更新日:2021年09月18日

デイトナ16520誕生に宿るゼニスの魂と引き継がれたロレックスの威厳116520

ロレックス16520搭載エルプリメロベースキャリバーCal.4030 ライバル(rival)の語源が川(river)である事をご存知ですか?

生きるために必要な水を奪い合った相手をいつからかライバルと呼ぶようになりました。しかしどちらか一方が独占し、もう片方がありつけない状態にあればそこに2者の関係は成立しないわけですから、おそらくは水を共有し共存していた同志の事をライバルと呼んでいたのでしょう。

スポーツロレックスの代表であるSSデイトナの116520と16520にとって、その生命を躍動させる源=水とは、いわずもがなそのムーブメントを指し示します。

ロレックスは、4桁~5桁リファレンスを製造していた当時はまだ自社で自動巻きクロノグラフムーブメントを作り出す技術が確立しておらず、ZENITH(ゼニス)からムーブメントを調達していました。

そのムーブメントとは、今に残るZENITH社製の傑作自動巻きクロノムーブ「エル・プリメロ」。

1988年、ROLEXはその名機エルプリメロに独自に改良を加えたCal.4030を開発し、それまで手巻きであったデイトナのパーペチュアル(自動巻き)化を果たします。

そのモデルというのがロレックスデイトナ16520。

その後ROLEXはおよそ10年この状況を打破することが出来ず、ミレニアムイヤーの2000年に悲願の完全自社製クロノ・ムーブCal.4130の開発に成功しました。

ついにロレックス完全マニュファクチュール化を果したモデル、それがロレックスデイトナRef116520です。

116520と16520両者の違いと相似性。受け継がれた伝統と揺るぎないロレックスデイトナの魂。この2機種の関係性はまるで、ROLEX(ロレックス)社とZENITH(ゼニス)社のライバルであり同志である姿を映し出しているかのようです。

ちなみに今現状の販売価格で言いますと、生産終了の稀少性から116520よりも16520の方が圧倒的な価値高騰ぶりをみせているというのも、普遍的な伝統こそ揺らぎなし市場価値を生むという事実を物語っているように見えます。

ロレックスデイトナ116520と16520の違いとは?

ロレックスデイトナ116520と16520の違い
116520と16520の主な違い検証
  • 搭載ムーブの変更に伴うインダイヤルの配置の変更はありつつも、ロレックスが誇る洗練されたデザインは継承。
(新旧ルックスの違いは掲載写真で是非チェックしてみてください。)
  • ハック機能の追加。
  • インデックスの大型化で視認性をアップ。
  • パワーリザーブのスペックアップ(54時間から72時間へ)。
  • フラッシュフィット一体型ダブルロックのバックルで堅牢性もアップ。
これらの細部に渡るブラッシュアップで性能が格段にアップした新デイトナ116520が、圧倒的な人気を誇る事は火を見るよりも明らかです。

ではなぜ、旧デイトナ16520の人気は今なお衰えず、116520のライバルと呼ばざる負えない位置に立ち続ける事ができるのでしょうか。

考えられる理由はまず、人気のSS(ステンレス・スチール)素材のブラックダイヤルデイトナの代表がこの2機種であること。そして他には、16520が伝説のエル・プリメロを搭載しているということ。加えて、現存する個体数が116520よりも16520の方が少ないという事。

しかし、実際にはそれだけではないということなのでしょう。

新旧デイトナ対決というような手厳しい感触ではなく、116520があるから16520がありその違いの中にたしかな歴史が存在する。
筆者の達した結論はここにあるように思います。

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