更新日:2021年07月19日

グランドセイコー「雪白文字盤(スノーフレークダイヤル)」モデルの魅力や開発秘話を詳しく紹介!

セイコーから独立を果たし、高級時計ブランドとして確固たる地位を築きつつあるグランドセイコー。その代表的モデル「雪白文字盤(スノーフレーク,snowflake)」の人気が止まりません!他に類を見ない白より白いダイヤルの芸術性は、見る者の心を一瞬で虜にします。

国内で人気のグランドセイコー「雪白文字盤(スノーフレークダイヤル)」モデルの魅力を詳しく紹介!定番モデルからとっておきの限定モデルまで 雪白モデルの開発秘話も! !

2005年にスプリングドライブを搭載して鮮烈なデビューを果たした「雪白文字盤」は、国内はおろか海外でも「スノーフレーク」の呼び名で確実にファンを増やしてきました。その証拠に、新たなモデルが次々と投入されており、令和に入ると限定品を含めその勢いにますます拍車がかかっています。今回はその魅力に迫るべく、雪白モデルの開発や製法の秘密、そして代表的なモデルのスペックや市場売買価格をご紹介しましょう。

グランドセイコーの雪白モデルって!?

雪白モデルがうぶ声をあげたのは、長野県塩尻市にあるグランドセイコーの開発拠点「信州 時の匠工房」です。ここから望む北アルプスへ続くエリアには、登山家なら誰もが憧れる日本を代表する名峰が数多くそびえ立っています。「東洋のスイス」と呼ばれる諏訪から塩尻にかけての澄んだ空気と涼しい気候は、高級時計をはじめとする精密機器の製造にうってつけ。

毎年10月頃には初冠雪がみられ、冬に向かうとこの地の真骨頂ともいえる美しい雪原が延々と広がります。「信州のしかもひと際美しい穂高連峰の雪に風紋が刻まれた姿を時計のデザインとして表現したい!」というデザイナーの切なる思いをダイヤルに見事に落とし込んだのが、「雪白文字盤」です。

やさしく降り積もる新雪のような純白に、和紙を思わせる凹凸のあるテクスチャーは、他に類をみない渾身のマスターピースとして晴れて世に送り出されました。しかし…ここに到るまでの道のりは、決してたやすくはありませんでした。

雪白はクラフトマンの高い技術と叡智の成せるワザ

雪白モデル。名前にこそ「白」の文字が入っていますが、この光沢ある独特の白さの正体は、実は「銀メッキ」なのです。そしてこの雪白が完成に到るまでには、複数の腕利きのクラフトマンによる80を超える工程を経る必要があります。

具体的には、まず雪に刻まれた風紋の風合いを表現するために、0.04mmいう驚異的な薄さの凹凸を銅の電極型に手彫りします。これをスチール合金の型に転写してプレス型を作ると200トンの強烈な力で真鍮プレートに圧縮。これで文字盤の原型が出来上がります。

しかし、この上に白の塗料を塗るとせっかくの薄い凸凹が埋もれてしまい、スノーフレークではなくなると判明。といって、塗料を少なくすると綺麗な白色になりません。この現状に匠たちは頭をかかえつつも、やがて考え出したのが、銀メッキを施す手法。わずか数ミクロンという単位で微調整しながら銀でメッキ処理を行うと、白を使わずに得も言われぬ純白が表現できることを突き止めました。

さらに鏡面仕上げされた極小のロゴやインデックスもすべて手作業ではめ込んでいきます。ダイヤル上のその穴はわずか0.3mm以下。インデックスは手製のピンセットでつかみますが、これが邪魔して肝心の穴は目で見えないため、すべて勘を頼りにとり付けるという離れワザを駆使。これら想像を絶するクラフトマン技術の精髄を出し尽くしてシンボル化したのが、世界でも唯一無二の「雪白モデル」に他ならないのです。

グランドセイコーSBGA011

40.0mm、ブライトチタン、自動巻きスプリングドライブ、 キャリバー 9R65、平均月差±15秒(日差±1秒相当)、パワーリザーブ約72時間、100m防水、2005年10月発売

「SBGA011」は、グランドセイコーが世に初めて放った雪白初代モデルです。それは、グランドセイコーのレガシーと呼ぶにふさわしい「スプリングドライブ」を広く知らしめる機会でもありました。

それまでのグランドセイコーのプロダクトは、もっぱら機械式とクオーツ式が双璧。しかし、その両者の良さを活かしたハイブリット式のスプリングドライブ「Cal.9R65」は、スイスの一流ブランドに勝るとも劣らない独創的なムーブメントでした。しかも、それまでの「手巻き式48時間」から一気に「自動巻き72時間」へと進化したことも見逃せません。グランドセイコーが威信をかけて開発したこの第三の機構は、雪白の全モデルのダイヤルに「SPRING DRIVE」の文字で刻まれており、その躍進を象徴するシンボルともいえるでしょう。

青い秒針は信州に広がる澄んだ青空を意味しており、純白のダイヤルをバックにひときわ異彩を放ちます。12、6、9時にはくさび型インデックスが施され、シンプルな純白のダイヤルをバックに縦横のラインを意識したクロスラインレイアウトを演出。3時のデイト表示やパワーリザーブインジケーターにより実用性もしっかりカバーしています。

さらにシースルーバックからのぞくムーブメントにも画期的こだわりが隠されています。幾重にも重なる輪列と受け部分の立体感のある形状は信州の数ある山々の連なりを、さらにパワーリザーブ用の輪列から香箱までは、穂高岳と常念山脈を表しているのです。雪白モデルの着想を得た偉大な自然へのオマージュは、身につけるオーナーの心にも心地よくシンクロすることでしょう。ストーリー性に溢れる雪白モデルの初代、「SBGA011」をぜひお手に取ってみてください。

定価 648,000円(税込)中古品 398,000~470,800円(税込)SBGA011はロングセラーモデルのため、販売開始後15年以上経過していてもあまり価格に変動はなく、中古品はこの価格帯で推移していくと思われます。

グランドセイコーSBGA211

41mm、ブライトチタン、自動巻きスプリングドライブ、キャリバー 9R65、平均月差±15秒(日差±1秒相当)、パワーリザーブ約72時間、日常生活強化防水 10気圧、2017年5月発売

2010年からグローバル展開を開始したグランドセイコーが、わずか7年で海外拠点を200店近くに広げ満を持してセイコーから独立したのが2017年。時を同じくして発売された雪白モデルが、この「SBGA211」です。ご覧の通り、先ほどご紹介した「SBGA011」と極めて似たルックスで、その後継品として発売されましたが、大きな違いが一つ。「SEIKO」のロゴが消えてそこに「GS Grand Seiko」の新たなロゴが掲げられています。

SBGA011が発売された2005年には存在しなかったスマホの普及により腕時計はごく日常的に磁気帯のリスクにさらされるようになりました。しかし、SBGA211をはじめスプリングドライブが搭載されている雪白モデルには、ヒゲゼンマイがないので耐磁性が高いうえ温度変化や激しく動いても誤差は生じません。

くわえて100gという軽さで、付けた瞬間のフィット感は感動もの。その理由はステンレススチールより30%軽いブライトチタンにあります。しかも非常に硬い素材のため傷つきにくく、常に野ざらしにされる腕時計にはうってつけです。ただその反面、加工がしにくいのが難点ですが、そこは腕利きのクラフトマンによるザラツ研磨によって、見事に美しく仕上げられています。ステンレスほどの艶はありませんが、至高の品位を保つには十分の照りをたたえています。くわえてアレルギーフリーという性質を持つので、実用性も折り紙付き。グランドセイコーの門出を象徴する「SBGA211」。一生ものとしてもおすすめです。

定価 682,000円(税込)中古品 509,800~620,200円(税込)SBGA211も根強い人気のため、中古品相場は上振れしており、新品に近い価格も珍しくありません。

グランドセイコーSBGA259

41mm、ブライトチタン、自動巻きスプリングドライブ、キャリバー 9R65、平均月差±10秒(日差±1秒相当)パワーリザーブ約72時間、日常生活強化防水 10気圧 2017年5月発売

グランドセイコー SBGA259は、グランドセイコーのマスターショップ限定で発売されたヘリテージコレクションです。フォルムやスペックは、正当な雪白モデルそのもののですが、目を引くのはゴールドのインデックスとロゴ、そして時分針、インジケータ針です。気品溢れる煌びやかな黄金色は、信州の新雪に射し込むまぶしく光る朝日をイメージ。マスターショップ限定品のため、レア感があり、自分用はもちろん、大切な人への贈り物にも喜ばれること請け合いです。

定価 682,000円(税込)すでに生産終了し中古品はほとんどで回っていません。新品や未使用品が、570,000~639,800円で推移。

グランドセイコーSBGA407

40.2mm、ステンレス(裏蓋:ステンレスとサファイアガラス、クロコダイル、自動巻きスプリングドライブ、キャリバー 9R65、平均月差±15秒(日差±1秒相当)、パワーリザーブ約72時間、日常生活強化防水 10気圧、2019年5月24日発売

令和の幕開けと時を同じくしてリリースされたグランドセイコー SBGA407。純白のダイヤルがトレードマークだった雪白モデルに淡いブルーが染められ、大人っぽさと落ち着きを感じさせる、ブルースノーフレークモデルです。ベルトもブライトチタンではなくクロコダイルで高級感を演出。さりげないおしゃれにぴったりの傑作です。88gという圧倒的な軽さも見逃せません。

定価 682,000円 中古品は605,000~688,000円。コンディションが良いものは、中古でも定価を上回るので、人気ぶりがうかがえます。

グランドセイコーSBGA441

40mm、ブライトチタン、自動巻きスプリングドライブ、キャリバー 9R65、平均月差±15秒(日差±1秒相当)、パワーリザーブ約72時間、日常生活強化防水 10気圧 限定38本 2021年2月27日発売

oomiya 和歌山本店オリジナルモデルのSBGA441は、雪白のイメージの真逆をいく、驚きのブラックスノーフレークです。ただし、漆黒ではなく、白さを微妙に混ぜた「墨色」という点に雪白イズムが感じられます。そしてゴールドのロゴと秒針、インジケータ針もまた、新雪に太陽光という雪白イメージの逆をいく月光を想起させる輝きを放ちます。限定わずか38本。裏蓋の「Limited Edition One of 0038」の文字が特別感をくすぐります。

定価 660,000円 基本的に中古品を見つけるのは難しいでしょう。ちなみに、2021年3月にヤフオクで826,000円で落札されています。やはり限定品だけあって、定価をずい分と上回っています。

グランドセイコー AJHH(日本正規高級時計協会)特別限定モデル SBGA129 

39mm、ステンレス、自動巻きスプリングドライブ、キャリバー 9R65、平均月差±15秒(日差±1秒相当)、パワーリザーブ約72時間、日常生活強化防水 10気圧 限定369本 2015年1月15日発売

グランドセイコーSBGA129は、全国に19店舗しかないAIJJ(日本正規高級時計協会)の店舗でのみ手に入る特別限定品として396本だけ販売されました。AIJJが、映画『おくりびと』の脚本家 小山薫堂氏にプロデュースをオファー。パワーリザーブインジケータ針と裏蓋に印字された「ENERGY」の赤は、元気と情熱を意味します。『人生の節目に腕時計を』 のコンセプトを持つSBGA129は、人生のターニングポイントを迎えた自分へのご褒美、またお祝いとしてもうってつけでしょう。

定価 484,000円(税込)中古品が出回ることはほとんどなく(半年に2本程度)、価格は1,098,000円(税込)とかなりの高騰ぶりです。

グランドセイコー AJHH(日本正規高級時計協会)特別限定モデル SBGA421

41mm、ブライトチタン、自動巻きスプリングドライブ、キャリバー 9R65、平均月差±15秒(日差±1秒相当)、パワーリザーブ約72時間、日常生活強化防水 10気圧 限定390本 2020年2月21日発売

AJHH(日本正規高級時計協会)特別限定モデルとして390本のみ限定販売されたグランドセイコー SBGA421のコンセプトは、「日本の美と伝統」。雪白の純白ダイヤルにサファイヤガラスの内側と秒針、インジケータ針、SPRING DRIVEの文字は深紅に、そしてロゴはゴールドにあしらわれました。シンボリックなメイド・イン・ジャパンは、海外の方へのプレゼントにも喜ばれるでしょう。

定価 748,000円(税込)限定品らしく、中古品は838,000~973,500円と定価をかなり上回る価格帯。発売から間がないので、コンディションの良さが期待できます。

38.5mm、プラチナ950、手巻スプリングドライブムーブメント 9R02、平均月差±15秒(日差±1秒相当)、パワーリザーブ約84時間(3.5日)、日常生活強化防水、世界限定30本 2019年7月6日発売

なんとダイヤルのみならず、ケース全体にまで「雪白」模様が施された特別なプラチナモデル、グランドセイコーエレガンスコレクション スプリングドライブ20周年記念モデル SBGZ001。1999年に登場した独自機構スプリングドライブの誕生20周年を記念して新開発された「手巻スプリングドライブムーブメント キャリバー9R02」を搭載して発表された4機種のうちの1本です。

プラチナモデルとあって、定価8,000,000円+税と度肝を抜く設定のグランドセイコー ハイエンドモデルです。さすがにここまでのクラスになると、正直需要と供給の問題でしょうが、セカンドマーケットでの販売価格は定価以下となっていますね。

グランドセイコー SBGY002 スプリングドライブ20周年記念モデル

38.5mm、18Kイエローゴールド、手巻スプリングドライブムーブメント 9R31、平均月差±15秒(日差±1秒相当)、パワーリザーブ約72時間(約3日間)、日常生活強化防水、2019年7月6日発売

こちらもスプリングドライブの誕生20周年記念モデルとして発表された1本。18Kイエローゴールドケースに信州 時の匠工房で作られ、約72時間の持続時間を持つキャリバー「9R31」を搭載しています。

定価2,800,000円+税とこちらも高額ですが、中古市場ではまださほど値崩れしていない模様。現時点ではゴールド製の雪白モデルですので、価値をキープしていってほしいところです。

グランドセイコーの雪白モデル(スノーフレーク)には、グランドセイコーのクラフトマンたちの並々ならぬ思い入れがありました。上品で洗練されたダイヤル、そしてスプリングドライブと軽量で実用性のあるブライトチタンには、グランドセイコープライドが力強く投影されています。

今後、グランドセイコーが世界の一流高級時計ブランドとしてさらなる高みを目指すうえで、雪白モデルの存在は欠かせないものとなるに違いありません。その躍進ぶりを楽しみにして待ちましょう!




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