更新日:2025年01月22日
欧州、米国、アジア市場で多彩な限定モデルを手掛けるグランドセイコー(GRAND SEIKO)。当ブログでも多数の海外限定モデルを紹介していますが、まだまだ取りこぼしがございます。2025年になりましたが、引き続き2024年発売の気になるGS海外限定モデルをご紹介してまいります。
2024年4月に中国法人「Grand Seiko China」を上海に設立、その記念モデル“棚田”SBGA511が、同年9月に100個限定で発売。田園情緒をCOOLなアイスブルーカラーで表現したネオノスタルジックさが魅力です。
グランドセイコー SBGA511/横40.0mm× 縦46.2mm×厚さ12.5mm、ステンレススティール製ケース、自動巻(手巻つき)スプリングドライブ 9R65搭載。希望小売価格:41,999元、100本限定
グランドセイコー チャイナの設立に相応しい“東洋の美”が豊かに実っていますね。2024年7月に武漢市、8月に成都市、10月に重慶市と相次いで直営店を開業し、4店舗体制にパワーアップしたGSの中国市場戦略。一部中国のインターネット上では「事業調整の末に、中国市場から撤退するのではないか?」という噂も広がりましたが、その心配は杞憂だったようです。
本作SBGA511は、「Tanada Daoxiang(※棚田の稲の香り)」という愛称も生まれており、自然と人間が創り出す“稲穂の輝き”は、幅広く中国市場に受け入れられていきそうな気配です。
「アイスブルー(水田)×黄金(稲穂)」の美しさを文字盤に実らせた“棚田”SBGA511。スイス時計業界が中国市場で苦戦を強いられている中、グランドセイコーにどれほどの豊かさをもたらせるのでしょうか!?
日本人でもパッと答えられない「棚田」の基礎知識&雑学をまじえつつ、多角的な視点でSBGA511の魅力を分析していきます。
日本人の主食であるコメを実らせた「棚田」の情景を再現したSBGA511。青空や田んぼの水面をイメージさせる水色ダイヤル、稲穂を思わせるゴールドカラーのアクセントは、田園情緒豊かな自然美に溢れています。
米のひと粒のように、ギュッと凝縮された見どころもどうぞ!!
≪SBGA511のセールスポイント≫
少し(?)見慣れ過ぎたきらいのあるアイスブルー文字盤ですが、青海波パターンをマッチさせることで、和っぽさ、アジアンテイスト要素を付随させています。青海波模様は、中国では漢時代の銅鏡や瓦當磚に「水波紋」と呼ばれる似た模様があしらわれていたそうです。
青海波模様は、災厄を水に流して清める、という意味合いもありますし、そういう意味でも水系と相性が良さそうですね。
中国の腕時計ブログで、「グランドセイコーの本質は、西洋の写実主義とは異なる、東洋芸術の解釈にある。感情表現豊かなフリーハンドアートが、ダイヤルに施されているからこそ、消費者の心に訴えかけ、シンパシーを呼び起こすのではないか?」という内容を見かけましたが、ピアゾ編集部でも同様の解釈と感想をグランドセイコーへ抱いています。
繊細さを失わない「自然への敬意」、時の豊かさを多様性豊かに表現する「テーマ選び」など、GSウォッチの数々は東洋芸術のエッセンスが文字盤に凝縮されていますよね。他には、「あらゆる意味で傑作だ」という意見もありましたし、本作SBGA511への時計見識者達の評価は上々な滑り出しです。
海外の時計通の視点を踏まえつつ、棚田の基礎知識・歴史を、ダイヤルの見せ所と共に分析していきましょう!
昔懐かしい、ユニークな棚田ののどかな風景をダイヤルに映し出したSBGA511。文字盤の魅力を深掘りする前に、“日本のピラミッド”とも称される棚田について簡単にご説明します。
棚田とは、山の急斜面や谷間の傾斜地に作られた階段状の水田で、日本にある水田(※約250万㌶)のうち約8%(※約22万㌶)が棚田だと云われています。棚田の呼び名は、14世紀頃の古文書に登場しますが、昔の呼び名である「山田」は万葉集に書かれるほど、古い歴史を持ちます。名勝地に指定される「白米千枚田(石川県)」、現在でも1340枚と最大規模を誇る「丸山千枚田(三重県)」などが有名です。
棚田の別名を「千枚田」と称しますが、1000枚以上の水田がハイテク蔓延る現代社会でも現存するとは、連綿とその文化を受け継いできた農家の方達に、稲穂のように頭を垂れたくなりますね。ありがとうございます。
千曲市のゆるキャラ「あん姫」が可愛く棚田をPR!
グランドセイコーの「信州 時の匠工房」北方面に位置する「姨捨の棚田(※千曲市、姥捨て山の舞台)」も絶景として知られます。歴史をさかのぼると、江戸時代の浮世絵師・歌川広重が「田毎の月」を描き、三大俳人の松尾芭蕉や小林一茶も訪れ歌を詠む、など詩的な美しさでは、全国屈指の景観を誇るのも魅力の一つです。1999年には日本初の棚田として名勝地に指定されていますが、ひと目その美しさを見れば納得です。
*注*歌川広重作の浮世絵「信濃更科田毎月鏡台山」には、棚田の1枚1枚(田ごと)に、反射する月影が映っている
棚田は機能性でも優れた面を持っており、昔は小さなダムの役割を果たしたそうです。大雨が降った際に、川の氾濫や地滑りを防ぐ役目も担っていた、と伝えられています。余談ですが、国の特別天然記念物に指定されている野生のトキが、最後に選んだ場所も棚田(※佐渡の片野尾棚田)だったそうですよ。
年貢米対策として、役人に見つからないように、山奥でこっそりと育てられた「隠田」もあったそうで、少しでも食料と財源を生み出そうとした農家の方達の苦労が偲ばれますね。
では、棚田の基礎知識も十分になったところで、SBGA511に似ているモデルを「色→模様」の順に見比べていきましょう。
人目を惹く、透き通る爽やかさが魅力の水色系ダイヤル。濃淡さまざまなライトブルー文字盤をグランドセイコーは多数リリースしているため、本作に似通った作品をセレクトしてみました。
台湾限定モデル“穀雨”SBGH321
本作SBGA511は水田の情景を描いているため、テーマが近そうな青緑色の台湾限定モデル“穀雨”SBGH321から見比べてみましょう。
SBGH321は二十四節気のひとつ「穀雨」をテーマに選んでおり、穀物を潤す“恵みの雨”を絶妙な青緑色で表現していました。SBGA511も“穀雨”SBGH321のように、青々とした緑カラーでも田園風景を表現できたと思いますが、ちょっとクールな色合いのアイスブルーに寄せたところが妙趣に富んでいますね。
”霜降”SBGA471
二十四節気「霜降」を表現したSBGA471。基本スペックも本作SBGA511と似通っており、色味に限って言えばかなり似ています。
SBGA471は大地に初霜が降りる、初冬の寒さを青焼き針で表現しているのに対し、SBGA511は稲穂の実りを金色の差し色に選んでいるのが興味深い点です。文字盤の色味はほぼ同じですが、差し色の色遣いや模様の違いで、時計への印象をガラッと変えています。流石、グランドセイコー。
“氷瀑”SBGH349
アイスブルーでパッと思い浮かぶ“氷瀑”SBGH349とも照らし合わせてみましょう。凹凸の細かい繊細な縦筋で、凍った滝の自然現象を再現したSBGH349。こちらのモデルも金の差し色がないせいか、冷涼な美しさに包まれています。
「クールで知的」なイメージを持つアイスブルーカラーですが、古典的日本文化である「棚田」と合致させたことで、稲穂の豊潤な輝きもトッピングされているのが表現として巧みです。この当たりの色味や質感の凄さは、実機で詳しく分析してみたいところです。
日本の国策である「クールジャパン戦略」ではないですが、素朴な田舎情緒をGS流にクールビューティーに仕上げているのが妙味です。
“ブルースノーフレーク”SBGA407
雪白文字盤(スノーフレークダイヤル)に、淡い水色を組み合わせた“ブルースノーフレーク”SBGA407。繊細なテクスチャーが織り成す、雪面のザラザラした質感は、時計愛好家には説明不要の美しさです。
その他のGSウォッチの水色系につきましては、こちらの「SBGJ279に色が似ているモデル」項目で、比較的新しい「ライトブルー~コバルトブルー」くらいのGSウォッチを網羅しています。深掘りしたい方はご一読ください。
“棚田”SBGA511のダイヤルには、無限に広がる穏やかな波を模した青海波パターンを採用しています。たわわに実った稲穂が緩やかに揺れる様は、水面に波紋が広がる美しさにも似ているので、テーマにピッタリな模様をチョイスしてきましたね。色味は現代的なクールさがある一方、模様は逆に「これぞ、日本の原風景!」と言わんばかりの伝統的な和柄を組み合わせているのも、海外のGS通から高評価を得た要因の一つでしょう。
その他の青海波パターンとも比較していきます。
日本橋三越2018限定モデル SBGA389
百貨店の暖簾でお馴染みの藍色に、青海波パターンを掛け合わせた日本橋三越2018限定モデル SBGA389。夜のネオンで煌びやかに輝く日本橋の河川をイメージさせるダイヤルの風合いが秀逸でした。
実機レビューで確認しましたが、パワリザにあしらわれた優しい物腰のシャンパンゴールドも、それはもう美しかったです!
“池泉庭園”SBGY040
青海波パターンは水面の穏やかな波を表現するのに相性が良く、欧州限定モデル “池泉庭園”SBGY040も完成度高めでした。青海波模様は暗く静まった水面の波紋を彷彿させ、濃紺色を奥深く輝かせていますね。濃紺×金の華美な装いは、平安貴族も羨む艶やかさです。
NAKAISHU限定 SBGA013
サンドベージュカラーに青海波パターンをマッチさせ、鳥取砂丘の風紋模様を再現したNAKAISHUオリジナルモデルSBGA013。25本限定の超激レアモデルでしたが、運よくお目にかかることができ、鳥取の老舗時計店「中井脩」のこだわりと愛郷心を実機レビューで堪能することができました。
日本橋三越2022限定モデル SBGE291
青海波パターンのラストとしてご紹介するモデルは、日本橋三越2022限定モデル SBGE291です。先程ご説明したSBGA389と模様&テーマ(※「夜に煌めく日本橋の川」)が同一ですが、スポーツコレクションのGMT搭載モデルに様変わりしたことで、和モダンなカッコ良さにイメチェンしていました。
2020年頃から、中国市場向けのアジア地域限定モデルが毎年のようにリリースされています。時系列順に、軽くおさらいしていきましょう。
(左)“本朝名所 天橋立”SBGA435G(右)“松島双子島”SBGA433G、浮世絵の絶景を二色の青色で描き出す
コロナパンデミックの社会的影響を色濃く残す2020年。来日が難しい時分に、日本三景の浮世絵をモチーフにした “厳島の雪” SBGA431G、“松島双子島”SBGA433G、“本朝名所 天橋立”SBGA435Gの三部作を発売。SBGA435Gでは、「天橋立」の澄み切った青い空と海をアイスブルー文字盤で手掛けていました。
似ている色、のタイミングでセレクトするか悩みましたが、「GS中国限定モデル アイスブルーダイヤル」の関連性をお伝えしたいと思い、当項目の冒頭にノミネートしました。忘れていたわけではないですが、約4年ぶりにアイスブルーダイヤルが中国限定モデルに選ばれたのですね。
二年連続で浮世絵をモチーフにした、中国2021年限定“礫川雪ノ且” SBGA451、“東海道江尻田子の浦略図”SBGA453、“山下白雨”SBGA455。いずれも葛飾北斎の「冨嶽三十六景」の1枚を少しユニークな色合いで再現しています。
3作ともくすんだ感じのテクスチャーを選んでいるので、本作の自然美とはベクトルが異なりますね。この年は青系統の代わりに、緑文字盤をチョイスしています。
2022年発売の中国限定モデルは、浮世絵モチーフから離れ、「岩手山の美しい自然」「時の流れ」をテーマに掲げ、グリーン、ブルー、シャンパンの3色の岩手山を62GSデザインで表現しています。
“晴れた日の岩手山”がグリーン文字盤のSBGH305、“星空の岩手山”がブルー文字盤のSBGH307、“朝日を浴びる岩手山”がシャンパン文字盤のSBGH309です。三者三様ではありませんが、見れば見るほどどれも奥深いですよね。
白系統のダイヤルは三年連続、黒系統はゼロだったのが意外です。
“レッドドラゴン”SBGH323
2024年辰年を赤×金のカラーリングでパワフルに祝った“レッドドラゴン”SBGH323。この頃のGSウォッチは、とかく赤系統の文字盤が多数リリースされていたのですが、GSのテーマ選びも素晴らしかった?のか、本ブログでもアクセス数含め高い人気を得ていました。
“レッドドラゴン”SBGH323や“黒富士”SBGA455の影響で、中国限定モデルは赤系統が多い先入観を持っていましたが、白系統や青系統が主力でしたね。中国市場向けの三部作シリーズが再始動されるのか、テーマ選び含め今後の展開に注目です。
“棚田”SBGA511のケースサイズは横 40.0mm×縦 46.2mm×厚さ 12.5mm、ステンレススティール素材を44GS現代デザインと調和させています。色々とオーソドックスな組み合わせで、時計愛好家達の主食になり得そうなスタンダードさも魅力です。
キャリバー9R65搭載 ヘリテージコレクションの14モデルは、70万円前後、90万円付近の価格帯に分かれる
SBGA511と同条件の「キャリバー9R65搭載 ヘリテージコレクション」の現行ラインナップ14モデル一覧です。発売当時に取扱店で売り切れ続出したSBGA375、元北米限定「ジャパン シーズンズ コレクション」特別モデル“霜降” SBGA471、などと同サイズ、同スペックです。
SBGA511は41,999元、発売当時付近のレート(※1元=20.5円)で計算すると約860,000円。SBGA375が737,000円(税込)、2024年11月の価格改定で値上げなしだったSBGA471が704,000円(税込)、ですのでなかなか割高です。
41mmケースサイズのアイスブルー文字盤SBGA435G(※キャリバー9R65搭載、SS製)は、発売当時約4万元でしたが、上記写真のフルセットを58,000元でクロノ24に転売している方もいたそうです。実際にクロノ24を覗いて見ましたが、2025年1月現時点で約120万円の出品がありました。本作SBGA511がどれだけの価格で出品されているかは値段項目へ。⇒ 『SBGA511の値段』
SBGA511はキャリバー9R65搭載、中国のニュース記事を参照すると、裏ぶたはシースルーバック仕様のようです。以下は参考画像です。
参考:SBGA375の裏ぶた
保護シールつきで恐縮ですが、スペックの近い同デザインSBGA375の裏ぶたです。通常仕様の獅子マークプリントありのタイプのようです。
SBGA435Gの裏ぶた
アイスブルーダイヤルのSBGA435Gは、ピンクゴールドカラーの「LIMITEDEDITION」の刻印がデカデカと施されていましたが、本作はうっすらとした白色プリントを採用しています。この当たりの個性は一長一短なので、どっちが良いとは言えませんね。プリントそのものが目立たない方が、“控えめの美”があり、GSらしい気もします。
日本円で約860,000円のSBGA511。クロノ24で出品状況を確認したところ、SBGA435Gの出品価格に近い1,210,000円(+送料8万円)で転売されていました 。消費税も含めれば140万円超。お伝えした通り、SBGA511は41,999元、発売当時付近のレート(※1元=20.5円)で計算すると約860,000円ですから、出品数が少ないこともあってか、やや強気にプレミアをつけている印象。同じスペックのレギューラモデル SBGA375の国内定価は737,000円(税込)、デザインも近いSBGA471は704,000 円(税込) ですから、ですから、この高値をキープできるかどうか、今後注目ですね。
≪“棚田”SBGA511と“霜降”SBGA471のデザインの違い≫
文字盤の色、スペックやデザインがよく似ていても、コンセプトや印象はまるで異なりますね。田園風景を思い描くと、青々と茂った緑色、藁色の稲穂の絨毯を連想しますが、アイスブルーの寒々しさをベースに選んだのが面白いところです。
公式情報も少ないため、脳内でそのストーリーやGSの意図を補完しながら、双方の違いを思い描くとより楽しめそうですね。GSウォッチは、目でよーく見た後に、心の眼でじっくりと観察すると、一粒で二度美味しい(楽しめる)のが素敵です。
海外実機動画にはまだコメントが寄せられていない知る人ぞ知るモデルだったため、ネット上に寄せられた気になる口コミを幾つかご紹介します。
「ダイヤルの質感が良い」
「GSの新作はちょうどいい」
中国限定モデルは時間の経過とともに価値がゆっくりと高まる傾向があるため、SBGA511の評価が今後どのように高まっていくのか、収穫を待つように気長に見守りましょう。
本作は「Grand Seiko China」上海設立記念モデルですので、「中国市場とグランドセイコー、スイス時計業界」の情勢について、簡単にご説明致します。
『中国は経済不振の影響でスイスなどの高級時計各社は苦戦している。当社は中国ではこれまでネット通販に力を入れていた。今後はブランド認知度を高めるため、直営店の出店を増やしていきたい』
セイコーウオッチ 土屋雄嗣GSグローバル本部副本部長のコメントですが、今までネット通販・時計小売店主体の販売戦略から、直営店の出店を拡大することで、ブランド認知度の向上を図る方針のようです。
2017年春にブランド独立後、2018年10月に「Grand Seiko Corporation of America」を設立し、アメリカ市場の販売を強めたグランドセイコー。現在ではその努力が実り、世界最大規模を誇るアメリカ市場で、ロレックスやオメガに追いつく勢いでランキングの上位(※5000~7000ドルの価格帯)に食い込む人気へと成長を遂げています。
2024年新作シーマスター 300M“ダニエル・クレイグ”記事の値段項目でお伝えしましたが、コロナパンデミックでバブルが訪れたスイス高級時計業界は、一転厳しい状況が続いています。スウォッチグループは2024年1~6月の中国売り上げ高は30%減、営業利益70%減少。スイス時計業界全体でも、2024年1~2月累計輸出額が、中国本国市場が12.6%減、香港市場が12.7%減、とリセッション(景気後退)の局面へ向かい始めています。
スイス時計離れが起きつつある中国市場の受け皿にグランドセイコーがなり得るかどうか、4店舗に直営店を拡大した方針が功を奏すか、2025年は一つの転換期となるかもしれません。
グランドセイコーの持ち味である、日本らしい繊細なモノづくりの精神に裏打ちされた「メイド・イン・ジャパン」の品質は、東洋的ハンドアートも凝縮されています。グランドセイコーの匠達が、丁寧にその掌(たなごころ)で創り上げるGSウォッチの数々は、八十八の手間を怠らず「米一粒、汗一粒」のことわざのように、“努力の結晶”を中国市場にも実らせ始める可能性も現実味を帯びてきました。
「他のブランドは他人を感動させる時計だが、GSは自分が楽しむ時計」、という価値観も一部ネット上では根付き始めていますし、その上昇機運を中国市場にどこまで持ち込めるか……グランドセイコーの快進撃に乞うご期待です。
キラキラと揺らめく「水鏡」のアイスブルーと、黄金色の輝きが実を結んだ「稲穂」のゴールドを文字盤に散りばめたSBGA511。棚田の最も美しい瞬間を刹那的に捉えた“東洋の神秘”は、中国全土にとどまらずアジア、欧州、アメリカと世界規模で熱視線が送られることでしょう。
「いつも月夜に米の飯」のことわざのように、グランドセイコーの新作は、私達時計愛好家の心と腕元を飽きることなく満たし続けてくれます。“当たり前”の有難みも再認識できますね、グランドセイコー、いつもありがとうございます(..)
*注*いつまで続いても飽きない、過不足のない生活のこと。毎日思い通りにはならない、という意味
モデル | ヘリテージコレクション スプリングドライブ 「棚田」 中国限定
Heritage Collection Spring Drive Tanada China Limited Edition |
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型番(Ref.) | SBGA511 |
ケースサイズ | 横 40.0mm 縦 46.2mm 厚さ 12.5mm |
ケース素材 | ステンレススチール 裏ぶた:ステンレスとサファイアガラス |
ムーブメント | スプリングドライブ 自動巻(手巻つき) 9R65 |
精度 | 平均月差±10秒(日差±0.5秒相当) |
駆動期間 | 約72時間(約3日間) |
防水性 | 日常生活用強化防水(10気圧) |
耐磁性 | あり |
生産本数 | 100本限定 |
取扱店舗 | 中国 |
発売日 | 2024年9月発売 |
価格 | 41,999元 |
※価格は予告なく変更される場合があります。
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