更新日:2024年04月15日

【ロレックス2023年新作】まさかの”ポール・ニューマン”モデル?!コスモグラフ デイトナ Ref. 126529LN ル・マン24時間レース100周年記念

3月に新作を発表し、デイトナが一新されたことで大きな注目を集めたロレックスから、またまた新作デイトナが登場!世界三大カーレースの一つ、「ル・マン 24時間耐久レース」で2001年からオフィシャル・タイムキーパーを務めるロレックスが、その100周年を記念したホワイトゴールドモデル「コスモグラフ デイトナ Ref. 126529LN 」を発表したのです。

コスモグラフ デイトナ 126529LN

今年は6月10日~11日にフランス北西部のサルト・サーキットで開催されている「ル・マン 24時間耐久レース」。世界中のファンを熱狂の渦に巻き込む一大イベントですが、今回発表された新しいデイトナはなんとあのエキゾチックダイヤル(ポール・ニューマンダイヤル)へのオマージュが込められていると見られ、ロレックス愛好家の皆様をまさに熱狂させるモデルに仕上がっています!
本ブログでは新作「コスモグラフ デイトナ Ref. 126529LN」の仕様、価格、通常モデルとの違いなどについて解説して参ります。

まずは基本仕様を押さえておきましょう。 【2023年新作】ロレックス Ref.126529LN コスモグラフ デイトナは40mmの18Kホワイトゴールド製ケースに自動巻きクロノグラフキャリバー 4132を搭載しています。

ロレックス 126529LNの仕様・価格
モデル コスモグラフ デイトナ
Cosmograph Daytona
型番(Ref.) 126529LN
ケースサイズ 40mm
ケース素材 オイスター、18Kホワイトゴールド
ベゼル ブラックのセラミック製モノブロック セラクロムベゼル、タキメーター 「100」の数字はレッドのセラミック
ダイアル ブライトブラック&ホワイト
ムーブメント キャリバー 4132、パーペチュアル、機械式クロノグラフ、自動巻
精度 日差 - 2 ~ + 2 秒(ケーシング後)
機能 時針、分針、スモールセコンド(6 時位置)、中央の秒針によるクロノグラフ、積算計(30 分/3 時位置、 24 時間/9 時位置)、秒針停止機能による正確な時刻設定
振動子 常磁性ブルー パラクロム・ヘアスプリング。高性能パラフレックス ショック・アブソーバ
巻上げ パーペチュアルローターによる両方向自動巻
パワーリザーブ 約 72 時間
ブレスレット オイスター(3列リンク)、18Kホワイトゴールド
クラスプ セーフティキャッチ付オイスターロック、イージーリンク(約 5 mmのエクステンションリンク)
防水性 100 m/330 フィート防水
価格 6,721,000円(2023年10月時点)
※価格は予告なく変更される場合があります。

1963年に発表された「コスモグラフ デイトナ」は、”キング・オブ・ロレックス”とも呼ばれるロレックスのプロフェッショナルモデルの代表作であり、また世界一有名なクロノグラフの1つとして、絶大な人気を誇ります。
誕生から60周年を迎えた2023年、ロレックスは「ウォッチズ & ワンダーズ ジュネーブ 2023」で新ムーブメント キャリバー4131を搭載してデイトナを一新し、中でも裏蓋がシースルーバック仕様となったプラチナ製アイスブルーデイトナ(プラトナ)は特に注目を集めました。

ただ50周年記念のときにアイスブルーという新色で登場したプラトナ(116506)ほどインパクトのある記念モデルではなかったな、というのが正直な感想だったのですが、ここに来てとんでもない記念モデルが発表されました。それがこの「ル・マン 24時間耐久レース」の100周年を記念した「ロレックス コスモグラフ デイトナ 126529LN」です。

「世界三大耐久レース」の1つ、デイトナ24時間レースが開催される、アメリカの「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」の名を冠したモデル名からも明らかですが、「コスモグラフ デイトナ」はプロのレーシングドライバーのために開発されたモデルです。

そしてこのデイトナをさらに有名にしたのが、レーサーとしても活躍した俳優ポール・ニューマンです。軒並み高値をつけるヴィンテージロレックスの中でも、彼が身につけていた「エキゾチックダイヤル」を備えるRef.6239は破格の市場価値を持つレアモデルとして知られています。
アールデコ調のフォントとスクエアインデックスから成るインダイヤルを備えた「エキゾチックダイヤル」のデイトナはRef.6239、6241、6262、6264、6263、6265などに見られ、同じリファレンスを持つデイトナでも「エキゾチックダイヤル」である、というだけで通常ダイヤルの4~5倍もの価値に跳ね上がるのです。

またポール・ニューマン自身が所有し、着用していたRef.6239は2017年のフィリップスのオークションで、1700万ドル以上(20.3億以上)という当時の史上最高額の腕時計の記録を樹立し、世の人々を驚かせました。

★関連記事★

10月26日開催 ”ポールニューマン”デイトナ REF.6239 フィリップス・オークション IN NY

本人が所有したロレックス“ポール・ニューマン”デイトナがオークションにて世界最高額約20億円で落札!!

そして今回の新作「ロレックス コスモグラフ デイトナ 126529LN」にこの「エキゾチックダイヤル(ポール・ニューマンダイヤル)が採用されている」と大きな話題となっているのです!

新作「ロレックス コスモグラフ デイトナ 126529LN」の注目すべきポイントは以下の通り。

  • セラクロムベゼルを備えたWGブレスモデル
  • ヴィンテージ彷彿の文字盤ディテール
  • 新しいムーブメントCal.4132

順を追って解説いたします。

ロレックス2023年新作 コスモグラフ デイトナ Ref. 126529LN

まずこの新作のプレス写真を最初に見たときに、多くの人が「スティールモデルのデイトナ Ref.126500LNの新バージョンか?」と思ったのではないでしょうか。
なぜなら、現行ホワイトゴールド製デイトナのブレスレットモデル(Ref.126509)にはメタルベゼルモデルしかなく、ブラックセラクロムベゼルを備えているホワイトゴールドモデルはオイスターフレックス(Ref.126519LN)だけだからです。

ロレックス2023年新作 コスモグラフ デイトナ WGモデル ラインナップ

現行デイトナ ホワイトゴールドモデル 126509 &126519LN

新作はケースもブレスレットもホワイトゴールド製、ベゼルはセラクロム。これを表す本作の「126529LN」というリファレンス自体が、全く新しいものなのです。

そしてこの黒いセラクロムベゼルは往年のロレックス 手巻きコスモグラフ デイトナのプラベゼルを彷彿とさせるもので、さらに2023年のモデルチェンジの際にベゼルのフチがメタルになったおかげで、よりヴィンテージ味を増した、と巷でも好評なのです。特に本作はブラックダイヤルにホワイトのインダイヤルというカラーリングも相まって、Ref.6263に近い雰囲気を醸していますよね。

★関連記事★

【実機レビュー】ロレックス 手巻きコスモグラフ デイトナ 6263 アンティーク

手巻きデイトナとしては最終型であり、歴代のデイトナのなかでも人気・希少価値ともに段違いのアンティークモデル。相場上昇が著しい1本を実機レビュー!

そもそもホワイトゴールドとステンレススティールという素材は同じシルバーカラーで外観だけでは見分けづらく、デイトナに限らずロレックスは同モデル内で見分けがつくようにという配慮からか、文字盤のベースやインダイヤルのカラーを変える、という工夫が見られます。126529LNと126500LNを比較してみましょう。

【2023年新作】ロレックス コスモグラフ デイトナ  Ref.126529LNと126500LNブラック

126529LNと126500LN

本作においてはSSの126500LNと比較すると、インダイヤルのカラーリングが明らかに違うことはもちろんですが、ル・マン24時間レース100周年への敬意を表して、ベゼルの「100」の数字がレッドのセラミックで記されている点が見分けポイントの1つとなっています。

ロレックス2023年新作 コスモグラフ デイトナ Ref. 126529LN  100の数字が赤い

のちほどInstagramの写真をご紹介しますが、実機で見るとよりこの赤い数字は目を引くことが分かります。

先に述べた通り、新作「コスモグラフ デイトナ Ref. 126529LN」にはエキゾチックダイヤル(ポール・ニューマン)のエッセンスが取り入れられているところも大きな魅力の1つです。公式サイトにも以下のような記述が見られます。

ダイアルのグラフィックデザインは、過去のロレックスのダイアルからインスピレーションを得ている。

通常モデルの文字盤と並べて比較してみましょう。

通常モデルとダイヤルを比較

フォントこそアールデコ調ではありませんが(残念!)、インダイヤルの数字の間の目盛りが、通常モデルはただのバーであるのに対し、新作では内側にサークルがなく、小さなスクエアインデックス(ロリポップアワーマーカー)が置かれていることが分かります。

 【2023年新作】ロレックス Ref.126529LN コスモグラフ デイトナ 文字盤

本当に小さなポイントではありますが、このモデルの最大の特徴と言っても過言ではないと思います。欲を言えば、アールデコ調フォントは難しいにしても、ポール・ニューマンモデルに見られた赤い外周サークルがあってもよかったなぁ、なんて。

新作「コスモグラフ デイトナ Ref. 126529LN」は記念モデルらしくシースルーバックの特別仕様。そこから覗くムーブメントはこのモデルのために用意された新型キャリバー4132です。

【2023年新作】ロレックス コスモグラフ デイトナ  Ref.126529LN

ベースは3月発表の新しいデイトナに搭載された新型「キャリバー4131」です。
Cal.4130からのアップデートで、 エネルギーロスを減らす「クロナジーエスケープメント」、テンプを守る独自の耐震装置「パラフレックスショック・アブソーバ」、約72時間のパワーリザーブ、日差±2秒という高精度クロノメーターなどはそのまま、パーツを減らしながらもローターのボールベアリングを最適化、脱進機の一部に、ニッケル・リン合金を使用し、強い磁場への耐性向上させる、などの改善が図られています。

では本作に搭載された新型「キャリバー4132」は「キャリバー4131」と何が違うのか、と言いますと、24時間耐久レースであるル・マン記念モデルにふさわしく、9時位置の「12時間積算計」が「24時間積算計」へと変わっているのです。

12時間表示が24時間表示に

キャリバー4132の最大の特徴は、24時間計を駆動する歯車列の回転速度を半減させる減速歯車で、キャリバー4130では12時間で1回転していましたが、cal.4132では24時間で1回転するようになっています。このために7つの部品を追加し、ムーブメントにそれ以外の変更はありませんが、ケースの厚みはレギュラーモデルよりわずかに厚く12.2 mmになっているとか。

4131に部品を7つ追加した4132

変更点はそれぐらいですので、キャリバー画像並べてみたところで違いは分かりませんが、どちらもゴールド製のローターが特別感を匂わせています。

【2023年新作】ロレックス コスモグラフ デイトナ キャリバー4131と4132

「ロレックス コスモグラフ デイトナ 126529LN」の定価は要問合せ、となっていますが、海外では51,400 USドルと発表されており、日本円では6,110,500円、という噂も。現在の円安基調を思うと、1ドル=約118.8円という計算になり、レートが良すぎるような気もしますが、126500LNの海外定価も15,100 USドル(税抜)で、日本定価は1,795,200円(税込)ですからほぼ同じレート。日本で買えたらオトク感ありますね・・・。(となると余談ですが、また値上げもありそうに思えてきますね(泣))
【2023年10月追記】ロレックスは9月に値上げを実施。2023年10月時点で、「ロレックス コスモグラフ デイトナ 126529LN」の定価は6,721,000円となっています。

まだ3月発表の新作デイトナも流通していませんので、価格に関しては比較対象が乏しい状況ですが、 同じWGデイトナの旧作116509の販売価格を見てみますと、価格を大きく左右するのは文字盤とシリアル(製造年数)だということがよく分かります。

メテオライトに黒インダイヤルのパンダは1,900万円超え、カラフルなデイトナビーチは1,300~1,900万円前後と異常なまでの高騰ぶりを見せていますが、比較的新しいスチール/ブラックのパンダダイヤルは620~800万円前後、ブルーダイヤルが650~730万円前後、それ以外は500万円台がメインの価格帯となっているようです。

116509の最終定価は4,951,100円でしたが、ロレックスの定価は値上がりし続けていますので、購入時の定価より大幅にプレミアがついている状態でしょう。

新作は本数限定ではないですが、ダイヤルのディテールが凝っている上に裏スケだったり、記念モデルらしい特別感もあるのできっと相当なプレミアがつくことは間違いないでしょう。

初値はだいたい予想を上回ってきますので、980万円とか1000万円、2000万円を超えてきたり・・・するかもしれませんね。でもレギュラーモデルということですからね!皆さん!落ち着いていきましょうw
いやぁ、もしもこれが白文字盤パンダで外周サークルありのエキゾチックダイヤル、というまんまポールニューマンだったら・・・もう想像もつきません。

【2023.8.10追記】 ついにセカンドマーケットの国内某店舗にて「デイトナ ル・マン 126529LN」を発見!なんと35,000,000円(税込)で「商談中」の文字が!どえらい値段ですね!Chrono24などを見てみても、2960~4600万円ほどと、とんでもない価格で売りに出されています・・・もはや言葉を失いますね。

2023年8月ついに126529LNが中古市場に

さすがに流通量がもう少し増えれば価格も下がるでしょうが、いやはや、さすがデイトナ。まさかここまでとは、ピアゾスタッフもびっくりです!

SNSに寄せられたコメントから「コスモグラフ デイトナ Ref. 126529LN」に対する評価を探ってみましょう。海外の時計情報サイト”Monochrome watches”などが早速実機の写真を投稿していますね。(一部リファレンスのタグが間違っているのでもしかしたら削除されるかもしれませんが・・・。)

海外の方からのコメントは以下のような感じです。

「文字盤にデイトナではなく、ル・マンと書いてあればよかったのに。それ以外は通常のモデルよりずっとクールで、24時間計がとても気に入っています。」
「126500LNの影が薄れてしまいそうなモデル!」
「24時間のサブダイヤルが素晴らしい」
「誰も買えやしないのに」

国内のSNSでの口コミなどを見ていても、「かっこよすぎ!」「WGか!手が出る人がうらやましい」「入荷数は数本だろう」「まず売ってもえらえない」と、時計自体には好意的な、そして販売に関しては否定的なご意見が見受けられますね。

デイトナ Ref. 126529LN をさっそく着用されている方も発見。アラブ首長国連邦に所属する首長国の一つであるアジュマーンの王子だとか。やはり普通の方が手にするのはなかなか難易度が高そう・・・?!

「コスモグラフ デイトナ Ref. 126529LN ル・マン24時間レース100周年記念」をご紹介いたしました。

ところで「ル・マン 24時間耐久レース」の公式タイムキーパーを務めるロレックスは、ケースバックに特別なエングレービングを施したデイトナを優勝者に贈っているのをご存じでしょうか。特に今年は100周年とあって、裏蓋に大きく”100 YEARS”の文字が刻まれており、こちらのほうが真の限定モデルですよね。

「ル・マン 24時間耐久レース」優勝者に贈られるデイトナ

例年通りSSモデルなんですね。せっかくの記念ならこの新作WGモデルでもよかったんじゃ、と思ってみたり。

それこそ海外の口コミに「ビッグレッドの”DAYTONA”が”LE MANS”だったらよかった」、という意見がありましたが、裏蓋だけじゃなくて文字盤にも何か違いがあったら尚いいですよね~。

なにはともあれ、新作126529LN、限定ではなく”通常モデル”としての追加だそうですので、いつかは、いつかは!購入報告も聞けることでしょう!

★こちらもおすすめ★

ロレックス買取について

ロレックス買取 時計買取ピアゾでは腕時計買取を専門とする9社無料一括査定が受けられます!買取実績掲載中!

姉妹サイト時計販売QUERIにて、高級ブランド腕時計を好評発売中!

ロレックスはもちろん、ロレックス、オメガ、タグホイヤー、オーデマ・ピゲなどの高級ブランド時計を独自ルートで激安価格にて販売中です!




最大9社に一括査定!最高額で賢く時計を売却しましょう

業者も利用するピアゾの時計一括査定サービスをぜひお試しください!

カンタン無料一括査定に申込む