更新日:2023年01月22日
2023年は「キャリバー9S」が開発されて25周年の節目。日本独自の美意識と精神性をモノづくりに反映し続けた“四半世紀の集大成”として、SBGH311&SBGR325が1200本限定モデル(※国内600本)でリリースされます。どちらも壮大な美しさを誇る岩手山の情景を巧みに表現。世界中の時計ファンを唸らせる完成度を誇ります。
SBGH311&SBGR325のデザインを手掛けるのは、2014年にウォッチデザイナーとして「卓越した技能者(現代の名工)」に初めて選ばれた小杉修弘氏。小杉修弘氏は、キャリバー9Sを初めて搭載した「SBGR001」(※ヘリテージコレクションの基幹デザイン)を手掛けており、普遍的な美しさを放つ「ベストベーシック」を作り上げた傑物として、現在も第一線で活躍しています。
SBGH005でウォッチワールド「ヨーロピアン ウオッチ オブ ザ イヤー」2012年に受賞。SBGJ005で2014年ジュネーブ時計グランプリ「プティット・エギュィーユ」部門賞を“メイドインジャパン”のメカニカルウォッチで快挙を成し遂げた、ウォッチデザイナー小杉修弘氏のエピソードや、陽極酸化処理を施した回転錘(ローター)の凄さや岩手山デザイン&類似モデルの資産価値や価格相場も合わせてご紹介致します。
25年の時計を経て、今もなお革新と進化を続ける9Sメカニカル……その凄さに迫ってみましょう!グランドセイコー(GS)のメカニカルウォッチを製造する「グランドセイコースタジオ 雫石(旧・雫石高級時計工房)」は、名峰・岩手山と共に時を歩んできました。“自然との共生”に重きを置き、技術者達は毎朝岩手山の風景についてコミュニケーションを取っているそうです。
今作のデザインコンセプトも、岩手山に広がる「雲海」の広大な情景と岩手山の山頂から見上げる「中天の景色」を表現。どちらも岩手山の雄大さを随所で伺わせています!両モデルの特徴はこちらです。
≪SBGH311&SBGR325の見どころ≫
順番にポイントをご説明致します。
決して思い通りにはならない大自然。自然と共生してきたから、粘り強く謙虚にひたむきにグランドセイコーはメカニカルウォッチづくりを25年間続けてこられたのでしょう。ほぼ白紙の状態から、約15年間の休止期間を乗り越えて、1998年に9Sムーブメントを開発できたのは、驚異的な事実です。
25周年記念の2モデルは、岩手山の移り変わる“空の表情”をダイヤルパターンに採用。
SBGH311は昼夜の寒暖差が激しい早朝にのみ出逢える、幾重にも連なった海のように広がる「雲海」の美しさを表現。シルバーカラーのダイヤルと組み合わせ、雲が複雑にふわふわとたなびいている様子を立体的に演出。差し込む光の当たり方次第で、気まぐれな雲のような美しさと輝きを生み出しています。
SBGR325は岩手山の山頂から望める「中天の空」のスカイブルーの美しさを反映。どこまでも広がる空のように、雲一つない青空を文字盤に描き出しています。流行りのアイスブルーカラーをグランドセイコー流に、上手に落とし込んでいますね!
「日本百名山」にも名を連ねている岩手山は、“南部片富士”の別名を持ち、古くから信仰の対象とされてきました。歴史も古く、平安時代初期には、坂上田村麻呂が国家鎮護のために、岩鷲山大権現社を創建したと伝えられています。江戸時代末期には、岩手山への参詣者が急増したという説もあります。
両モデルとも、SBGJ005(2021年度GPHGメンズウォッチ賞受賞モデル)同様、陽極酸化処理を施した“自然美”を感じさせる回転錘(ローター)がセールスポイントでしょう!
SBGH311はGS自慢の10振動ハイビートムーブメント「キャリバー9S85」を搭載。ローターにグランドセイコーの獅子のエンブレムをあしらった25周年記念限定ならではの仕様です。更に、今作のために新たに開発した陽極酸化処理(アルマイト)のスカイブルーカラーをチタン製回転錘に採用。ダイヤルは雲海の銀白色、ローターは雲海の上に広がる澄み切った空色の爽やかさを具現化しています。SBGJ005もそうでしたが、単一的なカラーリングではなく、濃淡入り混じった“まだら模様”の水色なのがいいですね!
SBGR325もローターに獅子のエンブレムが施されていますが、よーくご注目ください!ブランドの象徴的カラー、グランドセイコーブルーを引き立たせるために、SBGH311よりもシルバー色を強めにしていて、面白いですね!相変わらず、“芸が細かい”のがグランドセイコーの職人気質を物語っていてたまりませんよね!?
アルマイト加工は、一枚のチタンの板を酸化被膜の厚みを変えることで、様々な青や紫、赤や橙、黄など部分部分のカラーリングを変えられる特性を持ちます。濃淡入り混じった芸術的なグラデーションがかったカラーローターは、中古相場でも一定のリセールバリューを見せ始めています!詳細は後述しますが、ローターにアルマイト加工を施したSBGJ005、SBGJ021、SBGJ255のカラーローター仕様モデルは価格も高騰気味……SBGH311&SBGR325の大きなセールスポイントなので、文字盤だけでなく裏蓋にもご注目ください!
SBGH311&SBGR325は、クロノメーター規格を超える「新GS 規格」をクリアして生み出されたSBGR001の基本デザイン『THE BEST BASIC(最高の普通)』を重視しています。
<THE BEST BASICとは?>
象徴的なのは、両モデル共SBGR001とほぼ同じサイズ(約37mmのケースサイズ)に設定していながら、更なる進化と革新を遂げている点でしょう。「THE NATURE OF TIME」の理念のもと、雄大な岩手山の情景を匠の技とプライドで、より“美しさと使いやすさ”をグレードアップしているのです。キャリバー9S開発から25年間。「見やすい、使いやすい、仕上げが美しい」の3拍子が、グランドセイコーの神髄なのでしょう。日々進化し続ける最新加工技術と職人技の融合に尽力してきた四半世紀は伊達ではありません!
<THE NATURE OF TIMEとは?>
森羅万象の四季折々の変化からインスピレーションを受ける感性を大事にし、「時計」へと具現化。匠達が「高精度・視認性・造形の美しさ」を極め尽くす“時の本質”のこと
特にSBGH311は、小ぶりな37.0mmケース怪に、ハイビートムーブメントを組み合わせている(注※SBGR325はキャリバー9S65で8振動)点も近年のモデルでは珍しい傾向です。「37.0mm×ハイビートムーブメント」は、グローバルリリースに絞ればブランド初の試み。THE BEST BASIC(最高の普通)からブレずに、“わかる人にはわかる”グランドセイコーらしいウリをプラスαしているのは、ファンにはたまらないポイントでしょう!
今でこそ“ラグスポ”分野で覇権を握ったと言われる初代ロイヤルオーク(※1972年誕生)ですが、一説では“ジャンボ”の別名通り39mmのビッグサイズが災いし、一時期は売れなかった(※ビッグサイズを好むドイツでは売れた)という話もあります。
日本人男性の手首サイズの平均で見れば、「16.5cm~17cm前半」が一般的で、イギリス人の約18.5cm、アメリカ人の約19cmと比べると、約2cm弱違うのです。ちなみに、日本人男性のジャストフィットサイズは、直径37mmという研究結果もあります。そう考えると、グランドセイコーは“日本人の使いやすさ”にターゲットを絞っていて流石ですよね!?
通常、ケースサイズが小さくなれば、装着感は良くなる一方、視認性が悪化するのですが、写真でもお分かりの通り、SBGH311&SBGR325はスッキリとした“見やすさ”を実現しているのです。時計の流行は天の気まぐれのように、予想は立てづらいものですが……「カラーローター×37.0mm×ハイビートムーブメント」という、オリジナリティー性の高い組み合わせは、一世風靡をし兼ねないポテンシャルを秘めていますよ!
“最高の普通”の中に、とびっきりの“普通じゃない凄さ”を秘めるキャリバー9Sシリーズ。1998年誕生の「9S5シリーズ」から、ヘリテージコレクションのデザインに携わってきたウォッチデザイナー小杉修弘氏。ベストベーシックを積み重ねた25年間の軌跡をご紹介致します。
「新GS規格」が誕生する以前の1995年頃、「グランドセイコーの今後」について議論を交わし、現在にも続く“決まり事”を定めます。
「グランドセイコーは基本的にメタルブレスレットで発売する。そして、互換性のある構造にし、レザーストラップもつけられるようにする」
レザーストラップは一定の愛好家がいるものの、傷んだら買い換え直す“消耗品”的な側面があります。一方、メタルブレスレットは“寿命”が長く、需要も多い。25年後の今で見れば“英断”と言えるでしょう。SBGR001は「メカニカルモデルで初のメタルブレスレット採用モデル」として、販売された偉大な功績を残したのです!
9S5シリーズのデザインコンセプトのベースを“最高の普通”とし、“メイドインジャパン”の道を突き進んでいくグランドセイコー。奇抜なインパクト重視のデザイン性とは対極を行く、“基本”を磨き続けた職人技の「美しい仕上げ」の造形にこだわります。
「どのデザインが一番大変そう?」
「こっちは楽だと思う。逆に、これは大変そうかな」
すると、決まって小杉氏は、“楽な道”と真逆の“至難の道”を選びます。彼は製造工程のラストに必ずハンドフィニッシュを入れ、極力ハードルを高く設定するのです。
「しょうがないなぁ!やってみよう!」
職人気質を物語る、グランドセイコーらしい心温まるエピソードです。そして、グランドセイコーの時計づくりの強みなのでしょう。
SBGH311&SBGR325にも関連している逸話をもう一つ。小杉氏は“ケースの裏側”を重要視しています。ケースの裏側は、人目にはつきませんが、肌にも触れる繊細な部分……機械加工の造形に、“柔らかさ”や“温もり”のエッセンスを加えるように、かん足の裏側や裏ぶたの縁にカーブをつけ、“より優しいデザイン”を心がけているのです。
多機能化と共に、堅牢性も外装に求められる中、「人と時計の共存」をテーマにした際、“見かけだけ”の時計ではない、“優しさ”という魂をグランドセイコーは25年間追い求めてきたのです。
人目につく文字盤に“控えめな謙虚さ”を。ケース裏面には“積み上げた輝かしい自信”を。小杉氏は煌びやかなカラーローターに、そんな思いを込めているのかもしれません。
“自然との共生”を“時の本質”と捉えるグランドセイコー。岩手山がほど近い恵まれた自然環境の元、卓越した匠の精神や技術は50年以上(※盛岡セイコー工業は岩手県雫石町に1970年に設立)も粘り強く磨かれてきたのです。
「グランドセイコースタジオ 雫石」に移転する際には、作業デスクを独立型から横一直線の平置きに変更。愛着のある岩谷堂箪笥(いわやどうだんす)の技法(※岩手県の伝統工芸のひとつ)で作られた作業デスクは、「中千家具製作所」に再度頼み、デスクを一度分解……角度をつけた横一直線の平置きへ作り直す手の込みようです。「スタジオ建設と並行して進め、1年がかりでデスクをつくり直してもらった」と、林義明氏(※盛岡セイコー工業株式会社社長)は語っています。
グランドセイコースタジオ 雫石は、最新鋭の設備以外にも、採光性の良い木造建築のスタジオと伝統工芸の息吹が宿った丹精を込めた作業デスクで、メカニカルモデルの組立や精度調整に、“温もり”を与えているのです。
進化と革新を遂げ続ける9Sメカニカルムーブメント。グランドセイコーの伝統と品質を決定づけた、SBGR001とSBGH311&SBGR325の似ている点や違いを簡潔にご説明します。
<SBGR001とSBGH311&SBGR325の共通点と相違点>
〇シルバーを基調としたベーシックスタンダードな3針モデル透かし彫りのカラーローターや文字盤の意匠含め、他にも細かな違いはありますが、SBGH311とSBGR325どちらも、SBGR001に敬意を称するように、素晴らしいケースデザインを現代的に上手く表現していますね。“THE BEST BASICの真髄”を感じさせる出来栄えです。
SBGR001は、メカニカルモデルとしては、初めてメタルブレスレットを採用した記念すべきモデル。SBGH311は顕著ですが、全体的に“銀色の美しさ”をベースにしているように見えるのも、そのせいかもしれません。
特筆すべきは、37mmのケースサイズのまま、約1mmサイズアップしたケース厚。次の項目で要点をご説明しますが、「約13mmよりも厚く見えるケース厚」は隠れたセールスポイントかもしれませんよ!
SNSの投稿に寄せられたコメントも合わせてご紹介します。
「SBGH311が気になる!」
「青い方(SBGR325)が銀座モデルのように超人気になるのかな」
「実機の展示を見に行きましたが、37mmよりも小さく見えた」
「どちらかと言うと、アイスブルーのSBGR325が好み」
……徐々に口コミも増え始めています!37mmのケースサイズや価格改定について、現状はコメントが目立ちます。SBGH311とSBGR325の人気については、半々に分かれている状況です。合わせて、興味深い海外のコメントもどうぞ!
「ブルーダイヤルのグランドセイコーはとても美しいですね」
「素敵な文字盤。宣伝されている約13mmよりも厚く見えるのは、37mmのケースサイズとの対比で錯覚を生んでいるからだと思います」
「グランドセイコーは時計界のメルセデスだ!」
2番目のコメントは、編集部としてもハッとする視点でした!デザイナーの小杉修弘氏含め、GS制作陣の真意は推し量ることしかできませんが……装着感を向上させたまま、「分厚い約13.3mm(多機能化)×小ぶり37mm(視認性◎)」と“アンバランス”な組み合わせなのは、人気に火がついたら爆発力がありそうです。“光と影の美しさ”を磨きぬいてきたグランドセイコーだけに、“矛盾”した要素を上手に“調和”のとれたデザインにするのが、本当に「TAKUMI(巧み、匠)」です!
気になるのは、岩手山デザイン&陽酸化処理カラーローターモデルの相場でしょう……にわかに価格上昇の気配を見せる、SBGJ005、SBGJ021、SBGJ255の相場を調べてみました。
≪SBGJ005、SBGJ021、SBGJ255の相場動向≫
「珍しい文字盤の組み合わせ」が、比較的相場に強い傾向が見受けられます。逆に、GS誕生60周年記念限定モデルのSBGR321(※グランドセイコーブルー文字盤&ブルーカラーローター)は相場目安40万円~50万円。メカニカルGMT 10周年記念モデルのSBGM029(※こちらもグランドセイコーブルー文字盤&ブルーカラーローター)など、「スタンダード過ぎる組み合わせ」は、市場では活躍しきれていない状況です。サイズ感もシリーズもバラバラなので、ズバッと結論を言い切れませんが、一つの指針としてご参考ください。
市場の傾向を元に一つの仮説を立てれば、SBGH311のダイヤルは、「斬新な岩手山デザイン&新しい色調の(アイスブルー)カラーローター」と攻めてきているので、既に市場でウケているSBGJ255よりも……未知数ですが、“プレミア化”の要素を満たしているとも考えられます。
それから、関連記事でお伝えしている通り、2023年1月23日から始まる「グランドセイコーの価格改定」が、SBGH311&SBGR325の売り上げや人気にどう影響していくのかもポイントです。既存モデルが約10~13%の値上げが多いため、相対的にSBGH311&SBGR325が割安感を演出しているのは、好材料でしょう!
それぞれ世界限定1200本(国内600本)で販売されるキャリバー9Sの誕生25周年記念限定モデル。“雲海”SBGH311は1月27日(金)発売予定。税込価格は880,000円。
モデル | ヘリテージコレクション キャリバー9S 25周年記念限定モデル
Heritage Collection Caliber 9S 25th Anniversary Limited Edition |
---|---|
型番(Ref.) | SBGH311 |
ケースサイズ | 横 37.0mm 縦 44.6mm 厚さ 13.3mm |
ケース素材 | ステンレススチール 裏ぶた:ステンレスとサファイアガラス |
ムーブメント | メカニカル 自動巻(手巻つき) キャリバー 9S85 |
精度 | 静的精度:平均日差+5秒~-3秒 携帯精度:日差+8~-1秒 |
駆動期間 | 最大巻上時約55時間持続 |
防水性 | 日常生活用強化防水(10気圧) |
機能 | 時、分、秒、日付表示 |
生産本数 | 世界限定:1,200本(うち国内:600本) |
発売日 | 2023年1月27日発売予定 |
価格 | 880,000 円(税込) |
“中天の空”SBGR325は、4月21日(金)発売予定、税込価格704,000円。
SBGR325の仕様・価格
モデル | ヘリテージコレクション キャリバー9S 25周年記念限定モデル
Heritage Collection Caliber 9S 25th Anniversary Limited Edition |
---|---|
型番(Ref.) | SBGR325 |
ケースサイズ | 横 37.0mm 縦 44.6mm 厚さ 13.3mm |
ケース素材 | ステンレススチール 裏ぶた:ステンレスとサファイアガラス |
ムーブメント | メカニカル 自動巻(手巻つき) キャリバー 9S65 |
精度 | 静的精度: 平均日差+5秒~-3秒 |
駆動期間 | 最大巻上時約72時間(約3日間)持続 |
防水性 | 日常生活用強化防水(10気圧) |
機能 | 時、分、秒、日付表示 |
生産本数 | 世界限定:1,200本(うち国内:600本) |
発売日 | 2023年4月発売予定 |
価格 | 704,000 円(税込) |
バリエーションも豊富な岩手山ダイヤル。良い意味でなんでもあり得そうなので、「今後出そうな岩手山ダイヤル&カラーローター」を予測してみました!
≪岩手山シリーズ(&陽酸化処理カラーローター)モデル候補≫
技術的に可能かどうかの是非はさておき、グランドセイコーなら「どれもやってくれるんじゃないか!」と期待しています!!上記二つは現実的にあり得る“売れ線路線”で、下の二つは好き嫌いが分かれそうな“マニアック路線”です。
グランドセイコーは頻繁に新作をリリースしていますが、他のブランドと違い、ニッチな時計愛好家も幸せにする“様々なパターン探し”に熱心な傾向があります。SBGH311が「雲模様文字盤+アイスブルーカラーローター」と珍しい組み合わせなので、「黒文字盤&黒ローター」「薄ピンク文字盤&グリーンローター」が、実際に販売される可能性もゼロではないかもしれませんよ!
9Sメカニカルムーブメント誕生25年を祝うSBGH311&SBGR325。絶え間なく進化と発展を続ける先進加工技術に“追いつき追い越せ”の勢いで、より精巧な“職人技”を時計づくりに取り入れ続けるグランドセイコー。
自然との共生同様、時計づくりも思い通りにはならないことも多々あると思いますが、自然と共に育んだ「粘り強さ」や「謙虚さ」を武器に、グランドセイコーはこれからも、“大自然よりも美しい高級機械式時計”を数多く手掛けていきそうですね!
雪に包まれし岩手山に暖かな春が訪れるように……1970~1980年代の機械式時計にとって「冬の時代」であった活動休止期間を切り抜けたグランドセイコー。その前途は“暖かな春”の時代に突入しているのでしょうね!