更新日:2024年12月05日
「RCPO(=Rolex Certified Pre-Owned:ロレックス認定中古時計)プログラム」をご存知ですか?これは、中古のロレックスを正規販売店で購入できるという画期的なプログラムです。
海外ではすでにブヘラ(Bucherer)などで2022年頃から導入されていましたが、2024年11月2日(土)にオープンしたばかりの「ロレックス ブティック 表参道」にてついに開始され、業界に激震が走っています!
ロレックスのパーペチュアル(永続)の哲学に沿う国内初となるRCPO(ロレックス認定中古時計)プログラムを開始いたします。厳格な品質基準を備え、真正性が保証されたロレックス ウォッチと新たなパートナーとの出会いをお手伝いいたします。 ---「ロレックス ブティック 表参道」公式サイトより引用
地下1階から地上2階までの3フロアで構成され、総面積は500平方メートルを超えるという新店舗、「ロレックス ブティック 表参道」。
1階はコンシェルジュカウンターのあるセールスフロア、
地下フロアにはプライベート レセプションルーム、アフターサービス専用カウンターと接客スペース。そしてダークブラウンを基調としたトラディショナルなインテリアを備えた2階にて、「Rolex Certified Pre-Owned(ロレックス認定中古時計)プログラム」が提供されます。
本ブログでは、国内初となる「ロレックス ブティック 表参道」でのRCPO(ロレックス認定中古時計)プログラムの特徴、メリット・デメリット、購入や買取の事前来店予約方法などについてご紹介して参ります。
ロレックスの新店舗、「ロレックス ブティック 表参道」について、場所、予約などをご紹介します。
海外で「Rolex Certified Pre-Owned(ロレックス認定中古時計)プログラムがスタート!販売モデルや価格をチェック!
スイスの老舗時計店ブヘラ(Bucherer)のブティックへピアゾスタッフが直撃!そこで見たロレックスの”正規”認定中古ウォッチとは?!
Rolex Certified Pre-Owned(ロレックス認定中古時計)プログラムは、「Rolex Certified Pre-Owned」という特別なプレートを掲げた正規品販売店にて再販される時点で、中古のロレックス ウォッチの真正性を保証するものです。お買い求めいただいた時計が、すべてのロレックス製品に適用される品質基準を満たしていること、そしてロレックスのワールドワイドネットワークのノウハウとプロフェッショナリズムを反映した時計であることを保証します。
「RCPO(ロレックス認定中古時計)プログラム」とはどのようなものなのでしょうか?その特徴をまとめます。
それぞれについて簡単に補足します。
「RCPO(ロレックス認定中古時計)プログラム」にて販売されるすべてのロレックスウォッチは、「真正性を保証」、つまり「間違いなく”本物”であること」がロレックスによって保証された商品です。
「RCPO(ロレックス認定中古時計)プログラム」にて販売されるロレックスウォッチには「Rolex Certified Pre-Owned」のタグが付属します。これは、購入時における時計の真正性と時計が正常に作動することを証明するものです。
2015年頃導入された、“Superlative Chronometer”(高精度クロノメーター)を示す、シーリングスタンプ(「封蝋印」)風の「グリーンタグ」のように、一目でその品質基準がわかるものとして、このホワイトのタグが添えられるのですね。
「RCPO(ロレックス認定中古時計)プログラム」にて販売されるロレックスウォッチには、購入時における時計の真正性を正式に認め、購入日より2年間、時計が正常に作動することを保証する「国際保証カード」が付属します。
中古のロレックスを正規販売店で購入できるという、「RCPO(ロレックス認定中古時計)プログラム」のメリットは多岐に渡ります。
「ロレックス ブティック 表参道」で販売中の「ロレックス認定中古時計」を公式サイトで見ると、販売価格は公開されていません。そして、2024年11月現在のラインナップは「オイスターパーペチュアル」「デイトジャスト」「デイデイト」といったドレスモデルのみで、しかもいわゆる”型落ち”の生産終了モデルばかり。ロレックスの同等クラスの現行モデルの定価よりは安く設定されているモデルがほとんどでしょう。
ただし、海外で先行するRCPOプログラムを見ても、恐らく一般的な中古市場での販売価格よりは高く設定されていると予想されます。その価格差を「正規販売店での購入であること」という付加価値として納得できる方には、選択肢としては「アリ」ではないでしょうか。
「ロレックス認定中古時計」は正規販売店で購入するため、すべての時計がロレックスの厳しい品質基準をクリアしており、偽物である心配がありません。
中古品でありながら、2年間の国際保証が付帯されます。万が一、購入後に問題が発生した場合でも、安心して修理に出すことができます。
また、販売員から、時計に関する詳細な説明を受けることができる点も安心感につながるでしょう。充実したアフターサービスも期待できます。
欲しかったモデルがすでに生産終了(廃番)となっている場合は、中古市場で探すしかないわけですが、「ロレックス認定中古時計」プログラムでは、新品では入手困難な、生産終了モデルに出会うチャンスがある、と言えます。もしかしたら希少なモデルに出会えるかもしれません。
現在ラインナップしている「デイトジャスト」や「オイスターパーペチュアル」、「デイデイト」は文字盤のバリエーションが豊富で、生産終了となっているものも多いので、特定のものをお探しの場合は有効な手立てとなるかもしれません。
ロレックス認定中古時計(RCPO)は、多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。購入を検討される際は、これらのデメリットも考慮し、総合的に判断することが大切です。
「ロレックス認定中古時計」は必ずしも新品より安く買えるとは限らず、正規販売店で定価販売されている新品よりも高額になるケースがあります。これは、需要と供給のバランス、認定プロセスにかかるコスト、付加価値などが要因として挙げられます。
デイトナやサブマリーナなど、人気のプロフェッショナルモデルは中古市場でも高値で取引される傾向がありますので、「ロレックス認定中古時計」でも当然中古相場をある程度は考慮した価格設定とならざるを得ないでしょう。
また、中古市場の価格変動の影響を受けて、購入後に価格が下落するなど、価格変動の可能性も考えられます。
「ロレックス認定中古時計」ではすべてのモデルが取り扱われているわけではなく、新品と比較すると、選べるモデルやバリエーションが限られており、希望のモデルがない場合もあります。少なくとも、2024年11月時点で「ロレックス ブティック 表参道」の公式サイトのCRPOページに掲載されているモデルは「デイトジャスト」、「オイスターパーペチュアル」、「デイデイト」のみです。
また、日本でも同じルールで運用されているか今のところ判明していませんが、海外で先行するRCPO(ロレックス認定中古時計)プログラムで販売可能な時計は、正規店で販売されてから3年が経過したもの、という条件が設定されています。表参道ブティックや海外正規店の「ロレックス認定中古時計」の在庫を見る限り、最新モデルが取り扱われることはほぼなさそうです。
「ロレックス認定中古時計」の実際の販売価格は公開されていませんが、恐らく一般的な中古品、つまり2次流通の相場よりも高くなるでしょう。
例えば、海外のロレックス正規販売店「ブヘラ」がRCPOプログラムで販売している「ロレックスデイトナ116500LN」(黒文字盤)を見てみましょう。販売価格はCHF 31,900、日本円にしておよそ560万円となっています。一方、日本の中古市場では380~400万円前後で販売されていますので、「ロレックス認定中古時計」の販売価格はかなり割高であることが分かります。
「レディデイトジャスト 279171」(オイスターブレス、フルーテッドベゼル、ブラウンダイヤル、バーインデックス)を見てみても、RCPOプログラムでの販売価格はCHF 11,700(およそ206万円)、日本での中古販売相場は160万円前後です。
正規販売店で購入する「ロレックス認定中古時計」には、前述の通り、間違いなく本物の正規品であることと厳格な基準をクリアした品質が保証され、2年間の保証期間がある、といったメリットがありますが、これだけの価格の差を許容できるでしょうか。
もっと言ってしまえば、中古市場に流通している中古ロレックスにも、「ロレックスの正規オーバーホールを受け、2年間の修理保証カードが付属する時計」が存在します。この差をどう評価するかも問題です。
そこに差を感じない人はより安く購入できる2次流通商品のほうが魅力的でしょうし、「ロレックス正規販売店での購入体験」に価値を見出す人にとって「ロレックス認定中古時計」は有力な選択肢となり得るでしょう。
いずれにしろ、自分が欲しい時計の一般的な2次流通価格(中古相場)は把握しておくことが肝心ですね。
RCPO(ロレックス認定中古時計)を購入するには、事前来店予約が必要となります。この予約は先着順ではなく、申込が多い場合は抽選となるようです。
なお、この予約枠は通常の新品のロレックスウォッチを購入するための予約枠とは別に設けられています。
「ロレックス ブティック 表参道」公式サイト【RCPO事前来店予約】
2024年11月5日調査時点では、選択できる来店日時が2024年11月18日(月)~11月24日(日)の1週間分と設定されています。
申込画面では以下の項目の入力が必要です。
本人からの申込みであることを確認するために、電話番号宛に、SMS(ショートメッセージサービス)にて認証コードが送信されます。
当選して来店予約が確定した場合、来店時の注意事項が掲げられています。
基本的に通常の購入の場合と申込方法や条件は同じですね。
通常の購入予約サイトはこちら→ 「ロレックス ブティック 表参道」公式サイト【事前来店予約】
さて、「ロレックス ブティック 表参道」ではRCPO(ロレックス認定中古時計)サービスの一環として、なんと時計の買取も開始します!
Rolex CPO 時計買取開始のお知らせ
このたびロレックス ブティック 表参道では、お持ちの時計の買取を開始いたします。
買取ご希望のお客様は事前来店予約サービスをご利用ください。
- ご来店の際、現住所がわかる顔写真付きの本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)を必ずお持ちください。
- 駒、箱、保証書等の付属品がある場合は、併せてお持ちください。
- 査定は真正性の確認を含め、時計をお預かりして約1週間で完了いたします。
- 買取手続きには、再度ご来店いただく必要がございます。予めご了承ください。
なお、買取査定についても事前予約が可能で、リクエストページが用意されています。
買取査定は予約優先で、予約無しで当日来店した場合は順番での案内となりますが、混雑状況により当日中に案内できない場合があるとのこと。確実に査定して欲しい方は予約リクエストをしておいた方がよいでしょう。
ちなみに「査定ついでに、あわよくば購入もできるのか」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、
「買取査定の予約となりますので、本予約で商品のご購入はできかねます。」と明記されていますのであしからず。
「ロレックス ブティック 表参道」が取り扱う「ロレックス認定中古時計」にはどんなモデルがあるのでしょうか。2024年11月5日調査時点で、公式サイトに掲載されていたラインナップは以下の通りです。
※【2024/11/19追記】公式サイトに掲載された価格を追記しました。
デイデイト、デイトジャスト、レディデイトジャスト、オイスターパーペチュアルが用意されていますが、いずれも価格表示はなく、製造年も10~20年ほど前のものがほとんど。また、デイトナ、GMTマスターII、サブマリーナ、エクスプローラーといったプロフェッショナルモデルは1本も掲載されていません。在庫が用意されていないのか、公開されていないだけなのかは分かりません。
海外では価格と共に、プレ値でも多くのスポーツモデルが掲載されており、オンラインでも購入可能になっているだけにちょっと物足りなくはありますね。今後のラインナップの変化や運用方法など、目が離せませんね。
なお、認定中古ロレックスの販売開始は11月18日(月)からで、その時点では店頭に46本の在庫を用意しているとの情報がありました。さらにそれ以降はWEBサイトにも価格が表示されるということですので楽しみですね!(※11月19日時点での判明分を追記しました。)
時計界の王者であるロレックスの中古市場への参入は、今後中古市場にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
最も気になるのは中古販売価格への影響ですね。RCPOの価格が公開されていませんのでなんとも言えませんが、ブヘラなど海外の例を見れば、市場価格よりもやや(or かなり)高めに設定されており、中古市場への影響はほとんどなかったようです。
もしRCPOの価格が市場の相場に近い、または安い価格だった場合、「正規販売店での購入のメリット」を考えればそちらに需要が流れ、その結果として中古市場の価格が下落していく可能性もあります。
ただし、現状RCPOを実施するのは表参道の1店舗のみ、しかも抽選制ですから、絶対数があまり多くない分、当面はあまり大きな影響は起きにくいのではないでしょうか。
ぜひRCPOで購入した、という報告を待ちたいところですね!
また、RCPOの導入は、中古市場全体の活性化につながる可能性があります。ロレックスの動きを受けて、他の高級時計ブランドも同様の認定中古プログラムを導入する可能性があります。すでにフランク・ミュラーやブライトリング、リシャール・ミルなどが導入していますが、やはりほかでもないロレックスが参入する、というのは大きなインパクトがあります。
海外ではリシュモングループが高級中古時計の売買を行うウォッチファインダー(Watchfinder & Co.)を買収し、パネライの認定中古サービスを始めるなど、中古市場へ本格的に参入しています。
オーデマ・ピゲも導入間近、と言われて久しいですが、これを機に一気に話が進むかもしれませんね。
高級時計の中古市場の規模は、新品の10倍とも20倍とも言われおり、ブランドとしては「認定中古サービス」を始めることで在庫不足の解消と同時に、中古品を求める顧客層へのアプローチが可能となり、顧客基盤の拡大にも繋がるのです。
RCPOは、まだ始まったばかりのプログラムですが、中古市場に大きな変革をもたらす可能性を秘めています。
ロレックスは、このプログラムを通じて、中古市場におけるブランドイメージの向上や、サステナビリティへの取り組みを強化していくことを目指しているのでしょう。
他の店舗でも導入されるのか、ラインナップはどう拡充されていくのか、どんな価格で販売されるのか。今後の展開にも注目ですね。
RCPOは品質や信頼性といった面では大きなメリットがありますが、価格やモデルの選択肢など、デメリットも存在します。消費者は、これらのメリットとデメリットを比較検討し、自分に合った購入方法を選ぶことが大切です。ご自身の状況に合わせて、最適なロレックスを見つけてくださいね。
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