更新日:2022年09月12日

水陸両用?!【2022年新作】チューダー ペラゴス 39 25407N(M25407N-0001)が登場!

チューダー(TUDOR)はジュネーブ・ウォッチ・デイズ(Geneva Watch Days)に合わせて、新作 ペラゴス 39( PELAGOS 39) 25407Nをサプライズ発表しました!「イカサブ」「スノーフレーク」などの愛称でもお馴染みの意匠も健在、グレード2 チタニウム製ケースに両方向回転ローター搭載の機械式自動巻マニュファクチュール キャリバー MT5400を搭載。希望小売価格は 537,900円(税込)です。

今年は3月末の”Watches and Wonders 2022”にて昨年を発表したチューダーですが、先日の「レンジャー Ref.79950」といい、 昨年11月の「チューダー ぺラゴス FXD 25707B」のといい、予想しないタイミングで新作を発表することがありますね。

チューダー2022年新作 ペラゴス 39 Ref. 25407N
テクニカルダイビングの世界と、洗練性が求められるアーバンスタイル。ふたつの領域が交わり生まれたペラゴス 39は、チューダーが提案する多用途型の新モデルだ。   ---TUDOR公式サイトより引用

チューダーが「水陸両用の新スポーツモデル」と謳う新作「ペラゴス 39 25407N」。程よいケースサイズとグレード2チタンの軽さ、200m防水、約70時間パワーリザーブ、価格は537,900円(税込)と「こんな時計が欲しかった!」をカタチにした1本です。ロレックスのサブマリーナが定価100万円オーバーとなってしまった今、”手の届く”ダイバーズウォッチとしては第一選択となるのかも?!な本作、早速詳細をチェックしていきましょう!

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 【2022年新作】チューダー ref.25407N ペラゴス 39とは?
グレード2 チタニウム製ケース、発光性セラミック混合物を用いたモノブロック アワーマーカー、クイックアジャストクラスプ、そしてダイバーズエクステンションパーツを備えるペラゴス 39。チューダーのプロフェッショナルダイバーズウォッチの歴史に、39MM径ケースの万能さとサンレイサテン仕上げが輝きを放つベゼルおよびダイアルを組み合わせることで完成したのは、最先端技術と端正な外観が共存する水陸両用のスポーツウォッチである。   ---TUDOR公式サイトより引用

2012年に初めて登場したチューダーのペラゴスは、500mもの防水性能を備えた42mmチタン製ケースで、多くの人にとってはオーバースペックかつ大きすぎ、万人受けするとは言い難い仕様でした。しかし今回登場した新作「ペラゴス 39」はケースサイズを39 mmに抑え、厚みも11.8mmと薄く、コンパクトな仕様となっており、デイト表示はなし、200m防水とスペックダウンはしつつも、普段使いには必要十分な性能となっています。

 【2022年新作】チューダー ref.25407N ペラゴス 39 フルサテン仕上げのマットなケース
MATT-SHINY CONTRAST
ペラゴス 39の美的バランスは、チューダーならではのフルサテン仕上げのマットなケースと、ブラックセラミック製ベゼルインサートから生まれる放射状の輝きとの対比によって成立している。またホワイトの発光目盛りが振られたベゼルは、グリップ力向上のためミドルケースよりもわずかに大きくつくられている。

実はこの”フルサテン”というのがポイントで、ツヤツヤとした光沢感を随所に効かせているロレックスのサブマリーナとは好対照だな、思うのです。

 【2022年新作】チューダー ref.25407N ペラゴス 39 ロレックスサブマリーナノンデイトと並べて見る

チタンとSSという違いもありますが、似たデザインのようでいて、この仕上げの違いというのはかなり実際に見たときに印象が変わってきます。並べて見ると、ペラゴスの方はいぶし銀のような渋さすら感じます。好みではありますが、スペックの違いの大きさはあるにしても、お値段はもはや倍近く違いますので、比較してみると面白いですよね。

 【2022年新作】チューダー ref.25407N ペラゴス 39 ダイヤル
OPTIMAL LUMINESCENCE
発光性セラミック混合物を用いたモノブロックのアプライド アワーマーカーも、発光面を大幅に拡大させると同時に本モデルの機能美を際立たせる要素の一つだ。ダイアルでは、フラットなディスクにあしらったサンレイサテン仕上げによる繊細な光沢と、円錐状にビーズブラスト加工を施した傾斜角45°のフランジのマットな質感が主張し合う。2トーンの色使いに異を唱えるかのように、6時位置に配されたつややかなチェリーレッドの「Pelagos」の文字が、このモデルの外観を仕上げている。
 【2022年新作】チューダー ref.25407N ペラゴス 39 サテンダイヤル

サテン仕上げの艶やかなダイヤルはチューダーならでは。スノーフレーク針とモノブロックのアワーマーカーの幾何学的形状になぜか可愛らしさすら感じるのは筆者だけでしょうか?

 【2022年新作】チューダー ref.25407N ペラゴス 39 クラスプ
TITANIUM BRACELET AND RUBBER STRAP
ペラゴス 39は、セルフサイズ調整を可能にする“T-fit”クイックアジャストクラスプを組み込んだフルサテン仕上げのチタニウム製ブレスレットを装備。工具不要の簡単な操作で、着用者自身が8mmの長さを5段階で調節することができるようになっている。またこのクラスプは、ウェットスーツの上からも着用できるよう25mmのエクステンションリンクを備えている。
 【2022年新作】チューダー ref.25407N ペラゴス 39
さらにペラゴス 39には、チタニウムのエンドリンクを用いてケースに取り付けるブラックラバーストラップとチタニウム製バックル、そして110mmまでストラップを延長することができるラバーエクステンションパーツが付属する。

ダイバーズウォッチはウェットスーツの上でも装着できるように、ブレスレットの長さ調節が可能になっているものが多いので、これは標準的な仕様ではありますが、通常の仕様においても工具なしでちょっとしたブレス調節ができる、というのはかなり利便性の高い機能ですよね。

 【2022年新作】チューダー ref.25407N ペラゴス 39 ムーブメント MT5400
MANUFACTURE CALIBRE MT5400
非磁性のシリコンバランススプリングを備えるほか、MT5400はスイス公認クロノメーター認定を取得している。その認定ではムーブメントの状態で日差が-4秒から+6秒を基準としているが、チューダーはさらにその上、腕時計として組みあげられた状態で日差が-2秒から+4秒という、より高い基準を達成している。その他の特筆すべき特徴は約70時間のパワーリザーブ。それは金曜日の夜に腕時計をはずし、月曜日の朝に身に着けたときに再びゼンマイを巻く必要がないことを意味する。

チューダーは2015年にブランド初のマニュファクチュールキャリバーを発表して以来、MT5602、MT5612、MT5813など数々のキャリバーにおいてスイス公認クロノメーター検査協会(COSC)による認定を取得しています。ちなみに“MT” は “Manufacture(マニュファクチュール) TUDOR (チューダー)”の略称。MT5400は中でも少し小振りなモデルに搭載されるムーブメントながら、日差-2秒~+4秒、パワーリザーブは約70時間と性能においては全く引けを取りません。

今回新たに”ペラゴス”のコレクションに加わったペラゴス 39。従来のペラゴスのラインナップとの違いを比較してみましょう。ペラゴス 39が加わって、ペラゴスの現行モデル(2022年9月現在)は5機種となりました

チューダー ペラゴス ラインナップ
  • ペラゴス 39  :25407N(M25407N-0001)
  • ペラゴス FXD :25707B(M25707B-0001)
  • ペラゴス LHD :25610TNL(M25610TNL-0001)
  • ペラゴス(黒):25600TN(M25600TN-0001)
  • ペラゴス(青):25600TB(M25600TB-0001)

今回の新作「ペラゴス 39」の最大のポイントはやはりケースサイズがコンパクト化されたことでしょう。2012年以来42mmという当時流行りの「デカ厚ブーム」を反映したかのようなケースは、ロレックスのシードゥエラー的なプロフェッショナル感を醸し出していたかもしれませんが、現在のそのブームは過ぎ去り、むしろ原点回帰、40mm以下のケースが歓迎される傾向にあります。

チューダー ペラゴス  25407Nと25600TN

同じく2022年新作として登場したレンジャー Ref.79950は79910の41㎜ケースサイズを39mmへサイズダウンしています。チューダーは近年ユーザーの声をよく拾っている、と感じますね。

新作ペラゴス 39には通常の「ペラゴス」や「ペラゴスLHD」に見られる、ヘリウムエスケープバルブ(HeV)がありません。ヘリウムエスケープバルブとは、腕時計内に侵入したヘリウム分子を外へ排出する仕組みのことで、プロの潜水士が行う超大深度への潜水(飽和潜水)では必要ですが、一般の方が行うスキンダイビングや空気ボンベを使用する最大深度50~60m程度のスキューバーダイビングではハッキリ言って必要のない機能です。
飽和潜水は、例えば海上自衛隊の中でもごく一部の精鋭である飽和潜水員が、深海で遭難した潜水艦から乗員を救出する、といった特殊任務において実施される潜水方式なのです。

 【2022年新作】チューダー ref.25407N ペラゴス 39 ヘリウムエスケープバルブがない

ヘリウムエスケープバルブがなくてもペラゴス 39は200m防水。プロフェッショナルツールとしてのダイバーズウォッチを求めていない方にとっては十分な防水性能と言えるでしょう。ちなみに「ペラゴス FXD」もHeVなし、200m防水です。

新作ペラゴス 39には通常ペラゴスやLHDモデルに見られる、チューダーが独自開発した”特許取得のブレスレット延長システム”は搭載されていませんが、専用工具を使うことなく、段階的に微調整が可能な“T-fit”セーフティキャッチ付きフォールディングクラスプとダイバー向けエクステンションが付属するチタニウム製ブレスレットを備えています。

 【2022年新作】チューダー ref.25407N ペラゴス 39 ブレスレット比較

「チューダーが独自開発した特許取得のブレスレット延長システム」とは、潜水時には水圧の増加に伴い、ブレスレット連結部が圧縮され自動的に収縮し、逆に浮上する時は水圧が減少するのに伴い伸長する仕組みです。この自動調整式のダイビング用クラスプがあることによって、手首が水圧によって膨張したり収縮したり変化するのに対応するわけですが、ヘリウムエスケープバルブ同様、通常のダイビングの水深においてはあまり必要のない機能と言えるでしょう。もちろん、使用者の動きに合わせて伸縮もするので、装着時の快適性は向上することは間違いないのですが、マストな機能か、と問われれば、「あればいいけど」ぐらいのものでしょうか。

新作ペラゴス 39は 通常の「ペラゴス」や「ペラゴスLHD」にはあった「デイト表示窓」がない、いわゆる「ノンデイト」仕様です。これも「ペラゴス FXD」と共通ですね。これは搭載されたマニュファクチュール キャリバーが 「ペラゴス」や「ペラゴスLHD」のMT5612 ではなく、 MT5400 が搭載されたことによる変化と言えます。

 【2022年新作】チューダー ref.25407N ペラゴス 39 日付窓なし

ペラゴス 39に搭載される「マニュファクチュール キャリバー MT5400 」は36mmのブラックベイや39mmのブラックベイ フィフティ-エイト 925にも搭載されている直径30.3mmの両方向回転ローターを備えた機械式自動巻ムーブメントです。一方42mmケースの「ペラゴス」や「ペラゴスLHD」に搭載される「マニュファクチュール キャリバー MT5612」は直径31.8mm。いずれもパワーリザーブは約70時間です。

ダイヤルの6時位置の表記に注目してみましょう。通常ペラゴスやLHDモデルには、モデル名やクロノメーター表記が合計5行あるのに対し、ペラゴス 39(とペラゴスFXD)は”ROTORSELF-WINDING”の1行がなく、4行となっています。

 【2022年新作】チューダー ref.25407N ペラゴス 39 文字盤表記の違い

”ROTORSELF-WINDING”はローターを備えた自動巻き時計であることを示すものであり、ペラゴス 39も間違いなく両方向回転ローターを備えた機械式自動巻ムーブメント搭載機ではあるのですが、ケース径を39mmと小さくしたことで文字盤の面積も小さくなり、全体のバランスを考慮した結果、4行となったのかもしれません。

LHDモデルと同じく、”PELAGOS”のモデル名が赤ロゴなのも赤シードみたいでいいですね。

さて、チューダーのダイバーズウォッチと言えば、もう一つ忘れてはいけないのが「ブラックベイ フィフティ-エイト」です。1958年に登場したチュードル発の200mダイバーズ Ref.7924”ビッグ クラウン”に敬意を表して誕生し、バリエーションも増やしつつ人気を集めているシリーズです。

新作ペラゴス39の200m防水、という点を捉えれば「ブラックベイと一緒じゃん」というツッコミもごもっとも。
ペラゴスがブラックベイよりも明らかに優れていたのは、500m防水という高い防水性と、独自の自動調整可能スプリングメカニズムを備えた画期的なフォールディングクラスプを備えていた点なのですが、本作はどちらも放棄して、あえてスペックダウンしています。アイデンティティの崩壊とまでは言いませんが、ブラックベイとの境界線を曖昧にしてしまった感は否めません。例えば「ブラックベイ フィフティーエイト 79030(M79030N-0001)」は39mmのSSケース&ブレスレットモデルで、マニュファクチュール キャリバー MT5402を搭載、200m防水を備えています。果たしてどちらを選択する人が多いのでしょうか。

ペラゴス39とブラックベイフィフティーエイトとの違いを比較

また、「ブラックベイ フィフティ-エイト ブロンズ」では“T-fit”アジャスティングシステム付きの新型クラスプを搭載しており、いよいよ両者の違いが少なくなっていると言えます。ペラゴス、というシリーズがこの流れで消えてしまわないことを祈るばかりです。

チューダー新作「ペラゴス 39 25407N」はズバリ、日常使いしやすい=シティユースなダイバーズ、というコンセプトですね。現代的で、現実的なニーズに応えた使い勝手のよいモデルだと思います。このトップのデザイン、公式さんが仰るところの「水陸両用」というコンセプトをうまく表してるよなぁ、なんて変に感心してしまったり。

 【2022年新作】チューダー ref.25407N ペラゴス 39は日常使いしやすいダイバーズウォッチ

でも決して見掛け倒しではない、一般人向けのダイバーズとしては必要十分な機能も備えていますので、時計にとてつもないスペックを欲しない人にとってはかなりお勧めできるモデルです。
いまやノンデイトのロレックスサブマリーナ 124060ですら定価1,060,400円(2022年9月時点)という時代ですので、ペラゴス39の537,900円という価格設定はハッキリ言って魅力的です。

ペラゴス39は細かいニーズ、つまりブラックベイではだめで、「四角いアワーマーカーでリューズガードがあって、フルサテン仕上げのチタン製の小振りなダイバーズウォッチが欲しい」というニッチな層には響く仕様でしょう。実際ペラゴスの人気は当初ブラックベイには及ばなかったものの、じわりじわりと上がってきてるようですので、このペラゴス39が今後どのような評価となってくるのか楽しみですね。

チューダー 25407Nの仕様・価格
モデル ペラゴス 39
PELAGOS 39
型番(Ref.) 25407N
ケースサイズ 39 mm
ケース グレード2 チタニウム製ケース、サテン仕上げ
ベゼル グレード2 チタニウム製逆回転防止ベゼルに発光塗料を施したサンレイサテン仕上げのセラミック製インサート
リューズ グレード2 チタニウム製リューズ、チューダーのシールドロゴの刻印
ダイヤル ブラック、サンレイサテン仕上げ、フランジはサンドブラスト仕上げ、発光性セラミック混合物を用いたモノブロックのアワーマーカー
防水 200m (660 ft)防水
ブレスレット “T-fit”セーフティキャッチ付きフォールディングクラスプとダイバー向けエクステンションが付属のチタニウム製ブレスレット
ムーブメント マニュファクチュール キャリバー MT5400 (COSC)
両方向回転ローター搭載の機械式自動巻ムーブメント
パワーリザーブ 約70時間
その他 ピンバックル付きのブラックラバーストラップとダイバー向けのエクステンションが付属
価格 ¥537,900(税込)

※価格は予告なく変更される場合があります。詳細はチューダー公式サイトへ。




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