更新日:2022年10月30日

なぜ人気?高騰中の買えるラグスポ、ジラールペルゴのロレアート大特集

相場も高騰中の大人気ラグスポ、ロレアートとは?

高級腕時計業界の昨今のトレンドワード、“ラグスポ(ラグジュアリースポーツウォッチ)”。伝説的デザイナー、ジェラルド・ジェンタ氏が手掛けたオーデマ・ピゲのロイヤルオーク(1972年誕生)とパテック・フィリップのノーチラス(1976年)が、ラグスポ人気をけん引し、今では業界の一大カテゴリーにまで成長しました。ラグスポの定義はあいまいなものの、パテック・フィリップのノーチラスやオーデマ・ピゲのロイヤルオーク、ラグスポ要素もあるロレックスのデイトナなどに人気が集中……現代の“三大買えないラグスポ”にまで、市場は成長してしまい、ラグスポ難民達は「似ているモデル」の“買えるラグスポ”に白羽の矢を立てます。

その需要を受け皿にするべく、2019年ごろからラグスポ人気は世界的に急上昇。ここ数年は“時計界の主役”として、有名ブランド・実力派ブランド達がこぞって、名機や人気モデルを生み出しています。新作の増加に伴い、時計ファン&ラグスポファンも増大……ラグスポは群雄割拠の新時代へと突入している状況です。

そんなラグスポ市場において、今年になって勢力図が激変しつつあるのをご存じでしょうか?ピアジェの「ポロ(0120-73-1874)」やショパールの「アルパインイーグル(298600-3001や298600-6001)」、ブルガリの「オクト フィニッシモ (Ref.103200)」やゼニスの「デファイ スカイライン(Ref.03.9300.3620/51.I001)」など、今年から来年まで、どのモデルが“ラグスポ戦国時代の覇者”となるかわからない状況……そんな中、頭一つ飛びぬけて消費者・中古市場共に大人気なのが、“買えるラグスポ”、ジラール・ペルゴの『ロレアート(Laureato)』です。最近では「ロレアート 買えない」の声も多数見受けられるほど、市場価値も急上昇中の人気ぶりです!!

一般的な知名度がまだ高くない、ジラールペルゴとロレアート……しかし、ジラールペルゴは創業が1791年と古く、230年以上も自社一貫生産の伝統を守り抜いた、紛れもない名門中の名門な実力派メゾンです。

今回は“知る人ぞ知る”ラグスポ界の注目モデル、ロレアートの魅力をどこよりも詳しく、小ネタ・エピソード・豆知識満載でご紹介致します!ジラールペルゴ&ロレアートの歴史、ロレアートの特徴や人気の理由、似ていると噂のロイヤルオーク&ノーチラスとの比較。読者としては一番気になる高騰中のロレアートモデルや人気傾向・価格推移、海外の人気や口コミも満載の“2022年ロレアート大特集決定版”で、お届けします。ロレアートはなぜここまで人気なのか、その秘密に迫ってみましょう!!

知名度は低いが、ジラールペルゴ&ロレアートは実力派高級腕時計である

ジラールペルゴは日本での知名度はまだ低いものの、230年以上に渡り一度も時計製造を止めることなく、高級時計マニュファクチュールの歴史を歩み続けた、スイスを代表する老舗中の老舗ブランドです。全てのムーブメントの開発と製造を自社で手掛け、ものづくりに徹底的なこだわりを持ち続けているのが、メーカーの特徴でしょう。熟練クラフトマンの手作業を多く取り入れており、細部の仕上がりや作り込みには、写真ではわからない美しさが凝縮されています。その仕上がりと出来を見れば、年間生産本数が約12,000本弱というのも納得でしょう!!

ジラールペルゴの超人気モデル、ロレアート(LAUREATO)。1975年誕生の初代ロレアートのクォーツムーブメントが、クロノメーター検定を取得したことにちなみ、イタリア語で“資格あるもの”の意味を持つ「LAUREATO」が名付けられます。諸説ありますが、1967年公開の大ヒット映画「卒業(主演がダスティン・ホフマン)」のタイトルが、「IL LAUREATO」なので、関連があるのではないかとも言われています。

ロレアートのデザインは、誕生45年経っても魅惑的なスポーティー&エレガンスさを保ち続けますが、時代の荒波やニーズにマッチせず、一度は表舞台から姿を消します。強力なライバル、ロイヤルオークやノーチラスが“王道の機械式時計”。ロレアートが“挑戦のクォーツ時計”だったのも影響したのでしょう。しかし、ジラールペルゴ創業225周年の2016年、ロレアート限定モデルが大当たりし、人気が再燃。翌年2017年からレギュラーモデルの仲間入りを果たします。

一体型ブレスレットの着用感や滑らかすぎるフォルムは、所有者にしかわからない快適感と満足感を刺激。見れば見るほど、作りこまれた“写真映えしない美しさ”は、遂に世界中の時計好き達を魅了し始めました。“ラグスポ界のオールドルーキー”ロレアートは、なぜ最近になって、時計ファンのハートを鷲掴みにしたのでしょうか!?

ロレアートの口コミと評判まとめ

熱心な時計ファンが、親しみを込めて“GP”の略称で呼ぶジラールペルゴ。GPが生んだ超ヒット作、ロレアートのネット上のイメージや評判をまとめてみました。

【ロレアートの悪い評判とイメージ】
  • AP(オーデマ・ピゲ)やパテック・フィリップに似ている、パクリ
  • 耐久性に不安がある
  • ブランドとしてあまり馴染みがない
  • GPの時計はよく壊れる評判があるから、怖くて買えない
【ロレアートの良い評判とイメージ】
  • 創業以来、一度も時計づくりを休止しないマニュファクチュールブランド
  • サイズ展開が多く、ディスコンモデルにはなったが38mmが重宝する※ヴァシュロンやオーデマ・ピゲ、ブレゲは40mmオーバーが多数
  • 写真ではわからない仕上がりの美しさがある
  • ロイヤルオークやノーチラスが買えない今、第二の選択肢として有力
【ロレアートの注目関連キーワード】
  • 38mm、42mm
  • アブソルート、クロノ24
  • セラミック、スケルトン、クロノグラフ
  • 買えない

インターネット上では、資産面や実用性に関連した項目が気になっているようです。「ロレアート ロイヤルオーク 似てる」「ロレアート 買えない」など、ロイヤルオークの類似モデル扱いだったロレアートが、最近になって急速的にニーズが高まっていることが窺い知れるキーワードですね。合わせて、ネット上の評判や口コミもご紹介致します!

SNSの投稿に寄せられたコメントも合わせてご紹介します。どのブランドも素敵なラグスポを発表しているので、口コミでも迷いが伝わってきますね!

「ロレアートが欲しくて、ちょこちょこ探しているけどなかなか買えない・・・」
「ロレアートスケルトンは、ピアジェのポロスケルトンと同じくらいおススメ!!!」
「アルパインイーグルとロレアート・・・どっち買うか悩む」
「徐々に知られてきているブランド。今は値段が高騰中で、少し前は半額以下で新品が買えたんだから、信じられません」

…ネット上の評判を読んだだけでも、人気の移ろいを実感しますね。他にも、『雑誌であまり取り上げられないのが不思議』というコメントもあり、博打的要素はまだありますが、投資的観点で見ても「ロレアートはまだまだ美味しい」要素があるかもしれません……相場は水物の格言通り、どうなっていくかは何とも言いきれませんが。

では、ロレアートの魅力を深掘りするために、まずはジラールペルゴ&ロレアートの歴史とエピソードを簡単にご紹介します。

ロレアートの歴史と伝統と逸話、ジラールペルゴの歴史概要まとめ

ロレアートはクォーツショックで、世界中の高級腕時計が揺れ動いた1970年代に誕生します。セイコーグループがクォーツ分野をほぼ独占する状況の中、自社製クォーツを開発する果敢な挑戦です。そんなロレアートの魅力を深く知るために、まずジラールペルゴの歴史を簡単にご紹介致します。

《ジラールペルゴの歴史》

1791年・・・稀代の時計師、ジャン・フランソワ・ボットがジュネーブに時計会社を設立。超薄型懐中時計で名を馳せるボットは、ビクトリア女王を含む富豪や王室に親しまれる
1837年・・・後継者のジャック・ボットが「ジャン=フランソワ・ボット社」を設立
1854年・・・「ジラール社」の設立者コンスタン・ジラールがマリー・ペルゴと結婚。2年後に、「ジラール・ペルゴ社」をラ・ショー・ド・フォンに工房を構える
1867年・・・コンスタン・ジラールのトゥールビヨンがパリ万博で金賞を受賞。
1906年・・・ジラール・ペルゴ社がボット社を買収し、吸収合併。
1945年・・・アールデコをモチーフにした長方形モデル(レクタンギュラー)を創作。※50年後の「ヴィンテージ1945」
1971年・・・スイスでいち早く自社製クォーツムーブメントの開発に成功。※振動数3万2768Hzは、クォーツムーブの世界基準
1975年・・・ロレアートを発表
1991年・・・創業200周年の節目に、スリー・ゴールド・ブリッジ付きトゥールビヨンの腕時計を製作
1999年・・・ジュネーブの国際高級時計展(SIHH)に初めて出展。自動巻きのスリー・ゴールド・ブリッジ付きトゥールビヨンを発表
2016年・・・創業225年モデルとしてロレアートが復刻。翌年から、レギュラーコレクション入りし、人気に火が付く

重要なジラールペルゴの逸話やエピソードを中心にまとめました。他にも、ドイツの海軍将校用向けに腕時計を開発、飛行船の滞空実験の記録にジラールペルゴの腕時計が使用されるなどの偉業もありますが、それはまた機会があれば改めて。

総括すると、会社略歴を見ただけでも、「人気、実力に偽りなし」と言ったところでしょうか……何と言っても、クォーツショックなどの逆風がある中、“創業以来225年以上も芸術的な時計を作り続けてきた”歴史は、賞賛に値しますね!しかも、マニュファクチュールを貫き続けているのですから、ロレアートの高騰ぶりも納得かもしれません……では、ロレアートの歴史と進化をご説明します!

ロレアートは伝統を重んじながら、革新性を追求するラグスポの名作である

【ロレアート黎明期 1975年~】

ロイヤルオーク、ノーチラス、ロレアート……高級腕時計が冬の時代に、誕生したラグスポの名作達。ロイヤルオークとノーチラスは、“機械式時計=伝統”を選択する一方、初代ロレアートは、“クォーツ時計=革新”を選択します。前述のジラールペルゴの歴史を鑑みると、結果としては正解だったかもしれません。スイス時計の大御所達が、休業状態、開発未定、倒産で、時計づくりを休まざるを得ない中、ジラールペルゴは「クォーツウォッチ」という選択肢を選び、時計づくりを休むことなく続けてきたのですから。

1970年代当時、各ブランドが生き残りをかけて、貴金属を使用したドレスウォッチを主流にする中、オーデマ・ピゲは歴史に残る傑作機を生み出します。“スポーツモデルをあえてステンレス素材で作った”ロイヤルオークです。普段は、ゴールド素材で超高級ウォッチを生み出しているオーデマ・ピゲが、ステンレスのスポーツモデルを完成させたインパクトは絶大でした。負けじと、パテック・フィリップがノーチラス、ヴァシュロン・コンスタンタンが222をリリースし、世界三大時計の“ラグスポの元祖”達は、「ラグジュアリースポーツ」という一大ジャンルを築くことに大貢献します。

同時期に誕生したロレアートも負けていません。自社製クォーツ搭載の初代ロレアートは、世界三大時計ブランド達と違い、ベゼルやブレスレットにゴールドを用いるバイカラーだったのも、見逃せないポイントです。大ヒット映画「卒業(IL LAUREATO)」も影響し、イタリアから人気が沸騰。世界的な大ヒットとなります。詳細を後述していますが、フィレンツェの「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の天蓋をモチーフにした芸術性の高さが、イタリアの伊達男達を魅了したのかもしれませんね!?

ジラールペルゴの凄いところは、多くの高級ブランド達が、“機械式時計=伝統”にこだわる中、クォーツ時計でも、目覚ましい活躍をしている点でしょう。世界的な高級クォーツウォッチと言えば、セイコー(グランドセイコー)の「アストロン」が思い浮かぶと思いますが、精度に関わる推奨振動数は毎秒8192Hzでした。それに対し、ジラールペルゴのロレアートは、1970年代当初で3万2768HZ……現在のクォーツ時計の標準規格になる3万2768HZは、当時としては異例の“超高精度高級ウォッチ”です。現在のロレアートブームにも影響する、ジラールペルゴ&ロレアートの実力を裏付けるエピソードでしょう!それにしても、あのグランドセイコーを打ち負かす超高精度クォーツウォッチを数年で、完成させるとは凄いですよね!?

【ロレアート発展・過渡期 1984年~1998年】

1975年に生まれたクォーツ製の“異端のラグスポ”ロレアート。革新的な八角形ベゼル&ケース一体型スティールブレスレットは、発表以来、ポリッシュ&サテン仕上げを活かした“直線と曲線の芸術”を不文律としながら、意欲的なチャレンジも続けます。

1984年の「ロレアート第一世代」は、EOT(イクエーション オブ タイム)に星座表示を加えた複雑時計へ進化。現在にも用いられている新H型ブレスレットを採用し、ベゼルに合うようブレスレットのセンターラインに、金のリンクが足されています。続く、1995年の「ロレアート第二世代」は、前年(1994年)に完成させた自社製薄型自動巻き「Cal.GP 3100」搭載を決断。クォーツから機械式時計へと生まれ変わります。ラグスポらしい超薄型ムーブメントを搭載するために、ケースやサイズを再設計し、大きめのリューズをアクセントにしているのが特徴です。

1998年には、ジラールペルゴの“伝家の宝刀”スリー・ゴールド・ブリッジ・トゥールビヨンが、ロレアートコレクションに初登場!!時計通なら知っている、「ラグスポの機械式複雑時計」の先駆者であり、ジラールペルゴの技術の粋が詰まった芸術の集大成です。その流れを受け2003年頃から、「ビッグデイト ムーンフェイズ」や「スリーサファイアブリッジトゥールビヨン」など、「ロレアート第三世代」は、様々なバリエーションの複雑時計として、独自の進化を遂げていきます。

しかし、ジラールペルゴの挑戦は、時代にそぐわず、存在そのものが危ぶまれる事態へと発展……2010年に、ルイジ・マカルーソが急逝したのも影響し、コレクションのテコ入れが図られます。その結果、数年間の間、ロレアートはコレクションから姿を消してしまいます。

【ロレアート成熟期 2016年代~現在】

81000-11-431-11A

そんな“悲劇の挑戦者”ロレアートでしたが、2016年に転機が訪れます。創業225年の意欲作、世界限定225本(ホワイト&ブルー)の「81000-11-431-11A」を発売。ロレアートの復活に、世界中の時計ファンは飛びつき、たちまち完売する状況に……その好評を受け、翌年2017年からロレアートは、レギュラーコレクションとしてカムバック。2019年には、ステンレスストラップを黒いラバーストラップ、カーボン素材にブルーグラスを混ぜ込んだケースのブルー×ブラック「ロレアート アブソルート ロック」を発表。「アース・トゥ・スカイ(地球から空へ)」のテーマに通ずる、地球(ブルー)と宇宙(ブラック)の幻想的な美しさを表現した意欲作です。

その後も、パンダ顔のクロノグラフRef.81020-11-131-11Aや薄型パーペチュアルカレンダーRef.81035-11-431-11Aなど、バリエーション溢れるラグスポ作りに奮闘。歴史を超えて共通する、熟練クラフトマンが生み出す決して手を抜かない“写真より美しい”芸術品達は、今年になって見受けられる「ロレアートの高騰=世界的評価」へと繋がっているのでしょう!

ピアゾの腕時計豆知識 
<謎に包まれたデザイナー、ロレアートを作ったのは誰??>

一瞥しただけで、「ロレアートって、ロイヤルオークやノーチラスに似ているなぁ!」時計通なら誰もがそんな印象を抱くでしょう。情報が多く出回っていない時代には、ジェラルド・ジェンタ氏がデザインしたという記事も多くありますが、結論を伝えるとロレアートのデザイナーは誰なのか謎のままです。

ロイヤルオークとノーチラスは、『ジェラルド・ジェンタ氏によるデザイン』とオーデマ・ピゲやパテック・フィリップから公表されている一方、ジラールペルゴは“デザイナーが誰なのか?”の公表を避けています。一説によると、イタリア人建築家のアドルフォ・ナタリーニ氏がデザインしたという噂もありますが、明確な情報がない以上、真偽は定かではない状況です。

総合的に考えると……
・デザイナーを公表しないことで、ジェンタデザインのインスパイア疑惑を避けられ、ロレアートの品格を守ることに繋がった
・時計ファンとしては、デザイナーが誰なのかを予測する楽しみが残されている
結果として、ジラールペルゴの決断は英断だったかもしれませんね!?

GPのロレアート特徴まとめ

飛ぶ鳥を落とす勢いの、ロレアート。この快進撃はどこまで続くのか……投資視点・流行に明るい方問わず、気になるところです。“ロレアートの人気の秘密”を解説する前に、前情報としてシリーズの特徴を簡潔にまとめてみました。

  • 1975年誕生から変わらないエレガンス&スポーティーなケース一体型ステンレスブレスレット
  • 伝統技法の「クル・ド・パリ」を存分に発揮した特徴的な八角形ベゼル
  • 丁寧な仕上げが生み出す、古き良き工芸品のような持ち味

一つずつ順番にご説明致します!

初代ロレアートから変わらない八角形ベゼルとケース一体型スティールブレスレットの良さ

ロレアートのラグジュアリースポーツらしさは、1975年の初期モデル以来、「八角形ベゼル&ケース一体型スティールブレスレット」の不文律を保ち続けています。つまり、“ケース(ベゼル)とブレスレットの一体感”を“ロレアートの本質”として、45年以上も芸術的ディテールを高め続けてきた歴史背景があります。真偽は確かめづらい部分もありますが、「ロレアートの一体型ブレスレットが、後のラグスポウォッチに影響を与えた」という説もあります。

ほぼ完成されている八角形ベゼルデザインとは違い、随時改善や改良が施されているスティールブレスレットは、ファンならずとも面白いポイントです。後述する“直線と曲線、角と丸み”で見れば、ブレスレットは「曲線と丸み(滑らかさ)」を担う、重要なパーツ。事実として、初代ロレアートのゴールドリンクを現在にも続くH型リンク(※第一世代ロレアートから)へ変更したり、ケースの延長部分を形成するなど、“独創的なデザインでありながら調和のとれた一体感”を追求し続けています。

ブレスレットは着用時、柔らかさやしなやかさ、立体感を演出するのに必要不可欠な部品です。細部にまでこだわるジラールペルゴだからこそ、上品さと華やかさ、快適さを確立しているのでしょう!口コミでよく見かける「ロレアートを実際に着けると気持ちがいい!」という声も納得です!!妥協をしないジラールペルゴなら、「まだまだ改良の余地あり」と熟練クラフトマン達が、日夜セッションを重ねているかもしれません。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の天蓋の美しさを持つ、ロレアートの八角形ベゼル

誕生以来、45年以上たっても古臭さを一切感じさせない完成されたデザインのロレアート。それもそのはず、イタリア・フィレンツェの世界遺産、「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の八角形ドーム構造天蓋をモチーフにしており、“時代を超えた本当の芸術”を完成させています。伝統(技術・建築物・技法)を重んじた美しさは、“普遍的な美”をベゼルやケースに彩り続けているのです。

「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の八角形ドーム構造天蓋

本家ラグスポのロイヤルオークが、直線や角張った美しさを武器にしているのに対し、ロレアートは八角形にラウンド(円)を組み合わせることで、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の天蓋を彷彿させる“八角形ドーム状の美しさ”を付随させています。

文字盤を彩る「クル・ド・ パリ装飾」は、小さなピラミッド状の模様が、宝石のような気まぐれな輝きを角度によって演出。フランス語で「パリの爪」という意味を持つクル・ド・ パリは、パリの石畳をモチーフしたという説もあり、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂同様、伝統建築物の美しさを反映しています。初代ロレアートが、ルネッサンス芸術の街・イタリアを中心に人気が広がったのも頷ける「伝統」の重要性を物語るエピソードですね。

最先端技術が惜しみなく注がれる現代高級ウォッチ達……ロレアートは随所で“いまどきっぽくない”部分が残されており、そこがまた魅力のようになっているように思えます。踏み込んで表現すれば、悪く言えばロートルっぽさ(機能性や耐磁性の低さ、パワーリザーブの短さ)が、“現代を生きる古き良き工芸品”のようで、持ち主としてはたまらないエッセンスとなっているのかも。

実際に、正規店でロレアートを購入した方が、「ロレックスやオメガみたいに普段使いしない方がいい」とお店の方にアドバイスをされた話もあり、GPファンとしては「逆にそれがいい!」と感じていることでしょう。嚙めば嚙むほど、見れば見るほど味わいが増すのが、ロレアート人気の要因の一つだと言えます。

ピアゾの腕時計豆知識 
<高級腕時計に「文明開化」をもたらしたフランソワ・ペルゴ。東日本大震災を復興支援するジラールペルゴと日本の160年の歴史>

ジラールペルゴほど、日本となじみが深い高級腕時計ブランドは、他にはありません。創業1791年のジラールペルゴは、1864年に日本に初めて正規輸入された海外製ブランドだからです。

更に、2013年には、東日本大震災の爪跡が残る、東北被災地の復興支援として、東北復興支援プロジェクト「東北マニュファクチュール」の運営サポートを、WEBメディアでバックアップするほど、日本びいきのジラールペルゴ……その架け橋となった最初の人物こそが、コンスタン・ジラールの義弟フランソワ・ペルゴなのです。

幕末真っ只中の1860年に、フランソワ・ペルゴは初来日し、輸入会社を設立。1864年の日本とスイスの修好通商条約が結ばれるまで、横浜の外国人居留地(※現在の横浜中華街)で、ジラールペルゴの懐中時計などのスイス時計を中心に販売し、1877年に生涯を閉じるフランソワ・ペルゴは、“金持ちの玩具”扱いだった高級スイス時計の普及に尽力しました。日本の時計普及に一役も二役も買った偉大な人物です。来日以来、スイスに一度も戻ることなく、今も横浜外国人墓地で眠り続けているのも印象的なエピソードです。GPファンでなくても、一度はお墓参りに行って、「沢山のオシャレな高級腕時計と素敵な文化を普及してくれてありがとう」とお礼を伝えたいものですね。

フランソワ・ペルゴの功績も影響し、ジラールペルゴと日本は現在に続く友好関係を保持。2020年には、ジラールペルゴ「上陸160周年記念モデル」も限定販売されています。

GPのロレアートの人気の理由

ロレアートの人気の理由とは?「モダンに進化を遂げてきたロレアートは、ジラールペルゴの“革新と伝統”が詰まっている。そして、ロイヤルオークやノーチラスよりもお手頃で入手しやすい」点が、ロレアートらしさとして、メガヒットに繋がっているのでしょう。要点をまとめてみました。

  • 直線と曲線、角と丸みを魅力的に組み合わせたデザイン
  • 創業230年の歴史背景を持ち、超人気ラグスポのノーチラスやロイヤルオークの雰囲気を纏っている
  • ノーチラスやロイヤルオークと比べると割安な値段、まだまだ入手しやすくリーズナブルさがある

どれもロレアート人気のカギとも言える、“ジラールペルゴの真髄”。一つひとつ丁寧に解説致します。

ロレアートは八角形に円を重ねたベゼルが特徴で、ロイヤルオークやノーチラスと違う個性がある

「ロレアートの特徴」で前述した通り、「八角形ベゼル&ケース一体型スティールブレスレット」のストロングポイントは、他のラグスポウォッチにも見劣りしないオリジナリティーを確立しています。更に、ラグスポの代表格、ロイヤルオークやノーチラスと見比べても、八角形に円を重ねたデザインは、メリハリがあり、エッジが効いています。時計ファン達が、「似ている、いや似ていない」「実物見たら、結構似ていない」と賛否両論なのも頷ける出来栄えです。

ロレアートの個性として、ラウンド状八角形ベゼル&ケース一体型スティールブレスレットは、“一体感”という調和をもたらし、「直線と曲線、角と丸み」をふんだんに駆使したシルエットデザインを構築。まるで、アートのような芸術性を一本の腕時計に集約しています。

ロレアートの機能性や実用性は、腕時計界の大御所達と比較すると、まだまだ課題は残ります。しかし、傷が目立ちにくいサテン仕上げを上手く施し、直線美と曲線美を融合させた「なめらかでしなやかなロレアートらしいフォルム」は、特有の個性を備えることに成功。創業230年のマニュファクチュールの老舗ブランド、ノーチラスやロイヤルオークと同時期でありながら、初代はクォーツウォッチ……様々な付加価値やエピソードが、今になって理解され始め、世界的なロレアートの正当評価へと繋がっているのでしょう。

その結果、「クラシックなラグスポがどうしても欲しい!」という時代のニーズに、見事マッチしており、“買えるラグスポ”の急先鋒として、現在の高騰や品薄状態に影響を及ぼしていると言えます。

ロレアートはロイヤルオークやノーチラスよりリーズナブルであり、手の届くラグスポとして人気

ロレアートの長所として見逃せないポイントは、「ロイヤルオークやノーチラスよりも安い」という価格面の強みです。

業界大手のタグホイヤーやオメガが、「コストパフォーマンスの高さ」「手の届くラグジュアリー」をウリにした結果、業界でも不動の地位を確立したように……ラグスポ界に絞れば、「“買えないラグスポ”のロイヤルオークやノーチラスよりも、“買えるラグスポ”のロレアートの方がいいかも・・・」と、移ろいやすい時計ファンの心境が揺れ動いているのかもしれません。タグホイヤーやオメガは、実用性や機能性が値段よりも遥かに優れているのに対し、ロレアートはデザイン性や逸話、丁寧な仕上がりなどが、付加価値として起因。“買えるラグスポ”の筆頭候補の地位を築くのに、成功したのでしょう!

《ロレアート・ロイヤルオーク・ノーチラスの価格比較》

ロレアート42mm現行モデル最安値・・・1,793,000円
ロイヤルオーク41mm現行モデル最安値・・・3,190,000 円
ノーチラス5711/1A-010最終定価参考価格・・・3,872,000円
(※ステンレススティールのノーチラスRef.5711が廃盤のため、最終定価で比較。2022年9月調査時点の価格。)

ラグスポ界の元祖最強ツートップ、オーデマ・ピゲとパテック・フィリップと、いい意味で差別化された価格帯ですよね……しかも、ほぼ同時期の誕生でありながら、「初代ロレアートはクォーツ」という謳い文句も、ラグスポフリークからすれば強烈なアクセントでしょう。

キャリバーで時計を選ぶ方が、「ゼニスのエルプリメロが一番だ!」と豪語するように、ロレアートも様々なエピソードと値段がプラスに働き、「クォーツから機械式時計に生まれ変わった悲劇のラグスポ、ロレアートはコスパも最強!」と、現在の人気を後押ししているのかもしれません。エルプリメロもロレアートも、“クォーツショックの悲劇の英雄”要素、値段にお手頃感がある、“ロートルっぽさもチャームポイント”なのが似ていますね!?

ロイヤルオークやノーチラス……そして、ロレアートも、1970年代の“腕時計の冬の時代”を「ラグスポという渾身の切り札」で、懸命に生き残ってきました。その結果、“あの時代の雰囲気”を変わらずに今も、その身に纏っているのが、時計ファン達の心に刺さったのでしょう。

デザインや歴史的エピソードに恵まれているロレアート。その人気を支える大きな要因として、「ジラールペルゴの確かな技術力」は欠かせない要素の一つです。ジラールペルゴは80以上もの特許を取得しており、心臓部機構の組み立てを含む、重要な部品全てを設計・開発・製造を自社で一貫生産する数少ない“本物のマニュファクチュールブランド”です。

かつて、1971年に3万2768Hzのクォーツムーブメント開発成功で、世界を驚愕させたジラールペルゴ。技術力は確かなものを持っており、2013年製造の「コンスタント・エスケープメント L.M.」が、ジュネーブ時計グランプリ(GPHG)で最優秀賞(L'Aiguille d'Or=「金の針」賞)を受賞。「SIHH 2019(※現在のWatches&Wonders Geneve)」で、世界初のカーボングラス素材を使用した「ロレアート アブソルート クロノグラフ」を発表するなど、“革新”を追求し続けるのもメゾンの伝統でしょう。

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  1. 丁寧な仕上げ
  2. R&D部門
  3. エナメル加工とエングレービング

なぜか再生数の少ない動画も多数見受けられる、YouTube公式チャンネルの応援も兼ねて、3つの項目でジラールペルゴの実力を解説致します。

少し古い動画ですが、ジラールペルゴの丁寧な職人芸の雰囲気が伝わる動画なので、興味のある方は合わせてご覧ください。ジラールペルゴは、2世紀以上にわたって、マニュファクチュールブランドの地位を守り続けてきた稀有なブランドです。時計づくりに必要な技法を自社内で全て習得しており、ミクロン(※1mmの1/1000)という小さな単位を基準にすることで、時計職人の専門技術のレベルの高さを維持し続けています。

ジラールペルゴの御家芸、「スリー・ゴールドブリッジ」を例に出すと、わずか3個(※合計で約310個の部品)を仕上げるのに1週間の作業を要します。担当する職人は、一つの時計を芸術品に仕上げるために、惜しみなく時間を費やし、丁寧な手作業を施します。ポリッシュ仕上げやサテン仕上げを完成させるには、研磨ペースト(※ダイヤモンド素材)やストーンファイル、研磨紙などを巧みに駆使した後に、伝統的工具の木製スティック(※硬い柘植の木や柔らかいエルダーフラワーの木)を使い分け、細心に磨き抜いていくのです。

また、ジラールペルゴのムーブメントに使われるネジも、隠れて見えないネジを含め、一つにつき10分程度の丹念な磨き作業が行われます。一本一本、鏡のようにネジを磨き抜くことで、見事なポリッシュ仕上げが完成されます。ジラールペルゴが掲げる“時計の内側は外側と同じくらい美しくあるべき”を体現させるために、熟練クラフトマンに相応しい、目に見えないバネやネジまで妥協せず、手作業で完璧になるまで仕上げていき、装飾・組立・調整を行っているのです。

組立から設定まで一人の熟練時計職人が、芸術的時計を完成させるジラールペルゴ。ミニッツリピーター(ハンマー&ゴング)の組み込みやブレスレットの取り付けなど、クラフトマン達はあらゆる工程を熟知しています。豊富な知識と経験で丁重に完成させた一つ一つの時計達は、どこか“個性”を感じる職人魂が宿っているのかもしれませんね……それもこれも、確かな技術力と丁寧な仕事ぶりがなせる業なのは間違いありません!!

クラフトマン達の心がこもった手作業が、“伝統=盾”である一方、ジラールペルゴは創業以来、研究開発にも重点を置いており、“革新=矛”にも定評があります。1960年代に、ヌーシャテル天文台の賞を授与された、36,000振動の超高振動キャリバー「ジャイロマティック HF」を開発した「R&D部門」は、ジラールペルゴ自慢の“最強の矛”でしょう!

「SIHH 2019」で世界に先駆けて、カーボングラスを発表したジラールペルゴ。カーボンファイバーに高温圧縮ファイバーグラスを混ぜ込むことで、軽量さを維持したまま最適な均質性を持つ物質へと変化。スティールの約100 倍近い硬度を保ちながら、従来の約100倍の延性も併せ持ちます。「延性と硬さの関係」は、硬いほど変形せずに破損しやすい傾向があるので、“しなやかかつ硬い、軽い”特性を持つカーボングラスは、スポーティーモデルにとって、うってつけの素材でしょう!更に、この新素材は100% 防水という完璧な気密性まで保持しております。

そんな“夢の素材”カーボングラスをジラールペルゴは、「ロレアート アブソルート クロノグラフ」に選択。ロレアートコレクションに、より「スポーティー要素=カッコ良さ」も上乗せしたいのでしょう。中古市場では、まだ比較的入手しやすい現行限定モデル(※世界限定100本)の「ロレアート アブソルート ロック(81060-36-691-FH6A)」が、公式定価2,464,000円とリーズナブルなのも、ジラールペルゴらしくて、消費者としては“手の届くラグスポ”感があってありがたい存在ですよね!?

ピアゾの腕時計豆知識 
<素材にこだわるジラールペルゴ。304と316L、“スーパーステンレス”904L>

実用時計の最高峰、ロレックス。ご存じの方も多いように、“スーパーステンレス”と称される904Lステンレススティールをオイスタースチール(SUS904L)に使用しています(※SUS904Lを初めて時計のケースに使用したのは、1985年のロレックス)。

ステンレススティールとひと纏めに呼びがちですが、素材のクオリティーはピンキリ……キッチンシンクにも使われる安価で加工のしやすいSUS304、モリブデンを加え医療用メスにも使われるSUS316L。硬く錆びにくい、磨けば磨くほど輝く“スーパーステンレス”が、ロレックスのオイスターケースやジラールペルゴのロレアートクロノグラフに使用されるSUS904Lなのです。

SUS904Lは、加工が難しくコストもかかるため、ロレックス以外には採用されていませんでしたが、最近になってジラールペルゴやボールウォッチなどの有力メーカーが使い始めるようになりました。“スーパーステンレス”の名の通り、強度と腐食性に優れており、金属アレルギーの方にも優しいのが大きな特長。加工とコスト面で、まだまだ標準基準ではありませんが、実用性の実績は十分なステンレス素材……いずれはSUS904Lが、時計製作の標準材料になる日も遠くないでしょう!!

ロレアート 42mm エタニティ エディションにも使われた伝統技法「グラン・フー・エナメル」

「ロレアート 42mm エタニティ エディション(81010-11-432-11A、81010-11-433-11A)」にも施された「グラン・フー・エナメル」技術は、まるで作りたてのような光沢と壮麗さを文字盤にいつまでも宿し続けることを可能としています。エナメル加工技術は、熟練クラフトマンの手作業を必須とする芸術的な仕上げ技術です。その技法を教える学校がないため、エナメルパウダーの製造や最終研磨などの高等技術の伝授は、熟練クラフトマンから未来ある若き職人へ直接指導。古くから連綿と受け継がれてきたことで、なんとか守られてきた芸術の極致でしょう。

「グラン・フー・エナメル」は、文字盤のくぼみに粉末(※シリカ・鉛丹・カリ・ソーダ)と金属酸化物を加え、約800°Cの窯で5回~10回焼成する技法です。満足いく色と光沢にするために、常に目視で状態を見届けます。プロ中のプロである熟練職人でも、偶発的な表面のひび割れ・気泡・色むらなどの予測不可能な事態は避けられません。深みのある色を出すべく、5層から10層のエナメル層を創り上げる場合、5回~10回の焼成が必要となり、その分ひび割れや色むらなどのリスクも増えます。

しかし、完璧に仕上げられた「グラン・フー・エナメル」は、永遠に色褪せない美しさを文字盤に封じ込めることができます。コレクション名を「エタニティ(永遠、∞、無限大記号)エディション シリーズ」と銘打つのも納得の“永久の美”をジラールペルゴは、十八番としているのです。熟練クラフトマンの気持ちを考えれば、どれだけ時間や手間はかかっても、いつまでも新鮮な輝きを残し続ける「グラン・フー・エナメル」文字盤を完成させられれば、その苦労や徒労は報われてしまいそうですね。

ジラールペルゴの定番モデルはヴィンテージ1945が人気だったが、現在はロレアートが一番人気である

ロレアートをご紹介する前に、ジラールペルゴの定番モデル&人気モデルを簡単にご紹介致します。

  • 腕に沿って曲がる快適な着け心地のレクタンギュラー(四角)モデル「ヴィンテージ1945」
  • 新時代のラグスポの寵児「ロレアート」
  • クラシカルな雰囲気のラウンドフォルム「1966」

かつては、GPの人気定番モデルと言えば、「ヴィンテージ1945」の方が有名であり、今でも熱心なGPファンには根強い人気を誇ります。全体を通しての傾向で言えば、革新的なクロノグラフやスケルトン仕様にも力を入れているものの、シンプルな3針モデルが全体的に人気で、相場でも強い特徴を持っています。

公式準拠のコレクション、「ブリッジ」や「キャッツアイ」も味わい深いコレクション達ですが、近年は“ロレアート1強”の傾向が顕著で、資産価値で時計を判断する方には、シンプルにロレアートを選択肢に入れるのをお勧めします。

通好みで定番モデルを選ぶなら、ディスコンモデルになってしまいましたが、ヴィンテージ1945のref.25880が妥当でしょうか……中古で良品を安く手に入れやすい状況なので、“他人とは違う、ジラールペルゴウォッチ”をお求めの方にはピッタリかもしれません!?市場価値や流行り廃りを抜きにすれば、こちらも良い時計ですから。

ロレアートは2022年になって急騰した今年を代表するラグスポである

もはや、“買えるラグスポ”“手が届くラグスポ”という表現に、若干の違和感を与えてしまうほど、急高騰中のロレアート。人気筆頭格の定番モデル、「81010-11-431-11A」は、大手中古市場の楽天市場やクロノ24、価格ドットコムなどでも250万円前後の超高騰ぶり!!!かつては、定価(※国内参考定価が1,364,000円)の半額近くで買えたのが信じられない、約1年で2倍の急成長を遂げています。

その煽りを受けて、ジラールペルゴのロレアートは換金率自体も急上昇中!同時に、ロイヤルオークやノーチラスが入手困難な状況も重なり、ロイヤルオーク似・ノーチラス似の“似ているラグスポ”達の相場も上昇しています。全体の傾向を簡単に整理してみましょう。

<2022年の有力モデル価格推移傾向>

  • 長らく右肩上がりを続けてきたロレックスデイトナ(Ref.116500LN)は、今年の3月あたりから下落傾向にある
  • デイトナが下落傾向を見せ始めた2~3月に、ノーチラスやロイヤルオークの価格が急上昇。若干の下落に近い横ばい傾向を見せていたが、8~9月頃から再度上昇傾向あり
  • 去年まで平均価格が約100万円以下だったロレアートは、2021年7月頃からじわじわと上昇。今年の4~5月頃から爆発的な伸びを見せ、若干のアップダウンを繰り返すも250万円前後をキープ中
  • 「ロレックス デイトジャスト 41(Ref.126300)」が順調に右肩上がりを続けているように、市場ではステンレス&シンプルな3針モデルの“ラグスポ的ウォッチ”に人気が集まっている

結論・・・“買えない御三家(ロレックス、オーデマ・ピゲ、パテック・フィリップ)”の地位は盤石ではあるものの、“買えるラグスポ新勢力(ロレアートやアルパインイーグルなど)”が、ラグスポ需要の受け皿となり、相対的に右肩上がりの上昇をしている。中でも、重厚なストーリーを持つロレアートは、“手の届くラグスポ”として中心的存在である。

多くの高級腕時計達が、ここ数年で上昇する傾向はありましたが、2022年前半コレクター達をもっとも驚かせたジャンルは、ラグジュアリースポーツウォッチで間違いないでしょう!読者様のお役に立てるよう、「買取目線で見た、気になるモデル」もご紹介致します。

《ロレアート高騰中モデル》

  • 81010-11-431-11A(青文字盤が断然人気!換金率◎)
  • 色違いの81010-11-131-11A(白文字盤)&81010-11-634-11A(黒文字盤)
  • 81010-11-200711A(日本限定50本、スカイブルー)
  • 81010-11-635-11A(限定、インフィニティエディション)
  • 81010-11-433-11A(限定、エタニティエディション)
  • 81010-11-432-11A(限定、エタニティエディション)
  • 81015-11-001-11A(スケルトン)

……ロレアートブームはいつまで続いていくのでしょうね!?今後の流れに関しては、記事後半の「ロレアートの人気傾向と今後」でご説明致します。

ロレアートとロイヤルオーク/ノーチラスの似てるところと違い概要

ロレアートとロイヤルオーク/ノーチラスの共通点や違いを簡潔にご説明します。関連して、「オーデマ・ピゲのまとめ記事」のロイヤルオークとノーチラスの比較を見比べると違いがわかりやすいので、気になる方はどうぞ!

<ロレアートがロイヤルオークorノーチラスの似ているところ>

  • ロレアートの八角形&円の重層構造ベゼルは、ロイヤルオークの直線美&ノーチラスの曲線美のいいとこ取りに近い
  • ロレアートのクル・ド・パリ(ピラミッド)模様は、ロイヤルオークのタペストリー模様に似ている
  • ロレアートの3針は、ロイヤルオークよりノーチラスに似ている

<ロレアートとロイヤルオーク/ノーチラスの似ていないところ>

  • ロレアートのアワーマーカーはペンシル型。12時位置の「GP」ロゴも大きめ
  • ロレアートのインダイヤルの外周は、両モデルに比べ強調されている
  • ロレアートは八角形と円を重ねた重層構造ベゼル

以上のように、要所に違いが見受けられます。パッと見はどれも似ているように感じますが、三者三様……随所にアクセントを効かせていて、しっかり見比べると結構違います。細かな違いやブランド特有の「こだわり」もあるので、他の違う部分も探すと、よりラグスポのことが理解できて面白いですよ!

ステンレス&シンプルな3針モデルゆえに、正当評価をしづらいロレアート。海外の方の評価を参考意見の一つとして、自分の中の“ラグスポとロレアート”について、考えをまとめるのも有効な手でしょう。様々な魅力的な動画が存在しますが、あえて再生数の少ない、面白い動画とコメントを最初にご紹介します。タイトルのインパクトと、コメント数の活発さがセレクトした理由です。

動画タイトル和訳『APまたはパテックフィリップにすべてのお金を使う前に、このジラールペルゴロレアートを見てください!』に、Retek Gさんの思いが詰まっているような気がしますね!チャンネル登録者数は1300人弱と比較的少なめですが、動画の再生数は1年弱で24000回。合計約80件のコメントで、熱い時計議論が交わされています。

『素晴らしいレビュー。私は 2019年5月から所有いていますが、大変気に入っています。私が下した最高の決断の一つです』
『私はこの正確なモデルを所有しており、気に入っています。真の高級時計の高級スポーツウォッチです』
『素晴らしいレビューに今、ぜひ手に入れようと思っています』

私が下した最高の決断の一つ……ロレアートの相場で考えれば、「まさにその通り!」ですよね。その時期に名機を手に入れれば、誰だって「見る目があってよかった」と自分で自分を褒めたくなるでしょう。

上記二つは、4万再生ともうすぐ10万再生の動画です。海外の人気動画もシンプルな3針モデルやブルー文字盤に注目が集まる傾向がありますね。ロレアートアブソルートやスケルトンなど、ハイテクノロジーを駆使した動画は再生数が伸びにくい傾向があり、相場は落ち着きなく動き続けているのと対照的に、海外の方も日本人同様、「ロレアートの動向や今後」を温かい目でのんびりと静観しているのかもしれませんね。

「ロレアートの価格推移」で述べたように、まだまだ激しい動きがありそうなロレアート。相場に「決めつけは厳禁」なので、今後あり得る動きをまとめてみました。

《ロレアートの動向予測》

  1. ラグスポ人気が終焉し、ロレアートの人気も下火になる
  2. ラグスポ人気に関わらず、まだ陽の目が当たっていない、スポーティーモデル(アブソルートクロノグラフなど)に人気が移り変わる
  3. エタニティエディションシリーズなど、限定モデルの価値が上昇する

まず前提として、ラグスポの元祖“ジャンボ”の愛称を持つロイヤルオークは、16202STや15500ST、15202STなどの青文字盤が人気です。ロレアートも青文字盤は大人気であり、ロイヤルオークやノーチラスの人気に引きずられ、今後数年間は相場の上下はあるでしょうが、①のように下火になる、というところまではまだ達さないかと思われます。

“相場は水物”なので、来年以降は「正統派ラグスポ(SS&3針のシンプルなモデル)⇒スポーツ要素満載のカジュアルラグスポorラグジュアリーに尖らせたエレガントラグスポ」へ、人気が変化していく流れもあり得なくはありません。そうなった場合、「先見の明」があったジラールペルゴは、スケルトンやクロノグラフモデルのロレアートアブソルートコレクション。“永遠の美”を文字盤に宿したラグジュアリーな要素もあるロレアートエタニティエディションと、“二の矢三の矢”とも言うべき、有力かつ悩ましい選択肢が残っているのは、今後もプラスに働くことでしょう。“バリエーションの豊富さ”という、見過ごされがちだった武器が、後々になって効いてくる可能性もあり得ます。

ただ、例えばAPのロイヤルオークとロイヤルオークオフショアの関係性を鑑みると、やはり結局はシンプルなモデルの人気が継続する、という見方が現実的かなと感じています。

現状はシンプルな3針モデルが換金率も高く、“鉄板”ですが、クロノグラフやスケルトンモデルなどのスポーティーモデルも“不動の人気”のジャンルなので、動向を気にしておいても損はないかなと思います。ジラールペルゴの仕掛けとニーズの展開次第では、「コスパ抜群のラグスポならGPでしょ!」という地位を確立するのも、夢ではない状況なのです。

一つ言えるのは、もし相場が落ち着き、ロレアートが“大人気だった=過去の実績”という事態になったとしても、“大人気になりそう=根拠がある予測”の類似ラグスポウォッチよりも、「優れた実績を残した事実」は消えません。ブランドで判断すれば、世界的評価がまだまだ豊富ではないジラールペルゴ……今後、相場が落ち着いたとしても、新世代のラグスポの覇者になった事実は変わらず、ジラールペルゴ&ロレアートの輝きは増し続けていくことでしょう!

  • 今、ラグスポ界隈はアツい
  • 有名ブランドのラグスポの地位と人気を、ラグスポ新勢力がおびやかし始めている
  • 老舗でありながら挑戦者の立場だったジラールペルゴのチャレンジ精神が評価を受け始めている

ロレアートを中心に、大まかな今年のラグスポ事情をまとめると、3つの結論が適切でしょう。ラグスポ界で見れば、“2022年のラグスポの中心的存在”は、ロイヤルオークとノーチラス……次にロレアートの名が挙がるのは間違いありませんからね!

創業230年以上時計づくりを一度も休まなかった“伝統”に、初代ロレアートがクォーツウォッチだったという“革新”も追求するジラールペルゴ&ロレアート。実力に対し、過小評価されることの多かった歴史背景が、今年以降塗り替わっていくかもしれません。
「デザインがロイヤルオークやノーチラスに似ている。パクリ、類似モデル」という手厳しい意見は、当時の時代背景を考慮しても根強く残っていくかもしれませんが、ネガティブな要素を加味しても、ロレアートの“本物の実力”は、疑う余地のないものがあります。

  • 1970年代に3万2768HZの高精度クォーツ時計を発表
  • 年間生産本数が約12,000本弱の丁寧な手作業
  • 直線と曲線を活かした完成されたデザイン美学
  • クォーツとして生まれた初代ロレアートは、クォーツショックを生き抜いた、ノーチラスやロイヤルオークのような“冬の時代”の雰囲気がある
  • ノーチラスやロイヤルオークよりも、手が届きやすくリーズナブル
  • アブソルートクロノグラフやエタニティエディションなどバリエーションも豊富

ロレアート&ジラールペルゴの実績・歴史を見れば、“超一流の高級腕時計ブランドの代表的モデル”と結論付けて差し支えないでしょう!2022年上半期、“台風の目”としてラグスポ分野で大暴れしたロレアート……今年下半期、来年以降どうなっていくのか、ファンならずとも動向が楽しみですね!

お客様の希望に沿う高額買取を実現するためには、独自のノウハウを持つバイヤー・買取店の協力が必要不可欠です。高騰モデルのロレアートのようなモデルは、外国の需要・為替相場・店舗の在庫により変動が起きるため、「売却タイミングとバイヤーの質」が重要です。

ピアゾの9社一括査定は、“業界最前線を生き抜く百戦錬磨”のトップバイヤー達が、オークション形式でギリギリの高額交渉を行います。ジラールペルゴウォッチ&ロレアートをどこよりも高く売りたいとお考えの方は、9社一括査定をご利用ください!「値段を自分で決められない」知識の足りないスタッフは参加していないので、ご安心ください!!




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