更新日:2026年05月31日
オーデマ・ピゲ(Audemars Piguet)の「ロイヤルオーク」は、高級時計市場においてトップクラスの資産価値を維持しているモデルです。定価を大きく上回るプレミアム価格での取引が常態化しており、「時計を資産として持つ」という観点からも注目を集めています。
本記事では、楽天やChrono24といった主要プラットフォームにおける実際の販売価格・買取相場データに基づき、換金率(リセールバリュー)に優れたロイヤルオーク10選を抽出しました。相場には個体条件(年式・状態・付属品の有無)による幅があるため、ランキング形式ではなく順不同の10選として紹介します。
この記事でわかること
ロイヤルオークが市場で定価を超えるプレミアム価格で取引され、高い換金率を誇る理由は、以下3つの事実に基づいています。
オーデマ・ピゲは1875年の創業以来、家族経営が続く世界三大時計ブランドの1つです。ロイヤルオークは1972年、「世界初のステンレススチール製高級スポーツ時計」として誕生しました。この時計史における歴史的事実が、モデルの権威性を確固たるものにしています。
ロイヤルオークは製造工程の多くを手作業に依存しています。文字盤の「タペストリー」パターンの彫り込みや、ケース・ブレスレットの面取りおよび研磨には膨大な時間を要します。そのため、世界的な需要増大に対しても年間生産本数を急増させることができず、慢性的な供給不足状態にあります。
八角形のベゼル、ベゼルを貫通する8本のビス、ケース一体型のブレスレットという基本デザインは、1972年の初代モデル(Ref.5402ST)から現在まで継承されています。デザインの意図的な陳腐化がないため、旧型・新型を問わず市場での需要が継続し、価値の下落を防ぐ構造となっています。
現行ラインナップに絞り、二次流通市場において高い換金率を記録している10モデルを紹介します。
1972年誕生の初代モデルの意匠を継承する、ケース径39mmのステンレススチールモデルです。自動巻きムーブメント(Cal.7121)を搭載しています。比較的新しいモデルのため国内流通量が少なく、かなりのプレミアがついています。
「16202ST.OO.1240ST.01」と「16202ST.OO.1240ST.02」の最大の違いは、ローター(回転錘)のデザインにあります。どちらも「ロイヤルオーク ジャンボ エクストラシン」の最新世代(Ref.16202ST)ですが、「.01」は2022年の1年間のみ製造された50周年記念モデル(16202ST.OO.1240ST.01 "50th Anniversary")であり、「.02」は2023年以降に製造されている通常仕様モデルです。現状の相場にあまり差はありませんが、50周年記念モデルは1年限定のため希少性が高く、今後さらにプレミアがつく可能性もあります。
具体例:Ref. 16202ST.OO.1240ST.02
| 参考定価 | 5,555,000円 |
|---|---|
| 二次流通価格 | 13,500,000〜16,800,000円前後 |
| 推定換金率 | 170〜250% |
2つのテンプとヒゲゼンマイを同軸上に配置した「デュアルバランス」機構を搭載し、スケルトン仕様を採用したステンレススチールモデルです。複雑機構とロイヤルオークのアイコニックなデザインが融合した、コレクターから高い支持を集めるモデルです。
具体例:Ref. 15407ST.OO.1220ST.02
| 参考定価 | 要問合せ(約13,700,000円程度と想定して算出) |
|---|---|
| 二次流通価格 | 31,300,000〜40,000,000円前後 |
| 推定換金率 | 160〜240% |
ケース径37mmのステンレススチール製自動巻きモデルです。末尾01〜04は50周年モデル。シルバー、ブルー、グレー、ライトブルーとカラーバリエーションが揃っています(シルバー(末尾05)は2026年現在カタログ落ち)。
国内流通が少なく海外での傾向となりますが、ブルー(15550ST.OO.1356ST.02 "50th Anniversary"・15550ST.OO.1356ST.06)は800〜900万円台中心での取引が多く見られます。旧型15450にはなかった新色ライトブルー(15550ST.OO.1356ST.04 "50th Anniversary"、15550ST.OO.1356ST.08)の方が相場は高め。他のモデルを見てもレディース需要も旺盛なライトブルーモデルは人気が高く、ベゼルダイヤモデル15551ST.ZZ.1356ST.04や34mmの77451ST.ZZ.1361ST.03も換金率が高い傾向にあります。
具体例:Ref. 15550ST.OO.1356ST.08
| 参考定価 | 4,180,000円 |
|---|---|
| 二次流通価格 | 9,440,000〜11,250,000円前後 |
| 推定換金率 | 158〜220% |
ケース径37mmのイエローゴールド(BA)製自動巻きモデルです。イエローゴールドとターコイズのコントラストが美しい2023年発表のロイヤルオークで、セレブリティの愛用者が多いことでも知られています。
具体例:Ref. 15550BA.OO.1356BA.01
| 参考定価 | 10,395,000円 |
|---|---|
| 二次流通価格 | 25,500,000〜34,000,000円前後 |
| 推定換金率 | 170〜260%前後 |
ケース径41mmのホワイトゴールド(BC)製自動巻きモデルです。ステンレススチールにはない重量感と存在感を持ち、スモークブルーダイヤルとの組み合わせが上質な雰囲気を演出します。
具体例:Ref. 15510BC.OO.1320BC.04
| 参考定価 | 10,780,000円 |
|---|---|
| 二次流通価格 | 17,150,000〜20,000,000円前後 |
| 推定換金率 | 110〜150%前後 |
オーデマ・ピゲ(Audemars Piguet)からロイヤル オーク、CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ、ロイヤル オーク オフショアのトゥールビヨンモデルなど日本で先行リリース!
ケース径41mmのステンレススチール製自動巻きモデルで、ロイヤルオークの基幹となる3針モデルです。末尾01〜05は2022年発表の50周年モデルで、15510ST.OO.1320ST.01 "50th Anniversary"は通常仕様と比較して約100万円前後高い相場感となっています。
カラー展開ではブルーが最人気ですが、カーキグリーン(15510ST.OO.1320ST.09)、ブラック(15510ST.OO.1320ST.02、15510ST.OO.1320ST.07)も根強い人気を誇ります。
具体例:Ref. 15510ST.OO.1320ST.06
| 参考定価 | 4,400,000円 |
|---|---|
| 二次流通価格 | 9,300,000〜11,800,000円前後 |
| 推定換金率 | 150〜220% |
ケース径38mmのステンレススチール製クロノグラフモデルです。腕への収まりやすいサイズ感を持ち、クロノグラフ機能とロイヤルオークのデザインを両立しています。2026年5月時点では公式サイトに掲載されていますが、自社製クロノグラフキャリバー「Cal.6401」を搭載した26450STが実質的な後継機です。
具体例:Ref. 26715ST.OO.1356ST.01
| 参考定価 | 5,720,000円 |
|---|---|
| 二次流通価格 | 8,350,000〜12,000,000円前後 |
| 推定換金率 | 110〜170% |
ケース径41mmのステンレススチール製クロノグラフモデルです。ブルー(26240ST.OO.1320ST.01、26240ST.OO.1320ST.05)に続き、カーキグリーン(26240ST.OO.1320ST.08)も市場での人気が高まっています。
具体例:Ref. 26240ST.OO.1320ST.05
| 参考定価 | 6,105,000円 |
|---|---|
| 二次流通価格 | 10,200,000〜12,710,000円前後 |
| 推定換金率 | 117〜170% |
永久カレンダー機構を搭載した41mmのステンレススチールモデルです。月・日・曜日・閏年を自動で表示する高度な複雑機構をロイヤルオークのフォルムに収めた、コンプリケーションウォッチの最高峰です。
具体例:Ref. 26674ST.OO.1320ST.01
| 参考定価 | 要問合せ(約19,700,000円程度と想定して算出) |
|---|---|
| 二次流通価格 | 26,420,000〜35,000,000円前後 |
| 推定換金率 | 95〜145% |
オーデマ ピゲ2025年新作速報!150周年記念モデルは「キャリバー7138」が目玉。操作性・デザイン・防水性が向上したロイヤル オーク パーペチュアルカレンダーとCODE 11.59クロノグラフをチェック。
ケース径23mmの極小サイズに、表面に微細な凹凸をつけて輝かせる「フロステッドゴールド」仕上げを施したクォーツ(電池式)モデルです。田中みな実さんが愛用していることでご存じの方も多いでしょう。
海外での販売価格を参考として算出していますが、機械的に算出した数値だけで見ると実はメンズモデルをもしのぐ勢いの換金率の高さです。国内での流通量が非常に少ないため日本国内の需要は予測しづらく、実際の買取価格はやや消極的な数字になる可能性もありますが、今後も注目のモデルです。
具体例:Ref. 67630BC(ホワイトゴールド)、67630OR(ピンクゴールド)、67630BA(イエローゴールド)
| 参考定価 | 5,665,000円 |
|---|---|
| 二次流通価格 | 14,300,000〜17,500,000円前後 |
| 推定換金率 | 165〜230% |
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ここまでご紹介した10機種の換金率をまとめます。細かい枝番は省略しておりますが、あくまで代表モデルの数値であり、ダイヤルカラーなどの違いにより相場も異なることをご承知おきください。
| モデル | Ref. | 参考定価 | 二次流通価格(目安) | 推定換金率 |
|---|---|---|---|---|
| ジャンボ エクストラシン | 16202ST | 5,555,000円 | 1,350万〜1,680万円 | 170〜250% |
| ダブル バランスホイール OW | 15407ST | 約13,700,000円 | 3,130万〜4,000万円 | 160〜240% |
| 37mm SS | 15550ST | 4,180,000円 | 944万〜1,125万円 | 158〜220% |
| 37mm YG | 15550BA | 10,395,000円 | 2,550万〜3,400万円 | 170〜260% |
| 41mm WG | 15510BC | 10,780,000円 | 1,715万〜2,000万円 | 110〜150% |
| 41mm SS | 15510ST | 4,400,000円 | 930万〜1,180万円 | 150〜220% |
| クロノグラフ 38mm | 26715ST | 5,720,000円 | 835万〜1,200万円 | 110〜170% |
| クロノグラフ 41mm | 26240ST | 6,105,000円 | 1,020万〜1,271万円 | 117〜170% |
| パーペチュアルカレンダー | 26674ST | 約19,700,000円 | 2,642万〜3,500万円 | 95〜145% |
| ミニ フロステッドゴールド | 67630 | 5,665,000円 | 1,430万〜1,750万円 | 165〜230% |
※上記は楽天・Chrono24における参考価格に基づく推定換金率です。実際の買取価格は個体の状態・付属品・時期によって異なります。
現行モデル以上に高い換金率を記録するケースが多いのが、すでに生産終了となった過去のロイヤルオークです。
換金率が極端に高くなる主因は「当時の正規定価が現行モデルと比較して安価であったこと」にあります。過去の購入価格に対し、現在の市場相場が適用されるため、結果として換金率の数値が上昇する構造です。以下に代表的な生産終了モデルとその系譜を記載します。
現行Ref.16202STの先代にあたる「ジャンボ」です。生産終了に伴い市場への新規供給が絶たれたことで希少性が高まり、需要が急増しました。
具体例:Ref. 15202ST.OO.1240ST.01
| 参考定価 | 2,640,000円 |
|---|---|
| 二次流通価格 | 10,250,000〜16,100,000円前後 |
| 推定換金率 | 350〜400% |
Ref.15500STの先代にあたる41mmの自動巻きモデルです。当時の定価に対し、現在の二次流通価格が大幅に上回っています。カラー展開はブラック(01)、シルバー(02)、ブルー(03)、グレー(04・2017年追加)の4色です。
具体例:Ref. 15400ST.OO.1220ST.03
| 参考定価 | 2,035,000円 |
|---|---|
| 二次流通価格 | 7,110,000〜9,250,000円前後 |
| 推定換金率 | 270〜320% |
現行37mmモデルであるRef.15550STの先代機です。カラーはシルバー(15450ST.OO.1256ST.01)、グレー(15450ST.OO.1256ST.02)、ブルー(15450ST.OO.1256ST.03)の3展開です。
具体例:Ref. 15450ST.OO.1256ST.03
| 参考定価 | 2,805,000円 |
|---|---|
| 二次流通価格 | 7,400,000〜10,000,000円前後 |
| 推定換金率 | 210〜250% |
現行41mmモデルであるRef.15510STの先代機です。ブルー(01)のほか、グレー(02)、ブラック(03)、シルバー(04)があり、これらは700万円台が相場の中心となっています。
具体例:Ref. 15500ST.OO.1220ST.01
| 参考定価 | 3,465,000円 |
|---|---|
| 二次流通価格 | 7,800,000〜11,450,000円前後 |
| 推定換金率 | 188〜220% |
オーデマ・ピゲ ロイヤルオーク オートマティック 15500ST.OO.1220ST.03は、横41mmのステンレススチール製ケースに自動巻き Cal.4302を搭載しています。
ロイヤルオークの売却時に換金率を最大限に引き出すための条件は、以下の3点です。
査定において最も重要視されるのが「保証書(ギャランティカード)」の有無です。真正性の証明が厳格なブランドであるため、保証書が欠品している場合は大幅な査定減額の対象となります。また、調整時に外した「余りコマ」の有無も査定額に直結します。
傷の深さが査定を左右します。軽い擦り傷はメンテナンスで対応可能ですが、深い打痕(金属の凹み)は明確な減額対象です。また、ロイヤルオーク特有のエッジの効いたケース造形は、過度な研磨(ポリッシュ)によって丸みを帯びると価値が低下します。そのため、「ノンポリッシュ(未研磨)」の個体が高く評価される傾向にあります。
ロイヤルオークの相場は、グローバル市場の動向と為替相場に連動して常に変動しています。最新の世界相場データを保有し、独自の販売ルートを持つ高級時計専門店での査定が必須です。
さらに「在庫状況」によっても買取価格が大きく左右されますので、複数社で見積もりを取ることも重要です。
ロイヤルオークは時計としての性能・デザイン自体に卓越性があることは言うまでもありませんが、その資産価値は、歴史的背景・供給不足・普遍的なデザインという客観的事実によって形成されています。現行モデル・生産終了モデルともに二次流通市場での評価は極めて高く、高級時計の中でも特に換金率に優れたモデル群として確固たる地位を占めています。
しかし、実勢価格は為替や市場の在庫状況によって常に変動します。正確な換金率を把握するためには、高級時計専門のプラットフォームや買取店における最新の相場確認が不可欠です。
本記事が、ロイヤルオークの購入・売却・資産運用の判断材料として、少しでもお役に立てれば幸いです。
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