更新日:2023年04月09日
それは2023年4月5日のことでした。InstagramなどのSNSに、”Get ready for the return of Mission to Moonshine Gold™”#MoonSwatch #Swatch #SwatchxOMEGAと投稿され、先月1日限定で発売され話題を呼んだ、あの"Mission to Moonshine Gold"が再び販売されることが予告されたのです。やはり満月の度にアイツは帰ってくるんですね・・・?!
4月6日、39,600円(税込)で発売された「ムーンスウォッチ ”ミッション トゥ ムーンシャインゴールド”」。
本ブログでは、今回も行列はできたのか?3月発売の「ムーンスウォッチ ”ミッション トゥ ムーンシャインゴールド”」と何か違うの?といった点について調査した結果をお伝えしたいと思います!
このブログの読者の皆様とっくにご承知かと思いますが念のため。まず最初に、2022年3月、オメガとスウォッチがコラボしたスピードマスターデザインのスウォッチ「バイオセラミック ムーンスウォッチ」が発売されました。
「バイオセラミック ムーンスウォッチ」コレクションは、宇宙からインスピレーションを得て、いずれも太陽系の中心にある巨大な星から周辺の準惑星までの各星にちなんで名づけられています。全11種あり、「3万円ちょっとでスピマスが買える」と話題になり、最初は人気色にもばらつきがありましたが、最近ではやはり本家「オメガ スピードマスター」に一番近い”バイオセラミック ムーンスウォッチ ムーン”に人気が集中し始めていました。
「バイオセラミック ムーンスウォッチ」の気になるスペックや購入方法をご紹介します。
そして2023年3月の満月の夜に、たった1日限定で発売されたのが”Mission to Moonshine Gold”です。ベースはムーンと同じ、ただクロノグラフ針にオメガのムーンシャイン™ゴールド(2019年に開発されたオメガ独自の素材の18Kイエローゴールド合金)が使用されている、というモデルでした。公式に販売数は発表されていませんが、日本では300個ほどだったのでは、という噂。
ロンドン、ミラノ、チューリッヒ、東京の4都市だけで、たった1日だけ発売された新作ムーンスォッチ、発売初日レポート
ムーンシャイン ゴールドでコーティングされた秒針は、2 月の満月の間だけに作られたもので、それを証明する証明書が付属していました。
4月に発売された今回の「ムーンスウォッチ ムーンシャインゴールド」は3月発売のものと何が違ったのか、というと、ゴールドのクロノグラフ秒針に、ほとんど確認できないほどの小さな数字の「3」があしらわれているのです。ええっ?!それだけ・・・・?!しかしこういった”ディテールの僅かな違い”こそ、時計の世界で愛されてきた”通な悦び”。「分かる人にしか分からない」的な。うまいトコついてきますよね。
証明書の文字も、February が March に変わったとのこと。
ちなみに今回販売された場所のリストです。
今回は世界14カ所で販売されましたが、どの都市でも大行列ができていたようで、スウォッチの公式Instagramなどにもその様子がお洒落に編集されて投稿されています。日本は横浜ビブレでの販売でした。
前回は日本橋KABUTO ONEで販売され、「3時間以上並んでも買えなかった」と言った口コミがあありましたが、どうやら今回もはもっと酷かった様子。
口コミによると、「先頭の人は前日の夜から並んだ」、ですとか、「朝10時か11時以降ぐらいから並んだ人はもう買えなかったっぽい」など、第1弾のときよりも早く、そして長く並んでも購入できなかった方が多くいたようです。
並んでいる最中には、横入りする人がいたり、スタッフに暴言を吐いたり絡んだりする人がいたり、何度も警備員が出動したり、と治安もなかなかよろしくない様子も報告されていました。
結局のところ1,000人近く人が集まっていたようですが、今回も販売数は300個ほどだったのでは、とのこと。途中でようやくスタッフが並んでいる人数を数え始め、19時頃に「ここから後ろの人は買えません」と帰されたそうな。その時点で6~7時間並んでいた人でも、買えない、と。えぇーーー。
横浜ビブレは21時閉店ですが、最後の客が購入に至ったのは23時頃にもなっていたそう。スタッフさんも残業お疲れ様ですけど、いや、寒空の下ひたすら並び続けて購入された皆様、本当にお疲れ様でした・・・。
「バイオセラミック ムーンスウォッチ」自体は、オメガのスピードマスターのデザインを取り入れつつ、スウォッチらしく小粋に仕上げていて、女性でも着けやすいポップなカラーリングもあり、実に面白い時計だと思います。そう、時計界に新風を吹き込んだ、素晴らしいコンセプトの時計だと思うんです。ただね、売り方だけなんですよ。
そもそもこの「バイオセラミック ムーンスウォッチ」は、当初から販売方法に疑問の声が上がっていました。
発売初日は、日本国内の販売予定だった店舗(渋谷・原宿・心斎橋)に通りを埋め尽くすほどの人が集まり、警察が出動する事態に発展、発売中止になるというハプニングに見舞われました。その後いったん「抽選方式」が導入されたものの1度きり、さらに店舗販売が再開されるも入荷は不安定で、入荷されてもすぐ店を取り囲むようにした待機していた転売ヤーの餌食になる、という有様。
2022年7月にはMoonSwatchを載せた11台のフィアットが世界中の都市に出発、各地で販売する、というムーンスウォッチツアーがスタート。日本でも10月13日に東京・銀座のニコラス・G・ハイエック センターに到着し、販売が始まり、その後徐々に大阪、名古屋、札幌など全国へと広がっています。
こちらも入荷タイミングや入荷されるモデルが日によって違うため、行く先々で行列ができている状況ではありましたが、渋谷、原宿、横浜といった店舗でも購入報告が日常的となり、いよいよ落ち着いてきたかな、とちょっとした安堵感が漂い始めていたところでした。
そんな中、限定の新作として2023年3月に登場したのが「ムーンスウォッチ ”ミッション トゥ ムーンシャインゴールド”」です。
ロンドン、ミラノ、チューリッヒ、東京の4都市だけで、たった1日だけ発売されるとあって、またもやどの都市でも大行列が発生。それでも
3時間ほど並んだ方でも購入できていたようでしたが、今回は8~9時間以上並んでも買えなかった方がいた、とも。
前回のブログでも「スウォッチグループ」CEOであるニック・ハイエック氏がインタビューにて、
「誰もが買えるようにしたい。でもEコマースは考えませんでした。スウォッチのブティックに足を運んで欲しかったのです。」と語っていたことをご紹介しましたが、さすがにこれは意図通り(?)と言えど、度を超えた事態になっていると言わざるを得ないのではないでしょうか。
「だからムーンスォッチを買うという行動自体を、ソーシャルなイベントにしようと考えた」
「みんなを外に連れ出して、感動や喜びといった体験を共有して欲しかった」
行動制限も緩和され始めた今、このような手法を取らなくても人は外に出ていますし、「私たちはいつだって消費者を第一に考えています」とも語っていらっしゃいましたが、数も数えず並ばせるだけ並ばせて、突然「もう買えません」と追い返す、なんて行動は話題作りを優先しているとしか思えませんよね。「早く言ってよ」というやつです。
さっそくフリマアプリでも転売されていますね。来月の満月はゴールデンウイーク中でしょうか。住む地域によってはまだまだ購入しづらい方も多いわけですから、そろそろオンライン販売や抽選販売始めてくれませんかね?と思う今日この頃です。
「BIOCERAMIC MoonSwatch(バイオセラミック ムーンスウォッチ)」購入レポートと実機レビュー、全国の販売情報をまとめます。