更新日:2024年10月21日

【SEIKOブランド100周年記念第八弾】アストロン 「Nexter」2024年新作、限定モデルSBXC158、レギュラーSBXC159&SBXC161&SBXC163

関東大震災が起きた翌年(1924年)に、初めて「SEIKO」の名を冠した腕時計を発売したセイコー。ブランド誕生100周年を祝う「Seiko Brand 100th Anniversary」シリーズ第八弾は、アストロンの「ネクスター(Nexter)」から、GPSソーラー デュアルタイム・クロノグラフ限定モデル1種(SBXC158)が10月11日(金)、レギュラー3種(SBXC159&SBXC161&SBXC163)が、11月9日(土)より発売されます。

セイコーブランド100周年記念8作目はアストロン Nexter SBXC158

セイコー アストロン Nexter SBXC158/横 43.4mm×縦 49.5mm×厚さ 14.1mm、チタンケース、ソーラーGPS衛星電波修正 キャリバー5X83搭載。希望小売価格:352,000円(税込)、2024年10月11日(金)発売予定、世界限定:1,200本 (※国内600本)

ピンクゴールドの輝きが美しい限定モデルSBXC158、カン足を大胆にそぎ落としソリッドな造形に磨きをかけたレギュラーSBXC159&SBXC161&SBXC163が、ネクスターシリーズに仲間入りしました。創業者・服部金太郎の名を冠した限定モデルSBXC156(※SEIKOブランド100周年第五弾)のような爆発的な話題性には欠けますが、腕時計好きのツボをしっかり心得たGPSソーラー クロノグラフを完成させています。

本記事では100周年記念限定モデルSBXC158を中心に、アストロン ネクスター2024年10月・11月新作の魅力を解説します。デザイン・スペックの近い、同日発売(10月11日)の「第八弾SBXC158と第七弾SBED013との違い」についても深掘りしていますので、これを機にGPSソーラーウォッチデビューを飾りたい方は、刮目してご覧くださいませ。

アストロン2024年10月新作SBXC158は黒×PGのGPSソーラークロノグラフ

セイコーブランド誕生100周年記念シリーズ第八弾は、2023年6月に発売された限定モデルSBXC156に続き、アストロン ネクスターが選ばれました。
つい先日、第七弾SBED013の特集記事をご紹介したばかりのタイミングで、早くもグランドフィナーレを迎えました。本作SBXC158、第七弾SBED013どちらも10月11日(金)発売ですので、次世代型GPSソーラークロノグラフが畳みかけるように発売されます。セイコーさんらしい、驚異的なスピードのリリースペースですので、どちらの限定モデルを選べばいいか迷ってしまいますね。

「Seiko Brand 100th Anniversary」の大トリをつとめるSBXC158のアピールポイントを整理してみました。

≪SEIKOブランド100周年記念アストロン Nexter 限定モデルSBXC158の見どころ≫

  • 「衛星から見た地球の情景」をテーマにしたブラック×ピンクゴールドの「輝き」
  • アストロン史上最高性能を謳う最新GPSソーラームーブメント「キャリバー5X83」搭載
  • レギュラーモデルはセイコー アストロンの多針モデルの中で、過去最小サイズを実現

服部金太郎 限定モデルSBXC156のデザイン(※イエローゴールド)を“色違いバージョン”にした、ブラック×ピンクゴールドの「輝き」で勝負をしてきましたね。
懸念事項を先に述べるとすれば、第五弾SBXC156は豪華な付録(※付け替え用ストラップ、「丸角Sマーク」の特製ピンバッジなど)に加え、同時発売のレギュラーSBXC151に“ドジャーブルー”の大谷翔平選手の広告ビジュアルを起用し、非常に話題性に富んでいました。それに比べ、本作はややトピックス不足な面があり、(掉尾を飾るオーラス作品にしては)インパクトに欠けるのが弱点かもしれません。総合力は申し分ないのですが、新鮮味が薄いのが難点です。

いきなり出鼻を挫く書き出しとなってしまいましたが、「Seiko Brand 100th Anniversary」の全8モデルを吟味してみましょう。

セイコーブランド100周年シリーズ後半は黒文字盤GPSソーラークロノグラフ中心である

シリーズ後半になってからは、次世代型GPSソーラークロノグラフムーブメント「キャリバー 5X83」を猛プッシュしていますね。全8種類のうち、3針モデル4&クロノグラフが4、メカニカルが5&GPSソーラー3、と釣り合いのとれたレパートリーにまとまっています。
しかし、色合いのバランスは悪めで、白系統2水色1に対し、黒系統が5と圧倒的です。GPSソーラー3が黒一色、クロノグラフ4全てが黒系統と、色のバリエーションが乏しいのがネックです。ラスト第八弾に、もの珍しさや特別感を期待していたファンからすれば、「また黒(GPSソーラークロノグラフ)か・・・」と残念がる声も聞こえてきそうです。てっきり、珍しいカラーリング&型打ち模様を施したキングセイコー、ダイバースキューバ当たりが名を連ねると予想していたので、個人的には意外な結末に思えました。

しかしそれでも、売り切れ続出中の人気作揃いが「Seiko Brand 100th Anniversary」の特徴です。SEIKOブランド100周年のマイルストーン作品に相応しい、“未知の輝き”を秘めたSBXC158のデザインを多角的な視点で分析していきましょう。

創業者である服部金太郎の信条『常に時代の一歩先を行く』を掲げ、ブランド誕生から現代まで数多くの革新的な商品を世に送り出してきたセイコー。「Seiko Brand 100th Anniversary」と銘打たれたSEIKOブランド100周年シリーズでは、より輝かしい次の100年を目指し、様々な「輝き」のアニバーサリーモデルを手掛けています。
ラスト第八弾でその軌跡を振り返りつつ、各デザインの違いを見比べてみましょう!

SEIKOブランド100周年記念スペシャルエディションSBDC199は濃紺×金

2024年一発目を飾った第四弾SBDC199。「夜景が織りなす輝き」をテーマに選んでいます。
「メカニカルダイバーズ 1965 ヘリテージ」コレクションらしいチャコールグレーの文字盤に、ゴールドカラーの差し色がエレガントでした。終わってみれば、シリーズ唯一の非限定(スペシャルエディション)モデル、という個性も魅力的に感じます。
値段も203,500円(税込)とリーズナブルな価格ですし、「迷ったらコレ!」レベルでそそられるルックスをしていますよね。

セイコーブランド100周年シリーズ7作目のSBED013は縦目パンダの黒×金

少し順番を飛ばして第七弾SBED013。1972年モデルの“パンダ”クロノグラフ 6138系デザインに、最先端GPSソーラークロノグラフムーブメント「キャリバー 5X83」を融合、レトロとハイテクを共存させています。第三弾SBEC023が横三つ目パンダだったので、オリジナル(縦目2レジスタークロノグラフ)に近づく外観へ変化したのは高評価です。

SBED013も「輝き」をコンセプトとしていますが、どの「輝き」をテーマに選別したかは詳細不明です。筆者の主観も混じりますが、「ターコイズブルー風文字盤×黒目×金(コレクションのバランス的にホワイトゴールド?)の差し色」、「グリーン文字盤×ブロンズ製×茶革ベルト」など、変わり種のアニバーサリーパンダを用意しても面白かったような。

服部金太郎 限定モデルSBXC156は豪華な黒×YG

第五弾SBXC156では「夜の地球の情景に着想を得たデザイン」で、「輝き」を表現していました。“黒一色”を基調としたケース&ブレスレット、放射状パターンのグラデーションダイヤルは、「漆黒の空間」をイメージしているそうです。多角形状チタンの飾り縁など、イエローゴールドのアクセントを組み合わせることで、「煌びやかな夜の地球の美しさ」を再現しているようです。

2020年発売の「服部金太郎 生誕160周年記念限定モデル」SBXC073に、勝るとも劣らない“威厳ある堂々とした佇まい”は、光り輝くオーラを身に纏っているようにも見えますね。

SEIKO100周年記念シリーズ最終作SBXC158は黒×PG

一方、第八弾SBXC158は「衛星から見た幻想的な地球の情景」をテーマとしています。オールブラックのケース&ブレスレット、文字盤の模様(※「漆黒の空間」)などは第五弾SBXC156と共通しています。
本作SBXC158では、ピンクゴールドの差し色を配色することで、「煌びやかな地球の美しさ」を表現しているそうです。テーマが微妙に変わり、夜ではなくなったようですね。
モデル単体で見れば、黒×PG(ピンクゴールド)の色味が絶妙ですが、SEIKOブランド100周年シリーズ全体で考えると、目新しさ・斬新さのもう一声が欲しかった気もします。シックな装いの味付けは、目を凝らせば深みを増す“文句なしの完成度を誇りますが、パッと見ではちょっと地味かもしれません。他のモデルにはない“輝く個性”があれば、抜きん出た存在になれたでしょうね。

第四弾の「夜景」、第五弾の「夜の地球」くらいまでは、黒×金の色使いが見事だなと感心したものですが、(後半になるにつれて)全体的にネタ被りが多かった点がもったいなかったところです。第五弾が黒×金、第八弾で黒×PGに微妙に変化させた“同デザインの色違い”は、手法としてはアリな試みですが、第七弾(あるいは本作)当たりで、ガラッと違う取り合わせを披露すれば面白かったのではないか?と分析しています。
それこそ新作レギュラーSBXC161のミッドナイトブルー文字盤にホワイトゴールド、SBXC159のクリスタルホワイト文字盤にピンクゴールドを組み合わせ、こちらを限定モデル仕様へバージョンアップさせるなど、やりようはいくらでもありましたからね。結果として、“色を選ぶ楽しみ”が欠けてしまったのは少し残念に思えます。

その他SBXC158に似ているモデルも軽くご紹介します。

グランドセイコー2024年新作 エボリューション 9 コレクション メカニカルクロノグラフ 「テンタグラフ」 特選会 2024 限定モデル Ref. SLGC002

完全招待制で知られる「グランドセイコー特選会」の2024 限定モデル SLGC002。“TENTAGRAPH(テンタグラフ)”キャリバー9SC5を搭載、18Kピンクゴールドを採用、お値段は6,600,000円(税込)とかなり高級仕様でした。
第一弾のプレザージュSART001が革ベルトでしたし、本作もSLGC002風の茶革ベルトを採用しても似合ったかもしれません。筆者のイメージ像で述べると、IWC パイロットウォッチ IW387902のような、ブロンズ×茶革のようなカラーリングです。

2018年発売のシチズン100周年記念限定モデル6作は金×黒で「はじまりの時」を再現

左から4番目がアテッサ AT8046-51E、PG×ブラックの色味やテーマが本作SBXC158に似ている

少し古い話題ですが、CITIZEN(シチズン)の100周年記念限定モデル「アテッサ」AT8046-51Eも本作SBXC158とよく似た雰囲気です。2018年に発売されたシチズンの100周年記念シリーズは、いずれも「ピンクゴールド(※陽が昇る瞬間)×ブラック(※夜明け前)」のカラーリングで、新しい100年に向けた「はじまりの時」を表現しています。
購入者専用のノベルティとして、「シチズン100周年記念限定モデル専用オリジナルバック」も用意されていました。セイコーも100周年記念ならではの“特別なおまけ”があったら尚良かったですね。

・・・やや辛辣な表現が続いていますが、本作SBXC158は値段を中心とした総合力では、創業者リスペクトの服部金太郎限定モデルSBXC156に見劣りしない“ひとかどの働き”を見せています。記事後半の盛り返しをしばしお待ちください。

最新GPSソーラームーブメント「キャリバー5X83」は、二つの地域の異なる時刻を同時に表示するデュアルタイム機能に加え、1/20秒のストップウオッチ機能を追加しています。ソーラー充電の効率が向上し、より高級感のあるダイヤルを採用できるようになったのも新生ネクスターの“強み”の一つです。
「キャリバー5X83搭載モデルの裏ぶた(裏側)デザイン」についてもご紹介致します。

SBXC158の裏ぶたは立体的なオリジナルマーク入りのソリッドバック

第八弾SBXC158の裏ぶたです。
オールブラックのステンレス製裏ぶたには、地球をモチーフにしたオリジナルマークが立体的にレイアウトされています。GPSソーラー機能を象徴する“十字マーク”も凹凸感がトッピングされたことで、カッコ良さを増しています。
地球マーク真ん中の「■」が、「現在地はココです!」と主張しているみたいで味わい深くなりましたね。4つの衛星に掛けているであろう、クロス十字模様は「×」ではなく「○」なセンスの良さです。
*注*GPSソーラーウォッチは4つの衛星からGPS衛星電波を受信することで、地球上のどこにいても正確な現在地時刻をすばやく表示することを可能としています。

 GPSソーラーウオッチのしくみ | セイコーウオッチ(公式)

SBXC156の裏ぶたは丸角Sマークの刻印と特別なメッセージ入り

第五弾SBXC156は服部金太郎リスペクト仕様のゴージャスな裏ぶたでした。「丸角Sマーク」の上に、“ONE STEP AHEAD OF THE REST(「常に時代の一歩先を行く」の英訳)”が刻印されており、特別感はひとしおでした。じっくり眺めると、「丸角Sマーク」自体がデザインとしてオシャレだったのを再認識できますね。

大谷翔平 2024限定モデルSBXC165と2023限定モデルSBXC141の裏ぶたの違い

(左)大谷翔平 2023限定モデルSBXC141(右)大谷翔平 2024限定モデルSBXC165

2024年のMLBレギュラーシーズンで、日本人メジャーリーガー初のトリプルスリーを達成し、本塁打王と打点王に輝いた大谷翔平選手。前人未踏の「50-50」を飛び越え、「54-59」の大記録を樹立するなど歴史的な一年となりました。
大谷選手の2024限定モデルSBXC165は、裏ぶたのサインも最新バージョンへ進化しています。セイコー&大谷翔平ファンの読者の方達はどちらのサインがお好きですか?

ケースの外径を極限までそぎ落とし、セイコー アストロンの多針モデルで過去最小サイズを実現したレギュラーモデルSBXC159&SBXC161&SBXC163。ケース・ダイヤル・ブレスレット全てのパーツが、硬質感のあるメタリックなデザインへ新調しています。
*注*GPSソーラーキャリバー7X52、8X82、8X53、5X53、5X83搭載モデルのうち、最小サイズのケース径42.0mm(※2024年9月時点)

2024年11月新作SBXC163のケースデザインはメタリックな光沢感でカッコいい

ネクスターシリーズは、ソリッドなケース造形を一つの武器としていますが、ゴッソリ先端を切り落とした大胆な形状のカン足は本作も顕在のようです。
ブレスレットは駒ピッチが短いだけでなく、フラット面が大きめ。フィット感の向上に努め、金属っぽさを強調させています。「これぞ金属!」と言わんばかりの“カタマリ感”のあるゴツゴツしたフォルムがクールですね。ケースのヘアライン仕上げを意識した、縦方向に細かい型打ちダイヤルパターンもモダンな雰囲気を演出するのに一役買っていますね。

2024年10月新作のSBED009&SBED011はパンダデザインが映える丸みのあるケースフォルム

対して、2024年10月新作のプロスペックスのクロノグラフコレクション「スピードタイマー」レギュラーSBED009&SBED011。キャリバー5X83搭載モデルという共通点がありますが、こちらの方が丸っこいフォルムをしており、スピードタイマーっぽさを残す流線形のフロー型ケースが魅力です。

次項目では相関関係を持つ「アストロン(ネクスター)とプロスペックス(スピードタイマー)の違い」について踏み込みつつ、第八弾SBXC158と第七弾SBED013を比較していきます。

(発売日・ムーブメントが同じ)スピードタイマーのSBED013と本作SBXC158を「機能面→外観」の順に、変更箇所を見比べてみましょう。

≪SBXC158とSBED013のスペックの違い≫

  • ケース&ブレスレットがSBXC158はチタン製、SBED013はステンレススティール製
  • SBXC158は43.4mm×14.1mm、SBED013はケース径42mm×厚12.9mm
  • SBXC158は「地球風オリジナルマーク」を立体的にレイアウトした裏ぶた、SBED013はシンプルな外観の裏ぶた(※「SEIKO」「Xマーク」あり、“LIMITED EDITION”表記、シリアルナンバー入り)
    *注*SBXC158の裏ぶたは「Xマーク」なし、“GPS SOLAR”表記を追加
  • SBXC158は352,000円(税込)、SBED013は330,000円(税込)

外観の総合力、値段設定等のトータルバランスの良さでは、本作SBXC158は目を見張るものがあります。
ステンレス素材より加工費がかさみ、価格が高くなりやすいチタン製モデルですが、SBXC158は(SBED013に比べ)22,000円の値段差に抑えています。
定価440,000 円(税込) の第五弾 SBXC156とデザインコードが同じ(※ベゼル&ブレスレット中央コマ&リューズの一部はセラミック製)でありながら、第七弾SBED013とほぼ同じ値段です。ピンクゴールド色めっきが美しい、多角形のチタン製の飾り縁もいい仕事をしています。

同じムーブメントを載せていれば機能の配置が同じとなり、見た目が似通ってしまうのは致し方ないとして、「アストロン流orプロスペックス流」の違いはしっかり見られます。

SEIKO100周年記念限定モデルSBXC158とSBED013の違い、比較

≪SBXC158の外観の変化≫

  • SBXC158は放射状パターンのグラデーションダイヤル
  • SBXC158はピンクゴールドのSEIKOロゴ&シルバーのアストロン表記、SBED013はシルバーのSEIKOロゴ&Xマーク
  • 第七弾SBXC156はセラミックベゼルに多面カットあり、本作SBXC158はつるっとした滑らかな質感のベゼルに

補足情報として、「プロスペックスとアストロンのコンセプトの違い」についてもザックリとご説明します。
プロスペックスは国産初のダイバーズウォッチ“ファーストダイバー”をルーツとする、スポーツやトレッキングに対応したプロも唸らす「本格アウトドアシーン向け時計(※アドベンチャーウォッチやパイロットウォッチなどの特殊時計など)」を得意としています。

一方、アストロンは世界初のクォーツウォッチ「アストロン35SQ(※1969年発売)」を祖とするGPSソーラーウォッチ(※2012年誕生、こちらも世界初!)を主力に据えています。ターゲット層はワールドワイドに活躍するビジネスマンを想定しているため、綺麗目な服装にマッチするスタイリッシュさがウリです。
コンセプトが違うため、どちらが上?という答えは言及しづらいものがありますが、如何せん本シリーズはアストロンの土俵であるGPSソーラーウォッチの分野!!!スピードタイマーのSBED013も畑違いのなか大健闘をしてはいますが、本作SBXC158の方が(デザインの完成度の高さ的な意味で)一日の長があり、デザインそのものが馴染んで見えますね。
簡潔にまとめてみました。

  • スピードタイマースタイル(第七弾SBED013、レギュラーSBED009&SBED011)=スマートさが魅力だが、(GPSソーラーウォッチのデザイン的には)どっちつかずの中途半端な部分が残る
  • ネクスタースタイル(第八弾SBXC158、レギュラーSBXC159&SBXC161&SBXC163)=デザイン的にはゴテゴテしているが、歴史が長くデザインに正統性がある

第七弾記事でもプロスペックス流とアストロン流について触れていますので、お互いの良さをじっくりと見定めるのにお役立てください。

「やはりソーラーGPSはアストロンでしょ!」という結論が妥当な線でしょうか。本作SBXC158の出来栄えは、有終の美を飾る“100周年記念シリーズのラスト”に相応しい完成度でしたし。

GPSソーラー デュアルタイム・クロノグラフSBXC158の352,000円、レギュラーSBXC159&SBXC161&SBXC163の286,000円の値付けについて、キャリバー5X83搭載モデルを中心にネクスター現行コレクションをチェックしていきましょう。一つの指標として当項目をご活用ください。

ネクスターシリーズのキャリバー5X83搭載モデルの値段一覧

服部金太郎限定モデルSBXC156、大谷翔平2024限定モデルSBXC165&SBXC167が君臨するネクスターの強力ラインナップです。
2024年6月発売のSBXC155、SBXC151&SBXC153にご注目ください。写真のモデルはいずれもチタン製ですが、SBXC155はケース・ブレスレットにスーパーブラックダイヤシールド、SBXC151&SBXC153はダイヤシールドを施しています。その分の差が、22,000円の値段の違いに結びついていますね。

少し割安に感じる“Starry Sky”2024限定モデルのSBXC157はダイヤシールド加工で286,000円、本作SBXC158はスーパーブラックダイヤシールドで352,000円。前述した加工費(※ステンレス製の第七弾SBED013もスーパーブラックダイヤシールド加工、330,000円)も加味すれば、まずまずのお値打ち品と称して問題ないでしょう!
SBED013は可もなく不可もない値段設定の印象でしたが、相対的に両モデルを比較すると、本作SBXC158は(値段面では)若干軍配が上がりそうですね。

2024年10月前半時点で、海外の注目度は低め。参考となる口コミや感想は寄せられていませんが、実機レビューに役立ちそうな海外動画はちらほら投稿され始めている状況です。
購入予定者の方はご参照くださいませ。

服部時計店として1881年に創業して以来、『常に時代の一歩先を行く』服部金太郎の理念を体現し続けるセイコー。本作SBXC158もNEXTERシリーズのデザインコンセプトである「Solidity & Harmonic(※強さと調和)」からブレず、次世代のニューリーダーに適した機能性とルックスを兼ね備えています。

SEIKO SBXC158の仕様・価格
SBXC158の仕様とスペック
モデル アストロン ネクスター SEIKOブランド100周年記念 Nexter 限定モデル
Astron NEXTER
型番(Ref.) SBXC158
ケースサイズ 横:43.4mm 縦:49.5mm 厚さ:14.1mm
ケース素材 純チタンケース(スーパーブラックダイヤシールド、一部ピンクゴールド色めっき)とセラミックス 裏ぶた:ステンレス(硬質コーティング)
ケースコーティング:スーパー ブラックダイヤシールド
ムーブメント ソーラーGPS衛星電波修正 キャリバー5X83
パワーリザーブ フル充電時約6ヶ月間 パワーセーブ時約2年
精度 非受信時平均月差±15秒
機能
  • 過充電防止機能
  • パワーセーブ機能
  • ストップウオッチ機能(1/20秒計測 12時間計)
  • パーペチュアルカレンダー機能(2100年2月28日まで)
  • ワールドタイム機能(38タイムゾーン)
  • デュアルタイム表示機能
  • 曜日表示機能
  • パワーリザーブ表示機能
  • タイムトランスファー機能
  • 衛星電波受信によるタイムゾーン修正機能・スーパースマートセンサー機能
  • 捕捉衛星数表示機能
  • 受信結果表示機能
  • DST(サマータイム)機能
  • 受信オフ機能(機内モード)
  • 針位置自動修正機能
ガラス デュアルカーブサファイア(スーパークリア コーティング)
防水性能 日常生活用強化防水(10気圧)
生産本数 世界限定:1,200本(うち国内:600本)
販売店舗 セイコーグローバルブランドコアショップ専用モデル
価格(税込) 352,000 円(税込)
発売日 2024年10月11日(金)

※掲載内容は2024年10月調査時点のものです。

彫刻的なカタマリ感のある造形が、美しくカッコ良い新レギュラーSBXC159&SBXC161&SBXC163。金属の塊が醸し出すドーンとした存在感、軽量でサビにくくアレルギーにも強い、チタン製ウォッチならではの魅。忙しい日々を過ごすリーダーの相棒にピッタリな素質に満ち溢れています。

SEIKO SBXC159、SBXC161、SBXC163の仕様・価格
SBXC159&SBXC161&SBXC163の仕様とスペック
モデル アストロン ネクスター GPSソーラー デュアルタイム・クロノグラフ
Astron NEXTER
型番(Ref.) SBXC159、SBXC161、SBXC163
ケースサイズ 横:42.0mm 縦:49.5mm 厚さ:12.4mm
ケース素材 純チタン(ダイヤシールド)
ムーブメント ソーラーGPS衛星電波修正 キャリバー5X83
パワーリザーブ フル充電時約6ヶ月間 パワーセーブ時約2年
精度 非受信時平均月差±15秒
機能
  • 過充電防止機能
  • パワーセーブ機能
  • ストップウオッチ機能(1/20秒計測 12時間計)
  • パーペチュアルカレンダー機能(2100年2月28日まで)
  • ワールドタイム機能(38タイムゾーン)
  • デュアルタイム表示機能
  • 曜日表示機能
  • パワーリザーブ表示機能
  • タイムトランスファー機能
  • 衛星電波受信によるタイムゾーン修正機能・スーパースマートセンサー機能
  • 捕捉衛星数表示機能
  • 受信結果表示機能
  • DST(サマータイム)機能
  • 受信オフ機能(機内モード)
  • 針位置自動修正機能
ガラス サファイア(スーパークリア コーティング)
防水性能 日常生活用強化防水(10気圧)
販売店舗 セイコーグローバルブランドコアショップ専用モデル
価格(税込) 286,000 円(税込)
発売日 2024年11月9日(土)

※掲載内容は2024年10月調査時点のものです。

2023年11月のセイコー プレザージュ 服部金太郎 限定モデル(SART001)から始まった「Seiko Brand 100th Anniversary」シリーズも、大盛況のうちに本作SBXC158のリリースで幕引きとなりました。第六弾SDKA023まで売り切れ続出のスマッシュヒットを連発、企画そのものも大成功を収めました。
数多の苦難を切り抜けた“これまでの100年”に感謝を込め、“次の100年”に笑顔を約束したセイコー。全8モデルの一つひとつが、「時」に彩りを添える結晶のような美しさを解き放っていましたね。

★こちらもおすすめ★

セイコー買取について

セイコー買取 時計買取ピアゾでは腕時計買取を専門とする9社無料一括査定が受けられます!買取実績掲載中!

姉妹サイト時計販売QUERIにて、高級ブランド腕時計を好評発売中!

セイコーはもちろん、ロレックス、オメガ、タグホイヤー、オーデマ・ピゲなどの高級ブランド時計を独自ルートで激安価格にて販売中です!




最大9社に一括査定!最高額で賢く時計を売却しましょう

厳選9社の時計買取店が競うから最高値で売れる!手間暇かけずに時計の高価買取を実現!

カンタン無料一括査定に申込む