更新日:2021年12月24日
ロレックス コスモグラフ デイトナ 16520 A番の実機レビューをお届けします!
ロレックス コスモグラフ デイトナ 16520は、ゼニス社(ZENITH)が開発したムーブメント 「エルプリメロ」をベースにロレックスが独自の調整をしたCal.4030を搭載していることで名高いモデルです。
エルプリメロは世界初の自動巻きクロノグラフで、毎時36,000振動という革新的なスペックを打ち出した伝説的なムーブメント。ロレックスはそこをあえて毎時28,800に抑え、耐久性を重視して発売しました。半世紀前に開発されたとは思えない完璧なキャリバーは、当時から今に至るまで安定的な人気を博しています。
1988年~2000年まで製造された16520は、多くののマイナーチェンジが行われています。生産初期型と生産終了間際のA品番またはP品番は特に人気があり、市場ではプレミアム価格で取引されています。今回はその中のA品番を実機レビュー!
ロレックス コスモグラフ デイトナ 16520 A番を実際に見てみましょう。
艶のあるブラックダイアルに、3つのスモールセコンド。スモールセコンドの目盛りが描かれた円は少し黄みがかっており、落ち着いた雰囲気。小ぶりなインデックスと、細身のバータイプの針がシンプルで調和がとれています。
12時位置には均等に配列された5行表記が見て取れます。初期の1988年~1990年頃ダイヤルは行間にスペースがある箇所があったり、4行表記の時期もありました。6時位置の12時間積算計の「6」表記が逆6の時期もありましたが、1995年ごろに正位置に。1999年頃、ダイヤル内6時下位置の表記「T SWISS MADE T」から「SWISS MADE」へと変更。この個体は最終仕様のA番なので「SWISS MADE」の表記です。
インナーリングにはまだブランド名等の彫刻がない時期です。時速や平均速度を計測可能なタキメーターベゼルはその性能はもとより、スポーツタイプとしてのデザイン性も高めています。堅牢なリューズガードがタフな印象。
リューズガードに挟まれたリューズトップには高い防水性能を誇るトリプルロックリューズの証である3つのドットが浮彫りされています。2つの計測用プッシャーは押しやすい仕様。
9時側から見たケース。なめらかな曲線美が堪能できます。ロレックス独自のステンレススティール合金は製造から20年以上たっても美しいままです。
裏蓋にはシールが貼られたままの個体です。ロレックスらしくシンプルな裏蓋ですが、サテン仕上げと鏡面仕上げが組み合わさり、高級感があります。
高性能なキャリバーを搭載したスポーツタイプですが、本体はとても軽いです。本体を支えるブレスは中央が鏡面磨きになっている3列オイスター仕様。バックルに近づくほどサイドのコマが細くなります。バックルは誤って落とすことを防ぐダブルロック仕様、クラウンマークは最終期の2000年に少し小降りになるのですが、こちらは大きいままの個体ですね。
A番はP番と並び生産数が少ないレアモデル。20年以上前に製造されたので、状態の良い個体は高値で取引されています。状態のよいブラック文字盤のA番ですと500万円以上の売値がつくこともザラです。アンティークの価値だけでなく、傑作キャリバーを搭載した、実用性・デザイン性ともに優れたモデル。今後ますます希少価値があがるのでは!?
モデル | コスモグラフ デイトナ
Cosmograph Daytona |
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型番(Ref.) | 16520 |
ムーブメント | 自動巻 cal.4030 |
駆動時間 | 最大52時間 |
素材 | ステンレススチール |
ダイアル | ブラック |
防水 | 100m |
サイズ | 直径40mm×厚さ12mm 約130g |
風防 | サファイアクリスタル |
ベゼル | タキメーターベゼル |
ブレス | オイスターブレスレット |
製造期間 | 1988年~2000年 |
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