更新日:2025年01月04日

【グランドセイコー2024年新作】ハラダ(HARADA)限定“吉野川の清流”SBGJ279

『品質は、人がつくる。信頼は、時がつくる。』をブランドポリシーに掲げる腕時計正規販売店「HARADA(ハラダ)」。1929年創業より徳島に在り続け、腕時計の販売を通じてお客様との信頼関係を積み重ねてきました。

そんなハラダから、「お客さまと腕時計との出会いを特別なものにしたい」その思いが込められた、グランドセイコーとのコラボレーションモデル第1弾SBGJ279が、2024年11月15日より50本限定で発売されました。徳島が誇る一級河川「吉野川」の清流を巧みに表現した限定モデルは好評を博し、既に完売していますが、一体どんなモデルだったのか、気になりますよね!

株式会社ハラダのグランドセイコーコラボモデル第一弾SBGJ279は青×白が美麗

グランドセイコー SBGJ279/横44.2mm× 縦50.6mm×厚さ14.4mm、ステンレススティール製ケース、メカニカル 自動巻(手巻つき) キャリバー9S86搭載。希望小売価格:1,067,000円(税込)、2024年11月15日(金)発売

ハラダ限定SBGJ279は、透き通るようなブルーを随所にあしらい、“日本最後の清流”と呼び声高い吉野川の穏やかに波打つ水面を再現。青×白のツートンベゼルも小気味よく、県の名産品である「藍染め」の技法に通ずる奥深さを覗かせています。

豊かな自然に育まれ、阿波踊りやお遍路、大谷焼など歴史ある文化が根付いてきた徳島県。そんな徳島らしさが凝縮されたハラダ コラボレーションモデルSBGJ279。流域ごとに様々な変化を見せる“吉野川の清流”の流麗さに迫りましょう!

デザインのベースには、ハラダでも多くの販売実績を誇る人気スポーツモデル、SBGJ237が本作SBGJ279のベースに選ばれました。吉野川や徳島などの自然や文化を象徴する要素が盛りだくさんですね。

本作のテーマである吉野川は、「四国三郎」の異名を持ち、日本三大暴れ川の一つとして数えられます。普段は穏やかな水面でありながら、時として荒々しい表情も見せる、と云われているため、SBGJ279も光の強弱でどんな変化を見せるのか楽しみなところです。
徳島県の自然と文化が凝縮されたSBGJ279の見どころは以下の通りです。

≪SBGJ279のセールスポイント≫

  • 「SBGJ237」がベース、ダイアルでは穏やかに波打つ吉野川の水面を表現
  • 徳島の名産品「藍染」を奥深いブルーのベゼルで表現
  • 毎秒10振動のメカニカルハイビート36000 GMT「キャリバー9S86」を搭載
  • 落ち着いたネイビーカラーのGSロゴ入りラバーストラップ付属

透き通る水流を思わせる爽やかなブルーが芸コマですね。ベースモデルのSBGJ237と同じ、青×白のバイカラーベゼルを使用しているのですが、ダイヤルの色味&テクスチャーが違い、垢抜けた印象です。ゴールドの色遣いが控えめで、さり気ないところもグッドです。

四国の清流と言えば、「日本三大清流」の四万十川がパッと思い浮かぶ方もいらっしゃるかもしれませんが、利根川の「坂東太郎」、筑後川の「筑紫次郎」と並び、吉野川は「四国三郎」と呼ばれ、日本三大河として知られています。平成24年からは「三大河川の兄弟縁組」も締結していて、水環境の研鑽にも努めているそうです。
川幅は一番広い箇所で2380メートルと荒川に次いで全国2位、総延長194キロメートルは江の川に次いで全国13位、と日本最大級の規模を誇る“スケールの大きさ”も魅力です。

それでは、SBGJ279の清麗な輝きを水質調査していきましょう!

ハラダGS限定モデルSBGJ279は吉野川、藍染めの徳島県の美がこめられている
『四国山地を200kmにわたって横断する一級河川「吉野川」。株式会社ハラダが位置する徳島県では、その雄大な水流の恩恵を受け、人々の生活とともに、稲作、藍染といった文化も栄えてきました。
今回のコラボレーションモデル「SBGJ279」では、グランドセイコーが誇る巧みな文字盤表現によって、吉野川の清流が見せる情緒的な一面を表現いたしました。通常モデルでは見られない特別な仕様を随所にちりばめた、特別な一本です。』

透き通る川、抜けるような青空、手つかずの天然林が織り成す青のシンフォニーがたまりませんね。同系デザインのSBGJ277のように、ベゼルを緑×白にするのも一興ですが、シンプルかつ深みのある“青”にこだわり、ハラダならではの特別仕様を完成させています。

百聞は一見に如かず、徳島県美馬市公式チャンネルの動画もこのタイミングでご覧くださいませ。透き通る水の中を元気に川魚達が泳いでいますよ!

水の中はこうなっているそうです。“日本一の清流”の名は伊達ではなく、吉野川水系穴吹川は1995年から25年間、年間平均BOD値が0.5mg/ℓ(ミリグラムパーリットル)と、ぶっちぎりの透明度を保ち続けています。
水の綺麗な川は、標高の高い位置にあるという特徴を持つのですが、穴吹川は標高が低いのに水が美しいという利点があり、レジャースポットとしても有名です。普段は流れが緩やかなため、デイキャンプや川遊びを楽しむ方達で賑わいます。
吉野川の基礎知識の次は、株式会社ハラダの概要についてご説明します。

2019年に90周年を迎え、約一世紀近い歴史を誇るブランド正規販売店ハラダ。豊富な品揃えと安心のアフターフォローで信頼を培い、「西のHARADA」として全国の時計愛好家にその名を知られています。
4年ほど前からEC(ネット販売)分野にも力を入れており、今年2024年から楽天市場へ出店!瞬く間にグランドセイコーとシチズンの日本一売り上げ(※実店舗含む)を達成。変わらぬ価値、確かな安心をユーザーへ届けています。

前年2023年には、ハラダ100周年の象徴として、海外ブティックを彷彿させる総ガラス張りの新店舗をグランドオープン!伝統をつなぎ、変化への挑戦を続けます。
ハラダが100年間築き上げてきた「安心と信頼」、その一つの集大成が第一弾コラボモデルSBGJ279なのです。

SBGJ279は吉野川の二面性、激しさと穏やかさを表現している
『SBGJ279のデザインベースには、当店で多くの販売実績があるスポーツモデル、「SBGJ237」を採用いたしました。ハイビートによる安定した精度とGMT機能を兼ね備え、青白のバイカラーベゼルで爽やかさも演出した1本です。
コラボレーションモデルでは、そのデザインコードを引き継ぎつつ、吉野川や徳島を象徴する要素を加え、特別感を演出いたしました。』

デザインコードは、インスピレーション元のSBGJ237にほぼ忠実です。要所をいじり過ぎていないところが控えめかつ大胆だな、とファーストインプレッションを抱きました。「限定=ゴールド」に安易に走らず、「GS」のみ金色に輝かせているのがなかなか粋ですね。

SBGJ237 実機レビューの画像と共に、少し目を行き来させてみましょう。

SBGJ237 はネイビーブルー×ホワイトの「和」のコントラストがお洒落

ほぼネイビーに近いセイコーブルーとホワイトの組み合わせ「藍色×白」が、「和」っぽさを醸し出していました。ここまで書くと、ピンと来る方もいらっしゃるかもしれませんが、「(徳島の名産品)藍染めの藍色と(吉野川の)透き通るブルー」のコントラストに、高級腕時計の目利きでならしたハラダのこだわりが詰まっているかもしれない、と推察しています。

既に売り切れてはいますが、いつの日かどうしてもSBGJ279を欲しい方は、更に掘り下げてSBGJ237 実機レビュー記事も目を通しておくと、色合いの面白さを考察するのに役立つかも?

江戸時代~明治の頃の吉野川は、暴れ川として毎年のように氾濫を繰り返し、全国でも有数の洪水国だった、という歴史背景を持ちます。デメリットでもある吉野川の氾濫は、上流から肥沃な土を運び、連作が難しい天然染料の「藍」を毎年栽培させることに成功。結果として、暴れ川のおかげで土地が肥え、大きな利益を生み出してきたのです。禍福は糾える縄の如し、ですね。
徳島で作られた高品質の藍染料「蒅(すくも)」は、「阿波藍」と呼ばれるほど重宝され、現代でもその美しさが再評価されつつあり、伝統産業として今もなお受け継がれています。

「青は藍より出でて藍より青し(意味:弟子が師を越える例え)」のことわざ通り、「藍」はゆっくり手間暇をかけて酸素と空気に触れさせることで、徐々に色味が深まっていき、最後の最後で「青よりも美しい藍色」を完成させます。
初代が残した『確かなことは安心』をブランドフィロソフィーに掲げ、更なるお客様のためにを追求するハラダ。青と藍色にこだわったのは、「出藍の誉れ」ももしかしたらこめられているのかもしれません。

続いて、グランドセイコーから既に発売された類似モデル「色⇒模様⇒川と水(テーマ)」を見比べていきましょう。

US向け300本限定“龍泉洞”SBGK015は澄んだ水色

あえて少しユニークなモデルからご紹介します。
2022年発売のUS限定“龍泉洞”SBGK015は、「日本のカラトラバ」と称される品格が魅力でした。ひと目見て引き込まれる地底湖の“澄んだ青”は、トラディショナルな上品さが溢れていますね。
ケース径39mm×厚み11.6mmの薄型ドレスウォッチと、本作とは毛色が異なるのも比較候補として面白いポイントです。

鳴門海峡の渦潮にインスパイアされたSBGH331はライトブルー×放射螺旋パターン

ぐるぐると渦を巻くダイナミックな幾何学模様が迫力満点のオセアニア限定“鳴門の渦潮”SBGH331。地球、太陽、月が一直線に並ぶ「大潮の日(満月か新月)」は、太陽と月の引力が重なり、より勢いのある渦潮を発生させます。
2018年発売の「キャリバー9S 20周年記念限定モデル」SBGH267に似た放射螺旋模様が、本作SBGJ279とはまた違う、躍動感のある“動の美”を創り出しています。
本作と同じく水の流れをテーマにした作品ですが、何というか勢いやスピード感が違いますよね!?

後ほど、水をテーマにしたGSウォッチをご紹介しますが、様々な水色……という視点で濃淡の違いを軽く見比べていきましょう。

北国の氷の芸術“氷瀑”SBGH347&SBGH349は、アイスブルーで冷涼な美しさ

冬本番のこの時節にピッタリな“氷瀑”SBGH347&SBGH349。滝から流れ落ちる水がゆっくりと凍りつく自然現象「氷瀑」を寒々しいアイスブルーで再現。動きの止まった氷の世界を10振動ムーブメント キャリバー 9S85を搭載させることで、力強さのアクセントも付随していました。
本作と比べると、SBGH347&SBGH349は清涼感のあるライトブルーの淡さが際立っていますよね。SBGJ279は安直に「水=ライトブルー」にせずに、ちょっと青の色味を強くしたことが功を奏し、“特別な一本”の雰囲気がオーラのように出ていますね。

“池泉庭園”SBGY040は平安貴族も羨む華美なダークグレー×ゴールド

2024年11月発売の欧州限定モデル“池泉庭園(Chisen Teien)”SBGY040は、ダークブルー文字盤&18Kローズゴールドケースで、平安時代の豪華絢爛な自然美を再現。濃紺×金の色使いで、“時の豊かさ”を具現化しています。暗いトーンのダークブルーダイヤルが、「池」の水面に生じる穏やかなさざ波を巧みに捉えます。同じ青系統でも、SBGJ279とベクトルがかなり異なりますね。

不規則に反射する窓のように美しいSBGH297&SBGH315&SBGH317

左からSBGH297、SBGH315、SBGH317

銀座の地図を彷彿させる、不規則な格子模様がハイカラなSBGH297&SBGH315&SBGH317。特徴的な「銀座グリッドパターン」を模様に選び、2022年発売のSBGH297は「昼下がり」、2023年発売のSBGH315は「朝」、2024年発売のSBGH317は「夜明け」と、時間帯で違う表情を持つ銀座の街並みを青色の濃淡で具現化しています。
本作SBGJ279の色味自体は、水色に近いSBGH297寄りですが、少し暗いトーンを加えたことで、緑色系統を弱めていますね。SBGH297とSBGH315の間、シアンブルーとコバルトブルーの中間くらいの濃さです。

『目を引くダイアルでは、梨地の文字盤を透き通るようなブルーで彩ることで、穏やかに波打つ吉野川の水面をイメージしています。
また本作では特別仕様として、「GS」ロゴを金色とすることで、吉野川を照らす陽光を表現しました。盤面に表情を添えつつ、高級感をプラスする要素となっています。』

断定はできませんが、SBGJ279はレギュラーSBGH252と同じ、細やかな凹凸が施された「梨地パターン」を採用しているようです。
梨地パターンのGSウォッチも幾つか選別してみました。

岡山の時計店トミヤコーポレーション限定SBGA069&SBGC011は梨地模様の白文字盤

梨地パターンと聞いて、すぐに思い浮かんだのはトミヤ限定モデルシリーズです。計3弾まで発売されているのですが、いずれも「梨地のホワイトダイヤル」を基調としており、人気モデル「雪白」とはまた違う、一風変わった“白の芸術”をダイヤルにトッピングしています。
岡山の有名時計店トミヤ(TOMIYA)創業90周年モデル SBGJ257は、本作SBGJ279とスペックや見た目の共通点も多いのも特徴です。梨地模様ダイヤルはモノトーンカラーにも実によく馴染みますね。

SBGA055は梨地パターン、デイト窓隣の獅子マーク、トリプルロゴでレアなデザイン

梨地模様ダイヤルの元祖的存在は、2010年発売「グランドセイコー誕生50周年記念モデル」SBGA055でしょう。12時位置に「SEIKO」ロゴ、6時位置に「GS」「GrandSeiko」表記のトリプルロゴが独特なレアさを熟成させています。最近では裏ぶたでよく見かける獅子の紋章が、3時位置デイト表示隣にあるのもユニークで、GSウォッチ愛好家にはたまらない逸品です。
梨地模様ダイヤルは白文字盤系統が多かったのですが、SBGJ279は青文字盤×白(銀)のアクセントにこだわったのも、目の付け所がいいですよね……流石、創業90周年以上の歴史に裏打ちされた腕時計知識を持つハラダです。

“雪渓”SBGJ277は白地にダークグリーンが映える

そのハラダが勧める同型デザインの“雪渓”SBGJ277。緑×白のバイカラーで、夏山の残雪と新緑の共存を見事に表現していました。模様単体で見ると、シャイニーホワイトダイヤルSBGE307に使用された「ライオンのたてがみパターン」を、よりきめ細やかにした幾何学的なジグザグ模様が絶妙でした。高山の夏がテーマですし、フレッシュさが目立ちます。

“雲海”SBGJ275の実機レビュー写真

「キャリバー9S 25周年記念限定モデル」“雲海”SBGJ275も青×白のバイカラーベゼル&青文字盤繋がりです。爽やかなスカイブルーカラーと雲海を思わせる有機的な雲模様の組み合わせは、岩手山の雄大な景色を物語るのに相応しい完成度です。すぐに姉妹サイト「ブランド時計販売のクエリ」では売り切れてしまいました。

SBGJ279は“吉野川の清流”をモチーフにしていますし、その他の川(水)をテーマにしたGSウォッチを軽くご紹介致します。

SLGH021は伊達政宗も愛した景勝地「厳美渓」の変化を再現

岩手県を流れる磐井川中流の「厳美渓」をイメージしたSLGH021。松島と並ぶ二大景勝地として知られる厳美渓は、変化に富んだ絶景を味わえ、場所・時期によってガラリと違う景観を楽しめます。ミルキーグリーンの色味に、キラキラと光る紙吹雪を散りばめた独特の型打ち模様を組み合わせ、光の反射次第でシルバーの輝きを生み出します。
厳美渓は大自然が彫り上げた、奇岩や甌穴(おうけつ)も醍醐味の一つですし、青緑色に潜んだ銀の美しさも見事な出来栄えでした。

SLGA025は阿寺ブルーの独特な青緑色をレギュラー初のグラデーションカラーで表現

「阿寺ブルー」と呼ばれる、透明度の高いエメラルドグリーンの水流が美しい阿寺川(あてらがわ)。“阿寺”SLGA025では、レギュラーモデル初のグラデーションカラーを取り入れ、あるようでなかったグリーン文字盤を新たに生み出しました。
文字盤の模様は、不規則な斜め線が入っており、まるで川の流れのような質感も魅力です。

SBGH325の実機試着の様子

北海道札幌市の定山溪(じょうざんけい)を淡いレイクグリーン&床もみじパターンで再現したSBGH325。板張りの床を想起させる幅広のストライプ模様は、渓流を表現するのにうってつけです。

“みおつくし”SBGA475は入念な打ち合わせの末に、澄んだ水色を感性させている

水、地域ローカルと来れば、“水の都”大阪をイメージした「やぶ内時計舗限定モデル」“みおつくし(澪標)”SBGA475もノミネートしたいところです。
澄んだ水色を表現するために、GS担当者と何度もやりとりを繰り返したそうです。細部のディテールにまでこだわった、超正統派SS製39mmの雪白ダイヤル&ブルーガラスリングは、ご覧の通りの考え抜かれたディテールです。こちらのモデルは逆に、文字盤のベースを安易に青にしなかったのが、筆者としては大正解だと判断しています。2022年に創業150年を迎えた大阪の老舗時計店「やぶ内時計舗」ならではのこだわりが光る、地域ローカル限定GSウォッチでした。

地方の店舗限定モデルは本当に粒揃いで、和歌山県oomiya 限定モデルSBGA483&SBGA441、徳島県の池田時計店限定モデルSBGL015やSBGA023、SBGE023、SBGX125、SBGV241……など、名前だけでもご紹介したい良作・名作が目白押しです。どのモデルが、思わぬお値打ち品になるかわからないレベルです。

“吉野川の清流”SBGJ279はステンレススティールケース、横44.2mm× 縦50.6mm×厚さ14.4mmです。レギュラーのSBGJ237やSBGJ277と基本デザイン・サイズ・素材が同じです。

2024年12月現在、キャリバー9S86のスポコレはSBGJ237&SBGJ277のみ

意外なことに、「キャリバー9S86 スポーツコレクション」まで検索条件を絞ると、現行モデルはSBGJ237&SBGJ277の二つのみだったりします。青(緑)×白のツートンベゼルも共通していますし、こう見るとダイヤルの色味以外は結構オーソドックスなデザインコードをハラダはチョイスしてきましたね。
SBGJ279はラバーストラップ付きで1,067,000円(税込)。ストラップの値段を考慮すると、SBGJ237&SBGJ277の990,000円(税込)とそこまで値段が変わりません。あらゆる分野で価格上昇の余波が押し寄せていますが、その流れをくい止める吉野川の大堤防のようですね、頼もしくありがたい値段設定です。
価格の面でも立派なSBGJ279ですが、早くも中古二次市場に出品されていました。⇒詳細は 「SBGJ279の値段&リセールバリュー」

SBGJ279はGMT機能を付加したハイビートムーブメント キャリバー9S86を搭載。裏ぶたはスクリューバックです。

SBGJ237の実機 裏ぶたの写真

SBGJ237の実機 裏ぶたはこんな見た目

ハラダ公式ページには、裏ぶたの写真がなかったため、中古二次流通市場の出品画像を元に、一番近い見た目を精査しました。
デザインベースにSBGJ237を選んだ、という言葉通り、裏面もSBGJ237によく似ていました。腕時計にとって、水は一番の大敵ですし、一瞥しただけで堅牢度と防水性を推し量れるソリッドバックを採用したのは好判断ではないでしょうか!?

SBGJ279の価格はネイビーカラーのGSロゴ入り替えストラップが付属して1,067,000円(税込)。「グランドセイコーノベルティプレゼントキャンペーン」も開催中だったため、ちょっとした付録(※ボールペン・ネクタイ・ブラシのうち一品)もつく、リーズナブルさも魅力でした。すぐに完売したのも納得の質の良さとボリューム感です。

SBGJ279のレザーストラップ予想画像

ピアゾが作成した予想画像、革バンドも似合いそう!?

ラバーストラップに付け替えると、だいぶスポーティーな装いが強くなるでしょうね、皆様はどんな心象をお持ちになったでしょうか?高級感のある革ベルトでもよかったかな、という気もするのですが、どうでしょう。実機だとまた違うかもしれません。
画像だけで判断すると、SBGJ239のイメージで濃紺の革ベルトの方が良かった気も……他には、明るめの青革ベルト、茶色革ベルト、青クロコダイル革が候補でしょうか。スポコレですし、ラバーストラップに違和感はありませんが。

SBGJ279のリセールバリュー 初値は1,188,000円、プレミアはほぼなし

国内大手二次流通市場では、最安値120万円ほどで出品されていました。他サイトも合わせると、120万~130万円の価格帯でも発売されています。現状、利幅はほとんどなし、という状況ですが、資産価値が吉野川のように“暴れ川”になるのか今後が楽しみですね。

数多の地域ローカル限定モデルを手掛けるグランドセイコー。どの名作を本作SBGJ279と照らし合わせるか、かなり迷ったのですが、シンプルに徳島繋がりで、「池田屋時計店創業125周年記念限定モデル」白鷺 SBGE287を比較対象に選別しました。

SBGE287は徳島の鳥「シラサギ」をテーマにした白文字盤

≪SBGJ279とSBGE287のデザインの違い≫

  • SBGJ279はメカニカルハイビートGMTのCal.9S86、SBGE287はスプリングドライブGMTのCal.9R66搭載
  • SBGJ279は梨地パターン、SBGE287は岩手山パターン風のダイヤル模様
  • SBGJ279はGSロゴのみゴールドの差し色、SBGE287は秒針もゴールド
  • SBGJ279は吉野川の清らかさや雄大さ、SBGE287は徳島県のシンボル「白鷺(しらさぎ)」の悠然さや力強さがテーマ

所変われば品変わる、ではありませんが、どちらも徳島の良さ、素晴らしさが文字盤に凝縮されていますね。万人受け、観光地で映えそうなのは、本作SBGJ279で間違いないでしょうし、SBGE287は玄人も唸らせる“用の美”を愉しめます。
ネット上では「グランドセイコー 限定 多すぎ」という揶揄もちらほら見かけますが、逆を返すと特定のテーマに基づいた作品が多く、「選択肢が豊富な割に意外と対象を絞り込んでいる」のもGSの特性です。リサーチすればするほど、その事実に驚かされるほどです。

百貨店限定、店舗限定モデルに限って言えば、リリースされる度に地方自体の価値が底上げされ、結果的に地域活性化にも役立つでしょう。これから先も地域にちなんだ日本らしい「和」のGSウォッチが、綺羅星のように生み出されていって欲しいですね。

西日本有数の山岳地帯に囲まれ、那賀川や勝浦川など水量豊富な河川にも恵まれた徳島県。夏になると阿波踊り見物に沢山の観光客が訪れますが、吉野川周辺もラフティングやキャニオニング、日帰り温泉などで人気を博します。
吉野川は流域によって、様々な表情を持っており、大人から子供まで多様な遊び方を楽しめるのも魅力です。山あいを流れる上流の荒々しさ、波風をあまり立てずに緩やかに進む下流の穏やかさ、に限らず、吉野川の二面性は至るところに隠されていることでしょう。光と影が彩る多彩な表情の藍(青)色は、地元とお客様への「愛」も沢山詰まった麗しさでしたね!

グランドセイコー SBGJ279 の仕様・価格
SBGJ279の仕様とスペック
モデル スポーツコレクション メカニカルハイビート 36000 ハラダ限定
Sport Collection Mechanial Hi-Beat 36000 GMT HARADA limited edition
型番(Ref.) SBGJ279
ケースサイズ 横 44.2mm 縦 50.6mm 厚さ 14.4mm
ケース素材 ステンレススチール
ムーブメント メカニカル 自動巻(手巻つき)キャリバー 9S86
精度 平均月差±10秒(日差±0.5秒相当)
駆動期間 約72時間(約3日間)
その他
  • 回転ベゼル(24時間表示)
  • ねじロック式りゅうず
  • 石数 37石
  • 24時針(デュアルタイム表示機能)
  • カレンダー連動時差修正機能
防水性 日常生活用強化防水(20気圧)
耐磁性 あり
重量 188g
生産本数 50本限定
取扱店舗 株式会社ハラダ
発売日 2024年11月15日発売
価格 1,067,000円(税込)

※販売開始時期・価格は予告なく変更される場合があります。

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