更新日:2025年02月14日
グランドセイコーより、待望のAJHHオリジナルモデル第5弾が登場!初のSport Collectionを採用した「グランドセイコー スポーツコレクション スプリングドライブGMT AJHH創立20周年記念限定モデル SBGE311」は、2025年2月7日(金)より、AJHH(日本正規高級時計協会)加盟店 18店舗にて限定発売されます。
グランドセイコー SBGE311/横 40.5mm 縦 48.7mm 厚さ 14.7mm、ステンレススチール ベゼル:セラミックス、スプリングドライブ 自動巻(手巻つき)キャリバー9R66搭載。希望小売価格: ¥990,000(税込)、500本限定、2025年2月7日(金)発売。
AJHH(Association Japon de la HauteHorlogerie/日本正規高級時計協会)は高級時計の文化・伝統を次の世代に伝えることを目的に2005年に設立されました。日本国内の一流正規時計店が集まり、高級時計の販売を通じて、健全な市場の育成、日本の文化や経済の発展にも寄与しています。
過去に発売された「グランドセイコー AJHH限定モデル」は人気も高く、グランドセイコーコレクターの注目度も高いと思われます。さっそく販売店のブログも多数上がっておりますが、あえて第三者的立場から、購入にあたって知っておきたい知識や歴代AJHH限定モデルの特徴、レギュラーモデルとの違いなどをまとめて参ります。
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さっそく「グランドセイコー スポーツコレクション スプリングドライブGMT AJHH創立20周年記念限定モデル SBGE311」の重要なポイントを押さえておきましょう。
SBGE311のチェックポイント
「グランドセイコー スポーツコレクション スプリングドライブGMT AJHH創立20周年記念限定モデル SBGE311」は40.5mmのスチールケースに、耐傷性の高いブラックセラミックベゼルを採用。AJHH限定モデルでは”初”となるスポーツコレクションで、より若い層にも受け入れられやすいタイプとなっています。
文字盤にはこの時計が製造される長野県塩尻の拠点から見える穂高連峰に降り積もった雪が、風に吹かれて生まれる繊細な風紋を表現した「雪白」パターンを採用しています。
「雪白」パターンはグランドセイコーを代表するダイヤルデザインの1つで、海外では”スノーフレーク(snowflake)”とも呼ばれ、「白樺」などと並んで、その芸術性が高く評価されています。現行モデルではSBGA211が定番として有名ですね。なお、SBGA129やSBGA421など、過去のAJHH限定モデルも雪白パターンを採用しています。
本作では、GMT表示の昼夜塗分けカラーや秒針、パワーリザーブ針、ロゴなど、随所にAJHHモデルの特徴である「赤」の差し色が継承されています。
12時位置にはゴールドカラーの「GS」ロゴが輝き、特別モデルらしさを演出しています。
18Kイエローゴールドのワッペンがつけられたバックルも特別モデルならでは。
裏蓋には獅子の紋章と、AJHH20周年記念を示す、
”Limited Edition by AJHH
20th Anniversary since 2005”
という文字が刻まれています。
白×黒の精悍なデザインに赤&ゴールドの配色がアクセントとなって唯一無二の存在感を醸し出していますね。
AJHH創立20周年を祝うに相応しい、堂々たるデザインに仕上がっています。
この配色ならば、ベゼルが赤と黒で塗り分けられていたら・・・多くの時計ファンが復活を待ち望んでいるロレックスGMTマスターIIの”コーク”みがあって面白かったかも、なんていう想像をしたことは内緒にしておきましょう。
ではここでSBGE311のルーツを探るべく、歴代のグランドセイコーAJHH限定モデルを振り返っておきましょう。
左からSBGA129、SBGA371、SBGA421、SLGA017
歴代のグランドセイコーAJHH限定モデル
秋元康氏プロデュースによるSBGA371以外は「雪白パターン」を採用しており、初代と3代目では「赤」の差し色が見て取れます。
SLGA017で「赤」から脱却するのかなと思いきや、今年の新作ではまた「赤」に回帰しましたね。SLGA017はデザインのせいか価格設定のせいか分かりませんが、従来のAJHH限定モデルより売れ行きが芳しくなかったようですので、あくまで推測ですが、そういった事情も背景にあるのかもしれません。
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時計愛好家でもある秋元康さんがプロデュースした限定500本の貴重モデル。シャイニーブロンズという輝くようなピンクが上品なカラーです。
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本題に戻りましょう。実は「スポーツコレクション」×「雪白パターン」という組み合わせは比較的珍しく、これまでも数えるほどの限定モデルでしか展開されていません。2023年にタイのGS9クラブ限定で発売された「SBGE297」と比較してみましょう。
タイ限定モデル「SBGE297」はセラミックベゼルを備えた40.5mmのスチールケースに、スプリングドライブキャリバー9R66を搭載しており、基本的なスペックは今回のAJHH限定モデルSBGE311と同じです。
さらに雪白ダイヤルを採用している点も同じなのですが、SBGE297は全体的にブルーと白をベースにしつつ、GSロゴとGMT針に使用されたゴールドが差し色として効いています。使用色が少ない、かつブルーというカラーリングでAJHH限定モデルSBGE311よりもスッキリした印象ですね。筆者個人的にはこちらの方が好みだったりしますが、皆様はどちらがお好みでしょうか。
ちなみにこのタイ限定モデル「SBGE297」は、海外限定モデルというだけでも入手難易度が高い上に、製造本数がたったの65本ということで、かなり希少性の高いモデルです。海外の時計販売サイトでもあまり流通していません。いつか実機を拝んでみたいものです。もしくはレギュラーモデルに近しいデザインが出てもおかしくないですよね。
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ムーブメントは平均月差は±15秒という実用時計として最高レベルの精度を誇る「スプリングドライブ キャリバー 9R66」を搭載しています。
「スプリングドライブ」は機械式時計のぜんまいがほどける力によって生じるトルクを動力源としながら、ICと水晶振動子によって正確に精度を制御するクオーツの調速機構を備えた、グランドセイコー独自のムーブメントです。2004年に誕生し、機械式とクォーツの”いいとこどり”をした他ブランドにはないムーブメントとして、その独自性も国内外から高く評価されています。
機械式ともクォーツとも違う、ダイヤルの上を静かに滑るように進む「スイープ運針」と呼ばれる秒針の動きも、スプリングドライブの魅力の1つです。
「スプリングドライブ キャリバー 9R66」は、グランドセイコー初の9Rスプリングドライブムーブメント「キャリバー9R65」に、時差のあるふたつのタイムゾーンの時刻を表示できる「GMT機能」を付加したものです。
最大巻き上げ時の駆動時間は約72時間で、文字盤の扇型のパワーリザーブ表示で残量を確認することができます。
「スプリングドライブ」について、詳しくは関連記事もご覧ください。
「グランドセイコー スポーツコレクション スプリングドライブGMT AJHH創立20周年記念限定モデル SBGE311」は以下のAJHH(日本正規高級時計協会)加盟店 18店舗にて限定発売されます。店舗によって取り扱い本数は違いますので、在庫状況は各店舗にご確認下さい。
SBGE311の販売店舗
なお、AJHH(日本正規高級時計協会)加盟店では、2025/02/04~2025/03/31まで「グランドセイコーフェア」を開催し、AJHH創立20周年記念限定モデルのほかにも、多数の商品を取り揃えているとのこと。
「グランドセイコー スポーツコレクション スプリングドライブGMT AJHH創立20周年記念限定モデル SBGE311」は限られた店舗でしか販売されない、生産本数限定モデルではありますが、500本、という数字は正直なところ「ものすごく希少性が高い」というレベルではありません。生産本数が2桁に留まるグランドセイコーも多いですからね。
過去のグランドセイコーAJHH限定モデルの販売相場を見てみると、現在はリセールバリューが高まっているものもあります。発売当時の定価が今よりかなり安かった、というのもありますが、今後も同じような現象が起きないとも限りませんよね。
やや個性が薄く、ハイスペックにした分、定価が高額になってしまったSLGA017は伸び悩んでいますが、他のモデルは定価よりかなりプレミアがついていますね。
新作SBGE311については、正直なところ爆発的に跳ね上がるモデル、という印象はありませんが、デザインの独自性もありますし、長い目で見て、GS愛好家としては持っておいて損はない1本なのではないでしょうか。
SBGE311自体の値付けが通常モデルと比較して高いのか安いのか、という所をチェックしてみましょう。
現行のグランドセイコー スポーツコレクションのうち、スプリングドライブキャリバー9R66を搭載したGMTモデルは、セラミックベゼルを備えた40.5mmのミドルサイズと、2色に塗り分けられたベゼルを備えた44mmのラージサイズの2種類で展開しています。
SBGE311は前者(セラミックベゼルを備えた40.5mmのミドルサイズ)で、条件が同じ現行モデルは、SBGE253、SBGE255、SBGE257の3つ、定価は891,000 円(税込)です(2025年5月時点)。
ちなみに2024年6月に発売された「キャリバー9R 20周年記念限定モデル SBGE305」も基本スペックは同じですが、価格が847,000 円(税込)となっているのは、2024年11月の価格改定前に販売終了していたためでしょう。
新作SBGE311の定価は¥990,000(税込)ですから、レギュラーモデルよりは約10万円ほど高い設定となっています。「雪白パターン」というやや工程のかかるデザイン文字盤、そしてバックルには18Kイエローゴールドのワッペンがつけられていますので、当然その原価分の上乗せもあるでしょう。「なんとかギリギリ100万円を切ったよ!」という声が聞こえてきそうですが、替えストラップがつくわけでもなく、10万円の差額は少し大きい気がしないでもないですね。
「グランドセイコー スポーツコレクション スプリングドライブGMT AJHH創立20周年記念限定モデル SBGE311」についてご紹介いたしました。「雪白」×「赤の差し色」のAJHHモデルらしさ、「数量限定」の希少性、という魅力がつまった新作。個人的には「白と赤」という組み合わせは日の丸を彷彿としてしまってあまり惹かれませんが、過去の例を見ると、意外と(?)人気なんですよね。今回はどうなるのか、楽しみにウォッチして参りたいと思います。
実機を入手しました暁には実機レビューもお届けしますのでお楽しみに!
横40.5mmのステンレススチール製ケースにスプリングドライブ Cal.9R66を搭載。早速実機をレビュー!
モデル | スポーツコレクション スプリングドライブGMT AJHH創立20周年記念限定モデル
Sport Collection Spring Drive GMT AJHH 20th Anniversary Limited Edition |
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型番(Ref.) | SBGE311 |
ケースサイズ | 横 40.5mm 縦 48.7mm 厚さ 14.7mm |
ケース素材 | ステンレススチール ベゼル:セラミックス |
ムーブメント | スプリングドライブ 自動巻(手巻つき)キャリバー9R66 |
精度 | 平均月差±10秒(日差±0.5秒相当) |
駆動期間 | 約72時間(約3日間) |
防水性 | 日常生活用強化防水(20気圧) |
耐磁性 | あり |
生産本数 | 500本限定 |
取扱店舗 | AJHH(日本正規高級時計協会)加盟店 18店舗 |
発売日 | 2025年2月7日(金)発売 |
価格 | ¥990,000(税込) |
※販売開始時期・価格は予告なく変更される場合があります。
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