更新日:2026年09月16日
ロンジン マスターコレクション オートマチック スモールセコンド L2.843.4.63.2の実機レビューをお届けします!
ロンジン マスターコレクション オートマチック スモールセコンド L2.843.4.63.2は、38.5mm径のステンレススチール製ケースに自動巻き Cal.7を搭載しています。
近年の時計業界において「クラシック回帰」と「ダウンサイジング」は外せない大きなトレンドですが、その最前線に立ち、審美眼を持つ愛好家たちの心を捉えて離さないのが本モデルです。歴史ある名門が現代の技術を注ぎ込んで作り上げたこの一本について、紐解いていきます。
まずは、この時計が生まれた背景と歴史的文脈について見ていきましょう。発売時期は2023年秋の発表・発売。そのルーツにあるのは、ロンジンがブランド創業190周年を記念して2022年に発表した限定タイムピースです。
当時、その美しすぎる仕上がりとクラシックなルックスに世界中のコレクターが熱狂しましたが、限定モデルであったために入手困難となりました。「あの感動を、より多くの時計好きの日常に届けたい」——そんなメゾンの想いから、190周年記念モデルの美意識をベースにしつつ、実用的なスモールセコンド仕様へと昇華させてレギュラー展開されました。
ダイヤルカラーは単なるブラックではなく、光の角度によって表情を変える深みのあるアンスラサイト(チャコールグレー)を採用。そこに上品なゴールドカラーのリーフ針と、立体的なアラビア数字インデックスが配置されています。このコントラストが、クラシカルでありながらどこかモダンな高級感を醸し出しています。
ベゼルは鏡面仕上げ、幅広くとられていて球面を描いています。一方でガラスはフラットなので、袖もとへのおさまりが良い形状です。
ラグからラグまでの長さ(縦方向)も44.9mmに抑えられており、手首の細い日本人にも驚くほど美しく収まります。
リューズからのカット。
時計を手にとった瞬間、そして腕に乗せた瞬間に感じる「ただならぬ色気」は、細部まで計算し尽くされた外装デザインによるものです。前作にあたるマスターコレクションの同系統モデルでは40mmケースが主流でしたが、本モデルではケース径38.5mm、厚さ10.2mmへとサイズダウンが図られました。この「38.5mm」というサイズこそ、ヴィンテージウォッチが持つエレガンスと現代的な装着感を両立させた黄金比です。
搭載ムーブメントはCal.L893(自動巻メカニカル)。振動数25,200振動/時(3.5Hz)、パワーリザーブ約72時間。注目すべき最大のポイントは、「モノクリスタル・シリコン製ヒゲゼンマイ」の採用です。シリコン製パーツは磁場の影響を一切受けないため、日差を狂わせる最大の原因である「磁気帯び」から高精度に守られます。
さらに、温度変化にも強く、長期使用における等時性の維持にも大きく貢献しています。伝統的なスモールセコンドというクラシックな顔を持ちながら、中身は最長72時間のロングパワーリザーブと耐磁性を兼ね備えた高スペック仕様。シースルーバック仕様の裏蓋からは、ロンジンの刻印が施されたローターと、丁寧にペルラージュ仕上げが施された美しいムーブメントの動きを心ゆくまで堪能できます。
バローロ仕上げのアリゲーターストラップストラップには上質なグレーのアリゲーターレザーが採用されており、独特の自然な艶を生み出す「バローロ仕上げ」が施されています。また、ドレッシーな見た目を保ちながらも、爪を傷めにくいプッシュボタン式のトリプルセーフティ・フォールディングクラスプが標準装備されており、実用面への配慮も抜かりありません。
本日は、ロンジンのクラシカルな一本をご紹介いたしました。ヴィンテージピースが持つ普遍的な気品と、現代の高級時計に求められるハイスペックな実用性を完璧なバランスで調和させた一本。袖口から覗くこの38.5mmの絶妙なサイズ感とアンスラサイトの文字盤の美しさ、そしてシリコン製ヒゲゼンマイがもたらす信頼性の高い巻き上げフィールには、改めてスイス老舗ブランドの底力を実感させられるはずです。大人の所有欲を深く満たしてくれる、まさに「知る人ぞ知る名作」と言えるでしょう。
本機の現在までの買取相場は、中古美品の状態で150,000円~180,000円前後(新品・未使用品であれば最大200,000円~220,000円程度)を推移しています。定価(約40万円台)に対する換金率は40%台後半を維持しており、実用ブランドのレギュラーモデルとしては非常に安定したリセールを誇ります。
今後の見通しについて、ロレックス等の投機的な高級スポーツモデルのような急激な高騰は期待薄ですが、「緩やかな横ばい〜堅調な推移」を予想します。その理由は、ベースとなった190周年記念モデルの人気が現在も中古市場で根強く、38.5mmという絶妙なサイズ感やシリコン製ヒゲゼンマイといった実用性の高さが、一過性のブームに左右されない普遍的な需要を生んでいるためです。
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| モデル | マスターコレクション オートマチック スモールセコンド Master collection automatic small second |
|---|---|
| 型番(REF.) | L2.843.4.63.2 |
| ケースサイズ | 38.5mm径 |
| ムーブメント | 自動巻き Cal.7 |
| パワーリザーブ | 約72時間 |
| 防水 | 3気圧防水 |
| その他 | 2023年秋発売モデル |
| 定価(税込) | 403,700円 |
※掲載内容は2026年09月調査時点のものです。最新情報は公式サイト等をご確認ください。
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