更新日:2026年04月21日

【2026年新作】グランドセイコー スプリングドライブ U.F.A. “Ushio 300 Diver” SLGB023&SLGB025

ぜんまい駆動式の腕時計では世界最高の精度(年差±20秒)を誇るスプリングドライブ U.F.A.(Ultra Fine Accuracy)「キャリバー9RB2」を発表し、「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ(Watches&Wonders、略称W&WG) 2025」で話題をさらった グランドセイコー 。W&WG2026では、キャリバー9RB2をベースとした 「キャリバー9RB1」 搭載のダイバーズウォッチ “Ushio 300 Diver” SLGB023&SLGB025 を発表。「GSダイバーズウォッチ最小サイズの40.8mmケース径×年差±20秒の高精度×エボリューション9スタイル」を引っさげて、更なる進化を遂げてきました!

SLGB023&SLGB025はいずれも6月5日(金)発売予定、希望小売価格は1,650,000円(税込)です。

ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2026 GS目玉作はSLGB023&SLGB025

既存のGSダイバーズウォッチに欠けていた要素をバランスよく改良し、次世代の高性能ダイバーズウォッチへきっちり仕上げて来たな、という印象です。海の広がりや透明感を映し出した青or緑のグラデーションカラー文字盤、エボリューション9スタイルならではの威風堂々とした存在感、小型化&薄型化を実現した新ムーブメントのキャリバー9RB1、最大24mmのサイズ調整が可能な微調整機構つきスライドロックエクステンダー方式ブレスレットなど、水も漏らさぬ“隙のなさ”が本作の魅力でしょう。価格・美観・スペック、全ての要素が100点満点中110~120点くらいの高得点で、GSダイバーズウォッチのレギュラーとして、コレクションの基幹を長らく支えるモデルとなりそうです。

個人的な意見を述べると、ダイヤルの色味自体は、2026年3月に発表されたセイコー プロスペックス マリンマスターHBF002Jの方がウケは良さそうですが、SLGB023&SLGB025は渋めのカラーリングで、レギュラーだから逆にそこがいい、と目の肥えた時計通へ訴求しそうです。タウンユースには時に難ありなこともあるダイバーズウォッチですが、本作はサイズ・色味がスタンダードで、かっちりしたビジネスシーンにも自然に溶け込むのが美点です。オンオフ兼用できる万能ツールウォッチとしても、本作はかなり完成度高めです。

GSダイバーズウォッチの看板モデルとして活躍を期待されるSLGB023&SLGB025。ダイバーズウォッチ業界に“新時代の波”を起こす、グランドセイコーの意欲作をエネルギッシュに解説していきます。

“Ushio 300 Diver” SLGB023は40.8mmケースサイズ&エボリューション9スタイル

2022年のWatches&Wonders初出展以来、毎年のように話題作を発表しているグランドセイコー。
2023年にはブランド初のメカニカルクロノグラフムーブメント“TENTAGRAPH(テンタグラフ)”SLGC001、2024年は約50年ぶりの新・手巻メカニカルムーブメント「キャリバー9SA4」を搭載した白文字盤の“白樺”SLGW002&SLGW003、2025年は年差±20秒の新型スプリングドライブムーブメント キャリバー9RB2搭載アイスブルー文字盤の“樹氷”SLGB001&SLGB003、が目玉作品でしたが、3年ぶりにグランドセイコーブルー(濃紺)寄りの看板機種がリリースされましたね。
エボリューション9コレクション初の200m潜水用ダイバーズウォッチSLGA015もW&WG2022発表モデルですし、GSブランドが計画的にダイバーズコレクションを育てているのが伝わります。

≪SLGB023&SLGB025の見どころ≫

  • 年差±20秒の高精度&GSダイバーズウオッチ最小サイズ40.8mmを実現した「Ushio 300 Diver」
  • グランドセイコーの真髄と日本の美意識を高い次元で融合させたデザイン文法「エボリューション9スタイル」と、“潮流の躍動感”を型打ちパターン&スモーク文字盤で表現
  • ブレスレットには、微調整機構つきスライドロックエクステンダー方式を採用

GSダイバーズコレクションは潮パターン&スプリングドライブ 9RA5搭載のSLGA015(黒文字盤)、SLGA023(青文字盤)が定番モデルでしたが、遂にスプリングドライブダイバーズに新しい系譜が追加されましたね。コレクションの根幹に携わるレギュラーモデルに、渋い“青&緑”のグラデーションダイヤルのリリース、という戦略は先の先まで読んだかのような深~~い一手に思えます。目先の利益を追った点数稼ぎではない、どっしりと構えた重厚な雰囲気がたまりませんね

160万円前後の価格設定は、ロレックスのサブマリーナー、オメガのプラネットオーシャンなどが競合相手として思い浮かびますが、ダイバーズウォッチとしては割と小さめな約40mmのサイズ、年差レベルの高精度スプリングドライブ、癖が少ない青or緑のグラデーションカラー、など審美眼を持つ時計ファンに訴求できるセールスポイントが多めです。ダイバーズウォッチらしい堅実さが好印象で、「高級ダイバーズウォッチの定番」として国内外問わず人気が出そうです。

ダイヤルパターンに刻まれた“潮流の躍動感”を根底に宿すSLGB023&SLGB025。ダイヤル→サイズ→ムーブメント→ブレスレットの順に、ダイナミックな存在感を探ってみましょう。

SLGB025のダイヤルは日本列島を取り巻く「潮流の躍動感」を再現

『ダイヤルは、島国である日本を取り巻く潮流の躍動感に着想を得て、潮の流れを型打ちパターンとカラーグラデーションで表現。外側を暗くすることで時刻の視認性を高め、中心を明るくすることでパターンを際立たせました。そのカラーグラデーションは、潮の流れる様を強調し、海の広がりを感じられるような効果ももたらしています。』  ---グランドセイコー公式サイトより引用

落ち着きのあるダークトーングラデーションと潮の流れを彷彿させる波模様のダイヤルパターンが程よくマッチしていますね。青文字盤のSLGB023は光がきらめきながら差し込む広大な海、緑文字盤のSLGB025は澄んだ海の浅瀬の透明感を模しており、異なる“海の奥深さ”を堪能できます。

SLGB023&SLGB025の公式情報を読む限り、潜る前の“陸側の視点”で海を眺めた青&緑のグラデーションカラーにしているのも面白いですね。水深200m~400mになると、人間では光を感じられない暗さになるといわれており、(ダイヤルカラーのテーマが)潜ったダイバーから見た海の色ではない、というのも逆に新鮮で面白いですね。

定番GSダイバーズ SLGA015はウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2022発表モデル
SLGA015

既存のGSウォッチと比較すると、潮パターンのSLGA015よりも波模様の彫りが穏やかになったのも高評価です。深海の世界は、風などの空気の動きを受ける浅瀬よりも波の影響が緩やかですし、うねり模様が広く伸びやかなのは小気味よいバランスです。

SLGB023&SLGB025の誌的な美しさについて理解を深めたところで、類似モデルと比較していきましょう。

SLGB023&SLGB025の類似モデルと比較

黒潮のようにダイナミックなダイヤルデザインのSLGA015
黒潮のようにダイナミックなダイヤルデザインのSLGA015

エボリューション9 コレクションに大きな波のうねりを巻き起こした潮パターンダイヤルSLGA015。ダイナミックなうねりの潮パターン&ブラックダイヤルの組み合わせは、世界最大級の海流の一つ「黒潮」を彷彿させ、緻密な仕上げにも定評がありました。

2022年発売当時の参考定価は1,375,000円(税込)、現定価は1,683,000円なので、大きな波のうねりを模したダイヤルパターンとは違い、価格幅の上昇が比較的緩やかなのも、GSブランドのよいところですね。

ディープブルー文字盤のダイバーズウォッチSBGH289
ディープブルーダイヤルのダイバーズウォッチSBGH289

2021年10月に発売されたメカニカルハイビート200mダイバーズウォッチSBGH289。深い海中のディープブルーダイヤルと光沢感のあるブラックベゼルのコンビネーションは、スポーティーの中にGSらしい品格を携えていました。

SLGB023&SLGB025の完成度の高さを見る限り、今後のメカニカルダイバーズウォッチもかなり期待が持てそうなので、新作の発表がメチャクチャ待ち遠しいところです。

高級感漂う新型マリンマスターHBF001J&HBF002J
高級感漂う新型マリンマスターHBF001J&HBF002J

比較対象として外せないのは、2026年3月発表の新型マリンマスターHBF001J&HBF002J。見慣れた「S」の頭文字ではない「H」で始まる型番からも、セイコープロスペックスが“世界市場”を見据えた自信作であることが伺えます。

現時点ではまだ断言できませんが、マリンマスターとGSダイバーズとでは、高級機としてのベクトルが異なる傾向が徐々に見え始めている点が興味深いですね。マリンマスターはオリジナルのSBDX001を改良した“高級ツールウォッチ”、本作は精度とエボリューション9スタイルの美しさを追求した“ラグジュアリーなプロフェッショナルウォッチ”と、本格的に棲み分けを図り始めているようにも見受けられます。

グランドセイコーのダイバーズウォッチデザイン自体に、まだ明確な定義がないため、アイディアの煮詰め方次第では“新しい本流”を編み出す可能性もあり得ますし、これからの進化&深化に期待です。

公式ページはこちら⇒https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/sport/s3 (外部リンク)

U.F.A.シリーズ第三弾SLGB005はパープルのスモーク文字盤
U.F.A.シリーズ第三弾SLGB005

ダイバーズウォッチではありませんが、「スプリングドライブ U.F.A.(Ultra Fine Accuracy)」繋がりで、U.F.A.シリーズ第三弾の“樹氷バイオレット”SLGB005も。
今回の新作然り、黒みがかったスモーク文字盤っぽい色合いの作風が、徐々に増え始めている印象です。外縁を暗くしたフュメダイヤルは、海外ブランドの高級腕時計の雰囲気を醸し出しつつ、ダイバーズウォッチの“暗い海の底”を表現するのにうってつけな手法ですし、別の色&模様でGSダイバーズウォッチ新作を見てみたいものです。「マニアックな色+ユニークな型打ち模様」のスモーク文字盤新作に期待が膨らみますね。

ダイバーズウォッチの頂点と称されるロレックス サブマリーナー
ロレックス サブマリーナー 124060

褒め言葉ですが、インデックス目盛り&針の形状がシェイプアップしたお陰で、ロレックス サブマリーナーっぽさは薄れましたね。セイコー ファーストダイバー 62MAS(Ref.6217-8001)を連想させる立体的な棒型インデックスが、ほんのりヴィンテージ感を纏っていて、何とも絶妙なバランスです。

GSがサブマリーナー、マリンマスターがチューダー ブラックベイと対等なレベルになると、時計ファンとしては“選べる楽しみ”が増えますし、GSダイバーズの更なる飛躍が楽しみですね。

SLGB023&SLGB025のサイズは横 40.8mm×縦 48.5mm×厚さ 12.9mm、ブライトチタン製ケースを採用。防水性能は300m潜水用防水へグレードアップさせつつ、GSダイバーズウォッチ最小サイズへ改良されています。

2026年4月現在、エボリューション9コレクション概要

目ぼしい既存モデルのスペックを記載すると、エボリューション9コレクションのキャリバー9RA5搭載モデルSLGA015は、ブライトチタン製のスプドラで横 43.8mm×縦 51.5mm×厚さ 13.8mmで、200m空気潜水用防水。メカニカルハイビートムーブメントを搭載した200mダイバーズウォッチのスポーツコレクションSBGH289は、横 43.8mm×縦 51.0mm×厚さ 14.7mmで、SS製200m空気潜水用防水です。

サイズが小さくなって防水性能はパワーアップしているのに、価格自体はSLGA015の1,683,000円(税込)より安い、と純然たる進化を遂げています。

記事終盤の海外の声(口コミ)項目でも補足しますが、デザイン&サイズの面でも、海外の時計通から「完璧な仕上がり」と絶賛の嵐が相次いでおり、ケチのつけようがない出来栄えでしょう。

口コミ、海外の評価へリンク

SLGB023&SLGB025のムーブメントは、キャリバー9RB1を搭載。従来のキャリバー9RB2からデイト表示機能を省き、パワーリザーブ表示をダイヤル側に配置しています。キャリバー9RB2搭載の“樹氷”SLGB003とSLGB001、“樹氷バイオレット” SLGB005はダイヤルにデイト窓あり、裏ぶたにパワーリザーブ表示で、異なる外観美を演出していました。

機能美を好む方はデイト派、スッキリしたデザインが好きな方はノンデイト派、とデイト窓のありorなしは意見が分かれやすい部分ですし、今後の新作は上手いことムーブメントを使い分けていって欲しいですね。

裏ぶたも見てみましょう。

SLGB023の裏ぶたはスクリューバック仕様

樹氷シリーズのSLGB系はいずれも「裏スケルトン&プリントあり」でしたが、本作は堅牢さが自慢のソリッドバック仕様です。高い気密性と防水性能で勝負するダイバーズウォッチですし、ガチンコな感じのねじ込み式裏蓋が実によく似合いますね。

微調整機構つきスライドロックエクステンダー方式ブレスレット、中留め開閉ロック機能付き

SLGB023&SLGB025のブレスレットは、微調整機構つきスライドロックエクステンダー方式を採用。2mm×3段階の6mm微調整アジャスト機能に加え、エクステンダー部分で更に18mm拡張が可能で、最大24mmのサイズ調整幅を持ちます。GSロゴのワッペン部分は、不意なロック解除を防止する中留め開閉ロック機能も持たせており、プロフェッショナルウォッチに相応しい機能性、快適な装着感を両立させています。

HBF001J&HBF002Jのブレスレットはワンプッシュダイバーアジャスター方式
HBF001J&HBF002Jのブレスレットには、新開発のワンプッシュダイバーアジャスター方式を導入。2mm×8段階の微調整が可能、最大約16mmの調整幅

プロスペックスの大谷翔平2026限定モデルSBDC222&SBDC224、マリンマスターのHBF001J&HBF002J、樹氷シリーズのSLGB系など、GSやセイコーの自信作は調整式ブレスレットが「標準装備」となりつつあり、使い勝手の面でも何かと購買意欲がそそられますね。

SLGB023&SLGB025の値段は税込1,650,000円。最先端スペックでありながら、潮パターン“黒潮”SLGA015の1,683,000 円(税込)よりやや安い設定となっています。

2026年4月現在、サブマリーナー Ref. 124060の定価は税込価格1,494,900円

サブマリーナー ノンデイト Ref. 124060

ノンデイトのサブマリーナーRef. 124060の 1,494,900円と価格も近く、ハイエンドなダイバーズウォッチをお求めの方へ巧みにアピールしています。本作は見た目の高級感、コンパクトなサイズ、日常生活でも便利な微調整機構つきブレスレット、スプリングドライブならではの滑らかな秒針の動き「スイープ運針」など、総合力とオリジナリティー性のバランスも絶妙で、“ダイバーズウォッチ界の絶対王者”に肉薄する実用性は見事のひと言に尽きます。普段使いしやすいデザイン、万人受けする約40mmのケースサイズも素晴らしく、ロレックスとは別の切り口で、実用時計の最高峰を再定義しています。

  • 「全てが完璧!求めていたものが全て詰まっている」
  • 「デイト窓がなくなったのがいい、留め金まで芸術的」
  • 「美しいデザインに惹かれ、日常使い目的で注文した」

海外の声もほぼフルマークでSLGB023&SLGB025を大絶賛しています。すぐに売り切れる、W&WG2026の勝者だ、などケチのつけようがない高評価で埋め尽くされていましたよ!

日本列島を取り巻く「潮流」をダイヤルに映し出し、ダイバーズウォッチ業界に新たなトレンドを作り出したグランドセイコー。中長期的マーケティングに成功するためには、“時代の潮流”を読む力が必須だと考えられており、短期的な流行り廃りに左右されない「顧客理解」が最重要だと云われています。
腕時計業界のトレンドである「小型化」を抑えつつ、顧客の本質を理解する実用的な機能をこれでもかと盛り込んだSLGB023&SLGB025。このパフォーマンスなら、売れ行きの面でも躍動間違いなしでしょう。

グランドセイコー SLGB023 / SLGB025の仕様・価格
SLGB023&SLGB025の仕様とスペック
モデル エボリューション9 コレクション スプリングドライブ U.F.A. “Ushio 300 Diver”
型番(Ref.) SLGB023 / SLGB025
ケース素材 ブライトチタン ベゼル:ブライトチタン(表示板 セラミックス)
ケースサイズ 横 40.8mm 縦 48.5mm 厚さ 12.9mm
ガラス種類 サファイアガラス(内面無反射コーティング)
防水性能 300m空気潜水用防水
耐磁性能 あり
文字盤の色 ブルー(SLGB023) / グリーン(SLGB025)
ムーブメント スプリングドライブ 自動巻(手巻つき) キャリバー 9RB1
精度 年差±20秒(月差±3秒相当)
持続時間(パワーリザーブ) 最大巻上時約72時間(約3日間)持続
その他 逆回転防止ベゼル、ねじロック式りゅうず、耐メタルアレルギー、石数 33石、パワーリザーブ表示機能
バンド幅 21mm
中留(バックル) 微調整機構つきスライドロックエクステンダー方式
発売予定日 2026年6月5日(金)
希望小売価格 1,650,000 円(税込)

※販売開始時期・価格は予告なく変更される場合があります。

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