更新日:2021年10月03日

ロレックス(ROLEX) 日本限定モデルって知ってる?

ロレックス(ROLEX) 日本限定モデル

ロレックスは1905年にイギリスのロンドンで創業された高級時計ブランドです。1919年からは、時計製造が盛んなスイスのジュネーブに拠点を移しました。ムーブメントの精度や防水性・耐磁性など、機能性を追求したタイムピースを多数製作し、今なお世界の時計産業を牽引する存在です。エリート、パイロット、ダイバー、科学研究者など、あらゆる分野で挑戦・活躍を続ける人々から厚い信頼を寄せられています。

ロレックスの時計は高い機能性に加え、実用的でスタイリッシュなデザインが魅力です。資産としての価値も高く、中古の品が定価より高く販売されていることもあります。「デイトナ」「GMTマスターⅡ」「サブマリーナ」などの人気モデルは正規販売店においても品薄が続き、入手困難な状況です。

今回はそんなロレックスの日本限定と言われているモデルについて紹介します。限定モデルと通常モデルではわずかに見た目が異なる程度ですが、「限定」という価値はとても大きなものです。流通数が少なくプレミア化しているモデルもあるため、購入・売却の際は相場をこまめにチェックしましょう。

ロレックス ターノグラフ 白&黒

ロレックス デイトジャスト(DATEJUST) ターノグラフ(TURN-O-GRAPH) 116263
36.0mm、ステンレススチールケース、自動巻き Cal. 3135、100m防水、各300本限定、2011年発売、定価961,200円

「ターノグラフ(TURN-O-GRAPH)」は2004年から2013年と生産期間が短く、希少性の高いシリーズです。現存する「デイトジャスト」コレクションでは、これと類似したデザインの時計が販売されています。ターノグラフは「TURN→O」、すなわち、ベゼルが回転して「ゼロに戻る」ことが名前の由来です。

こちらの日本限定モデルは、2011年に各色300本限定で販売されました。ケース・ブレスレットには、シルバーカラーのステンレススチールと18Kイエローゴールドを組み合わせた「YGコンビ」が採用されています。回転式ベゼルに彫られたコインの縁のような縦溝や、段差の付いた立体的なバーインデックスが特徴的です。ケース直径は36mmと男性にはやや小さめですが、おさまりのよいサイズ感となっています。

日本限定モデルが通常モデルと違う点は、『秒針・3時位置の日付表示・6時位置の「TURN-O-GRAPH(ターノグラフ)」の文字』の色です。通常モデルはこれらの部分が赤色ですが、日本限定モデルは緑色になっており、スマートで知的な雰囲気を演出してくれます。ダイヤルカラーはブラックとホワイトの2種類で、ブラックは時計全体が引き締まったような印象です。ホワイトは爽やかな印象で、緑色のポイントがよく映えています。

風やほこり、衝撃の影響を防ぐ風防には、硬くて丈夫なサファイアクリスタルが使用されています。3時の部分にはサイクロップレンズが用いられており、日付表示を拡大して見ることが可能です。

ブレスレットには、ロレックスを代表する「オイスターブレスレット」を採用しています。オイスターブレスレットは1930年代後半に発表されたもので、板状金属の3連リンクで構成されています。職人による改良の歴史が詰まっており、丈夫さと快適な装着感が魅力です。ブレスレット中心のイエローゴールドのブロックには鏡面磨きが施されており、メリハリと高級感が演出されています。一つ一つのパーツが大きく、全体的にスポーティーな印象です。

ターノグラフ116263(日本限定)の当時の定価は961,200円で、現在の実勢価格相場は、ホワイトが1,300,000円~1,550,000円前後(330,000円~590,000円程度のプレミア)、ブラックが1,450,000~1,600,000円前後(490,000円~640,000円程度のプレミア)です(2021年9月時点)。

通常モデルのダイヤルはグレー、ホワイト、シャンパンなどが流通しています。ブレスレットはオイスターのほか、ドレッシーなジュビリータイプを使用しているものがありました。日本限定モデルと同じくオイスターブレスレットを用いており、秒針などが赤色の通常モデルの実勢価格相場は、960,000円~1,430,000円前後です。限定モデルに比べて数十万円低い相場となっています。

海外オークションでは、クリスティーズ(CHRISTIE’S)にて落札実績があり、最終落札時(2012年11月)の実勢価格はHKD60,000、落札予想価格はHKD48,000~64,000でした。サザビース(Sotheby's)では2016年に、最終落札価格HKD81,900の実績があります。

日本の老舗百貨店である「松坂屋」が400周年を迎えた際に、記念として発売されたモデルがあります。ダイヤルにダイヤモンドを敷き詰めたタイプが2モデル(男女)、ダイヤルにマザーオブパールを使用したタイプが2モデル(女性用)の、計4モデルです。

ロレックス デイデイト&デイトジャスト 松坂屋400周年

「左」ロレックス デイデイト(DAY-DATE) 松坂屋創業400周年モデル 118239
36.0mm、18Kホワイトゴールドケース、自動巻き Cal. 3155、100m防水、30本限定、2011年発売

「右」ロレックス デイトジャスト 松坂屋創業400周年モデル 179179
26.0mm、18Kホワイトゴールドケース、自動巻き、2011年発売

デイデイト118239は男性向けのモデルで30本限定、デイトジャスト179179は女性向けのモデルで、生産本数は不明です。双方ともかなり希少なモデルと言えるでしょう。

デイデイト118239

「デイデイト」は日付とフルスペルの曜日表示を備えており、世界初の防水性能を持つ自動巻きクロノメーター腕時計です。「クロノメーター」とは、スイス公認クロノメーター検定協会(COSC)が定めているムーブメントの精度規格で、認定検査をクリアした製品だけがその称号を得られます。デイデイトは高い精度と視認性、デザイン性を兼ね備えた一流のコレクションです。

こちらは松坂屋の400周年記念ということで、ダイヤルに400個のダイヤモンドが散りばめられたゴージャスなモデルです。「4」を表すローマンインデックスにはグリーンのエメラルドがはめ込まれています。ケースとベルトは18Kホワイトゴールド製で、美しい光沢と高級感が魅力的です。36mmという男性用にしては小ぶりのケースや、縦溝の入った細めのフルーテッドベゼルがスマートな印象を与えてくれます。

12時位置にはフルスペルの曜日表示、3時位置にはサイクロップレンズによって拡大された日付表示が配置されており、これらは当コレクションの象徴的な部分です。曜日表示の下には「ROLEX」のブランド名、6時位置にはコレクション名「DAY-DATE」が印字されています。ブレスレットは、「デイデイト」コレクションに合わせて作られたという「プレジデントブレスレット」です。半円形の金属パーツが3連リンクになっており、横から見ると両端のパーツの側面が半円形になっていることが分かります。

デイデイト118239(日本限定)の現在の実勢価格相場は、5,050,000円~5,180,000円前後です(2021年9月時点)。ダイヤモンドが使われていることやその希少性から、少々高めの金額になっていると予測できます。

デイトジャスト179179

「デイトジャスト」コレクションは、ロレックスにおいてクラシックウォッチの典型とされています。こちらの記念モデルは男性用のデイデイトとかなり似た仕様ですが、ケースサイズが26mmと小さめで、女性の細い腕にもぴったりのデザインです。12時位置には曜日表示の代わりに、ロレックスのシンボルマーク(王冠)が記されています。

デイトジャスト179179(日本限定)はメンズモデルに比べて流通が少なく、実勢価格相場は流動的です。過去には1,800,000円ほど(最終販売価格)で販売された実績があります。

ロレックス デイトジャスト 松坂屋400周年 179179NG

ロレックス デイトジャスト 179179NG
約25mm、18Kホワイトゴールドケース、自動巻き、100m防水、各50本限定、2011年発売、定価283万5,000円

こちらも上記で紹介した2モデルと同様、老舗百貨店「松坂屋」の創業400周年を記念して製造されました。マザーオブパールのダイヤルと、インデックスにあしらわれたダイヤモンドが輝きを放つ美しいモデルです(型番の末尾にある「NG」についてですが、「N」はシェル(マザーオブパール)ダイヤルを、「G」はダイヤモンドインデックスを表しています)。400周年にちなんで、4時位置のインデックスにはレッドルビー、またはブルーサファイアがはめ込まれており、シルバー系でまとめられた時計にアクセントを加えています。12時位置に刻まれたロレックスのシンボルマーク(王冠)は、女性の愛らしさと気品を際立たせてくれるでしょう。

ホワイトゴールド製のケース・ブレスレットは上品な高級感を醸し出し、フルーテッドベゼルはダイヤルの華やかさを強調しています。ダイヤル表面には凹凸があり、外からの光を乱反射するため、角度によって異なる表情が見られるというのも魅力の一つです。

こちらはムーブメントの精度規格であるクロノメーターの認定を受けており、見た目の美しさだけではなく、丈夫さも折り紙付きです。3時位置にはサイクロップレンズで拡大された日付表示が配置されています。ブレスレットは3連リンクの「プレジデントブレスレット」を採用しており、側面から見たときの半円形が特徴的です。

デイトジャスト179179NG(日本限定)の当時の定価は2,835,000円で、中古腕時計市場でルビータイプは1,420,000円(最終販売価格)、サファイアタイプは1,920,000円ほど(最終販売価格)で販売された実績があります。

通常モデルは、4時位置のインデックスが他と同じダイヤモンドになっています。通常モデルの実勢価格相場は、1,550,000円~1,970,000円前後が相場です(2021年9月時点)。

ロレックス エクスプローラーⅡ 216570 読売ジャイアンツ優勝記念モデル

ロレックス エクスプローラーⅡ(EXPLORER Ⅱ) 216570 読売ジャイアンツ優勝記念モデル
自動巻き Cal. 3187、100m防水、88本限定、2012年発売

こちらのモデルは、プロ野球チーム「読売ジャイアンツ(巨人)」が、2012年にセ・リーグ、セ・パ交流戦、クライマックスシリーズ、日本シリーズ、アジアシリーズにおいて5冠を達成した際、その記念としてデザインされました。原辰徳監督がロレックスにオーダーし、読売ジャイアンツの関係者が購入したと言われているもので、一般人の入手は困難を極めます。原監督の背番号「88」にちなんで、88本のみ生産された希少モデルです。

「エクスプローラーⅡ」は冒険家・探検家のための様々な機能が搭載されたコレクションで、耐久性の高いオイスタースチールのケースと、丈夫で快適な着用感を誇る「オイスターブレスレット」を使用しています。針やインデックスには青色に発光するルミネッセンス素材が使用されており、洞窟や極地など暗闇での視認性も抜群です。オレンジ色の矢印針は24の目盛りを備えたGMTベゼルを指しており、昼夜が分からないような環境でも現在の時刻を把握することができます。設定によっては、2つ目のタイムゾーンの時刻を指し示すことも可能です。

通常モデルと異なるのは、ベゼルの文字とダイヤルの目盛りが、読売ジャイアンツのイメージカラーであるオレンジになっているという点です。また、6時位置には「GIANTS」のロゴに加え、「JAPAN CHAMPIONS 2012」という文字が記されています。

3時位置には日付表示があり、サイクロップレンズによって拡大されています。

「ロレックス エクスプローラーⅡ(EXPLORER Ⅱ) 216570 読売ジャイアンツ優勝記念モデル」は希少モデルのため、現在市場にほとんど流通しておらず、出品された際には価格が跳ね上がる可能性もあります。ご参考までに、同じ型番で通常モデルの実勢価格相場は、1,250,000円~1,600,000円前後です(2021年9月時点)。少なくともこれ以上の値が付くのは間違いないでしょう。

オイスターパーペチュアル 116000 日本限定

ロレックス オイスターパーペチュアル(OYSTER PERPETUAL) 116000
36.0mm、ステンレススチールケース、自動巻き Cal. 3130、100m防水、600本限定、2008年発売、定価566,500円

「オイスターパーペチュアル」は、1926年に開発された初代「オイスター」の直系と言えます。オイスターは腕時計として初めて、ムーブメントの精度規格であるクロノメーターの基準をクリアしました。埃や水に耐えうる防水腕時計の開発も、これが世界初と言われています。オイスターパーペチュアルはそんなオイスターの特徴を繋いだコレクションです。時・分・秒を3針で表すシンプルな機能と洗練されたデザインを兼ね備えた、クラシックウォッチの典型コレクションとして親しまれています。

「オイスターパーペチュアル 116000」のうち、ブラックのダイヤル、3・6・9のアラビアインデックス、白い夜光塗料を備えたこちらのモデルは、日本のみで流通していたと言われています。流通期間は2008年頃にわずか1年ほどで、今では非常に希少なモデルです。

36.0mmという小ぶりなケースサイズに、全体的にモノトーンでまとめられたカラーリングは、落ち着いた印象を与えてくれます。針の形状を除き、「エクスプローラーⅠ」と似た雰囲気のデザインが特徴です。埃や水を防ぐ風防にはサファイアクリスタルを使用しており、エクスプローラーさながらの堅牢さを誇ります。ブレスレットは板状の金属パーツを3つ繋げた「オイスターブレスレット」を採用しており、着け心地も抜群です。

オイスターパーペチュアル116000(日本限定)の当時の定価は566,500円で、現在の実勢価格相場は、1,020,000円~1,600,000円前後(470,000円~1,030,000円程度のプレミア)です(2021年9月時点)。

同じ型番の通常モデルには青のダイヤルやピンクのインデックスを使用したモデルがありました。通常モデルの実勢価格相場は、770,000円~1,000,000円前後です。

スペースドゥエラー 1016

ロレックス スペースドゥエラー(SPACE-DWELLER) 1016
ステンレススチールケース、自動巻き Cal. 1560、1960年代発売

「エクスプローラーⅠ」は細く滑らかな「スムースベゼル」や、ロレックスの代表的なブレスである「オイスターブレスレット」を使用したコレクションで、高い耐久性を誇ります。こちらは、そのエクスプローラーI(Ref. 1016)の仕様をほぼそのまま採用し、文字盤デザインに少しだけ変更を加えたものです。「宇宙の住人」を意味する「スペースドゥエラー」という名前が付けられています。

スペースドゥエラーは、1965年に来日した「マーキュリーセブン」を讃えるため、日本市場のみで販売されたと言われています。マーキュリーセブンとは、アメリカ初の有人宇宙飛行計画である「マーキュリープロジェクト」に参加した7名の宇宙飛行士のことです。また、1969年にはアポロ11号が月面着陸を成功させるなど、世界中で宇宙ブームが起こっていました。そのため、ロレックスが宇宙商戦を意識して試験的に販売したということも考えられます。結果としては、ロレックスが想定していたほどの売り上げを得ることはできず、生産は短期間で終了しました。日本のみの短期販売ということで、今では入手困難な超希少モデルとなっています。

スペースドゥエラーはブラックのダイヤルにステンレススチールのケース・ブレスレットを合わせた3針時計です。やわらかなオレンジ色のインデックスがアクセントになっています。針はエクスプローラーと同じ独特の形状で、12時位置には「SPACE-DWELLER」の文字が記されています。

楽天・chrono24を検索したところ、国内での販売実績は見受けられませんでした。海外オークションでは、アンティコルム(Antiquorum)にて、2008年4月にUSD48,000で落札された実績があります。直近ではクリスティーズで2020年7月に落札実績があり、落札予想価格がHKD 400,000~HKD 800,000のところ、実際には大きく上回るHKD1,062,500で落札されました。注目度の高さがうかがえますね!

ロレックスのような人気ブランドの限定モデルは、後にプレミアが付く可能性が高いです。今後発売された際には、資産として購入を検討するのもよいかもしれません。今回紹介したような過去のモデルをお求めの方は、通販やオークションをこまめに確認し、見つけたらすぐにアクションを起こした方がよいでしょう。

流通数が少ないモデルは競争率が高く高価なものが多いため、手に入れるのは簡単ではありませんが、その分確かな価値を感じられる逸品です。他と被らない時計が欲しい!という方は、自分の好みに合った限定モデルを探してみてください。

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※記載の定価はすべて2021年9月現在調べのものです。

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