更新日:2024年10月03日

【SEIKOブランド100周年記念第七弾】スピードタイマー2024新作、GPSソーラークロノグラフ限定モデルSBED013、レギュラーSBED009&SBED011、メカニカルクロノグラフSBEC025

売り切れ続出中のセイコー(SEIKO)ブランド誕生100周年記念シリーズ「Seiko Brand 100th Anniversary」。第七弾はセイコー 「プロスペックス スピードタイマー(SPEEDTIMER)」から、GPSソーラー デュアルタイム・クロノグラフ限定モデル1種(SBED013)とレギュラー2種(SBED009&SBED011)が、10月11日(金)より発売されます。
*注*同日、メカニカルクロノグラフのレギュラー1種(SBEC025)も発売です。

セイコーブランド100周年記念7作目はスピードタイマーSBED013

セイコー プロスペックス スピードタイマー SBED013/横 42.0mm×縦 49.6mm×厚さ 12.9mm、ステンレススチールケース、ソーラーGPS衛星電波修正 キャリバー5X83搭載。希望小売価格:330,000円(税込)、2024年10月11日(金)発売予定、世界限定:1,000本 (※国内500本)

10万円前後のソーラークロノグラフをコレクションの主軸とするスピードタイマーに、GPSソーラー デュアルタイム・クロノグラフ(※プロスペックス コレクション初)という選択肢が新たに追加されましたね。2023年12月に横三つ目パンダ顔のメカニカルクロノグラフSBEC023をリリースしていますが、本作は「縦目のパンダ+GPSソーラー クロノグラフ」という別属性を追加してきました。30万円前後の価格もそうですが、ミドルクラスの難しいポジショニングを生き抜くための配慮と工夫が随所に凝らされ、機械式腕時計ファンの方にもおススメできるクオリティーに仕上がっていますよ!

本記事では100周年記念限定モデルSBED013を中心に、スピードタイマー2024年10月新作の魅力を解説します。

プロスペックス スピードタイマー2024年10月新作SBED013は黒×金のGPSソーラークロノグラフ

セイコーブランド誕生100周年記念シリーズ第七弾は、2023年12月に発売された限定モデルSBEC023に続き、スピードタイマーコレクションが選ばれました。
第三弾SBEC023は横三つ目のメカニカルクロノグラフでしたが、本作SBED013は縦目のGPSソーラークロノグラフです。スピードタイマー現行コレクションは、メカニカルクロノグラフorソーラークロノグラフ、横三つ目・横二つ目・四つ目顔のラインナップでしたので、ちょうど足りないところが補われた形です。

GPSソーラークロノグラフに新生したスピードタイマーのセールスポイントもザックリまとめてみました。

≪GPSソーラークロノグラフ限定モデルSBED013の見どころ≫

  • 1972年のレトロな“パンダ”デザインとアストロン史上最高性能のGPSソーラークロノグラフを融合
  • アストロンの「ネクスター(Nexter)」人気モデル(※服部金太郎 限定モデルSBXC156、大谷翔平2024限定SBXC165&SBXC167)と同じ、GPSソーラームーブメント「キャリバー 5X83」搭載
  • SBED013は「輝き」をコンセプトとしたゴールド、レギュラーはオレンジ&イエローの差し色

往年の「セイコー ファイブスポーツ スピードタイマー(Seiko 5 Sports Speed Timer)」を彷彿させる70年代縦目クロノグラフ風デザインに、次世代型GPSソーラークロノグラフムーブメント「キャリバー 5X83」を融合させています。スピードタイマーのクラシックなデザイン性に、アストロン(ネクスター)の革新性が加わり、「継承」と「進化」のさじ加減が小気味いいバランスです。
後ほど本作によく似たアストロン 「Nexter」服部金太郎 限定モデルSBXC156を引き合いに出しつつ、じっくりと解説させて頂きます。

予備知識として「Seiko Brand 100th Anniversary」のラインナップも再確認してみましょう。

セイコーブランド100周年シリーズ最終作はダイバースキューバと予想

特設サイトのシルエットも早いもので残り1種類となりました。まさか、スピードタイマーから2種類目が出るとは思いもよりませんでした。パッと見では、横三つ目パンダ顔の第三弾SBEC023より第五弾のアストロン 「Nexter」服部金太郎 限定モデルSBXC156によく似ていますね。
余談ですが、第三弾までは「Seiko Brand 100th Anniversary Limited Editions(※第四弾SBDC199から名称を変更)」という呼び名だったのもふと思い出しました。第四弾SBDC199のみ、スペシャルエディションでしたが、ラスト第八弾はどうなるのか?グランドフィナーレが気になりますね。

 【公式サイト】セイコーブランド100周年記念 | セイコーウオッチ

閑話休題。現7種類のスペック内訳は、3針タイプが4とクロノグラフが3、機械式が5とGPSソーラーが2、とバランス良いラインナップに見えますが……ブランド別に見ると、プレザージュ・アストロン・キングセイコーが各1ずつ、プロスペックスが4(※マリンマスターが1、ダイバースキューバが1、スピードタイマーが2)とだいぶ偏っています。
ラスト第八弾をルキアや5スポーツが飾るとは考えにくいので、プロスペックス、キングセイコー、アストロンあたりが有力でしょうか。。
ダイバースキューバのみが非限定モデルの販売方式を取っているので、来たるべき2025年の飛躍を誓う“朝陽の輝き”にちなんだ(※SBDC199は「夜景が織りなす輝き」がテーマ)限定モデルが出るのではないか?と予想を立てています。
10月11日(金)同日発売のメカニカルクロノグラフ「サンライズ」SBEC025は「朝焼けの空」をテーマにしていましたし、ラスト第八弾も近しい景色が選ばれそうですね。(※と書いている間に次作は「アストロン」でリリースされました!)

自動巻きクロノグラフRef.6138-8000は“ベビーパンダ”の愛称で海外でも人気

キャリバー6138搭載モデルSeiko "Panda" Chronograph, reference 6138-8000

海外公式ページでは、『1972年の有名なモノクローム「パンダ」クロノグラフ デザインからインスピレーションを得たこの時計』と書かれており、第三弾SBEC023と同じく1972年発売の“パンダ”クロノグラフ 6138系デザイン(※6138-8000や8001、6138-0020等)がソース元のようです。
ちなみに、1972年は、セイコーが札幌冬季オリンピックの公式計時を担当した記念すべき年でもあります。

 セイコー海外(UK)公式サイト

縦目2レジスター(カウンター)クロノグラフの6138系デザインは、国産クロノグラフの名作、1970年代の最高傑作の呼び声も高く、洗練されたシンプルなデザインは、国内外問わず多くのセイコーファン達に今もなお愛され続けています。人気モデルの“ベビーパンダ&ベビー逆パンダ(6138-8000、6138-8001)”は、20万~30万円目安の根強いリセールバリューをキープしています。

6138系デザインは曲線を活かした流線形のケースフォルムを持ち味としていますが、横三つ目パンダの第三弾SBEC023同様、本作にもその丸っこい可愛らしいルックスを継承しています。「メカニカル→GPSソーラークロノグラフ」へ変化してきましたが、オリジナル縦目2レジスターに寄せていますし、新しい縦目パンダ顔もセイコーファンに抵抗感なく受け入れられそうですね。

セイコーブランド100周年シリーズ5作目のSBEC023は、大ぶりなハンマー型プッシュボタン

個人的に好感が持てた改良点をピックアップすると、100周年記念モデル第三弾のSBEC023は、1964年の高精度ストップウォッチに範をとったハンマー型のプッシュボタンを受け継いでいたのですが、本作ではソーラークロノグラフに主に用いられる小ぶりなボタンを採用しています。6138系デザインのボタンに似ていますし、素敵なブラッシュアップですね!

本作はプロスペックスシリーズ初のGPSソーラームーブメント「キャリバー 5X83」を採用しています。世界初のGPSソーラーウォッチは、セイコー アストロンのキャリバー「5X53」でしたが、それを更に上回る(※デュアルタイム表示機能&高速タイムゾーン修正に加え、1/20秒のストップウォッチ機能を追加)アストロン史上最高性能を実現しています。
70年代縦目クロノグラフ風デザインを「継承」し、キャリバー 5X83を搭載することで更なる「進化」を促すスピードタイマーの10月新作。スピードタイマーのクラシックスタイルに、ネクスターの先進テクノロジーがどうマッチしたのでしょうか。

アストロン ネクスターSBXC151は“ドジャーブルー”の大谷翔平選手を広告ビジュアルに起用

「あたらしい世界へ。」をキーワードに、新天地ドジャースでも“圧倒的精度”で活躍する大谷選手が誇らしいSBXC151の広告ビジュアル

まず、本作スピードタイマーとネクスターシリーズのデザインの違いを明確にするために、2024年6月新作レギュラーモデルのSBXC151、SBXC153、SBXC155と見比べていきましょう。
*注*キャリバー5X83の基本機能につきましては、『新キャリバー5X83の凄さとは』で、詳細な機能性を解説しておりますので、当項目では割愛致します。

アストロン Nexter 2024年6月新作レギュラーSBXC151・SBXC153・SBXC155

「Solidity & Harmonic(※強さと調和)」をデザインコンセプトに掲げる「NEXTER(ネクスター)」シリーズ。全体的にソリッドな造形をしており、アクティブなスタイリッシュさを際立たせています。(先行機のSBXY系&SBXD系は特に顕著ですが)ラグジュアリー&スポーツ風味が妙味です。

キャリバー5X83搭載モデルは、大谷翔平2024限定モデルのSBXC165&SBXC167、 “Starry Sky”2024 限定モデルSBXC157、スーパー ブラックダイヤシールドモデルのSBXC155など、「チタンケース&ブラックセラミックベゼル」の組み合わせが多く、近年ではスポーティーなカッコ良さを“決め球”として好んで選んでいますね。ややスポーツウォッチ要素が強めです。

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【セイコー アストロン Nexterシリーズ2024年新作】ドジャース移籍後初の大谷翔平限定モデルSBXC165&SBXC167

ロサンゼルス・ドジャース移籍後初となる大谷選手の限定モデル“ドジャー・ブルー”のSBXC165&SBXC167が、9月7日(土)より日本国内でのみ発売されます。

SBED013のダイヤルはネクスターより見やすくサッパリしている

ベゼル外周を囲うUTCタイムゾーンスケールのお陰で、ダイヤル全体の見やすさを改善したSBED013

一方、本作SBED009はアストロンの「テクノロジー(技術)」にプロスペックスの「デザイン性(伝統)」を上手くフュージョンさせています。インナーベゼルにクロノグラフスケール、アウターベゼルの側面にUTCタイムゾーンスケールを配置換えし、文字盤の情報量を簡素化。ややゴテゴテしたネクスターのデザインをスッキリさせ、比較的あっさりした“見やすい”GPSソーラークロノグラフへ改良しています。

ネクスターの5X83搭載モデルは、「チタンケース&60分目盛り付きブラックセラミックベゼル」という組み合わせがほとんどだったのに対し、スピードタイマーは「ステンレススティールケース&インナースケール」と差別化することで“ダイヤルの魅せ方”を工夫しています。この辺の棲み分けは、(いち時計ファンの視点で見ても)好感が持てますね、チタンではなく“定番の”SS製をチョイスしているというのもポイント高めです!!

SEIKOブランド100周年記念第三弾記事『SBEC005とSBEC023をデザイン面&スペック&資産価値で徹底比較』項目でも、「(ベゼル周りを整理したことで)ごちゃごちゃ感じない、整ったルックスに見える」という感想を述べましたが、本作にも当てはまりますね。30万円前後という価格帯も、なかなか購買意欲を刺激しますし、絶妙な位置取りをついてきます。

ムダを省いた計器然とした趣きは1970年代の“あの頃”っぽいデザインで、独特の空気を身に纏っています。ノスタルジックなルックスは、ぼんやり眺めていると時を忘れて癒されてしまいそうです。

SEIKOブランド100周年記念限定モデルSBED013は、「輝き」をテーマにゴールドカラーの差し色を使用しています。クロノグラフのスタート&ストップボタン、カウンターサークルなど、要所をゴージャスに彩ります。ややもすると、派手さやケバさ、悪目立ちするリスクもある金色を控えめ気味にレイアウトすることで、上品な輝きを付随させています。丁重さが伝わる優しいゴールドの使い方です。

服部金太郎 限定モデルSBXC156はゴールドカラーが目立つ色合いである

「黒×金」の色使い含め、全体的な外観はSBXC156によく似ています。が、細かい箇所に目を向けると、随所にこだわりの違いが見受けられます。
SBED013&SBXC156は同テーマ(※どちらも「輝き」がコンセプト)ですが、SBXC156は“衛星から見た夜の地球の情景”をイメージしたデザインで、「多面カットのセラミックスベゼル(黒)×多角形状のチタン製飾り縁(金)」があるなど、本作SBED013より少しゴージャス感が強めです。
SBXC156は創業者・服部金太郎氏の名を冠した限定モデルですし、華やかさ(派手さ)のベクトルを尖らせているようにも見えます。こちらはSBED013とは逆に、ゴールドカラーが目立つようなレイアウトをしています。

差し色の使い方次第でだいぶ心象が変わりますね。
GPSソーラー デュアルタイム・クロノグラフのレギュラーSBED009&SBED011にも、オレンジ&黄色のお馴染みの差し色が巧みに活用されていますので、アンティークウォッチと共にスピードタイマーのDNAを解析していきましょう。

6138-8000のストップウォッチ針はオレンジ&ブラック

6138-8000のパンダ顔にオレンジ色は良く似合う

白文字盤のSBED009には、オレンジのクロノグラフ積算針を採用。2023年新作の横三つ目メカニカルクロノグラフ“逆パンダ”SBEC023、レギュラーの“パンダ”SBEC021にも、オレンジ色の差し色が使用されていました。
オレンジのアクセントがあることで、数十年の時を経ても瑞々しいフレッシュさが残っていますよね。見やすい白黒のツートンカラーに橙色のワンポイントは、スピードタイマーらしい最高の組み合わせです!

SEIKOの風向風速計はイエロー×ブラック

風向風速計も黄×黒、イエローカラーの機材は会場内の至る所でひっそりとスポーツシーンを支える

1964年以来、様々なスポーツ大会で計時・計測を行い、感動の名場面を支えてきたセイコー。黒文字盤のSBED011には、スポーツ計時を象徴する黒×黄色のカラーリングを採用しています。

 【公式】計時・計測 | セイコーとスポーツ | セイコーグループ

本作SBED013と類似モデルを比較してみましょう。
100周年記念限定モデル第三弾SBEC023も悩ましいところですが、見た目・スペックが一番近い第五弾SBXC156 を選定しました。「スペック→見た目」の順に、違いと変化を見比べてみましょう。

≪SBED013とSBXC156のスペックの違い≫
  • ケース&ブレスレット:SBED013はステンレススティール製、SBXC156はチタン製
  • ケース径:SBED013は42mm×厚12.9mm、SBXC156は43.4mm×14.1mm
  • 裏蓋:SBED013はシンプルな黒、SBXC156は「丸角Sマーク」を立体的にレイアウトした金
  • SBXC156は付け替え用強化シリコン製ストラップ、「丸角Sマーク」の特製ピンバッジ付きとおまけも豪華
  • 定価:SBED013は330,000円(税込)、SBXC156は440,000円(税込)

豪華な付属品を排して、SBED013は価格を11万円抑えた(安くした)という捉え方が妥当でしょうか。替えバンドの付属も心をくすぐるSBXC156は“ボリューム感”が魅力ですし、ケース厚12.9mmとサイズを(値段も!)シェイプアップした“スマートさ”も捨てがたいですね。
本作SBED013と比較して再認識できましたが、SBXC156はオンラインストアで売り切れるのも納得なお買い得さですよね!?
続いて、外観の違いも見比べてみました。

SEIKOブランド100周年記念限定モデルSBED013とSBXC156を比較
≪SBED013とSBXC156の見た目の違い≫
  • SBED013は差し色のゴールドカラーが少なめ、SBXC156はインデックスや時分針、多角形状のチタン製飾り縁とふんだんにあしらっている
  • SBED013は3時位置にシルバーのSEIKOロゴ&Xマーク、SBXC156はゴールドのSEIKOロゴ&アストロン表記
  • SBXC156は放射模様のダイヤルパターンあり

一見するとよく似ている両モデルですが、要所のデザインに違いが見受けられます。
ネクスタースタイル(アストロン流)とスピードタイマースタイル(プロスペックス流)と申しますか、全体的に装飾的なSBXC156に対し、本作SBED013はマイルドな味付けです。
ゴージャスなネクスタースタイルか、垢ぬけたプロスペックスか、どちらがいいかは好みにもよりますね。

(9月第4週の時点では)オンラインストアは予約購入を受け付けており、服部金太郎 限定モデルSBXC156が購入できなかった方には、“理想の代替品”となり得るポテンシャルを秘めていますよ!

GPSソーラー デュアルタイム・クロノグラフSBED013の330,000円、レギュラーSBED009&SBED011の308,000円は安いのか高いのか?現行コレクションのラインナップを元に紐解きましょう。

2024年9月現在、スピードタイマー現行コレクションの主力モデルはソーラークロノグラフ

スピードタイマー現行コレクションの一部です。
SEIKOブランド100周年記念限定モデル第三弾SBEC023が385,000円(税込)、レギュラーSBEC021やSBEC025(※10月同日発売の新作)は352,000円など、メカニカルクロノグラフのボリュームゾーンは35~40万円前後目安となっています。値段は数万円前後安くなっているのに、外見の完成度では引けを取らないのが嬉しいですね。

ソーラークロノグラフに視野を広げると、多彩なカラーリングが10万円前後で入手可能です。最安値はSBDL087の74,800円(税込)、横三つ目パンダ顔のSBDL085が99,000円(税込)など、エントリーモデルにももってこいの愛らしいパンダクロノグラフがコレクションから顔を覗かせています。まるで、購入予定の方に「僕も買ってよ!」と“パンダ愛”を試してくるようですね。
「スピードタイマー=ロープライスが強い」イメージもありますが、本作のリリースでどれだけ払拭できるか、見ものですね。

ネクスターシリーズのキャリバー5X83搭載モデルの値段一覧

ドジャース移籍後初の大谷翔平2024限定モデルSBXC165&SBXC167もキャリバー5X83を搭載

アストロン ネクスターシリーズのキャリバー 5X83搭載モデル一覧です。
いずれもチタン製の“イケメンクロノグラフ”が居並びますが、特別限定仕様のSBXC156(※「丸角Sマーク」や特製ピンバッジ付き)、SBXC165&SBXC167(※裏ぶたに大谷翔平選手のサイン入り)は約45万円前後と強気な値段設定が目立ちます。
その他モデルは約30万円前後、と本作より数万円程度安い設定です。スポーティーさ全開のネクスターか、トータルバランスの良いスピードタイマーか、どちらも負けず劣らずのカッコ良さです。

値付けに関しては、可もなく不可もない、ちょうど真ん中くらいのポジショニングと言えるでしょう。ルックスそのものは、6138系デザインの良い部分を丁寧に抽出していますし、「見た目はアナログ、中身はハイテク」好きの方にはたまらない“ネオパンダ”を新たに完成させています。
(悪く言うと)全体のバランスが優れている反面、飛びぬけた個性も少ない部分がウィークポイントでしょうか。予算や購入目的を再確認しつつ、しっかり吟味を重ねると、納得のいく買い方に繋がりそうです。

“激動の1969年”に、世界初の垂直クラッチ機構搭載自動巻きクロノグラフ「61ファイブスポーツ スピードタイマー」を5月に発売、同年12月に世界初のクォーツ腕時計「アストロン」を発明したセイコー。スピードタイマーのDNAにアストロン(ネクスター)の技術革新をブレンドしたSBED013は、ゴールドの「輝き」がよく似合いますね。

SEIKO SBED013の仕様・価格
SBED013の基本情報とスペック
モデル プロスペックス スピードタイマー GPSソーラー デュアルタイム・クロノグラフ SEIKOブランド100周年記念 スピードタイマー限定モデル
Prospex SPEEDTIMER GPS Solar Dual Time Chronograph
型番(Ref.) SBED013
ケースサイズ 横:42.0mm 縦:49.6mm 厚さ:12.9mm
ケース ステンレススチール (スーパー ブラックダイヤシールド)
ムーブメント ソーラーGPS衛星電波修正 キャリバー 5X83
パワーリザーブ フル充電時約6ヶ月間 パワーセーブ時約2年
精度 非受信時平均月差±15秒
機能
  • 過充電防止機能
  • パワーセーブ機能
  • ストップウオッチ機能(1/20秒計測 12時間計)
  • パーペチュアルカレンダー機能(2100年2月28日まで)
  • ワールドタイム機能(38タイムゾーン)
  • デュアルタイム表示機能
  • 曜日表示機能
  • パワーリザーブ表示機能
  • タイムトランスファー機能
  • 衛星電波受信によるタイムゾーン修正機能・スーパースマートセンサー機能
  • 捕捉衛星数表示機能
  • 受信結果表示機能
  • DST(サマータイム)機能
  • 受信オフ機能(機内モード)
  • 針位置自動修正機能
防水性能 日常生活用強化防水(10気圧)
発売日 2024年10月11日(金)発売予定
販売店舗 セイコーグローバルブランドコアショップ専用モデル
世界限定:1,000本(うち国内:500本)
価格(税込) 330,000 円(税込)

※掲載内容は2024年09月調査時点のものです。

1972年モデルのデザインコードを継承し、正統派な色使いで“縦目パンダ”“縦目逆パンダ”を完成させたSBED009&SBED011。ノスタルジックな外見に、オレンジとイエローのワンポイントが実に映えます。

SEIKO SBED009/SBED011の仕様・価格
SBED009&SBED011の仕様とスペック
モデル プロスペックス スピードタイマー GPSソーラー デュアルタイム・クロノグラフ
Prospex SPEEDTIMER
型番(Ref.) SBED009 / SBED011
ケースサイズ 横:42.5mm 縦:50.0mm 厚さ:15.1mm
ケース ステンレス(ダイヤシールド) 裏ぶた:ステンレスとガラス
ムーブメント メカニカル 自動巻(手巻つき) キャリバー 8R46
パワーリザーブ 最大巻上時約45時間持続
精度 日差+25秒~-15秒
機能 小秒針つき
秒針停止機能
防水性能 日常生活用強化防水(10気圧)
発売日 2024年10月11日(金)発売予定
販売店舗 セイコーグローバルブランドコアショップ専用モデル
価格(税込) 403,700 円(税込)

※掲載内容は2024年09月調査時点のものです。

10月11日(金)同日発売のスピードタイマー メカニカルクロノグラフSBEC025の概要も簡単にご説明します。
1970年代の人気アーカイブモデル「サンライズ」をモチーフにしたSBEC025。朝焼けの空をイメージしたブルーダイヤルと多連ブレスレットを組み合わせ、「スピードタイマー」誕生55周年を上品に祝います。こちらは100周年記念モデル第三弾のSBEC023と同じ、押しやすそうなハンマー形状のプッシュボタンを採用しています。また別のスピードタイマーらしさが出ていて趣きがありますね。

SEIKO SBEC025の仕様・価格
SBEC025の基本情報とスペック
モデル プロスペックス スピードタイマー メカニカルクロノグラフ
Prospex SPEEDTIMER Mechanical Chronograph
型番(Ref.) SBEC025
ケースサイズ 横:42.0mm 縦:49.5mm 厚さ:14.6mm
ケース ステンレス(ダイヤシールド)
ムーブメント メカニカル 自動巻(手巻つき) キャリバー 8R48
パワーリザーブ 最大巻上時約45時間持続
精度 日差+25秒~-15秒
機能 ストップウオッチ機能(30分計・12時間計)
秒針停止機能
カレンダー(日付)機能
防水性能 日常生活用強化防水(10気圧)
発売日 2024年10月11日(金)発売予定
販売店舗 セイコーウオッチサロン専用モデル
価格(税込) 352,000 円(税込)

※掲載内容は2024年09月調査時点のものです。

2023年12月新作、横三つ目メカニカルクロノグラフ“パンダ”SBEC023とはまた違う、縦目のGPSソーラー デュアルタイム・クロノグラフをリリースしたスピードタイマーコレクション。1970年代の昭和レトロな雰囲気を「継承」しつつ、最先端の機能で「進化」を促します。
1969年に成し遂げた“2つの世界初(※スピードタイマー&アストロン)”を最良のバランスで、クォーツ誕生55周年の節目に相応しい記念モデルを完成させていましたね。

根強い人気をキープするパンダダイヤルをこれでもか、と手厚く取り揃えるスピードタイマー。最先端技術のGPSソーラークロノグラフを搭載した“ネオパンダ”の「輝き」は、輝かしい未来への礎となっていきそうです。




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