カーミット「Ref. 16610LV」は2003年、サブマリーナーの誕生50周年を記念して発表されました。こちらはハルクの前に販売されていたモデルで、グリーンベゼルを初めて採用したモデルとして知られています。
2020年に発表された「Ref.126610LV」は、世界に展開する喫茶店チェーン「スターバックス コーヒー」のロゴと色合いが似ていることから、「スターバックス(Starbucks)」の愛称で親しまれています。こちらもカーミットと同様、グリーンベゼルとブラックダイヤルを組み合わせていますが、ベゼルのグリーンがやや濃くなっているのがポイントです。
鮮やかなブルーのベゼル・ダイヤルが特徴的な「スマーフ(Smurf)」。全身真っ青な妖精「スマーフ」にちなんで名づけられており、そのビジュアルから「青サブ」とも呼ばれています。型番は2008年に発表された「Ref. 116619LB」で、サブマリーナー初のホワイトゴールド無垢モデルとしても知られています。
ブルーベゼルとブラックダイヤルを組み合わせた「クッキーモンスター(Cookie Monster)」。『セサミストリート』に登場する「クッキーモンスター」のカラーにちなんで名づけられました。型番は「Ref. 126619LB」で、スマーフと同様にホワイトゴールドを使用した高級モデルです。また、ケースサイズ40mmのスマーフに対し、クッキーモンスターは41mmとなっています。
「ジェームズ・ボンド(James Bond)」とは、1962年のジェームズ・ボンド第1作『ドクター・ノオ』の劇中にて、初代ボンドを演じたショーン・コネリーが着用していた「Ref. 6538」のことです。その後、同じく007シリーズの『ロシアより愛を込めて』『ゴールドフィンガー』にも登場しています。こちらはノンデイトかつリューズガードが設置されておらず、8mmの“デカリューズ”が存在感を発揮しています。
映画で時計が映し出された際、モデルを特定するのに論争が巻き起こったそうで、5508、5510なども候補として残っていたのだとか。
「ブルージー(Bluesy)」は、ブルーのベゼルとダイヤルを備えたSS×YGのコンビモデル(ロレゾール)です。海外での愛称であり、日本では全くと言っていいほど使われていません。
2020年に発売された「Ref. 126613LB」と、先代の「Ref. 116613LB」などがあります。
1969年~1979年に製造されていた「Ref.1680」のうち、文字盤にプリントされている【SUBMARINER】のロゴが赤くなっているものを「赤サブ」と呼んでいます。「Ref. 1680」の初期は全て赤サブで生産されており、中でも防水表示が「200m=660ft」と記載されている「メーターファースト」の個体は人気があります。
1955 年から 1956 年にかけて300本ほど製造されたと言われている「ref. 6200」は、3-6-9 のアラビア数字インデックスを備えた「エクスプローラー ダイヤル」を最大の特徴としており、“キング・サブ(King Sub)”とよばれています。ロゴの大きいものと小さいものの2パターンあり、特に6時の位置の上に「Submariner」のモデル表記があるものは希少価値が高い、とされています。当時のサブマリーナらしく、リューズガードのない特大サイズのリューズ(“ビッグクラウン“)や”メルセデス針“と言った特徴も持ち合わせています。
「ビッグ・クラウン(Big Crown)」は、「デカリューズ」とも呼ばれる直径8mmの大型リューズを備えたモデルです。先に紹介した「ジェームズ・ボンド」が劇中で発見されたことにより、注目されるようになりました。
サブマリーナーの「Ref. 5510」「Ref. 6200」「Ref. 6538」がビッグ・クラウンにあたります。
サブマリーナーのビッグ・クラウン(デカリューズ)モデル「Ref. 5510」のスペックをまとめています。
「ミルサブ/ミリサブ(MilSub)」は軍用サブマリーナー(Military Submariner)の総称です。ロレックスは国防省(MOD)の依頼を受け、英国海軍の水中戦闘員が使用する防水時計を製造していました。高い信頼性と頑丈さを追求するべく、初期モデルからあらゆる調整が行われています。
はじめはボンドモデル「Ref. 6538」のデザインや機能に調整を加え、「A/6538」と呼ばれる特別なモデルを生産していました。その後、1970年代初頭に「Ref. 5513」、次にダブルリファレンスの「Ref. 5513/5517」、最後に軍用限定の「Ref. 5517」を製造。この「5517」は民間用が存在しないことから希少性が高く、特に価値あるモデルとされています。剣針と、ベゼルを指す矢印の針が特徴的です。
ちなみに「Ref. 5514」は、潜水作業専門会社コメックス(COMEX)用に作られたモデルですので、厳密にはミルサブとは言えないでしょう。
ロレックスの軍用サブマリーナー「Ref. 5517」について、来歴や特徴を紹介しています。
2020年12月、フィリップスのオークションで落札された高級時計について、特徴や歴史的背景を詳しく説明しています。
「バート・シンプソン(Bart Simpson)」はダイヤル上の王冠マークの俗称で、王冠の切込みが浅いのが特徴です。アメリカのアニメ『シンプソンズ』のキャラクター「バート・シンプソン」の尖ったヘアスタイルにちなんで名づけられました。
こちらはミルサブの「Ref. 5513」ですが、この他にも1950年代半ばから1960年代前半頃までのサブマリーナーおよびGMTマスターIIに見られます。
「フジツボ」はインデックスの外枠が大きく盛り上がり、夜光部分が小さくなっているダイヤルのことです。海岸の岩場や船底に生息しているフジツボに似ていることから名づけられました。海外では「ニップル(Nipple)」と呼ばれています。
1960年代から1980年代にかけて製造されていたサブマリーナーおよびGMTマスターのうち、金無垢またはコンビモデルにのみ見られる特徴です。サブマリーナーは「Ref.1680/8」「Ref. 16803」、GMTマスターⅡは「Ref. 1675/8」「Ref. 16753」などがあります。
ロレックス GMTマスターⅡ「Ref. 1675/3」フジツボモデルの実機を、画像付きで詳しく紹介しています
初代シードゥエラー「Ref. 1665」のうち、文字盤にプリントされている【SEA-DWELLER】および【SUBMARINER 2000】が赤文字で表記されているものを「ダブルレッド(Double Red)」と呼んでいます。略称は「DRSD」。日本でのニックネームは「赤シード」です。【SUBMARINER 2000】の表記がない「シングルレッド(SRSD)」も存在します。
2017年にシードゥエラー誕生50周年を記念して発売された「Ref.126600」は、初代モデルの「シングルレッド」のデザインを引き継いでいます。
初代シードゥエラー「Ref. 1665」の中でも特に希少な“シングルレッド”と呼ばれる個体について、特徴やその価値を解説しています。
ロレックスの希少個体「赤シード」には、製造時期によって4パターンのダイヤルが存在します。この記事では4パターンの細かな違いを画像付きで解説しています。
「Ref. 16800」と「Ref. 16610」の間に生産された「サブマリーナー デイト Ref. 168000」。型番に0が三つ続いていることから「トリプルゼロ(Triple Zero)」と呼ばれています。1980年から1988年のわずかな期間に製造されたもので、当時の型番は5桁が基本であるのに対し、近年のモデルと同様の6桁が与えられています。保証書にはなぜか「16800」と記載されるなど、非常に謎の多いモデルです。デザインは16800と変わりありません。
1978年から1991年まで生産されていたシードゥエラーの第2世代モデル「Ref. 16660」。型番に6が三つ並んでいることから、「トリプルシックス(Triple Six)」と呼ばれています。発売初期のモデルにはインデックスのフチがなく、希少性・人気ともに高いです。
初代シードゥエラー「Ref. 1665」のうち、文字盤の表記に白文字を使用しているモデルは「グレートホワイト(Great White)」と呼ばれています。「Ref. 1665」は1967年に登場し、初期は全て赤シードでしたが、1970年代後半にホワイトに変更されました。二行目にあった【Submariner 2000】の表記も削除されています。
「ジェームズ・キャメロン(James Cameron)」は、最高峰の防水性能を誇る「シードゥエラー ディープシー Ref. 116660」のニックネームです。2012年、映画監督ジェームズ・キャメロンが地球最深部のマリアナ海溝の底に単独で到達したことを記念して、2014年に発表されました。ブルー・ブラックのグラデーションが美しい「D-ブルーダイヤル」が印象的なモデルで、後継機は「Ref. 126660」です。
印象的なダイヤルで、ロレックス不動の人気コレクションとして君臨している「コスモグラフ デイトナ」。モータースポーツとの結びつきからデザインされ、高い精度と耐久性を保持しています。クロノグラフでありながらエレガントで洗練されたデザインも魅力の一つです。デイトナにはデザインを動物に例えたものなど、ビジュアルに基づくニックネームが多く付けられています。
ロレックス デイトナの現行モデルを素材別に分類し、それぞれ型番・素材・ダイヤルカラー・定価を表にまとめています。
ロレックス デイトナを愛用している有名人と、その着用モデルを紹介しています。
白い文字盤に黒のサブダイヤルを合わせた「パンダ(Panda)」。白黒のデザインが動物のパンダに似ていることから名づけられました。コントラストが強いため視認性が高く、ドライバーからも支持を得ています。また、コレクターの間でも非常に人気の高いモデルです。
これと反対に、黒い文字盤に白のサブダイヤルを合わせたモデルは「逆パンダ」と呼ばれることがあります。 「Ref. 116500LN」「Ref. 126500LN」などがあります。
白い文字盤に黒いサブダイヤルを配置した「パンダ」ダイヤル。この記事ではロレックス デイトナのみならず、あらゆるブランドから発表されているパンダモデルをまとめて紹介しています。
「ポール・ニューマン(Paul Newman)」は、ハリウッド俳優ポール・ニューマンが着用していたモデルと同じ特徴を持つダイヤルのことです。別名「エキゾチックダイヤル」とも呼ばれています。文字盤のカラーとセコンドトラック・サブダイヤルのカラーが反転しており、立体感のあるデザインです。サブダイヤルにはアラビア数字と四角形のポイントが配置されています。
画像は実際にポール・ニューマンが着用していた「Ref. 6239」です。2017年にPhillipsのオークションにて、約20億2591万円(17,752,500ドル、1ドル=114.12円、2017年10月26日時点)で落札され、世界で最も高額なロレックスとなりました。
そのほか、白黒が反転した「Ref. 6241」などがあります。
ポール・ニューマンが実際に使用していたというデイトナ「Ref. 6239」が、2017年10月にフィリップスのオークションにて落札されました。そんな「Ref. 6239」の特徴や歴史的背景、落札結果までまとめています。
世界三大レースの一つ「ル・マン24時間レース」の100周年を記念して発表された「コスモグラフ デイトナ Ref. 126529LN」。ポール・ニューマン(エキゾチックダイヤル)に類似しているダイヤルの検証をはじめ、スペックや特徴を詳しく解説しています。
虹色のバゲットカットサファイアがベゼルで煌めく「レインボー(Rainbow)」。2012年のバーゼルワールドで発表された「Ref. 116598RBOW」は、インデックスに8Pのダイヤモンドを使用しています。また、2018年のバーゼルで発表された「Ref. 116595RBOW」は、インデックスに虹色のバゲットカットダイヤモンドを配しています。レインボーは有名人の愛用時計としても有名なモデルです。
ロレックス デイトナだけではなく、あらゆる腕時計ブランドでレインボーカラーを使用したモデルが発表されています。この記事では世界中のレインボーウォッチをまとめ、選び方のポイントも紹介しています。
英語で「ヒョウ」を意味する「レオパード(Leopard)」は、派手なヒョウ柄のダイヤル・ブレスが印象的なモデルです。ベゼルには36個のコニャックサファイア、ケースのフラッシュフィットには48個のダイヤモンドがセッティングされています。型番は「Ref. 116598SACO」です。
ダイヤモンドで飾られたトラ柄ダイヤルが印象的な「タイガーアイ(Eye of The Tiger)」。ベゼルにはバゲットカットダイヤモンドがセッティングされています。型番はデイトナの「Ref. 116588TBR」で、人気が高く流通量が少ないため、市場価格が高騰しています。
ちなみにデイデイトにも、天然石のタイガーアイを使用した「タイガーアイ(Tiger’s Eye)」と呼ばれるモデルが存在します。日本では同じニックネームが使用されていますが、全くの別物です。
「ジョン・プレイヤー・スペシャル(John Player Special)」、通称「JPS」は、イエローゴールドのデイトナ「Ref. 6241」に付けられたニックネームです。この時計はロータス・F1チームが乗っていたブラックとゴールドのレーシングカーと同じカラーリングで、チームのスポンサーを務めていたタバコブランド「ジョン・プレイヤー・スペシャル」にちなんで名づけられました。
「Ref. 6241」のうちほとんどがステンレススティール製で、18Kゴールドモデルはわずか10本程度なのだとか。大変希少価値の高いモデルです。
デイトナの希少モデル「ジョン・プレーヤー・スペシャル」のポール・ニューマンダイヤルが、2020年にサザビーズのオークションで高額落札されました。そのスペックや落札価格について解説しています。
スイスのマニュファクチュール・ゼニスが製造したムーブメント「エル・プリメロ」をベースとした自動巻きキャリバー「Cal.4030」搭載モデルは「ゼニス(Zenith)」と呼ばれることがあります。ロレックスの耐久力とゼニスの精度を融合した特別なモデルです。
型番はステンレススティールの「Ref. 16520」、イエローゴールドコンビの「Ref. 16523」があります。初期のデイトナは手巻き式を採用していましたが、1988年に発表された16523以降すべてのモデルに自動巻きを搭載するようになりました。
ゼニスの腕時計を愛用している有名人と、その着用モデルを紹介しています。
「プラトナ(Platona)」は、プラチナ製のデイトナの略称です。2013年にデイトナ初のプラトナモデル「Ref. 116506」が発表され、デイトナ誕生60周年を迎えた2023年に新モデル「Ref. 126506」が登場しました。
文字盤の表記が【ROLEX】単独である個体は、「ソロ(Solo)」と呼ばれています。通常であれば【DAYTONA】や【OYSTER PERPETUAL】などの表記も並列されていますが、ソロの文字盤にはブランド名しか記されていません。
ソロは「Ref. 6239」と「Ref. 6240」の一部に、ごくわずかに存在しています。
ロレックス デイトナ「Ref. 6240」のソロモデルについて、特徴やスペック、希少価値の高い理由などを解説しています。
手巻き式デイトナの傑作と言われる「Ref. 6263」のうち、6時位置に赤文字で記された【DAYTONA】が通常より大きいものを「ビッグレッド(Big Red)」と呼んでいます。他のモデルと比べてみると、文字の幅が広くなっていることが分かるでしょう。
ロレックス デイトナ「Ref. 6263」は、製造時期によってダイヤルやベゼル、プッシャーなどの特徴が異なっています。その違いを解説するとともに、「ビッグレッド」などレア度を見分けるポイントをまとめています。
「ビッグアイ(Big Eyes)」は、サブダイヤル(目)が通常よりも大きくなっている個体のことです。クロノグラフの積算計が大きいため、計測結果がはっきりと表示されて見えます。
型番は「Ref. 6263」または「Ref. 6265」があります。近年はサブダイヤルのリングが細くなったことで、ビッグアイのように大きく見えるモデルが増えているようです。
デイトナの第4世代「Ref. 16520」のうち、インダイヤルのリングがブラウンに変色した個体を「パトリッツィ(Patrizzi)」または「ブラウンアイ(Brown Eye)」と呼んでいます。この特性に最初に気がついた競売人、オズワルド・パトリッツィにちなんで名づけられました。こちらはブラック文字盤のみに起こる変色です。
インダイヤルが変色した「パトリッツィ」ダイヤルの価値や定義などを解説しています。
1989年から2000年まで生産されていた「Ref. 16520」のうち、6時位置のサブダイヤルに見られる「6」の数字が、上下逆の「9」になっているものを「逆6(Reverse 6)」と呼んでいます。これは、サブダイヤルの中心を軸にして数字を回転させているために発生した現象です。1995年頃からは文字盤の上下を基準に数字を配置しているため、「正6」となっています。
パトリッツィや逆6など、ロレックス デイトナ「Ref. 16520」の特徴や希少なポイントをまとめています。
「オイスター・ソット(Oyster Sotto)」とは、12時位置の表記の一番下に【OYSTER】と記されている個体のことです。「Sotto」はイタリア語で「下」を意味しており、オイスター・ソットは「一番下に記されたオイスター」を表しています。また、表記の並びが上から【ROLEX】【COSMOGRAPH】【OYSTER】となることから、頭文字をとって「RCO」とも呼ばれています。
オイスター・ソットが生まれた理由としては、デイトナがオイスターを名乗る前に作られた文字盤を「Ref. 6263」に使用するべく、後から【OYSTER】の表記を付け加えたという説があります。
冒険家のために作られ、過酷な環境下でのテストを乗り越えたプロフェッショナルウォッチ「エクスプローラーⅡ」。高い精度と耐久性を保ちつつ、24時間針で第2タイムゾーンの時刻を把握することもできます。シンプルかつスポーティーで、普段使いにも便利なデザインです。
ロレックス エクスプローラーⅡの腕時計を着用している有名人と、その着用モデルを紹介しています。
「ポーラー(Polar)」は「南極」を意味しており、ホワイトダイヤルが特徴的なモデルです。当時のロレックスの広告で南極探検家が装着した時計として打ち出していたことや、南極の氷のように白い文字盤というイメージから名付けられたと言われています。
「Ref. 16550」「Ref. 16570」「Ref. 216570」「Ref. 226570」などがあります。
「スティーブ・マックイーン(Steve McQueen)」は、初代エクスプローラーII「Ref. 1655」に付けられたニックネームです。矢印型の24時間針から、矢を意味する「フレッチョーネ」とも呼ばれていました。
俳優スティーブ・マックイーンが着用していたとされていますが、実際に彼がこのモデルを身に着けていた証拠はありません。その代わり、マックイーンはサブマリーナーを愛用していたと言われています。また、ダイヤルに「STEVE McQUEEN」の赤いロゴが記された、リアルマッコイズ社製のサブマリーナーやシードゥエラーもあります。
「デイデイト」および「デイトジャスト」は、特徴的な日付表示を備えたロレックスの人気コレクションです。デイトジャストは素材やカラーリングのバリエーションが豊かで、数多くの有名人に選ばれています。デイデイトは金無垢・プラチナ素材のみを使用しており、ロレックスの最上位ラインとして位置づけられています。
「サンダーバード(Thunderbird)」は、「Ref. 16264」および回転ベゼル(ターン0グラフ)を備えたデイトジャストの愛称です。ニックネームの由来はアメリカ空軍のアクロバットチーム「サンダーバーズ」で、「Ref. 16264」はその隊長であるドン・フェリス大佐の引退記念として作られました。後年には回転ベゼル付きのモデルが「デイトジャスト・ターン0グラフ」として発表されています。
回転ベゼルを備えたデイトジャスト、サンダーバード「Ref. 16264」の実機を画像付きで詳しく紹介しています。
「プレジデント(President)」はロレックスの最上位モデル・デイデイトのニックネームです。厳密にはデイデイトのために特別にデザインされた「プレジデントブレスレット」を指しています。こちらは歴代のアメリカ大統領が愛用していたことから名づけられました。
色鮮やかなエナメル文字盤が特徴の「ステラ(Stella)」。1970年代のデイデイトおよびデイトジャストの金無垢モデルに使用されていた文字盤で、ロレックスによって「ラッカー仕上げのステラ(lacquered Stella)」と呼ばれていました。
ニックネームの由来については諸説ありますが、スイスの会社「ステラ」によって作られたことが由来だという説が濃厚です。主に中東市場で人気を博していたと思われます。カラーバリエーションが豊富で、「Ref. 6916」「Ref. 18039」など様々なモデルが存在します。
2023年に発表されたパズルモチーフのデイデイトは、「Emoji」や「パズル(Puzzle)」のニックネームで親しまれています。3時位置の小窓には日付の代わりに31種類の絵文字が表示され、12時位置の小窓には曜日の代わりに7種類のポジティブなキーワードが表示されるという、遊び心たっぷりのモデルです。これまでのロレックスの伝統的なデザインから一歩踏み出し、ポップでカラフルな現代的要素を取り入れています。シャンルベ・エナメルを用いた立体的なダイヤルに、バゲットカットサファイアのインデックスが華やかな印象です。
「Ref. 128235」「Ref. 128238」「Ref. 128239」の素材違い3種で展開されています。
ロレックス2023年新作のスペックやデザインの特徴をまとめて紹介しています。
1970年代から1980年代に製造されたもので、アプライドではなく塗装されたローマンインデックスを採用した「バックリー(Buckley)」ダイヤル。このダイヤルを好んだ有名な時計コレクター「ジョン・バックリー」にちなんで名づけられました。インデックスが大きめで視認性が高いのが特徴です。
モデル例としては、「Ref. 16013」「Ref. 16014」などがあります。
通常よりも幅広の針とインデックスを使用した「ワイドボーイ(Wide Boy)/ファットボーイ(Fat Boy)」。針とインデックスの中央には溝が刻まれています。ヴィンテージのデイトジャストおよびデイデイトに見られる特徴で、希少性が高いです。
モデル例としては、「Ref. 1601」「Ref. 1603」などがあります。
シンプルで普遍的なデザインに、ロレックスの個性を詰め込んだ「オイスターパーペチュアル」。高い防水性と耐久性を誇るオイスターケースに身を包み、過酷な環境下でも美しい輝きを保っています。
「バブル(Bubble)」は、2023年に発表されたオイスターパーペチュアル“セレブレーション”のニックネームです。ダイヤルにはオイパペの“キャンディカラー”で彩られた丸(バブル)が描かれており、遊び心が感じられます。ロレックスの機能やスタイルを守りつつ、現代的な要素を加えた発展的なモデルです。
「Ref. 124300」「Ref. 126000」「Ref. 277200」のサイズ違い3種で展開されています。
1930年代から1940年代に販売されていた初期の自動巻きオイスターパーペチュアルにおいて、ケースバックが泡のように膨らんだモデルを「バブルバック(Bubbleback)」と呼んでいます。自動巻き機構の開発当時、手巻き式ムーブメントの上にパーペチュアルローターを搭載するため、ケース内には追加のスペースが必要でした。そこで、裏蓋に膨らみを持たせることでムーブメント・ローターの両方を収めることに成功しました。
モデル例としては、「Ref. 2764」「Ref. 2940」などがあります。
「ボンベイ(Bombay)」は、ケースサイドからツイストしてエレガントなカーブを描く “ボンベイラグ”を備えたモデルです。ニックネームは、凸状を意味するフランス語「bombé」に由来しています。
1950年~60年頃に製造されていたオイスターパーペチュアルに見られるモデルで、例として「Ref. 6593」「Ref. 1011」などがあります。
そのほか、ロレックスの有名なニックネームをご紹介します。
「キリー/ジャン=クロード・キリー(Jean-Claude Killy)」はデイトナ以前に製造されていたプレデイトナ“ダト コンパックス”のニックネームです。フランスのアルペンスキー選手、ジャン・クロード・キリーが愛用していたことから名づけられました。彼は1960年代後半に一世を風靡したアルペンスキーの元フランスチャンピオンです。ロレックスのブランドアンバサダーとしても中心的存在で、後に同社の取締役に就任したこともあります。
キリーはトリプルカレンダーを搭載したクロノグラフで、1950年代にわずかに製造された希少モデルです。「Ref. 6036」「Ref. 6236」のほか、「Ref. 4768」「Ref. 4767」「Ref. 5036」もキリーと呼ばれるケースがあります。
「キリー」のニックネームで知られるロレックス オイスタークロノグラフ「Ref. 6036」の後継機「Ref. 6236」について、生産年代ごとに異なる3タイプの特徴を解説しています。
氷の結晶のようなダイヤモンドが時計全体を覆っている「アイス(Ice)」。型番は「Ref. 116769TBR」です。ホワイトゴールドのケースに、ブリリアントカットやバゲットカットのダイヤモンドが余すところなく敷き詰められており、光を反射してきらきらと輝きます。
以上、実に数多くのニックネームがありましたね。これだけ多様なモデルが生み出されてきたことにも驚きですが、これほど多くのモデルが愛称で親しまれているというのは、収集価値および知名度・人気の高いロレックスならではのことでしょう。ただのGMTマスターではなく「ペプシ」モデル…といった特別感を味わえるのもニックネームの魅力です。
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