更新日:2021年07月29日
ロレックス コスモグラフ デイトナ 16520の実機レビューをお届けします!
ロレックス(ROLEX)スポーツモデルで唯一手巻きだったデイトナの初自動巻きモデル。1988年、傑作自動巻きクロノ・ムーブと謳われるゼニス社「エル・プリメロ」に、ロレックスが大幅に手を加えて完成したキャリバー「Cal.4030」を搭載しています。
生産中に細かな仕様変更を繰り返し、レアなものは1000万前後で取引されることも! 生産終了後20年たちますが、マニアに人気の高いコスモグラフ デイトナ REF.16520のX番を実機レビュー。
ロレックス コスモグラフ デイトナ Ref.16520 ブラックダイアルX番を実際に見てみましょう。
ロレックスらしいブラックダイアルに、3つのスモールセコンド。ベージュ様のサークルが3つ並び、ヴィンテージ感を盛り上げます。12時位置のインデックスにつやつやとしたロレックスクラウンが。インデックスや針も総じて細く、艶感のあるシルバーを基調としており、高級感があります。
6時位置にあるインダイヤルの6の文字が逆さまの「逆6」になっています。初期ロットから4年〜5年くらいが逆6仕様なので、希少価値の高いダイアルです。Ref.16520は細かな仕様変更がいくつもあり、追いきれないほど。
他に有名なところでいうと文字盤の12時位置にある「COSMOGRAPH」が離れてる「段落ち」になっているか(段落ちですとレア。このダイアルは違います)、6時位置の「T SWISS MADE T」の文字が「SWISS MADE」になっているかをみるとレア度がわかると思います。
ベゼルはオイスタースチールの鏡面仕上げ。タキメーターの目盛りが彫られ、黒が施されています。Ref.16520のベゼルは初期から3種類あって、初期は通称"200タキ"と呼ばれ数字が50から200まで。約1年間ほどしか製造されておらず、価値が一番高い仕様です。「UNITS PER HOUR」の表記が3時位置でした。
次は通称"225タキ"と呼ばれて、表記が60から400までになり「UNITS PER HOUR」が1時位置に。200と300の間の数字が225と250。
一番数が多い3種類目は3時位置に240の文字があるもの。このダイアルがそうですね!。
3時側のケースにはプッシュボタン2つと埋め込み型のリューズが配置されています。リューズにはトリプロックリューズの証である3つのドットが、クラウンの下に浮き上がっています。トリプロックリューズとは、リューズ内とケース側チューブ内外に防水パッキンが使用され、ツインロック・リューズと比較して更に高い機密性が確保されたリューズのことです
張り出したラグがメンズらしく、かっこいいです。ケース側面の鏡面仕上げと、ブレスのサテン仕上げが美しく組み合わさっています。
裏蓋はロレックスのらしいフラットなもの。バックルは1995年~1998年頃にシングルロックからダブルロックへと変更され、ブレス中央のコマが鏡面仕上げにかわりました。こちらはレアなシングルロック。
個人的にはヴィンテージ感あふれるデザインと、手に収まるサイズ感が好印象。初の自動巻きキャリバーという特別感と、驚くほど細かな仕様の変化、どこまでも追いたくなるようなモデルで、マニアやコレクターにはたまらないでしょうね。
ダイヤルやベゼルの表記等が違う生産初期と、最終仕様となる生産終了間際のA品番、P品番は、特に人気が集中しており、市場ではプレミアム価格となっています。今回レビューしたX番はほどほどな位置付けでしょうか。
また、1994年~1995年頃(S品番、W品番)のブラックダイヤルのみのインダイヤルが茶色く変色した通称=パトリッツィダイヤル。こちらも希少性、人気が高くプレミアム価格となります!
モデル | コスモグラフ デイトナ
Cosmograph Daytona |
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型番(Ref.) | 16520 |
ムーブメント | 自動巻き クロノメーター Cal.4030 |
駆動時間 | 最大巻上時約52時間持続 |
振動数 | 28,800振動 |
防水 | 100m |
ケースサイズ | 径40mm×厚12mm |
ケース・ブレス素材 | ステンレススチール |
ブレスタイプ | オイスターブレス |
ダイアル | ブラック |
主な機能 | ・クロノグラフ ・スモールセコンド ・12時間計 |
参考定価 | 597,400円(税込み) 1989年(R番) ~ 2000年(P番) 【 生産終了】 |
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