グランドセイコーの中国限定モデル新作の情報が入って参りました！昨年発表の日本三景の浮世絵をモチーフにした中国限定モデル（SBGA431G、SBGA433G、SBGA435G）も記憶に新しいところですが、今度もまた「浮世絵」がモチーフとなっているようです！またリーク情報か？と思いきや、どうやらもう予約受付中のサイトも複数ありますので、確かな情報のようです。

グランドセイコー SBGA451,SBGA453,SBGA455（SBGA455G,SBGA453G,SBGA455G）は、横 40.2mm × 厚さ 12.8mmのクラシカルなデザインのケースにスプリングドライブ Cal.9R65を搭載。希望小売価格は 34,000元、2021年9月中旬発売予定です。

今回ご紹介する【2021年新作】グランドセイコー SBGA451 エレガンスコレクション スプリングドライブ 中国限定は、富士山の四季折々の風景を描いた葛飾北斎の「富嶽三十六景」をモチーフにした、スノーフレークダイヤルが特徴的です。１本ずつご紹介しましょう。

グランドセイコー SBGA451はもっともスタンダードな印象を与えるシルバーのスノーフレークダイヤル。400本限定です。モチーフとなったのは北斎の「冨嶽三十六景」中、唯一の雪景色を描いた、「礫川雪ノ旦（こいしかわゆきのあした）」です。

壮大な雰囲気からどこの景色かな、と思えば、なんと東京都文京区の小石川なんですね。夜の間に積もった雪で、すっかり銀世界に変わった江戸の町を描いています。起伏の多い小石川にある眺めのよい茶屋には、雪景色を楽しまんと大勢の客で賑わっているようです。

今回の新作のダイヤルは”スノーフレークダイヤル”とは言いつつも、雪白ダイヤルの代表モデルであるSBGA211などとは質感が少し違っている印象です。「グランドセイコー スプリングドライブ 中国限定モデル ”厳島の雪” SBGA431G」とSBGA211の中間のような雰囲気でしょうか。

このグランドセイコー SBGA451には、ステンレススティールのブレスレットの他に、ブルーの革ベルトも付属します。よりドレッシーな装いに高級感のあるレザーベルトは重宝しますね。

SBGA453は翡翠を思わせるグリーンのスノーフレークダイヤル。500本限定です。こちらは北斎の「冨嶽三十六景」の「東海道江尻田子の浦略図（とうかいどうえじりたごのうらりゃくず）」がモチーフ。

「田子の浦」は現在の静岡県駿河湾の西沿岸一帯を指し、『百人一首』の「田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ」（山辺赤人）でもお馴染みの名所です。富士山が正面に望みつつ、霞を隔てて三保の松原の緑、浜辺で塩田で働く人々、そして荒波の中、舟を漕ぐ人々の姿が、北斎らしい躍動感のあるタッチで描かれています。実はこの絵、遠景の富士の稜線と最前部の船のカーブが同じ大きさの弧で描かれていて、旗竿、槍などを垂直交差させたレンブラントの『夜警』のごとき緻密さを感じさせますね・・・。

SBGA453はこの絵から「夏の緑」というインスピレーションを得たもよう。個人的にはこの絵に爽やかさを感じるかどうかちょっとよく分かりませんが。こちらのモデルにはグリーンのレザーストラップが付属します

グランドセイコー SBGA455は少しくすんだルビーカラーのスノーフレークダイヤル。こちらが今回一番生産本数が少なく、300本限定となっています。北斎の「冨嶽三十六景」の「山下白雨（さんかはくう）」がモチーフです。

「赤富士」で有名な凱風快晴に対して、本作は「黒富士」と呼ばれ双璧をなす作品。画題の「白雨」は夕立を意味していて、漆黒の裾野には描かれた稲光りが見えます。ほぼ同じ構図ながら、快晴の空に山肌が赤く染まった「赤富士」とは対照的で、明と暗、静と動の対比が面白いですね。

鮮やかな「赤富士」ではなくちょっとダークな「黒富士」の印象を反映して、SBGA455のダイヤルはビビッドな赤というよりは、ルビーや焦げ茶に近い紅色です。

「グランドセイコー エレガンスコレクション スプリングドライブ 中国限定 SBGA451,SBGA453,SBGA455」の発売予定日については、公式サイトで発表されていないのか現在情報が錯綜しており、8月下旬、としているサイトもあれば、9月中旬、2021年秋といった情報も。弊社のお付き合いのある業者ルートでは9月中旬、とのことでしたが、はっきりした情報が入り次第またお伝えして参ります。

SBGA451,SBGA453,SBGA455のケースサイズは横 40.2mm × 厚さ 12.8mm。ボックス型のサファイアガラス、繊細なザラツ研磨を施した緩やかに流れるかん足部、リューズガードもなく、シンプルで上品なクラシックスタイルです。

ケースサイズや搭載ムーブメントなどの基本スペックも含め、グランドセイコー エレガンスコレクションのSBGA293やSBGA407と同じラインと言えるでしょう。

グランドセイコー エレガンスコレクション 左）SBGA293　右）SBGA407

搭載するムーブメントは自動巻スプリングドライブ キャリバー 9R65。平均月差±15秒（日差±1秒相当）、約72時間（約3日間）のパワーリザーブを誇る9Rスプリングドライブの基幹ムーブメントで、日付表示機能、パワーリザーブ表示機能を備えています。スプリングドライブ誕生の地である信州の穂高連峰や常念山脈を表現したというパワーリザーブ用輪列から香箱にかけての意匠が秀逸です。

本作では裏蓋がシースルーバック仕様となっており、キャリバー9R65の美しい仕上げや、精緻な動きをじっくり鑑賞することも可能です。

「グランドセイコー エレガンスコレクション スプリングドライブ 中国限定 SBGA451,SBGA453,SBGA455の」の定価は、43,000元、6250ドルなどと情報がありますが、元での情報の方が確実性が高いように思われます。43,000元だとすると、2021年8月現在のレートで換算すれば日本円で約729,000円ほど。同等スペックのSBGA293（税込 627,000 円）やSBGA407（税込 682,000 円）と比較して、レザーストラップも付属、数量限定モデル、関税などを考慮すると妥当な金額のようですね。

前回の「グランドセイコー スプリングドライブ 中国限定モデル Ref. SBGA431G、SBGA433G、SBGA435G」も日本円で定価65万円ほどでしたが、70～80万円前後で販売されており、海外サイトでの口コミも多く、日本のみならず世界で注目を浴びている様子が伺えます。今回の新作も、本数限定の希少性、個性的なダイヤルなどを踏まえると、プレミアがつく可能性は大いにありますね！

「グランドセイコー エレガンスコレクション スプリングドライブ 中国限定 SBGA451,SBGA453,SBGA455」をご紹介して参りましたが、いかがでしたでしょうか。前回の中国限定モデルに引き続き、浮世絵をモチーフとしていました。浮世絵って国内より海外でのほうが人気があるイメージですね。今回ご紹介したラインナップでも、正直初めて見たっていう北斎の絵、ありましたよね？時計はシルバー、グリーン、レッドと3色のバリエーション。どれが人気が出そうでしょう？？最近流行のグリーンか、珍しいトーンのレッドか、はたまた定番のシルバーか。予想が難しいところですね。

ところで前回の中国限定モデルも同様だったんですが、型番の後ろに「G」をつけたものを併記している場合があって、この「Ｇ」は何を意味しているんでしょう？”Global”、グローバルモデルってことでしょうか？？どなたかご存じでしたら教えてください（他力本願）。

グランドセイコー US限定モデル（SBGH273）のように逆輸入パターンみたいなことも起こりえるのか。昨年の中国限定モデルはそういった未だそういった扱いにはなっていないので、可能性は低いかもしれませんね。アジア、近いですし。今回の新作は一目見て「そのグランドセイコー、ちょっと珍しいね！」と言われそうな感じですので、一味違うグランドセイコーをお探しの方にはぴったりではないでしょうか。

▼こちらもおすすめ▼

グランドセイコー買取について

グランドセイコー買取ピアゾでは腕時計買取を専門とする9社無料一括査定が受けられます！買取実績掲載中！

姉妹サイト時計販売QUERIにて、グランドセイコーを好評発売中！

グランドセイコーはもちろん、ロレックス、オメガ、タグホイヤー、オーデマ・ピゲなどの高級ブランド時計を独自ルートで激安価格にて販売中です！