更新日:2025年03月04日

2025年ロレックス新作予想と注目モデル

時計業界において、毎年発表されるロレックスの新作モデルは常に注目の的となっています。2025年も例外ではなく、多くの時計愛好家がどんな新しいデザインや技術革新が施されるのかに期待を寄せています。
今年も昨年同様、スイス・ジュネーブで開催されるWatches & Wonders Geneva(2025年4月1日~4月7日)およびロレックス公式サイトにて新作が発表されます。

ロレックス 2025年新作を予想!

2024年新作を振り返ってみると、GMTマスター IIの新色グレー&ブラックベゼル、ディープシーのフルゴールドモデル、デイトナのMOPやダイヤ装飾モデル、スカイドゥエラーのジュビリーブレス、1908のプラチナアイスブルーなど、既存モデルの拡充に終始した印象で、やや物足りなさを感じました。(詳しくはこちら→「ロレックス(ROLEX)2024年新作速報」

今回は、2025年に期待されるロレックスの新作モデルを予想し、期待されるモデルやデザイン、技術的な革新を深掘りしていきます。2025年に創業120周年を、同時にデイトジャスト誕生80周年、GMTマスター誕生70周年を迎えるロレックス。周年記念モデルも期待されます。
ピアゾでもここ数年ロレックスの新作予想をお届けしておりますが、以前よりその予想は難しくなってきているなと感じます。というのも、ロレックスは以前よりも自由に、クリエイティブな腕時計をリリースする傾向があるからです。セレブレーションダイヤルや、カレンダー表示に言葉や絵文字が表示されるパズルダイヤルなど、誰が予想することが出来たでしょうか。
2024年に引き続き、期待を裏切ってくれることを期待しつつ、どのようなトレンドが反映されるのか、そしてロレックスの歴史的な遺産をどのように進化させるのか、時計愛好家ならずとも見逃せない内容です。ロレックスの2025年モデルに関心がある方は、ぜひご一読ください。

2025年は「GMTマスター」初代モデルの誕生からちょうど70周年ということで、記念となる新作が出るのでは、と期待がかかります。ここ数年、多くのロレックスファンに待ち望まれているのが、赤黒ベゼルを備えた「GMTマスターII ”コーク”」の復活です。現行モデルのベゼルは、赤青、青黒、灰黒、緑黒、茶黒で展開されています。

GMTマスターII コーク復活?

1950年代、「サブマリーナー」で「海」を、「エクスプローラー」で「陸」を制したロレックスが、「空」を制すべく誕生させたのが「GMTマスター」です。航空時計としては、ブライトリングの「ナビタイマー」など先行するモデルはありましたが、ロレックスはパンアメリカン航空から国際線パイロット用時計の開発の依頼を受け、実用的なニーズも高い「時差」に注目し、1955年に世界初のセカンドタイムゾーンを持つ腕時計「GMTマスター ref.6542」を完成させたのです。最大の特徴は、昼夜を区別するために赤と青の2色に色分けされたべゼルでした。

その後、主に外装面を進化させながら世代交代していった「GMTマスター」は、1982年に初めて時針の単独操作が可能な新ムーブメントCal.3085を搭載した「GMTマスターII」(ref.16760)をリリース。このとき採用されたのが赤黒ベゼル”コーク”で、当初は「GMTマスターI」は黒ベゼルと赤青ベゼル、「GMTマスターII」は赤黒ベゼルのみの展開でした。
第2世代の「GMTマスターII Ref.16710」でも赤黒ベゼルは存続されましたが、新たにセラミックベゼルが採用された第3世代では黒ベゼル(ref.116710LN)と青黒ベゼル(116710BLNR)のみとなり、赤黒ベゼルと青赤ベゼルが消滅しました。当時最先端のハイテク素材であるセラミックで「赤」を美しく発色させることは極めて困難だったため、と言われています。
技術的進歩により、青赤ベゼル”ペプシ”は2014年に金無垢モデル(ref.116719BLRO)で復活し、第4世代ではSSモデル Ref.126710BLROにも採用されていますが、赤黒ベゼル”コーク”は未だその姿を見せていないのです。

この歴史を踏まえると、”周年”にこだわるのであれば、GMTマスターII”コーク”の復活は、初採用から50周年記念で2032年の方が相応しいのではと思えてきてしまいます(涙)。
70周年、というのも、さしてキリのいい数字ではありませんし、2024年も新色のグレー/ブラックのセラミック製セラクロムベゼルを備えた新作「GMTマスターII 126710GRNR」が発表されていて、周年にこだわりすぎるのはあまり意味がないのかもしれません。

市場のラブコールを知ってか知らずか、2024年はチューダーの「ブラックベイ 58 GMT ”コーク”」が思わぬ伏兵として登場しましたが、ここはとにかく「ロレックス GMTマスターII”コーク”」復活への熱い期待を込めて、ということでお伝えさせて頂きました。多分、まあ実現はしないでしょう。

ほかに、GMTマスターII新作としては、コーク同様ファンが首を長くして待ち望んでいる”ブルーベリー”のほか、エバーローズゴールドロレゾールモデル Ref. 126711CHNRのジュビリーブレスや、プラチナ×アイスブルーモデル(Ref.126716?)、2005年に金無垢モデル(Ref.116718LN)に存在していたグリーン文字盤の復活なども候補として考えられますね。

海外の有名時計サイトである”Monochrome Watches ”では、プラチナのGMTマスターIIのブルーベリーバージョンやメテオライトダイヤルなどを予想されていました。こちらも興味深い考察ですね。

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もう一つ、周年記念の新作が期待されているのが「デイトジャスト」です。文字盤の小窓に日付を表示する初の自動巻腕時計「デイトジャスト」が誕生したのは1945年で、2025年はちょうど80周年にあたります。

1945年に発表された最初のデイトジャスト

1945年に発表された最初のデイトジャスト

Cal.3235を搭載した現行の「デイトジャスト」は2016年から製造されています。デイトジャストに新作が登場するとしたら、キャリバー変更というよりは、素材や文字盤デザインの追加と予想されます。
現行のデイトジャストは、シンプルなワントーンダイヤルが中心で、モチーフダイヤルは2022年から「デイトジャスト31」で展開する「フローラルモチーフ」のみ。
2021年に追加された「パームモチーフダイヤル」「フルーテッドモチーフダイヤル」は2024年に早くも生産終了となっています。フローラルモチーフもそろそろ・・・!?

オイスター パーペチュアル デイトジャスト36 2021年新作 オリーブグリーン パームモチーフダイヤル

オイスター パーペチュアル デイトジャスト36 オリーブグリーン パームモチーフダイヤル(生産終了)

バリエーションの豊富さが魅力でもあるデイトジャスト。過去にはフラワー、コンピュータ、サンビーム、グラデーション、メテオライト、ソーダライト、グリーンマラカイト、ルベライト、コンセントリック、シルバーゴールドクリスタル、ゴールドダストドリームといった多彩な文字盤がありました。

ロレックス デイトジャスト文字盤 特殊モデル紹介

「【価格相場・人気ランキングつき】ロレックス・レディース デイトジャストを徹底解説!」より

また、デイトジャストの中でも変化球的存在だった「ターノグラフ(TURN-O-GRAPH)」の復活を期待する声も多く聞かれます。通常のデイトジャストにはない「回転ベゼル」を備えていたのが大きな特徴です。
2004年にデイトジャストの派生モデルとしてリリースされ、2013年ごろに生産終了しています。

2025年、アニバーサリーとは銘打たないとしても、他モデルと比較してやや変わり種に欠ける現状を鑑みると、デイトジャストの新作登場は確度が高いと考えられます。

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昨年はついにディープシーにフルゴールドが登場するなど、ゴールド使用がどんどん拡大している印象のあるプロフェッショナルモデルの中で、頑ななまでにステンレススチール仕様を貫いているのが「エクスプローラーII」(現行 ref.226570)です。
「エクスプローラーI」にはイエローゴールドロレゾール(ref.124273)がありますので、そろそろ「エクスプローラーII」にもコンビ(ロレゾール)orフルゴールドモデルが登場してもよいのではないか、という予想です。

エクスプローラーI(ref.124273)とエクスプローラーII(ref.226570)

エクスプローラーI(ref.124273)とエクスプローラーII(ref.226570)

いきなりフル無垢追加ではなく、コンビでまずは様子を見る、というのはアリなのではないでしょうか。

ちなみに「エクスプローラー36」にもフル金無垢モデル (ref. 124278)の登場を期待する声もあるようですね。

また、「エクスプローラーII」のベゼルをセラクロム化も一部で囁かれていますが、個人的には今のメタルベゼルの”無骨さ”こそが本モデルの醍醐味だと感じます。

2022年に「ディープシー チャレンジ RLXチタン 126067」、2023年に「ヨットマスター42 RLXチタン 226627」と、チタンモデルを徐々に増やしているロレックス。2025年新作にもいずれかのチタンモデルが投入されるのではないか、という予想です。

ヨットマスター42 RLXチタン

2023年新作「ヨットマスター42 RLXチタン」

手堅くサイズ違いの「ヨットマスター40」か、ディープシーのルーツでもある「シードゥエラー43」、あるいは42mmという大振りサイズに”軽量”という要素が付加されたら嬉しい(かもしれない)「スカイドゥエラー」あたりにチタンモデルが追加される可能性が考えられます。

チタンの持つ耐傷性・耐腐食性の高さを武器にするならば、”探検”を謳う「エクスプローラー」シリーズに採用されてもおかしくないところですよね。「エクスプローラー」の質実剛健なイメージに、チタンのややグレーがかった色合いはぴったりですよね。

「ミルガウス」は2023年に、「ヨットマスターII」は2024年に生産終了となりました。「ヨットマスターII」は前年に終了したばかり、というところでまだ復活の可能性は低そうですが、スマートフォンなどの電子機器に囲まれた現代の私たちの生活において、耐磁性の高さを武器とする新たな「ミルガウス」の登場は待ち望まれるところではないでしょうか。

ロレックス ミルガウス 116400GV

【生産終了モデル】ロレックス ミルガウス 116400GV

「ミル」はフランス語で「1000」、「ガウス」は電磁単位を表しています。一般的な腕時計が50~100ガウス程度の耐磁性を持つのに対し、極めて高い耐磁性を有するという意味を込めて名付けられました。2007年以降の「ミルガウス」には耐磁性・耐衝撃性に優れ、温度変化にも強いパラクロム製ヒゲゼンマイが使用されるなど耐磁性の向上は図られましたが、2013年にオメガが「シーマスター アクアテラ 15,000ガウス」(実際のところ80,000ガウスにも耐えうる)をリリースしており、もはや「”ミル”ガウス」では物足りない、と言わざるを得ない状況に。
さらに弟ブランドであるチューダー(TUDOR)が「ブラックベイ セラミック」も15,000ガウスの耐磁性を実現している点を踏まえれば、準備万端と言ってよいでしょう。

その名が引き継がれるかは分かりませんが、高い耐磁性を持つ新モデルの登場に期待がかかります。1万ガウスは1テスラと呼ぶそうですから、単位が並んでおかしくなっちゃいますが「テスラガウス」なんてどうでしょう?何かと物議を醸しそうですねw

これはあまり面白味のない予想となりますが、「ル・マン 24時間耐久レース」で2001年からオフィシャル・タイムキーパーを務めるロレックスが、2023年にその100周年を記念したホワイトゴールドモデル「コスモグラフ デイトナ Ref. 126529LN 」を発表し、翌2024年にはシークレットモデルとしてイエローゴールドの「コスモグラフ デイトナ Ref. 126528LN」を発表しました。

「コスモグラフ デイトナ  ル・マン」左)Ref. 126529LN 右)126528LN

「コスモグラフ デイトナ ル・マン」 左)Ref. 126529LN 右)126528LN

順当に行けば次はローズゴールドの「コスモグラフ デイトナ Ref. 126525LN」が登場するはず、という予想です。ハイ、つまらないですね。さくっと次に参りましょう。

これも重箱の隅をつつくようで気が引けますが、現行のデイトナにはイエローゴールドとスチールのロレゾール(Ref.126503)はあるものの、エバーローズゴールドとスチールのロレゾールがない、というところでこの予想です。

2005年に発表されたエバーローズゴールドは、ロレックスが金、銅、パラジウム、インジウムなどを配合して独自開発した18ctピンクゴールド合金です。赤みが抑えられた、上品で柔らかい色味が魅力です。
ロレックスの時計でオイスタースチールとエバーローズゴールドを素材に使用したモデルには、「デイトジャスト 41 Ref.126331」のようなドレスモデルはもちろん、プロフェッショナルモデルにも「GMTマスターII Ref.126711CHNR」や「ヨットマスター40 Ref.126621」というモデルがあります。

「デイトナ 126503」「デイトナ 126505」「GMTマスターII 126711CHNR」

左から「デイトナ 126503」「デイトナ 126505」「GMTマスターII 126711CHNR」

また、デイトナにはエバーローズゴールドのフル無垢モデル(Ref.126505)があるので、「デイトナにピンクゴールドは似合わない」と考えているわけではないでしょうし、ロレゾールだけないのが不思議に思えるほどです。需要があまりないのでしょうか。

ひと昔前には「デカ厚ブーム」が流行した時計業界でしたが、最近は逆に「小型化」のトレンドが感じられます。多様化、ジェンダーレス化という潮流に加え、ようやく時計業界がターゲットを女性とした時計が必要だ、ということに気付き始めたのでしょう。加えて、近年の時計市場はアジアが活況を呈しており、アジア人女性は欧米よりも小柄な傾向もあります。40mmではややバランスが取りづらく(かっこよく着けている方もお見掛けしますが)、一般的には37mm程度が理想的と言えるかもしれません。

ロレックスでは女性が着用しやすいサイズとして「デイトジャスト」や「オイスターパーペチュアル」といったドレスモデルのほか、プロフェッショナルモデルでも「エクスプローラー36」「ヨットマスター37」などが用意されています。

時計界のトレンドを牽引すべきロレックスが、「サブマリーナー」や「デイトナ」に36~37mmほどのボーイズサイズ(この言い方もそろそろどうかと思いますが)を投入すれば、かなり大きな話題になるのではないでしょうか。

2023年に「チェリーニ」が生産終了となり、交代するように登場したのが「1908」です。39mmのエレガントな薄型ドレスウォッチで、新しい自動巻きキャリバー7140を搭載した3針モデルです。「Rolex」の商標がスイスで正式に登録された年にちなんで命名されました。

【ロレックス2024年新作⑥】パーペチュアル1908 52506 イメージ

パーペチュアル1908 52506

「1908」の現行ラインナップはイエローゴールド(52508)、ホワイトゴールド(52509)もしくはプラチナ製(52506)で、ダイヤルカラーや素材違いでローズゴールドケースなど、新作追加の余地は大いにありそうです。前身の「チェリーニ」にはムーンフェイズ(50535)やデュアルタイム(50525、50529)などもありましたので、何かしら機能の加わった「1908」が出る可能性もありますね。

ここまでピアゾスタッフのロレックス新作予想をお伝えして参りましたが、ここからは「ロレックス2025年新作」に対する、世界中の様々な口コミ、期待・予想の声をご紹介しましょう。

「サブマリーナにグレーベゼルを」

「赤シードのような、新たな赤サブが見たい」

「ホワイトダイヤルのエクスプローラーIが出たら買う」

「ダトコンパックス(トリプルカレンダークロノグラフ)の復活希望!」

「デイデイトに新世代ムーブメント搭載モデルが登場?」

「パズル、セレブレーションに続くユニークな文字盤が見たい」

「エクスプローラー IIやサブマリーナにジュビリーブレス」

「オイスターパーペチュアルのゴールドやジェムセッティングを」

「ステンレススチール仕様のデイデイト」

「GMTマスターIIのペプシは生産終了になるだろう」

「ホワイトゴールド製のエアキング」

実に様々な意見が出ていますね!皆さんの予想を伺うのも楽しいものです。

ロレックス新作発表まで残すところあと1ヶ月ほどとなりました。毎年どんな予想を立てようとも見事なまでに裏切ってくれるロレックスのことですから、2025年も驚きの新作を発表してくれることでしょう!

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