更新日:2021年04月29日

10月26日開催 ”ポールニューマン”デイトナ Ref.6239 フィリップス・オークション in NY

ポール・ニューマン本人が所有したロレックス“ポール・ニューマン”デイトナがオークションに!

via GETTY IMAGES; PHILLIPS

このビッグニュースに耳を疑った方も多かったかもしれませんね!
2017年10月26日(木)、最高級時計に特化したオークションハウス「フィリップス(Phillips)」が開催する”WINNING ICONS – Legendary Watches of the 20th Century”つまり「勝利の肖像―20世紀、伝説の腕時計―」と冠したオークションに、あの、あの!!ポール・ニューマン自身が所有・使用したロレックス“ポール・ニューマン”コスモグラフ・デイトナ(Paul Newman's Legendary 'Paul Newman')が出品されるっていうじゃありませんか!!

この世界でただ一つの腕時計は、業界では紛失してしまったか、壊れて失われてしまったと思われていたまさに”幻の腕時計”なんです。
ただでさえ希少価値が高く、コレクターの垂涎の的となっている”ポールニューマン・デイトナ”。
伝説のニックネームの由来となった時計の実物、しかもいくつか所有したデイトナ中でも最初に彼が身に着けたデイトナなんて超絶レアなもの、一体いくらになっちゃうの?!

今回のオークションでは、
ほかにもこ~んな感じの、ダイヤや宝石キラキラの、いかにも豪華なロレックスだって出品されてますよ! 今回のフィリップスオークションにはこんなキラキラなロレックスも登場します

via PHILLIPS

・・・でもですね!!

時計の世界では宝石がキラキラ眩しい腕時計よりも”価値がある時計”が存在するんですよ。
超絶複雑な機構を備えてたり、珍しい文字盤だったり、その種類は様々です。

今回のオークションには後程ご紹介しますが、オメガのスピマス”アラスカⅢ”プロジェクト、ロレックスのトリカレ”パデローネ”、オーデマ・ピゲのパーペチュアルカレンダーRef. 5516、カルティエのクラッシュ、そしてパテック・フィリップのパーペチュアルカレンダー・クロノグラフ・ムーンフェイズ Ref. 1518などとんでもない怪物級の腕時計がこれでもか!!と出品されるわけです。
そのなかで世界中から最も熱い視線を集めているのがこのロレックス“ポール・ニューマン”コスモグラフ・デイトナ(Paul Newman's Legendary 'Paul Newman')なのです!

”ポールニューマン”デイトナ Ref.6239 ってなに?

ポールニューマン”デイトナ Ref.6239 って

via PHILLIPS

そんなに希少な”ポールニューマン”デイトナ Ref.6239 ってどんな腕時計なんでしょう。

ロレックスのRef.6239は、ロレックス コスモグラフ・デイトナの最初のモデルであり、1963年から1970年頃まで製造された手巻きのクロノグラフです。
モータースポーツのために生み出されたこのモデルは瞬時にかつ明確速度が測定できるよう、ベゼルにタキメーター・スケールが彫り込まれた、ロレックス社初のクロノグラフなのです。

”ポール・ニューマンダイヤル”(エキゾチックダイヤル)と呼ばれる文字盤は、6時位置にDAYTONAの赤い文字、そしてクロノグラフ針用の赤い目盛りが特徴です。
またインダイアルの数字は美しいアールデコ調のフォントで、インデックスには正方形が使用されていて、通常のデイトナダイアルとの違いが明らか。
ポールニューマン”デイトナ Ref.6239のダイヤル

via PHILLIPS

このタイプのダイヤルのデイトナをハリウッド俳優、故ポール・ニューマン(Paul Newman)氏(1925年1月26日~2008年9月26日)が愛用していたため、「ポール・ニューマンダイヤル」と呼ばれるようになりました。
このレア文字盤を持ったロレックス デイトナ(ROLEX DAYTONA)は、アンティークウォッチコレクターの間でも別格扱いのモデルとして驚くような価格で取引されています。
いわゆる”ポール・ニューマンダイヤル”のモデルは、以前ご紹介したデイトナばかりを集めたクリスティーズ開催のオークション”レッスン・ワン”にももちろん出品されていて、安いものでも800万円、上は5000万円だの8000万円だの、えらいこっちゃな高額で落札されています。
参考)ロレックスデイトナオークション”LESSON ONE(レッスンワン)”とは?

ポール・ニューマン(Paul Newman)氏はアカデミー賞を2度受賞(主演男優賞1回含む)した俳優という顔のほかにも、ディレクター、レーシング・ドライバー、起業家といくつもの顔を持つ魅力的な人物でした。

主演映画『WINNING』(※邦題『レーサー』1969年)では、レーシング・ドライバー役を演じ、妻のジョアン・ウッドワード(Joanne Woodward)もこの映画に妻役で出演していました。
この作品をきっかけに、彼はレーサーとしてのキャリアでも成功を収め、1979年のル・マン24時間レースでは2位に入賞したという驚きの実績を持っています。

ただ妻ジョアンはいつも夫が事故に遭わないか、不安を感じていたんですね。
そこで彼女は映画の撮影中か撮影後に、ニューヨーク五番街のTiffany & Co.(ティファニー)で、夫に最高のプレゼントを購入したのです。
それがこのエキゾチックダイアルと呼ばれる文字盤の、ロレックス・コスモグラフデイトナREF.6239でした。
ケースバックには特別に<strong>「DRIVE CAREFULLY ME 運転、気を付けて」</strong>という、妻のジョアン・ウッドワードの心からの愛情溢れる文字が刻まれています。 モーター・スポーツのために特別デザインされた腕時計で、ケースバックには特別に「DRIVE CAREFULLY ME 運転、気を付けて」という、心からの愛情溢れる文字が刻まれています。
というのも実は3年前に、ポール・ニューマン氏はバイク事故によって皮膚移植が必要になるほどの怪我を負っており、ジョアンは、彼がレース場へ向かうたび、その忌まわしい記憶から彼の命の危険を感じていたのです。

ポールニューマンのデイトナ、誰が持ってたの?

デイトナを身に着けたポール・ニューマン(Paul Newman)とその娘ネル・ニューマン(Nell Newman)

via PHILLIPS

さてさて、この世界にたった1本しかない、ポールニューマンズポールニューマンデイトナ。
幻と思われていたこの腕時計を、一体誰が所有していたのでしょうか?!

実はポール・ニューマン氏の娘さんであるネル・ニューマン(Nell Newman)氏が代表を務める「ネル・ニューマン財団(The Nell Newman Foundation)」で会計士を務めるジェームズ・コックス(James Cox)氏が所有していた、というのです。

今回の出品の前に、ウォールストリートジャーナルの時計専門コラムニストMichael Clerizo氏が司会を務めるパネル・ディスカッションが開催され、ネル・ニューマン(Nell Newman)、ジェームズ・コックス(James Cox)両氏も登壇しています。
ウォールストリートジャーナルの時計専門コラムニストMichael Clerizo氏が司会を務めるパネル・ディスカッションに登壇したネル・ニューマン(Nell Newman)、ジェームズ・コックス(James Cox)
以前ネルと交際していたジェームズ氏が、1984年の夏にコネチカット州ウエストポートにあったニューマン一家の家に滞在していた際、時計を持っていなかった彼に、ポール・ニューマン氏自身が譲り渡したそうです。

ポール・ニューマン氏が亡くなった2年後、娘のネル氏が財団を立ち上げるにあたって、ジェームズ氏がこの腕時計の売却先を探すためにコンタクトをとった著名コレクターを介して、フィリップスのシニアコンサルタントであり、時計部門の責任者であるオーレル・バックス(Aurel Bacs)氏へと辿り着き、今回の出品へとつながったとのこと。
売り上げの一部は「ネル・ニューマン財団」に寄付されます。
この慈善基金は、父・ポール・ニューマンの慈善活動をサポートするものであり、またネルが取り組んでいるオーガニック食品と持続可能農業のために活用され、その売り上げの一部は、父の「ニューマンズ・オウン財団」に寄付されるそうです。

”WINNING ICONS – Legendary Watches of the 20th Century”ってどんなオークション?

”WINNING ICONS – Legendary Watches of the 20th Century”つまり「勝利の肖像―20世紀、伝説の腕時計―」。
こう題された今回のオークションには様々な「伝説的」腕時計が出品されています。

ロットナンバー50、パテック・フィリップ ピンクゴールド製パーペチュアルカレンダークロノグラフムーンフェイズ
PATEK PHILIPPE(パテック・フィリップ)パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ・ムーンフェイズ Ref. 1518

via PHILLIPS

予想落札価格(Estimate)は $600,000 - 1,200,000(約6,800万円~1億3600万円)、こちらもポールニューマンデイトナといい勝負になるのではないでしょうか?!

また、ロットナンバー12のロレックスのトリカレムーンフェイズ”パデローネ”も、事前予想では$400,000 - 800,000(約4,500万円~9,000万円)と、白熱したオークションが期待できそうですね!
ロレックスのトリカレムーンフェイズ”パデローネ”

via PHILLIPS

ポールニューマンデイトナ6239の落札結果は?

ポール・ニューマン(Paul Newman)のデイトナ6239の落札価格は?! 事前のエスティメート(予想落札価格)は100万ドル、つまり1億1千万円以上!!と推定されています。

いやいや、もっと行っちゃうんじゃないの?!というのが個人的感想です。
ちなみに2017年現在、フィリップスオークション史上最高落札額のデイトナは、 2017年5月に3,722,000スイスフランで落札された1969年製の18金ポールニューマン「レモン・デイトナ」Ref. 6263です。
2017年5月に3,722,000スイスフラン(日本円にして約4億2千万)で落札された1969年製の18金ポールニューマン「レモン・デイトナ」lemon grene dial 日本円にして4億2千万!!!
参考になります?もうなんか予想もつかない世界ですよね・・・。

さあ、オークション開催は2017年10月26日(木)
10月27日午前6:55より、ライブ配信(外部サイト)もされる模様。
この時計は誰の手に!?

【2017年10月27日 落札結果追記】

ポールニューマンズ”ポールニューマン”デイトナ6239のフィリップスオークションでの落札結果は$15.5 Million、12.5%の手数料込みで$17,752,500。
もうケタが大きすぎていくらだか分かりません!!だって!!なんと日本円にして。。。。


約20億円!!!!!!


バオ・ダイすらも抜いたこの価格。
ロレックス史上最高額どころか、これまでのすべての腕時計のオークション落札価格を更新。世界最高額での落札です!

しょっぱないきなり10,000,000USDでベット、オークショナーAurel Bacsもびっくり。20分はカットできたね、なんてかましてましたが、あながち冗談でもなさそう・・・。
一瞬膠着状態になりつつ、最後はテレフォンでほぼ一騎打ち。
電話1本で20億円、なんという世界でしょうね。

なんと1億5500万ドルで落札されたポールニューマンデイトナ -PHILLIPSオークション

おそらく出品したお二人も、ここまでの金額になるとは予想外だったのではないかと思います。

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