更新日:2026年05月09日
2026年5月、時計業界を揺るがす大きな噂が世界中の時計愛好家や専門メディアの間で飛び交っています。スウォッチが5月16日に向けて一斉公開した「X Swatch」のティーザー広告が、独立系名門ブランドであるオーデマ ピゲ(Audemars Piguet)のアイコンモデル「ロイヤルオーク(Royal Oak)」とのコラボレーションではないかと大きな話題を呼んでいるのです。
この噂が正しければ、これはスウォッチの「身近なアイコン」コラボレーションシリーズの3作目となり、2022年のオメガ ムーンスウォッチ、2023年のブランパン バイオセラミック スキューバ フィフティファゾムスに続くものとなります。
TikTok、Instagram、Reddit、Xなど、あらゆるプラットフォームの時計コミュニティが数時間のうちに同じ結論へと行き着き、海外の権威ある時計専門メディアも次々とこの噂を取り上げています。本記事では、海外の確かな情報源やデータに基づき、憶測と事実を丁寧に整理しながら解説します。
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「BIOCERAMIC SCUBA FIFTY FATHOMSコレクション」と名付けられた新作は、Fifty Fathomsへのオマージュを込めつつ、BioceramicケースにSwatchの誇る機械式自動巻きムーブメントSISTEM51を搭載し、NATOストラップを合わせたカラフルな5種類(ベージュ、イエローオレンジ、ブルー、グリーン、アイスホワイト)の時計が用意されました。
2026年5月6日の朝、スウォッチは大手紙の紙面やデジタル広告、公式Instagramアカウントなど複数のメディアで、一斉に新作発表のティーザーキャンペーンを展開しました。スウォッチのロゴとともに表示されたのは、ポップアートを連想させるビジュアルと、謎めいたふたつの単語——「Royal」と「Pop」——そして発表日として「May 16th(5月16日)」というメッセージだけです。
現時点では、スウォッチ側からコラボレーション相手についての正式な発表はありません。公式パートナーの正体は、記事執筆時点において未発表です。
なぜこのティーザーがオーデマ ピゲとのコラボと断定的に噂されているのか——その理由は、広告のビジュアル自体にあります。
ティーザー画像に使用された「Royal」の文字は、ロイヤルオークのケースバック(裏蓋)に刻印されている公式フォントと酷似していることが、グラフィックデザイナーや時計愛好家たちによって確認されています。さらに「Pop」の文字では、「P」と「O」が重なり合う独特のデザインが採用されており、これはロイヤルオークの「O」と「a」が重なる意匠ときわめて近い表現手法です。
スウォッチが何らかのコラボなしにオーデマ ピゲの書体を無断で使用するとは考えにくく、ティーザーの段階でAP(オーデマ ピゲ)との提携を示す視覚的証拠としては十分すぎるようにも思えます。
オーデマピゲが1972年に発表した「ロイヤルオーク」は、時計史を変えた画期的なモデルです。当時、高級時計はゴールドなどの貴金属製が常識でしたが、本作は実用的なステンレススチールをあえて採用しました。この硬質な素材に貴金属と同等の精緻な仕上げを施すことで、「ラグジュアリー・スポーツウォッチ」という全く新しいジャンルを確立しました。
デザインを手がけたのは、時計界の天才デザイナーとして名高いジェラルド・ジェンタです。彼は古い潜水服のヘルメットから着想を得て、象徴的な八角形のベゼルと、それを貫通して固定する8つの六角形ビスを考案しました。ケースから流れるように繋がる一体型ブレスレットも、彼の革新的なアイデアによるものです。
スポーティな力強さと、スーツの袖口にも馴染むエレガンスを両立したデザインは、誕生から半世紀を経た現在も色褪せません。最高峰の時計製造技術と前衛的な意匠が融合したロイヤルオークは、確固たるステータスシンボルとして世界中の愛好家を魅了しています。
意外なほどあっさりと(?)、5/9、各SNSにてオーデマ・ピゲとのコラボが正式に発表されました。
Introducing Audemars Piguet x Swatch, a disruptive collaboration that fuses joyful boldness and positive provocation with the art of haute horlogerie. Stay tuned! #RoyalPop https://t.co/FuAWwOjGxl pic.twitter.com/xxOagVPT4r
— Swatch (@Swatch) May 8, 2026
「オーデマ・ピゲとスウォッチによる画期的なコラボレーションをご紹介します。このコラボレーションは、遊び心あふれる大胆さと前向きな刺激を、高級時計製造の芸術と融合させたものです。どうぞご期待ください!」
映像に映り込むムーブメントの断片やパーツの構造から、過去のブランパンとのコラボ(フィフティ ファゾムス)でも実績のある、スウォッチが誇る革新的な自動巻きムーブメント「Sistem51(システム51)」が搭載されていると見て間違いなさそうです。
Sistem51はたった51個のパーツで構成され、中央の1本のネジだけで固定されているという驚異的な技術もさることながら、 ローターが透明になっており、自動巻きの利便性を保ちながら、ケースバック(裏蓋)からローターに視界を遮られることなく、ムーブメント全体に施された特別なプリントや装飾を隅々まで鑑賞できる画期的な構造も魅力の1つです。ただ一方で、精度や修理に関して懸念点が指摘されており、もしこのムーブメントが本当に搭載されるとしたら、APとコラボするにあたって改良されているのか、という点には注目したいですね。
公式サイトの「ストアを見る」によると、日本国内では以下の12店舗で発売されるようです。
ただし、変更される可能性もありますので、最新情報はご自身でご確認ください。
こちらの店舗検索画面のフィルターに、しれっとコラボロゴがありますね。
これまでのコラボモデル同様、リューズに採用されるのでしょうか。楽しみに待ちましょう。
今回の噂を裏付ける最も客観的かつ確実な根拠が、商標登録の事実です。
スウォッチ(Swatch AG)は、米国特許商標庁(USPTO)において、時計・宝飾品を対象とする第14類で2024年12月17日付で『ROYAL POP』の商標登録を完了させています。また、この登録に先立ち、2024年1月にはスイスでも出願が行われており、世界展開を見据えた周到な準備がうかがえます 。
企業が使用しない名称の商標を登録するケースは極めてまれです。このティーザーキャンペーンよりほぼ2年前に出願が行われていた事実は、スウォッチが少なくとも18ヶ月以上前からこのプロジェクトを準備していたことを強く示唆しています。
「ROYAL POP」という製品名の商標が存在すること自体は、現時点で確定している事実です。
時計コミュニティのあいだで今もっとも注目されているエピソードが、2023年のブランパン×スウォッチ「バイオセラミック スキューバ フィフティ ファゾムス」発表時のInstagramでのやり取りです。
スウォッチの公式Instagramがこのコラボを発表した際、オーデマ ピゲの公式アカウントが「when do we launch?(私たちはいつローンチするのか?)」と直接コメントを残していたことが確認されています。当時は業界全体がジョークとして受け流していましたが、USPTOへの商標出願(2024年6月)と今回のティーザーキャンペーンを重ね合わせると、このコメントは長期的なプロジェクトの「伏線」であった可能性が非常に高いと、複数の専門メディアが指摘しています。
スウォッチグループのCEOであるニック・ハイエック氏と、2023年末までオーデマ ピゲのCEOを務めたフランソワ=アンリ・ベナミアス氏のあいだには、長年にわたる個人的な親交があることが業界内で広く知られています。
独立系メゾンと巨大グループという異なる立場を超えた、トップダウンによる協力体制——この関係性こそが、業界の慣習の壁を越えるプロジェクトを可能にした背景として、海外の専門家たちは分析しています。
ここで、今回の噂が業界内でこれほど大きな反響を呼んでいる本質的な理由を整理しておきましょう。
これまでスウォッチが手がけてきた「アイコンコラボ」は、いずれもスウォッチグループ傘下のブランド間で実現したものでした。2022年の「ムーンスウォッチ(Omega × Swatch)」も、2023年の「バイオセラミック スキューバ フィフティ ファゾムス(Blancpain × Swatch)」も、グループ内でのリソース共有であり、ある種の「内輪のプロジェクト」という側面がありました。
オーデマ ピゲはまったく異なります。同ブランドは完全な独立系メゾンであり、スウォッチグループとは資本関係を一切持ちません。もしこのコラボレーションが実現すれば、スウォッチにとって初めての「グループ外の超高級ブランド」との本格的な提携となり、スイス時計産業の歴史において前例のない出来事となります。
「ロイヤルポップ」が本当にスウォッチ×オーデマ ピゲのコラボであれば、それはただの新作発表ではなく、高級時計業界の境界線そのものが書き換えられる瞬間といえるでしょう。
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2025年のスイス時計売上ランキング(モルガン・スタンレー発表)をプロ視点で解説。独立系が躍進する一方、オメガはなぜ5位に後退したのか?スウォッチグループの異例の猛反発や今後の資産価値のゆくえまで、激動のスイス時計業界の「現在地」に迫ります。
この章では、現時点で確認されているティーザー情報と過去シリーズの傾向に基づく市場の予測をご紹介します。ただし、スペック・価格・販売方法に関する公式情報は記事執筆時点で一切発表されておらず、以下はあくまでも業界内の予測・推測であることをあらかじめお断りします。
ムーンスウォッチも、バイオセラミック スキューバ フィフティ ファゾムスも、スウォッチ独自の「バイオセラミック」素材を採用してきました。バイオセラミックとはセラミックとバイオ由来のプラスチックを組み合わせた独自素材で、軽量かつ高級感のある質感が特徴です。
「ロイヤルポップ」でも同素材が採用され、ロイヤルオーク最大の特徴である八角形ベゼルと、文字盤に刻まれた独特の格子模様「タペストリーダイヤル」がバイオセラミックで再現される可能性が高いと時計コミュニティでは広く予測されています。
オーデマ・ピゲ ロイヤル オークは八角形ベゼルとタペストリーダイヤが最大の特徴
また、ティーザー名に含まれる「Pop」という言葉が示唆するとおり、ポップアート調の鮮やかなカラーバリエーションが複数展開されると予測する声も多くあります。ムーンスウォッチが11色、バイオセラミック スキューバが5色で展開されたことを踏まえると、複数バリエーションの同時発売は過去のパターンとも一致します。
— Swatch (@Swatch) May 3, 2026
複数の海外メディアが指摘しているのが、ティーザー画像の一部に「ペンダント状のストラップ」のようなディテールが確認できる点です。
これを受け、時計コミュニティ(Redditほか)では「ロイヤルポップは腕時計だけでなく、首から提げるペンダントウォッチや懐中時計としても使えるモジュール式のアクセサリーデバイスになるのではないか」という議論が起きています。2026年のメット・ガラ(Met Gala)でいくつかのブランドが腕時計以外の形態での時計アクセサリーをプレゼンした文脈とも重なっており、ひとつの興味深い可能性として注目されています。
ただし、これはあくまでティーザー画像に基づく推測であり、公式情報ではありません。
「ROYAL POP」の姿を予想する上で、時計愛好家たちの間で最も有力視されているのが、1980年代のカルチャーを席巻した名作「Swatch POP(スウォッチ ポップ)」の機構を踏襲したモジュール式デザインの採用です。1986年に誕生したスウォッチ ポップは、時計の本体(モジュール)をストラップのフレームから指で「ポンッ」と押し出して取り外せる(“POP UP”する)、画期的な着脱式ギミックが最大の特徴でした。この歴史的な背景と「ROYAL POP」という名称を掛け合わせると、今回のコラボレーションが単なる文字盤のカラーバリエーション変更に留まらない、非常に革新的なアプローチになることが予想されます。
具体的には、オーデマ ピゲを象徴する八角形(オクタゴン)のベゼルと8本のビスを備えた時計本体が、ベースとなるストラップのフレームから丸ごと着脱できる仕様です。ロイヤルオークの真髄である「ケースとブレスレットが流れるようにつながるラグ一体型(インテグレーテッド)」の美しいシルエットを外側のフレームで完璧に再現しつつ、中心の時計モジュールだけを独立させるという、両者のDNAを見事に融合させた構造が期待できます。この「着脱式」という説を強く裏付けているのが、先述した米国特許商標庁(USPTO)への商標登録内容です。指定商品(第14類)の項目に、時計そのものだけでなく「時計のケース」や「時計のストラップ」がわざわざ個別に明記されている事実から、それぞれのパーツを自由に組み合わせて楽しむデバイスである可能性は極めて高いと言えるでしょう。
「#royalpop」というタグで検索すれば、既にAIで生成された様々な”予想モックアップ”で溢れかえっています。興味のある方は見てみてくださいね。
まるで本物かと騙されそうなほどの、生成AI画像の精度には驚くばかりです。
搭載されるムーブメント(クォーツか機械式か)、定価、および取り扱い店舗については、記事執筆時点で公式情報は一切未発表です。
参考として、ムーンスウォッチは2022年のリリース時に33,550円で発売されました。バイオセラミック スキューバ フィフティ ファゾムスはブランパンのブランドプレミアムと自動巻きというスペックを反映し、60,500円とやや高めの設定でした。ロイヤルオークは現行の主要モデル(例:Ref. 15510ST)が定価で約400万円以上というポジショニングであり、過去2作に比べて格段に高い参照点を持つだけに、価格設定が業界全体の注目を集めています。
販売方法についても、これまでのパターン(スウォッチ直営店のみでのオフライン販売)が踏襲されると予測する声が多いものの、あくまでも予測の範囲にとどまります。
現時点で確定している事実を改めて整理しておきましょう。
これらはすべて独立して検証可能な事実です。5月9日、コラボ相手がオーデマ ピゲであることが発表されましたが、具体的なモデル・価格については、続報を待つ必要があります。
オーデマ ピゲとのコラボレーションは、スウォッチにとって初の「グループ外の超高級ブランド」との提携として高級時計市場の歴史に刻まれるだけでなく、数万円台のプライスで「ロイヤルオーク」のアイコニックなデザインに触れる機会が世界中の人々に生まれるという、カジュアルウォッチ市場にとっても未曾有のインパクトをもたらす出来事となります。
(ただしロイヤルオークオーナーにとっては、必ずしも喜ばしいコラボレーションではないでしょう・・・。)
ムーンスウォッチの発売時に世界各地の直営店で12時間以上に及ぶ行列が生まれたように、「ロイヤルポップ」にも同様、あるいはそれ以上の熱狂が予想されます。全貌が明らかになるのは2026年5月16日。世界中の時計愛好家とともに、その瞬間を見届けましょう。
編集注:本記事は2026年5月7日時点・5月9日時点の情報をもとに執筆しています。スウォッチおよびオーデマ ピゲから公式発表があり次第、内容を更新します。コラボレーション相手、スペック、価格、販売店舗等の詳細は現時点で未発表であり、本記事内のそれらに関する記述はすべて各専門メディア・コミュニティによる予測・推測です。
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