更新日:2024年09月06日
9月リリースの「阿寺」 SLGA025に続き、グランドセイコー(GRAND SEIKO)10月発売新作の速報です。新しい「グランドセイコー ヘリテージコレクション メカニカルハイビート 36000 ”氷瀑” SBGH347」は、37mmのエバーブリリアントスチールケースにハイビートキャリバー9S85を搭載。新たなダイヤルパターンを採用した涼し気なアイスブルーのダイヤルが印象的ですね。
グランドセイコー ヘリテージコレクション メカニカルハイビート 36000 「氷瀑」 SBGH347/横 37.0mm 縦 44.6mm 厚さ 13.3mm、エバーブリリアントスチール、メカニカル 自動巻(手巻つき) キャリバー9S85搭載。希望小売価格: 946,000 円(税込)、2024年10月11日発売予定。
このサイズ感のハイビートモデル、久しぶりですね!発売は10月とのことで少し先ですが、残暑を吹っ飛ばしそうな”氷瀑”ダイヤルの魅力に迫りましょう。
普遍的な美しさを持つグランドセイコーの王道スタイルを継承しながら、新たなダイヤル表現を採用したモデルです。グランドセイコーの機械式モデルの製造元「グランドセイコースタジオ 雫石」から望む岩手山で厳冬期に見られる「氷瀑」をイメージ。「氷瀑」は、滝から流れる水が氷点下でゆっくりと時間をかけて凍りついていく自然現象。その幻想的な光景を、ダイナミックさと繊細さが共存したパターンと独特の青白いカラーで表現しました。ムーブメントには毎秒 10 振動のハイビートムーブメント「キャリバー9S85」を搭載し、精度のばらつきを抑え、安定した精度を実現。径37㎜のケースには、耐食性に極めて優れたエバーブリリアントスチールを採用しています。
岩手県八幡平市にある「七滝」は、岩手山から流れる沢にかかる落差30メートルの滝。厳冬期には、巨大な氷柱をなす「氷瀑」を見せてくれます。この七滝の氷瀑のダイナミックさと、氷の青白い神秘的な表情を、新たなダイヤルパターンとカラーで表現しました。
グランドセイコーの機械式モデルの製造元「グランドセイコースタジオ 雫石」から望む岩手山で、北国ならではの大自然が描き出す、氷の芸術「氷瀑」(ひょうばく)。例年12月下旬から凍り始め、1月下旬から2月上旬まで最盛期を迎えるのだとか。そのダイナミックな絶景を見るために、毎年多くの人が訪れます。
グランドセイコーはいつも自然を巧みに文字盤に落とし込みますよね。
針やロゴもすべてシルバー系で統一されており、冴え冴えとした氷の世界の冷たさを感じさせます。
ちょっと近しい雰囲気のものでは、「氷河」を表現した「プロスペックス Save the Ocean 1968 メカニカルダイバーズ 限定モデル GMT ”SBEJ013 ”」が思い当たりました。
プロスペックス Save the Ocean 1968 メカニカルダイバーズ 限定モデル GMT ”SBEJ013 ”
SBEJ013はダイナミックな大自然の荒々しさを感じさせる一方、SBGH347の型打ち模様はより細かく繊細だということが分かりますね。
セイコーが国産初の腕時計を世に送り出してから110周年を記念した限定モデル「SBEJ013」は、「氷河」を、グレーカラーのセラミックス製ベゼルと、立体的な型打ち模様を施したアイスブルーカラーのダイヤルで表現しています。
SBGH347の37mmケースは、GS独自の素材、エバーブリリアントスチールを採用しています。
2022年、グランドセイコーが3年以上の開発期間を経て誕生させたエバーブリリアントスチールは、ロレックスが採用している「904L」をも上回る優れた耐食性、そしてグランドセイコーが求める審美性が両立した稀有な素材です。しかもエバーブリリアントスチールは、従来のSSよりも白く、美しく輝き、特に筋目仕上げでは白さがより際立つ、という特徴があります。
長い鏡面で構成されるケース側面、上面に筋目仕上げを施したかん足が、その美しいフォルムと平面と斜面のつなぎ目のエッジを際立たせています。
44GSでも62GSでもない、デザイナーの小杉修弘が作り出した、ヘリテージコレクションの基幹デザインで、ハイビートキャリバーを載せた37mmモデルは、筆者の記憶が正しければ「キャリバー9S」25周年“雲海”SBGH311“以来でしょうか。
「キャリバー9S」が開発されて25周年の節目となる2023年に発売されたSBGH311&SBGR325について詳しくご紹介します。
ただ13.3mmという厚さについては、40mmの時計ならばあまり気にならないかもしれませんが、37mmというコンパクトさに対し、ややバランスを欠くような気がしないでもないですね。一定の重量感があるほうが落ち着く、という方にはよいでしょう。小振りで軽量なハイビートモデルを求める方は、ブライトチタンモデルの「SBGH341、SBGH343」の方がベターな選択となるでしょう。
丸みのある「62GS」現代デザインの38mmチタンケースにメカニカルハイビート キャリバー9S85を搭載した新作をご紹介します。
静的精度で平均日差+5~-3秒、携帯精度でも日差+8~-1秒を実現した高精度な機械式ムーブメント、キャリバー 9S85を搭載しています。
「ひげぜんまい」に「スプロン610」、「動力ぜんまい」に「スプロン530」という素材を採用することで耐衝撃性と耐磁性をさせ、半導体の製造技術を応用した「MEMS (Micro Electro Mechanical System)技術」でパーツの耐久性を高めるなど、様々な改良を経て精度とパワー、そして強度を高めたキャリバー 9S85は、現在のグランドセイコーの機械式ハイビートモデルの要となっています。
裏蓋はサファイアクリスタルバックとなっており、ハイビートムーブメントの精緻な動きを堪能することができます。
パワーリザーブは最大巻上時約55時間。10万円台でも3日巻きの時計が存在する今時としてはやや物足りなさを感じる数字ではありますが、使い方にもよる、というところですね。
「グランドセイコー ヘリテージコレクション メカニカルハイビート 36000 ”氷瀑” SBGH347」の定価は946,000円(税込)です。ギリギリ100万円内。同じく9S85を搭載した37mmモデルのSBGH311はステンレススティール製で880,000円でしたので、SBGH347がエバーブリリアントスチール製であることを考慮すれば妥当なラインでしょう。
10月発売の新作「グランドセイコー ヘリテージコレクション メカニカルハイビート 36000 ”氷瀑” SBGH347」をご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。とても美しい1本で、男性でも女性でも使いやすいサイズ感でもありますね。
ただ正直なところ、「またブルー系か」と思ったりもしました。某グランドセイコー正規販売店の方も仰ってましたが、そろそろライトブルー系、見慣れてしまった感が否めません。先日ご紹介した「”阿寺” SLGA025」の方が個人的には響きましたが、価格的にはやはり今回の100万円に収まる程度だとよりいいな、といは思いますよね。数量限定モデルではありませんので、よい選択肢が増えた、と言えるのではないでしょうか。
モデル | ヘリテージコレクション メカニカルハイビート 36000 「氷瀑」
Heritage Collection Mechanial Hi-Beat 36000 Icefall |
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型番(Ref.) | SBGH347 |
ケースサイズ | 横 37.0mm 縦 44.6mm 厚さ 13.3mm |
ケース素材 | エバーブリリアントスチール 裏ぶた:エバーブリリアントスチールとサファイアガラス |
ムーブメント | メカニカル 自動巻(手巻つき) キャリバー9S85 |
精度 | 平均月差±10秒(日差±0.5秒相当) |
駆動期間 | 約72時間(約3日間) |
防水性 | 日常生活用強化防水(10気圧) |
耐磁性 | あり |
取扱店舗 | グランドセイコーブティック、グランドセイコーサロンおよびグランドセイコーマスターショップ |
発売日 | 2024年10月11日発売予定 |
価格 | 946,000 円(税込) |
※販売開始時期・価格は予告なく変更される場合があります。
グランドセイコーの「信州 時の匠工房」がある長野県の阿寺渓谷のエメラルドグリーンの清流からインスピレーションを得た新作をご紹介します。
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