更新日:2024年02月05日
つい先日、オメガとスウォッチのコラボ時計”ムーンスウォッチ”からブルーバージョンの”Mission to Neptune”が発表されたばかりですが、そろそろこのコラボにも飽きてきた、という人には朗報?2023年9月4日、突如スウォッチ(Swatch)とブランパン(Blancpain)のコラボウォッチが発売されるらしいことがSNSにて発表されました。
「いつも通り」、詳細は明かされていませんが、ティザーなどから現時点でわかる範囲の情報を速報としてお伝えしたいと思います。
【2023.9.7追記】全モデルの詳細が発表されました!最新情報はこちら↓↓↓
スウォッチ(Swatch)とブランパン(Blancpain)のコラボウォッチ「BIOCERAMIC SCUBA FIFTY FATHOMS(バイオセラミック スキューバ フィフティ ファゾムス)」の全貌が明らかに!素材はバイオセラミックでベージュ、イエローオレンジ、ブルー、グリーン、アイスホワイトの5色展開、なんと自動巻き、シースルーバック、本格ダイバーズ仕様!販売店舗は原宿、銀座、渋谷、京都、大阪、横浜のスウォッチ直営店。
ロンドン、ミラノ、チューリッヒ、東京の4都市だけで、3月7日(火)、たった1日だけ発売されたクロノグラフ針がゴールドの新作ムーンスウォッチ。発売当日の販売場所となった『KABUTO ONE』の様子なども含めつつ、ご紹介します。
OMEGA × SWATCHコラボの「バイオセラミック ムーンスウォッチ」が発売されたのは、2022年3月26日のことでした。以来、発売日当日から大群衆が押し寄せて急遽販売中止になるだの、抽選販売だの、各地で販売が始まれば転売ヤーも群がって大行列だの、何かとお騒がせなスウォッチ。
3月に針がゴールドの "Mission to Moonshine Gold"を発表し、毎月のように”ちょっとだけディテールを変えたシリーズ”をリリースしていました。
100万個以上も売上げた驚異の腕時計とはなったものの、販売方法などにはいつも批判もついて回り、いよいよ世の中も「もういいよ」という空気が流れてきたのかどうなのか、定かではありませんが、今度は同じスウォッチグループ傘下の高級腕時計ブランド、ブランパンとコラボウォッチを発表するようです。ブランパンとスウォッチの両方のインスタグラムで公開されています。
五大洋の画像と”Blancpain X Swatch.”の文字。タグは”#BlancpainxSwatch”。
ちなみに
ちなみにティザー(予告)では2023年9月9日 という日付のほか、水の背景、そして見る人が見れば間違いなくブランパンの「フィフティファゾムス(Fifty Fathoms)」と分かる、リューズの形状が明らかにされていました。
そしてブランパンの公式サイトには以下のような画像もアップされていました。(翌日にはリューズロゴがなぜか消えた・・・?フライング??)
よーく見てみると・・・
サイドから見たリューズの形の中に「JB」と「S」の文字。
ブランパンの創業者であるジャン=ジャック・ブランパン(Jehan-Jacques Blancpain)の頭文字の「JB」ロゴと、お馴染みスウォッチのロゴです。
ムーンスウォッチのリューズにもあしらわれた「Ω×S」ロゴを思い出すデザインですね。
2023年で「フィフティファゾムス」は誕生から70周年を迎えます。1年を通して盛り上げていくぜ!的なリリースも出していましたので、まさにピッタリのネタでしょう。
2023 年、ブランパンは初の現代的なダイバーズウォッチの発売から 70 周年を迎えます
ブランパンでは、これからの 12 か月間、70、20、10という鍵となる数字にちなんだタイムピースと特別な体験をお届けしてまいります。
「70」は、フィフティ ファゾムス誕生 70 周年を表す数字。
「20」はフィフティ ファゾムスの現代モデルの誕生とブランパン オーシャンコミットメント発足から 20 周年、
そして「10」はゴンベッサ探索プロジェクトの開始から 10 周年を意味します。
---プレスリリースより引用
さて、「フィフティ ファゾムス」って何?というところから。
ブランパンは、1953年(この年って豊作ですね!!)、初のモダンなダイバーズウォッチ「フィフティファゾムス」を発表しました。
フィフティ ファゾムスは、高い防水性、堅牢な二重密閉構造のリューズ、自動巻きムーブメント、ダークカラーの文字盤に映える蛍光塗料を施したインデックス、逆回転防止ベゼル、耐磁性などの特徴を備えた現代のダイバーズウォッチの先駆け的な存在で、フランスやドイツ、アメリカの海軍にも制式採用されました。
そしてその誕生から50年後の2003年には、各50本のウォッチ 3 シリーズで構成される限定アニバーサリーエディションを発表し、当時休眠していた「フィフティファゾムス」が現代に蘇りました。
実は2002年にブランパンの社長兼CEOに就任したマーク A. ハイエックが、ブランドの保管庫で眠っていた「フィフティ ファゾムス」を発見し、熱心なスキューバダイバーであった彼が「フィフティ ファゾムス」を再生させたのです。
アニバーサリーモデルは大成功を収め、レギュラーコレクションとなります。そして復刻からまた20 年の時を経て、最初の「フィフティファゾムス」の発売から70年となった今年、すでにブランパンは各70本 3 シリーズで構成される新しい限定モデルをリリースしています。
「フィフティファゾムス」は、いまやオーシャンコミットメントの名のもと海の環境保全や啓発活動といったブランドの取り組みをも象徴するモデルとなりました。
「フィフティ ファゾムス」によって現代のダイビングの発展に多大なる貢献をしたブランパンは、海洋探査、保全、保護など多くの環境活動をサポートするようになりました。一部をご紹介します。
ブランパンは数々の時計の限定シリーズを販売し、その売上げがこうした海洋調査・保護に出資・寄付されているのです。
ブランパンのフィフティ ファゾムスって、現行モデルだけを見ても、実にバリエーションが豊富なんですよね。
左から、フィフティ ファゾムス テック ゴンベッサ、フィフティ ファゾムス オートマティック、フィフティ ファゾムス クロノグラフ フライバック、フィフティ ファゾムス バチスカーフ コンプリートカレンダー、バチスカーフ
あのコラボロゴのリューズの形状、ギザギザの数から言えば、バチスカーフではなさそうかな、と。
5種類リリースされるとしたら、ムーンスウォッチみたいに色違いなのでしょうか。生産効率考えたらまぁきっとそうですね。
さっそくmonochrome-watchesさんもコラ画像で”Blancpain X Swatch”を予想。
クオーツ クロノグラフ ムーブメントを搭載したムーンズウォッチとは対照的に、スウォッチ x ブランパンは時間のみを表示する時計、または時刻と日付を表示する時計になる可能性が最も高く、自動巻きムーブメントの可能性も秘めています。
スウォッチはクォーツのイメージが強いですが、Swatch® Sistem51など自動巻きの時計もラインナップしてますからね。
Sistem51は、たった51個のパーツと中央のネジ1本のみで、90時間というロングパワーリザーブを備えた自動巻きムーブメントです。Sistem51搭載ウォッチは2万円台からというからセイコーもビックリ?
さて、国内外のSNSに寄せられた「ブランパン×スウォッチのコラボウォッチ」の感想、期待のコメントなどを見てみましょう。
「面白い」
「まだムーンスウォッチも入手できていないのに!」
「オンラインで入手できるようにしてほしい。発売日の混乱はもうごめんだ。」
「入手は不可能だろう・・・SwatchPainと呼ぶにふさわしい」
「サブマリーナやシーマスターしか知らない若者にはいい宣伝」
「地方でも販売するのかな」
皆さん、オメガコラボで懲り懲りのようで、デザインや時計自体に対してのコメントよりも、販売方法や販売数量に対する不安に関するコメントが多かったですね。ちょっと海外と日本で温度差もあるように感じます。やはり知名度の問題でしょう。
香港のスウォッチ店舗で展示されていた、という情報がネットに出ていました。え、フライングですよね?・・・と思ったら、どうやら渋谷、銀座、原宿、横浜、京都、心斎橋などにはもうトランクが展示されているそうです。少なくともトランクがある店舗では販売されますよね?9月7日にトランクが開くとか・・・
本物っぽいですよね。どうなんでしょう?
日本では知名度イマイチなイメージのあるブランパン。 これを機に、というかもう今日のこの発表だけで「ブランパン」と「フィフティ・ファゾムス」の知名度はかなり上がったでしょうね。
本格ダイバーズである「フィフティ・ファゾムス」がベースモデルになるとして、
オメガほどの熱狂を生むとは考えにくいですが、「ブランパン」と「フィフティ・ファゾムス」の知名度はこれでぐぐぐっと上がるでしょうから、SNSコメントにもありましたが、サブマリーナ・シーマスターのダイバーズ二強しか知らない初心者や若い世代に大きなアピールとなるでしょう。
群雄割拠のダイバーズウォッチ市場で、本家本元の「フィフティ・ファゾムス」の売上げ向上に繋がればしめたものですね。
転売ヤーも注意深く情報収集しているところでしょう。ちなみにムーンスウォッチの定価は40,700円(2023年9月現在)です。価格設定次第かと思いますが、同じく3~4万円程度ならば最初は10万円程度までプレミアがつく可能性もあるかも?でも日本国内ではオメガコラボほどの需要は見込めない気がします。あちらは、何と言ってもスピードマスターがベースですからね。
サステナブルな素材を取り入れるとか、オーシャン コミットメントの限定モデル的に、購入金額から寄付となるとか、「なら買ってみてもいいかな」、という層が新たに発掘できる可能性もあるかも?
どうなることやら、また祭りが始まるのでしょうか。
気の早い話ではありますが、オメガ×スウォッチで味をしめたのでしょうね、やはりスウォッチグループ内でのコラボ、今後も続きそうです。となると、次はどのブランドとコラボかな、というのも気になりますね。Breguet(ブレゲ)、 Harry Winston(ハリー・ウィンストン)あたりが来たらびっくり、若干好みがニッチなイメージですが Glashütte Original(グラスヒュッテ・オリジナル)、 Jaquet Droz(ジャケ・ドロー)とか来たらもっとびっくりです。現実的にはロンジンとか・・?ハミルトンは違うかな・・・
というわけで、価格や販売店舗など、また新しい情報が入りましたら、お伝えします。