更新日:2022年11月26日

突如発表された2022年新作「ロレックス ディープシー チャレンジ RLXチタン 126067」とは?!

「えっ?11月にロレックス新作?!」・・・寝耳に水、とはこのことですね。
ロレックスは新作「オイスター パーペチュアル ディープシー チャレンジ 126067(Rolex Oyster Perpetual Deepsea Challenge)」を発表しました。「ディープシーチャレンジ」とは、簡単に説明しますと、2012年に映画監督で探検家のジェームズ・キャメロンが行った超深海への潜航のために開発された「試作モデル(プロトタイプ)」で、今回の新作「ロレックス ディープシー チャレンジ RLXチタン 126067」はそれを進化させて製品化したよ!ということなんです!

ロレックス2022年新作 ディープシー チャレンジ RLXチタン Ref. 126067

ロレックス ディープシー チャレンジ RLXチタン Ref.126067
RLXチタン製ケース、50mm、自動巻き Cal.3230、希望小売価格 3,093,200円(税込)

1万1000mという、ちょっともう意味不明なまでの圧倒的防水性能を持つ本作、ロレックス史上”初”のチタン製時計で、ケース直径は50mm、厚さは23mm、価格は300万円超と、全てが規格外!自社ディープシー136660はおろか、オメガの2022年新作ウルトラディープすら凌駕する、究極のダイバーズウォッチの誕生です。

本ブログでは、「ロレックス ディープシー チャレンジ RLXチタン 126067」の特徴、スペック、価格はもちろん、市場の反応・評判、資産価値、ディープシー136660やオメガのウルトラディープとの違いの比較など、この新作の魅力や評価を多角的に検証します。

そろそろ「ロレックスの来年の新作はどのモデル?」なんて話をしていたところに、なんと突如今年2022年の新作をまだ投入してきました、ロレックス。今年の新作は3月発表モデルだけで終わりじゃなかったんですね!
(のちほどご紹介しますが、1か月ほど前から公式インスタグラムでは1953年のサブマリーナから最新ディープシーまでを紹介する投稿が続いており、今思えばめちゃくちゃ予告されていたんだな、という。)満を持してロレックスが”製品化”した「ロレックス ディープシー チャレンジ RLXチタン 126067」、押さえておくべき注目ポイントは以下の通り。

【ロレックス新作ディープシー チャレンジ 126067の注目ポイント
  • 驚異の11,000m防水
  • 巨大な径50mmケースに9.5mm厚のドーム型風防
  • ”RLXチタン”製ケース&ブレスレット
  • Cal.3230搭載、日付表示窓なし
  • 文字盤の「DEEPSEA CHALLENGE」表記
  • フリップロック エクステンションシステム

ブランド初のフルチタン製ウォッチとして登場した「ロレックス ディープシー チャレンジ RLXチタン 126067」。モリモリの超ハイスペックダイバーズです。映画『アバター』でも有名なジェームズ・キャメロンが2012年、マリアナ海溝に単独潜航するために製作したプロトタイプをベースとしつつ、新作ではチタンを採用したことで30%軽量化しており、従来のディープシーモデルと比較しても大きく性能やサイズ感が変わっています。「ディープシー Ref.136660」とも比較しつつ、ご紹介していきましょう。

「日常生活防水」「100m防水」ならともかく、「11,000m防水」、と言われても正直ピンと来ませんよね。人間、そんな深くまで素で潜れませんし。まぁそれ言っちゃうと既に「ディープシー Ref.136660」の3,900m防水で間違いなくオーバースペックなんですけども。一体どうやってその防水性を確認したの?ってことも不思議だったり。というわけでロレックスがどうやって「11,000m防水の実現」に至ったのか、解説してみたいと思います。

ロレックスと防水時計の歴史を振り返ると、その起こりはロレックスの創立者であるハンス・ウイルスドルフが1922年に開発した「サブマリン」まで遡ります。ミドルケースにベゼル、裏蓋とリューズをねじ込む構造によりケースの密閉性を確保した「オイスターケース」は画期的な発明で、1926年には特許を取得しました。

革新的な構造のオイスターケース

1953年に水深100m(330フィート)の防水性能を保証した初のプロフェッショナル向けダイバーズ、「サブマリーナー」が誕生します。その後も順調に技術は発展し、サブマリーナーは1年後の1954年には倍の水深200m(660フィート)の防水性を獲得。長期間の潜水を可能にする「飽和潜水」技術の発展を背景に、1967年には時計ケース内部の余分なガスを逃す「ヘリウム排出バルブ」の特許を取得し、同年、610m(2,000 フィート)までの防水性能を保証するダイバーズウォッチ、「シードゥエラー」を発表します。1970年には気密性を高める「トリプロックリューズ」を開発、1978年には防水性能を 1,220 m(4,000 フィート)まで向上させました。

深海への飽くなき挑戦を続けるロレックス。
2008年には水深3,900m(12,800フィート)の水圧に耐えられるよう、ドーム型のサファイアクリスタルと窒素合金スチール製耐圧リング、チタン合金製の裏蓋で構成された特許取得のケース構造「リングロックシステム」を搭載した「ロレックス ディープシー Ref.116660」を発表しました。

ロレックス シードゥエラー ディープシー Dブルー 116660の買取価格推移を調査!
ピアゾの腕時計豆知識 
<リングロックシステム(Ringlock System)>

リングロックシステム(Ringlock System)とは、深海での防水性を高めるために設計されたケース構造で、ロレックス社が自社で開発し特許を取得しています。

ロレックス リングロックシステム(Ringlock System)

厚さ5mmにも及ぶドーム型サファイアクリスタルガラス、窒素合金ステンレススチールで作られた耐圧リング、RLXチタン(グレード5のチタン合金)製ケースバックを採用した三重構造の強化ケースにです。3トンにも及ぶ水圧にも耐え、人類が物理的に生存できる深さの100倍以上までの潜水を可能にしている。この構造により、「ディープシー チャレンジ」は水深11,000 m(36,090フィート)でかかる水圧にも耐えることができ、この水深までの防水性能が保証されています。他には現在のところ、「シードゥエラーディープシー」にのみ採用されています。

ロレックスのこういった深海への挑戦はもちろん同社単独で進められていたわけではありません。メルセデス・グライツというイギリス人女性が「オイスター」を着用してイギリス海峡の泳断に成功し、その性能を証明した例に始まり、1950年代以降はプロフェッショナルダイバーのニーズに応えるため、ロレックスは彼らと共同で実験と開発を進めます。
また1960年には、水深での巨大な圧力に耐えられるよう設計された試作モデル「ディープシースペシャル」が、バチスカーフ深海潜水艇「トリエステ号」に外側に取り付けられた状態で、水深10,916 m(35,814 フィート)にも達する超深海、太平洋のマリアナ海溝への8時間以上の潜航に同行することに成功しました。

ロレックス ディープシー スペシャル

その後も1969年に水中居住プロジェクト「テクタイト(Tektite)」や、カナダの潜水艇開発会社HYCO(国際流体力学会社)、フランスの潜水専門会社Comexなどとのパートナーシップによる様々な海洋プロジェクトを通し、ロレックスは新技術の開発と実験を成功させていったのです。

1960-2012

左側:2012年の探査で使用されたロレックス ディプシー チャレンジ、右側:1960年の探査で使用されたディープシー スペシャル ---出典:https://www.rolex.org/ja/environment/deepsea-challenge

そして2012年3月26日、探検家にして映画監督のジェームズ・キャメロンが操縦する潜水艇のロボットアームに取り付けられ、水深10,908 m(35,787フィート)にも及ぶマリアナ海溝へ潜航したのが、「ロレックス ディープシー チャレンジ」です。
ロレックス ディープシー チャレンジ 2012

超深海の水深12,000 m(39,370 フィート)までの防水性能を保証するこの時計には、防水性能に関するロレックスの革新的技術がすべて盛り込まれ、試験段階においては水深15,000 mの水圧にも耐えました。この水深でリングロックシステムの中央のリングにかかる圧力は、重さ20トンに相当します。

この「ロレックス ディープシー チャレンジ」はあくまでプロトタイプ、ということで当時製品化されませんでしたが、約10年という時を経て、ようやく2022年11月、今回の新作「ロレックス ディープシー チャレンジ 126067」が誕生したのです。

本作には先のご紹介した2度の歴史的な潜水を記念して、ケース裏には、「Mariana Trench」(マリアナ海溝)の文字と「23-01-1960」、「26-03-2012」の日付が刻印されています。

126067 裏蓋

本作は9.5mm厚のドーム型サファイアクリスタルと、窒素合金スチール製耐圧リング、RLXチタン製のバックケースによる強化ケース構造により、水深11,000 m(36,090フィート)での水圧にも耐える防水性を備えています。
現行最新の「ロレックス ディープシー」の防水性能は3900mですから、新作「ディープシー チャレンジ」は11,000mと、その約3倍、ということになります。

つまりロレックスは技術的には10年も前に「12,000 m防水」を達成していたわけですが、あまりにもニッチなニーズに対応した時計だけに、実用には不向きで、製品化する理由がなかったのかもしれません。ところが今年オメガが6000m防水の「ウルトラディープ」を発表し、ロレックス製品としてはディープシーの3,900m防水が最高、ということになっていましたから、王者ロレックスとしては見過ごせない事態だったのかもしれません。ちょっと弊社も煽った感ありますw↓

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ちなみに「オメガ シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ」にもプロトタイプ(試作機)が存在しており、マリアナ海溝最深部への探索を実施した2019年の「ファイブ・ディープス探査」において、オメガの「シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ プロフェッショナル」は10,935mの潜水の世界記録を達成。実はこちらのプロトタイプも「ロレックス ディープシー チャレンジ」同様、25%の安全マージンを設け、なんと水深15,000mという防水性能が保証されています。

ここで面白いのが、オメガは「ウルトラディープ」商品化に当たり、防水性能を6,000mとした代わりに、ケース径も厚みも10mm近く抑えたのに対し、ロレックスはフルチタンで軽量化こそしたものの、11,000m防水で、ケース径も厚みも5mm程度しかスペックダウンしなかった点です。
その分価格の差は大きく、オメガの「ウルトラディープ」はSSモデルもチタンモデルも定価が160~170万円前後であるのに対し、ロレックスの「ディープシー チャレンジ」は定価3,093,200円(税込)となっています。腕元での100gの差はかなり実感として大きいでしょうね。

ともかくも、どう考えてもオーバースペックとしか言いようがない今回の新作、次は11,000m防水を実現したケースの大きさについて検証していきましょう。

すでに述べた通り、新作「ディープシー チャレンジ」は50 mmのチタン製ケースに、厚さ9.5mmの風防を備えています。一方、従来の「ディープシー 136660」は44mmのステンレス製ケースに厚さ5.5mmの風防ですから、ケース径は6mmも大きく、風防の厚みは1.7倍にも増しています。これはロレックス史上最大のケースサイズだと思われます。
11,000mの水圧に耐えうるケースと風防いうことで、大きく厚くなるのは当然、ということでしょう。水深15,000 m(49,200フィート)では、クリスタルにかかる17トンもの水圧が想定されるのですから。

ロレックス2022年新作 ディープシー チャレンジ RLXチタン Ref. 126067

実用性においてこれは必ずしも快適なサイズ感、とは言い難いと言わざるを得ませんが、そもそもこの時計に「日常使いの実用性」を求める向きの方はいらっしゃらないでしょう・・・。
実用性重視の方は「ディープシーチャレンジ」ではなく、「ディープシー」、もっと言えば「サブマリーナー」をお勧めします。

新作「ロレックス ディープシー チャレンジ 126067」はロレックス史上初のフルチタン製モデルで、「RLXチタン」と呼ばれる素材が採用されている点も重要なポイントです。「ディープシー 136660」のリングロックシステムにもすでにこのRLXチタンが使用されていますが、今回はケースとブレスレットにも採用されたのです。

RLXチタン
「RLXチタンは、超軽量で変形や腐食に強い性質をもつことから、ロレックスが採用したグレード5のチタン合金である。」
ジェームズ・キャメロンのマリアナ海溝潜航に同行した試作モデルは、深海の水圧には耐えたものの、904Lスチール製であったために重さの点で着用時の快適性に問題があった。ディープシー チャレンジのケースとブレスレットの製造にRLXチタンを用いることで、大幅な軽量化が実現した。インスピレーションのもととなった試作モデルより30%軽くなっている。このモデルでは、特にケース(リューズガードを除く)とブレスレットに、より目立つサテン仕上げが施されている。ケースラグの曲線状の輪郭を際立たせるために、トップエッジは面取りされ、ポリッシュ仕上げになっている。

---出典:ロレックス公式HP https://www.rolex.com/ja/watches/new-watches/new-deepsea-challenge/the-ultimate-diver.html

チタンはスティールと比較すると約40%も軽く、ディープシー チャレンジはスティール製だったとしたら350gほどにもなったでしょうが、実際の重さは「251g」となっています。

また今回の新作で、新たに型番末尾に「7」という数字が登場しました。ロレックスの型番末尾の数字は、その時計がどんな素材で作られているか、ということを示しています。長らく欠落していたこの「7」がチタンに使われることが今回判明したわけです。

ピアゾの腕時計豆知識 
<ロレックス型番/末尾と素材の対応一覧>
  • 0:SS(ステンレススチール)
  • 1:SS&RG(ステンレススチール&エバーローズゴールド)
  • 2:SS&PT(ステンレススチール&プラチナ)
  • 3:SS&YG(ステンレススチール&イエローゴールド)
  • 4:SS&WG(ステンレススチール&ホワイトゴールド)
  • 5:RG(エバーローズゴールド)
  • 6:PT(プラチナ)
  • 7:Ti(RLXチタン)
  • 8:YG(イエローゴールド)
  • 9:WG(ホワイトゴールド)

ロレックスがこれから他のモデルにもRLXチタンを導入していくのかは不明ですが、既にチタン製のプロトタイプが存在している「ヨットマスター42」が製品化されれば、「ヨットマスター42 Ref.226657」が誕生する、ということになるのかもしれませんね!2023年新作として登場してもおかしくない流れかも?!

従来の「ディープシーRef.136660」と異なる点として、2022年新作「ロレックス ディープシー チャレンジ RLXチタン 126067」には日付表示機能のない、「キャリバー 3230」が搭載されています。

126067 日付表示窓はない

「ディープシーRef.136660」には日付表示機能を備えた「キャリバー3235」を搭載しており、3時位置に日付表示窓があります。
なぜ、「ディープシー チャレンジ」には日付表示窓がないのか?
それは、何日も海底に潜るダイバーのために設計されたシードゥエラーとは異なり、11,000m防水を誇る「ディープシー チャレンジ」はマリアナ海溝のような超深海での短期間の潜水を想定して設計されているため、日付表示窓は不要、ということなのでしょう。

キャリバー3230
2020年に発表されたキャリバー 3230は、約70時間のパワーリザーブを誇る。
これは2つの主要な特徴によって実現した。香箱の壁を薄くしたことで、より長いスプリングを収められるようになり、より大きなエネルギーを蓄えられるようになった。そして、クロナジー エスケープメントの採用である。特許を取得したニッケル・リン合金製のクロナジー エスケープメントは、高いエネルギー効率と信頼性を両立させ、磁場の影響を受けにくくなっている。
「キャリバー 3230」は「サブマリーナーノンデイト Ref.124060」や「エクスプローラーI」にも採用されている自動巻きクロノメータームーブメントです。高性能パラフレックス ショック・アブソーバ、常磁性ブルー パラクロム、70時間のパワーリザーブなど、ロレックスが誇る最新世代のムーブメントで、2020年にサブマリーナーがシリーズを一新した際、ノンデイトモデルに搭載されました。

新作「ロレックス ディープシー チャレンジ RLXチタン 126067」の文字盤に注目してみましょう。近しいイメージの従来の「ディープシーRef.136660」のブラックダイヤルモデルと並べて見ました。

136660と126067の文字盤(ブラック)

左が「ディープシー ブラックダイヤル Ref.136660」、右が「ディープシー チャレンジ RLXチタン 126067」です。
一見とても似ていますね。「ディープシー チャレンジ RLXチタン 126067」では12時位置に”DEEPSEA CHALLENGE”の文字が入りました。
下段の"36090ft=11000m”の文字が一際大きいあたり、このモデルで強調したいのがやはりこのとんでもない防水性であることが感じられますね。

さらにD-ブルーダイヤルとも比較してみましょう。

136660と126067の文字盤

左が「ディープシー D-ブルー Ref.136660」、右が「ディープシー チャレンジ RLXチタン 126067」です。
「ディープシーRef.136660」では6時位置にグリーンカラーで”DEEPSEA”の文字が表記されており、上が2段、下が5段でしたが、新作「ディープシー チャレンジ RLXチタン 126067」では”DEEPSEA CHALLENGE”の文字が12時位置にあり、上が3段、下が4段となっていて、バランスがかなり違う印象ですね。

2022年に「ディープシー」がRef.126660→Ref.136660へとマイナーチェンジした際、あまり注目されていませんでしたが、クラスプの「フリップロック エクステンションリンク」をなくました。なぜなくしたのかは謎だったのですが、今回登場する新作との差別化、という意味合いがあったのかもしれませんね。

ブレスレットとエクステンションシステム
革新的なロレックス グライドロックおよびフリップロック エクステンションシステムは、工具を使わずにブレスレットを調節することができる。 ディープシー チャレンジのRLXチタン製オイスターブレスレットには、フリップロック エクステンションリンクとロレックス グライドロックシステムの両方が搭載されている。この2つのエクステンションシステムにより、厚さ7 mmまでのダイビングスーツの上からでも快適に着用することができる。

ここで一度、従来の「ディープシー Ref.136660」と新作「ディープシーチャレンジ Ref.126067」の違いをまとめておきましょう。

Ref.136660とRef.126067の比較
※2022年11月調査時点
モデル ロレックス2022年新作 ロレックス ディープシー Ref. 136660スペック・価格
ディープシー
ロレックス2022年新作 ディープシー チャレンジ RLXチタン Ref. 126067スペック・価格
ディープシーチャレンジ
型番 Ref.136660 Ref.126067
ケース径 44mm 50mm
クリスタル ドーム型、厚さ 5.5 mm ドーム型、厚さ 9.5 mm
防水性 3,900m 11,000m
ケース素材 オイスタースチール RLXチタン
オイスター構造 モノブロックミドルケース
スクリュー式裏蓋・リューズ
ロレックス リングロック システム
ヘリウム排出バルブ
モノブロックミドルケース
スクリュー式裏蓋・リューズ
ロレックス リングロック システム
窒素合金スチール製リング
ヘリウム排出バルブ
ムーブメント キャリバー3235
日付表示あり
キャリバー3230
パワーリザーブ 約 70 時間 約 70 時間
クラスプ セーフティキャッチ付オイスターロッククラスプ
ロレックス グライドロック エクステンションシステム
セーフティキャッチ付オイスターロック
ロレックス グライドロック エクステンションシステム
フリップロック エクステンションリンク
定価 ¥ 1,646,700(税込) ¥ 3,093,200(税込)

ちなみに。1カ月ほど前からロレックス公式インスタグラムでは、サブマリーナに始まる深海、つまり防水性の高いダイバーズウォッチの製作チャレンジについての投稿が続いていました。
1953年のサブマリーナや、1960年マリアナ海溝の最深部への潜航という偉業を成し遂げた潜水艇「トリエステ号」に取り付けられていた「ディープシー・スペシャル」、潜水艦の開発を専門とするカナダのHYCO社の潜水艇に取り付けられたシードゥエラー、コメックス社のために製作されたシードゥエラー4000、最新のディープシーなどについて連続投稿していたのは、この新作「ロレックス ディープシー チャレンジ RLXチタン 126067」への壮大な”匂わせ”だったんですね~。

---ロレックスのエンジニアリングの偉業。ロレックス ディープシー チャレンジは、数週間で開発された実験的な時計で、ジェームズ・キャメロンが2012年に世界で最も深いマリアナ海溝の水深10,908mまで単独潜行した際に使用されたものである。ジェームズ・キャメロンが操縦する潜水艇のマニピュレーターアームに取り付けられたこの時計は、この歴史的な記録破りのダイビングの間、完璧に機能しました。

そして新作「ディープシーチャレンジ Ref.126067」の紹介動画がこちら。

新作「ディープシーチャレンジ Ref.126067」に対するSNS上の評判や口コミを調査してみました。

「本当のチャレンジはこれを実際にロレックスの正規店で購入することだよ。」

「マリアナ海溝でフリーダイビングができるアイテムがついに登場した!」

「このモデル買うのにどれだけ待てばいいの?10年?」

「デカ厚をなぜ復活させたの?今欲しい人いないよ!」

「オメガのウルトラディープのほうが良くない?」

「凄くいい!残念なのは『買えない』ってことだけ。」

「なんてモンスター級の時計!いつもながらお見事!!」

「11,000m。正気とは思えないね。文字盤の数字の荒唐無稽さだけでも、この時計が欲しい。これでロレックスはチタン製のシードゥエラーを作ることになるのかな?そして、いずれはサブマリーナーも?それはとてもクールだね。」

「直径50mm、厚さ23mmのケースは、インクレディブル・ハルクのような手首の大きさであれば、とても魅力的な時計といえるでしょう。アクアマンがマリアナ海溝をのんびり泳ぐときにも、きっと使えると思います。ロレックスが高級品であることを誇りにしているのは知っていますが、スーパーヒーローだけが身につけられる大きさであったり、泳げる場所であったりするような高級時計にするのは馬鹿げています。」

予想通りではありますが、凄さは認めるものの、ケースサイズが大きすぎたり、オーバースペック過ぎる点や、正規店で購入できそうにもないことを皮肉るコメントが多いですね。価格に関するコメントをしている方はほとんどいないのが面白いですね。300万円オーバーも、このスペックなら当然、ということでしょう。
特に「本当のチャレンジはこれを実際にロレックスの正規店で購入することだよ。」というコメントには思わず「それな!」と膝を打ってしまいました。

「ロレックス ディープシー チャレンジ RLXチタン 126067」はいつ買えるのか?海外の時計情報サイトを見ると、発売時期は「2022年11月」と報道されてます。

では、「ロレックス ディープシー チャレンジ RLXチタン 126067」はプレミア化するのでしょうか?答えは「YES」です。
ロレックスのプロフェッショナルモデルですから、プレミア化することは必至です。気になるのは「どれぐらいプレミア化するのか?」という点ですよね。
ちなみに、2022年新作として先に発表された「ディープシー Ref.136660」は9月半ば頃から少しずつ市場に流通し始めており、定価を大きく上回るプレ値で取引されています。価格推移を見てみましょう。

グラデーションダイヤルが深海を思わせる「ディープシー D-BLUE Ref.136660」の定価は、1,684,100円(税込)です(2022年11月時点)。

ディープシー D-BLUE Ref.136660の価格推移

2022年9月半ばの登場時点で、「ディープシー D-BLUE Ref.136660」の販売価格は約320万円という定価の約2倍の初値を付けました。若干上下しつつ、2022年11月時点では260~270万円前後で推移しており、定価+100万円近いプレミアがついています。

ブラックダイヤル(黒文字盤)の「ディープシー Ref.136660」の定価は、 1,646,700円(税込)です(2022年11月時点)。

ディープシー ブラック Ref.136660の価格推移

2022年9月半ばの登場時点で、「ディープシー ブラック Ref.136660」の販売価格は約280万円という定価の約1.7倍の初値を付けました。その後順調に(?)値を下げ、2022年10~11月は240万円前後で推移しており、定価+75万円ほどのプレミアがついています。

これらを見ると、確かにプレミアはついてはいますが、「ロレックスのプロフェッショナルモデル」という大枠で見れば、プレ値の割合は標準的な部類、ということが言えますね。
例えば”グリーンサブ”の愛称でお馴染み、「ロレックス サブマリーナーデイト Ref.126610LV」は定価1,259,500円(税込)ですが、ここ2年間ぐらいの販売価格推移を見ても、200~330万円で推移し、2022年11月時点では270~280万円前後と、定価の約2.2倍ほどのプレミアがついています。よりスタンダードなブラックの「ロレックス サブマリーナーデイト Ref.126610LN」は定価1,196,800円ですが、2022年11月時点では約1.8倍の220万円前後で推移しています。

ロレックス サブマリーナーデイト Ref.126610LV 価格推移

資産価値と言えば、「ロレックス投資」の筆頭株、定価1,720,400円の「デイトナ Ref.116500LN」は一時期700万円に迫り、2022年11月現在でも480~500万円前後と3倍近い価格で販売されています。

やはり「プレ値がどれほどつくか」は、「需要と供給」の問題ですので、「ロレックス ディープシー チャレンジ RLXチタン 126067」は「ロレックス初のフルチタンモデル」というレア感はあるものの、そもそもの300万円超えの定価設定、50mm&23mm厚というモンスター級のサイズ感、11,000m防水という誰に必要なんだか分からないオーバースペック、などを考えれば、さほど需要の高いモデルとはならないのではないでしょうか。
初値は高めにつくものの、「ディープシー Ref.136660」同様に、ほどなくして価格はある程度のプレ値を保ちつつ、落ち着いていくのではないかと予想しています。

ただ、本当に動きが読めないのがロレックスの世界。一部のコアなファンにとっては、この超絶モンスターモデルが魅力的に映るのかも?例えば「デイトナレインボー」のように「誰がこんなド派手な時計を・・・」と思うようなモデル(思い切り主観ですみません)でも、定価の3倍の3,000万円超えという値段でも購入する層は一定います。この時計はどうでしょう。しばらく動向に注目が集まりそうですね。

ついに製品化された【2022年新作】ロレックス ディープシー チャレンジ RLXチタン Ref.126067についてご紹介して参りましたが、いかがでしたでしょうか。
50mm×23mmのダイナマイトボディーに”ロレックス史上初”のフルチタンモデル、11,000m防水の超絶ダイバーズ、3,093,200円(税込)。超ド級としか言いようのない凄まじい時計です。かなりニッチなニーズなんじゃ・・・?これが似合うのはかなりガタイのいい方でしょうね。

同じフルチタンでも「水陸両用」を謳って程よいスペックと価格を実現した「チューダー ペラゴス 39 25407N」の真逆を行くロレックス。王者の横暴でしょうか?!

 
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「イカサブ」「スノーフレーク」などの愛称でもお馴染みの意匠も健在、グレード2 チタニウム製ケースに両方向回転ローター搭載の機械式自動巻マニュファクチュール キャリバー MT5400搭載。搭載。希望小売価格 537,900円(税込)。

いつになるやら全く分かりませんが、実機を見るのが楽しみです。

ロレックス 126067の仕様・価格
モデル ディープシー チャレンジ RLXチタン
ROLEX OYSTER PERPETUAL DEEPSEA CHALLENGE RLX TITANIUM
型番(Ref.) 126067
ケースサイズ 50mm
ケース素材 RLXチタン
オイスター アーキテクチャー モノブロックミドルケース、スクリュー式裏蓋、リューズ。ロレックス リングロック システム、窒素合金スチール製リング、ヘリウム排出バルブ
ベゼル 60 分目盛り入り逆回転防止、セラクロム、刻印された数字と目盛りはプラチナコーティング
リューズ スクリュー式、トリプロック(三重密閉構造)
クリスタル ドーム型、厚さ 9.5 mmの傷防止サファイア
ダイアル ブラック
クロマライト ディスプレイ (青色発光の長時間継続ルミネッセンス)
ムーブメント 自動巻き Cal.3230
高精度クロノメーター (COSC、ケーシング後にロレックス認定)
精度 日差 - 2 ~ + 2 秒(ケーシング後)
機能 中央に時針、分針、秒針。秒針停止機能による正確な時刻設定
振動子 常磁性ブルー パラクロム・ヘアスプリング。高性能パラフレックス ショック・アブソーバ
巻上げ パーペチュアルローターによる両方向自動巻
パワーリザーブ 約 70 時間
ブレスレット RLXチタン、オイスター(3 列リンク)
クラスプ セーフティキャッチ付オイスターロック、ロレックス グライドロック エクステンションシステム。フリップロック エクステンションリンク
防水性 11,000 m/36,090 フィート防水、ヘリウム排出バルブ
価格 ¥3,093,200(税込)
※価格は予告なく変更される場合があります。

2022年のロレックス新作は”Watches and Wonders 2022”にて発表されていましたので、11月というタイミングでこのモデルが発表されたのは驚きでしたね。ちなみに来年の”Watches and Wonders 2023”もスイス・ジュネーブでの開催が決定しており、ロレックスやパテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、タグ・ホイヤー、カルティエ、シャネル等多くの高級腕時計ブランドが出展し、新作を発表する予定です。来年度からはいよいよ一般公開日(2023年4月1日&4月2日 の2日間)が設定されることとなりましたので、「誰よりも早くロレックス新作をこの目で見たい!」という方は、来年4月にスイス旅行を計画してみてはいかがでしょうか?きっとこのディープシーチャレンジ126067も展示されることでしょう!

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