更新日:2025年03月03日
1965年3月1日、ウィットナウアー、ロレックスとの競争に勝ち抜いたオメガのスピードマスターは、月面で着用された最初の時計として歴史に名を刻みました。この偉業達成60周年を記念して登場したのが、『ムーンスウォッチ 1965(SO33M106)』。オメガとスウォッチのコラボレーションによって生まれたこの特別なモデルは、オリジナルのスピードマスターのデザインを引き継ぎながら、ユニークな機能と手の届きやすい価格で、時計愛好家や新たなファンを魅了します。
オメガ × スウォッチ バイオセラミック ムーンスウォッチ 1965 直径:42.00 mm
ケース厚:13.25 mm、グレーBioceramic製のケース、クラウン、プッシャー、クォーツムーブメント クロノグラフ搭載、パワーリザーブ0、3気圧、40,700円(税込)
2022年、オメガ × スウォッチのコラボレーションによって誕生した「ムーンスウォッチ」は、オメガの名作「スピードマスター プロフェッショナル」のデザインを踏襲しつつ、スウォッチならではのコストパフォーマンスを実現したモデルです。本格的なスピードマスターのデザインを、手の届きやすい価格で楽しめるため、時計ファンだけでなく、一般の人々にも大きな関心を集めました。
その後、オメガ独自の18Kイエローゴールド合金を一部に使用した「ミッション トゥ ムーンシャインゴールド」、 ムーンフェイズ機能を付加したスヌーピーモデル「ミッション トゥ ザ ムーンフェイズ フルムーン、ニュームーン」、 テーマを地球にフォーカスした「ミッションオン アース」、世界初のアースフェイズ表示を搭載した「ミッション トゥ アースフェイズ」、など、数々のシリーズが追加されています。
本ブログでは、歴代のムーンスウォッチや、そっくりな(!?)現行の本家オメガ スピードマスターとも比較しつつ、新しい「バイオセラミック ムーンスウォッチ 1965 SO33M106」をご紹介いたします。購入を検討される方はぜひご一読ください。
1960年代、NASAは宇宙ミッション用の時計を必要としていました。その正式な入札公募に応じて出品されたのが、オメガの「スピードマスター」(1964年のST105.003)、ロンジンの「ヴィットナウアー235T」、そしてロレックスの「6238」(いわゆるプレデイトナ)でした。
NASAは厳格な基準に従って、11回にも及ぶ連続試験を行い、ついに1965年3月1日、オメガの「スピードマスター」だけが唯一このテストに合格、有人飛行の全ミッションと船外活動での使用をNASAから認定される栄誉に輝いたのです。新しい「ムーンスウォッチ 1965」は、60年前に月面で着用される最初の時計として、歴史にその名を刻むこととなった、このアイコニックな時計へのオマージュが込められています。
ベースとなったオメガの「スピードマスター ST105.003」はブラックの文字盤でしたが、興味深いことに新しい「ムーンスウォッチ 1965」はホワイト文字盤を選択しています。
ステンレススティールを思わせるグレートーンのバイオセラミックケースにグレーのベルクロストラップを合わせ、カジュアルな印象はあるものの、昨年発売された超人気のホワイト文字盤のオメガ スピードマスター、あるいは白い文字盤のスヌーピー ムーンスウォッチになんとなく、いやかなり似ています。これについては後ほど。
オリジナルの「スピードマスター ST105.003」を彷彿とさせるポイントとして、オメガのヴィンテージスタイルのロゴや針が使用されています。
最も重要なのは、3つのクロノグラフ カウンターでマークされた数字です。10 時位置のサブダイヤルは「60」の代わりに「19」が、2時位置は「10」の代わりに「65」と置き換えられ、1965 年を表しています。もちろん単なる遊びではなく、それぞれが正しく 19 時間と 65 分をカウントするように特別に調整されています。なんとも奇抜な機能ですね。恐らく一般的にそんなニーズはありませんが、それがこの時計の面白いところの1つだとも言えるでしょう。
さらなる仕掛けとして、暗闇では青色発光のスーパールミノバを施された「19」「65」「60」の数字が紫外線で浮かび上がります。
バッテリーカバーには月の画像が見られます。
「ムーンスウォッチ 1965」は2025年3月1日から一部のSwatchストアで販売される予定です。価格は他の(ムーンフェイズ・アースフェイズ以外の)「ムーンスウォッチ」と同じ40,700円(税込)です。
伝説級のレアモデルを実機レビューします!
「ムーンスウォッチ 1965」の販売店舗は以下の通りです。記事執筆時点での情報ですので、変更される可能性もあります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
なお、「時計のご購入はお客様1人につき1ストアで1日1本となります。」と公式サイトに明記されています。
スウォッチ公式サイト https://www.swatch.com/ja-jp/stores?collection=sp&sid=R312338
なぜオリジナルの黒文字盤と正反対の白文字盤を選択したのかは不思議なところではありますが、既に黒文字盤のムーンスウォッチは飽和気味で、もはや黒文字盤ではあまりにも差別化が難しすぎる、という判断があったのかもしれません。
本作を見たとき、真っ先に思い浮かんだのが、「バイオセラミック ムーンスウォッチ ミッション トゥ ザ ムーン フェイズ フルムーン」(以下「スヌーピー」)、「オメガ スピードマスター プロフェッショナル 310.30.42.50.04.001」(以下「スピードマスター」)という2つの時計です。
左から「ムーンスウォッチ 1965(SO33M106)」、「バイオセラミック ムーンスウォッチ ミッション トゥ ザ ムーン フェイズ フルムーン(SO33W700)」、「オメガ スピードマスター プロフェッショナル 310.30.42.50.04.001」
「スヌーピー」は2024年3月26日に発売された「ムーンスウォッチ」の1つで、オールホワイトの外観と、新たなムーンフェイズ機能が特徴。ムーンフェイズのディスクに描かれた月の上に横たわるスヌーピーが愛らしい、人気の1本です。定価は46,200 円(税込)と通常のムーンスウォッチモデルよりやや高めです。
満月をモチーフにしたホワイト一色のオメガ×スウォッチ BIOCERAMIC MOONSWATCH の新しいムーンフェイズウォッチ”スヌーピー”モデル登場!
「スピードマスター」は2024年3月発表された、手巻きCal.3861搭載のプロフェッショナルモデル。白文字盤に黒い針、という通常のスピードマスターのカラーリングを反転させたようなデザインが注目され、こちらも人気の時計です。正式リリースの前にブランドアンバサダーのダニエル・クレイグが着用していたことでも話題となりました。
スピマスでは珍しい、ラッカー仕上げの白文字盤を採用したオメガ渾身の2024年レギュラーモデル、ホワイトムーンウォッチの魅力に着陸してみましょう!
ムーンスウォッチ 1965(SO33M106)、バイオセラミック ムーンスウォッチ ミッション トゥ ザ ムーン フェイズ フルムーン(SO33W700)、 オメガ スピードマスター プロフェッショナル (310.30.42.50.04.001)のスペックを比較してみましょう。
項目 | ムーンスウォッチ 1965(SO33M106) | ムーンスウォッチ ミッション トゥ ザ ムーン フェイズ フルムーン(スヌーピー、SO33W700) | スピードマスター プロフェッショナル 310.30.42.50.04.001 |
---|---|---|---|
ケースサイズ | 42mm | 42mm | 42mm |
ムーブメント | クォーツ、クロノグラフ | クォーツ、ムーンフェイズ表示機能付きクロノグラフ | 手巻き オメガ 386、クロノグラフ |
ケース素材 | バイオセラミック | バイオセラミック | ステンレススティール |
ガラス | プラスチック | プラスチック | 強化サファイアガラス |
防水性 | 3気圧 | 3気圧 | 5 気圧 |
価格 | 40,700 円(税込) | 46,200 円(税込) | 1,254,000 円(税込) |
特長 | シンプルでクラシックなデザイン | ムーンフェイズ機能を搭載したスヌーピーモデル | 高精度な機械式ムーブメント、月面ミッションの歴史 |
「バイオセラミック ムーンスウォッチ 1965(SO33M106)」は、スピードマスターのデザインを忠実に再現し、手の届きやすい価格でオメガの伝説的なデザインを楽しみたい方に最適です。クォーツムーブメントで軽量なバイオセラミックケースを採用しており、カジュアルに日常使いできる時計です。
「バイオセラミック ムーンスウォッチ ミッション トゥ ザ ムーン フェイズ フルムーン(SO33W700)」は、ムーンフェイズ機能に興味がある方や、スヌーピーのキュートなデザインを楽しみたい方に適しています。月面ミッションのテーマに基づいた機能性が特徴で、ムーンスウォッチの中でも一際異彩を放っています。
「オメガ スピードマスター プロフェッショナル 310.30.42.50.04.001」は、歴史的な価値と本格的な機械式ムーブメントを重視する方におすすめです。月面着陸を象徴するスピードマスターの「本物」を手に入れたい方にぴったりです。
宇宙飛行での使用をNASAから認定されてから60周年を迎えたOMEGA Speedmasterへのオマージュ、MOONSWATCH 1965をご覧ください。3月1日より、世界中の厳選されたSwatchストアで販売されます。#MoonSwatch #OMEGAxSwatch #Swatch https://t.co/n5xqR5yI9Z pic.twitter.com/1frp26yD4p
— swatch_jp (@swatch_jp) February 26, 2025
「オメガ × スウォッチ スピードマスター ムーンスウォッチ 1965」の評判や口コミを見てみましょう。さすがムーンスウォッチというべきか、リリース数時間でSNSへ実に多くの意見が寄せられています。注目度の高さが窺えますね。
「これは手に入れなければならないかもしれない。 かなり象徴的だ...」
「本当に素晴らしいモノクロの文字盤だ。」
「初めて魅力的だと思った」
「スピーディオタクとしてはこれが大好き」
「プラスチックのおもちゃ」
「ストレートラグで39mmか40mmであるべき」
「オメガのリリースだったらよかったのに」
「やりすぎ。最初のリリースで終わりでよかった」
絶賛から手厳しい意見まで、まさに賛否両論。皆様のご意見はいかがでしょうか。
新作「オメガ × スウォッチ スピードマスター ムーンスウォッチ 1965」は、その価格とデザイン性のバランスが魅力的なモデルです。一方、オメガの本格的なスピードマスター プロフェッショナルは、技術と歴史、ステータス性を重視する方に最適な選択肢です。ただやはり中古でも100万円以上するような高級腕時計ですので、予算のない方にとっては「ムーンスウォッチ 1965」は「こっちもアリだな」というところでしょうか。
それぞれのモデルには異なる魅力がありますので、用途や好みに応じて最適な一品を選んでくださいね。
発売日は土曜日。また並ぶのでしょうか?
モデル | バイオセラミック ムーンスウォッチ 1965
BIOCERAMIC MOONSWATCH 1965 |
---|---|
型番(Ref.) | SO33M106 |
ケースサイズ | 直径:42.00 mm ケース厚:13.25 mm |
素材 | グレーBioceramic製のケース、クラウン、プッシャー |
ムーブメント | クォーツムーブメント クロノグラフ |
防水性能 | 3気圧 |
ブレスレット | コントラストを成すライトグレーのステッチが付いたグレーのVELCRO®ストラップ、グレーBioceramicのループ |
価格(税込) | 40,700円(税込) |
※掲載内容は2025年02月調査時点のものです。
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