更新日:2023年07月19日
つい昨日ブログ(「オメガ×スウォッチ”ムーンスウォッチ”新作はゴールド?!)にて、オメガ×スウォッチのムーンスウォッチ新作についてあれやこれやと予想を巡らせたわけですが、新作が公式に発表されました。
ロンドン、ミラノ、チューリッヒ、東京の4都市だけで、3月7日(火)、たった1日だけ発売された新作ムーンスウォッチ。
期待通りに期待が外れw、まさかのクロノグラフ針がゴールドの”ムーン”が登場!発売当日の販売場所となった『KABUTO ONE』の様子なども含めつつ、ご紹介します。
オメガ×スウォッチのコラボウォッチ”ムーンスウォッチ(MoonSwatch)”の新作の発売を予告するティザー広告がTwitterやInstagramに投稿されましたが果たして?!
ティザーで”Mission to Moonshine Gold”という文言があった(※ブログ参照)ことで、ゴールドカラーのムーンスウォッチ登場か?!と予想したわけですが、蓋を開けてみればなんと・・・クロノグラフ針だけゴールドになった”ムーン”でした!
実はSNSで、「今回出る新作は”ムーン”だと店員から聞いた」という謎めいた情報もあったようで、実際、違いは針の色だけ。一番オリジナルの「オメガ スピードマスター」に忠実なデザインということで人気のムーンですから、まだ買えていない方には魅力的、とも言えますが、持ってる人にしたら「おいおい」な1本かもしれませんね。
このMission to the Moonには、オメガのMoonshine ™️ Gold の秒針が使われています。この特別な秒針は、時計に付属する証明書に記載されているように、2 月の満月の夜に製造されています。 #MoonSwatch #Swatch #OMEGAxSwatch pic.twitter.com/oWX3HRFXc4
— swatch_jp (@swatch_jp) March 7, 2023
このMission to the Moonには、オメガのMoonshine ™️ Gold の秒針が使われています。
この特別な秒針は、時計に付属する証明書に記載されているように、2 月の満月の夜に製造されています。
ムーンシャイン ゴールドでコーティングされた秒針は、2 月の満月の間だけに作られたもので、それを証明する実際の証明書が付いています。確かにしっかりと書いてありますね。
・・・なんて言われると特別な感じもしますけれども。
この時計は限定ではない、とされていますが、3月7日の1日だけ販売された、ということは実質限定版と言えるのではないでしょうか。
スウォッチは2月の満月の日にこのゴールドでコーティングされた秒針が何本の針が生産されたのか明らかにしていませんが、自社の認定精錬所からリサイクルされたゴールドが使用されていることを明言しています。
ボックスも仕様が違いますね。
まぁね、新しいムーンスウォッチは会場で流れていた動画から、価格が¥39,600という情報が先に出ましたので、「従来のモデル(定価¥36,300)より3,300円ほど上がるんだな、ということは分かったわけです。ちなみに現地価格では25スイスフランの値上げ。この価格と、”Gold”という情報から、昨今の金の取引価格(1g=8,000~8,900円ほど)を鑑みれば、ほんの0.2~0.3gぐらい、ケースにゴールド混ぜた?なんて思ったわけですが、そうですか、針をコーティングしたんですか、なるほど・・・評価が分かれそうなところですね。
稀少っちゃ稀少ですので、予想通り、某フリマアプリには発売早々、転売商品が溢れています。初日の相場は8~9万円前後ってところですね。
今回の新作「Mission to the Moon」発売にあたり、当日の販売会場となった『KABUTO ONE』(東京・日本橋)の様子についてレポートしていきましょう。
『KABUTO ONE』1Fホールの大きな立体モニターには、ムーンの動画が流れていました。ここで¥39600という定価が判明したわけです。
証券取引所の隣という場所で、取引相場風に流れる数字。ちょっとオシャレな演出ですね。
流れる文字の中に時計の材料としても使用される金属類の「STEEL(スチール)」「PLATINAUM(プラチナ)」、そして「ムーンシャイン™ゴールド」にも配合されている「PALLADIUM(パラジウム)」「COPPER(銅)」「SILVER(シルバー)」などがあるのがまた小粋です。
さて朝はちらほらだった並びですが、あれよあれよという間に14時頃には80人ほど、あたりも暗くなった発売開始予定1時間前の17時半頃にはもうブロックをまたいで1km以上、400~500人はいようかという大行列に!(この時点でスタッフ完全に買うの諦めました。)
18:25頃、拍手とともに屋内へ行列の先頭の方から案内され、オリジナルボックス入り?天満月(あまみつき)が配布された模様。
予定の18時半を少し過ぎたころ、「日本が世界で一番最初に販売開始します」というスタッフの若干嬉しそうな誇らしげな挨拶とともに、ついに実に12時間以上という待ち時間を乗り越え、先頭で並んでいた方(カリフォルニア出身で日本在住のコレクター、マット・クライン氏、と報道されています)が購入へと案内されました。結構説明が長い。そして無事購入し終わると、メディアの囲み取材に。このあたりの様子はきっとどこかで紹介されるでしょう。いやはや、何時間並ばれたんでしょうか、ご苦労様です。
公式ツイッターにも様子がアップされました。
3月7日満月の夜
— swatch_jp (@swatch_jp) March 7, 2023
日本橋KABUTO ONE#MoonSwatch #Swatch #OMEGAxSwatch pic.twitter.com/FgHW0CcOR9
一番乗りでゲットされた、マット・クライン氏の写真も。
3月7日満月
— swatch_jp (@swatch_jp) March 8, 2023
ご購入ありがとうございました!#MoonSwatch #Swatch #OMEGAxSwatch pic.twitter.com/hcQSll1EtX
結局20:00ぐらいに並ぶ列も打ち切られたようで、実際に購入できたのはどれぐらいだったのでしょうね。会計列は22時も過ぎて続いていたようですが・・・。
新作を発表した公式Instagramへはコメントが殺到していますが、内容を見てみると、結構辛辣な意見が多いようです。
「エイプリルフールには早すぎる」
「ゴールドの針だけ買えないの?もう持ってる時計だよ」
「なんてがっかりなリリース!」
「・・・それだけ?」
これまでも大都市中心でかなり買いづらい時計だったムーンスウォッチ。今回も世界でたった4カ所だけのリリースということに対する鬱憤もあるのでしょうが、辛口コメントが続きます。
買えた方は結構気に入っていらっしゃる方も多いようですが、「思ってたんと違う」感はあったかもですね。やはりケースをゴールドカラーにするのは難しいんでしょうか。
ちなみに最初のSNSへの投稿ではよーく見るとベルト部分に"Mission to Neptune”という文字がありましたが、この写真はすぐさま削除されました。修正されたらまたアップされるんでしょうか。
昨年の大混乱の教訓が生かされたのか?大きな混乱もなく迎えられた初日の販売ですが、3時間以上並んだのに列が打ち切られた、という悲報を呟いている方もいらっしゃいました。
今後もこの限定モデルは販売されるのでしょうか?それとも次の満月にはまた別のバージョンが登場するのでしょうか。
ただスウォッチは今後もこのような特別なイベントを行うことを示唆しています。
スウォッチがロンドン、ミラノ、チューリッヒ、東京の4都市を選んだのは、これらの都市が金と特別な関わりを持っているからです。次はどこの都市が選ばれるのでしょうか?
オンラインでの販売を熱望する声も世界中で続いていますが、以前「スウォッチグループ」CEOであるニック・ハイエック氏はインタビューにて、
「誰もが買えるようにしたい。でもEコマースは考えませんでした。スウォッチのブティックに足を運んで欲しかったのです。」
「だからムーンスォッチを買うという行動自体を、ソーシャルなイベントにしようと考えた」と語っています。
ハイエック氏が意図した通りとなっている、と言えますが、運営には様々な声も届いていることでしょう。今後の動きにもまだまだ注目があつまりそうですね。
「BIOCERAMIC MoonSwatch(バイオセラミック ムーンスウォッチ)」購入レポートと実機レビュー、全国の販売情報をまとめます。