更新日：2024年03月13日
2023年8月1日に価格改定（値上げ）を実施したパテック・フィリップ。どれほどの値上げとなったのか、改定前後の定価を比較しみたところ、ほぼ一律12％アップとなったようですね。
本ブログでは2022～2023年に発表されたパテック・フィリップ新作を中心に改定前後の定価と、二次流通市場での販売価格相場をご紹介します。やはりパテック・フィリップのリセールバリューは破格ですね！
※掲載している定価や中古市場での販売価格は2023年8月時点のものです。
海外高級腕時計ブランドの値上げ情報はこちら。価格推移を追います。
| 改定前定価 | 改定後新定価 | 値上げ額＆値上げ率 |
|---|---|---|
| 9,383,000 円 | 10,527,000 円 | +1,144,000 円（+12％） |
ラグスポの王者とも言うべき、パテック・フィリップのノーチラス。WG製の5811/1G-001の定価も1,000万円台に乗りました。
二次流通市場では2,000～2,500万円前後で販売されていますので、むしろいまだ定価が安く見えてしまうほどですね・・。
| 改定前定価 | 改定後新定価 | 値上げ額＆値上げ率 |
|---|---|---|
| 11,132,000 円 | 12,485,000 円 | +1,353,000 円（+12％） |
ローズゴールドケースに多機能なプチコン（ムーンフェイズ、ポインターデイト、スモールセコンド、パワーリザーブインジケーター）を搭載したノーチラス。ブラウンとブラックのグラデーションダイヤルも美しいですね。
こちらも並行市場では3,000万円を超える高額で売買されています。
| 改定前定価 | 改定後新定価 | 値上げ額＆値上げ率 |
|---|---|---|
| 11,132,000 円 | 12,485,000 円 | +1,353,000 円（+12％） |
35.2 mmのローズゴールドケース、ベゼルにシャンパン＆コニャックのグラデーションが美しい68個のスぺサルタイトガーネットをセッティングしたノーチラス7118/1300R-001。ゴージャスなこちらのモデルは、やはり市場価格は3,000万円前後となっています。
| 改定前定価 | 改定後新定価 | 値上げ額＆値上げ率 |
|---|---|---|
| 9,218,000 円 | 10,351,000 円 | +1,133,000 円（+12％） |
もはや風前の灯火（？！）となりつつある、スティール製のノーチラスの希少な1本、 ノーチラス トラベルタイム クロノグラフ Ref.5990/1A-011です。こちらもSS製にして定価が1,000万円の大台に乗りましたが、市場価格は2,500万円前後となっており、定価との乖離は凄まじいものがありますね。
| 改定前定価 | 改定後新定価 | 値上げ額＆値上げ率 |
|---|---|---|
| 8,591,000 円 | 9,636,000 円 | +1,045,000 円（+12％） |
サーモンピンクの”ダミエ”っぽいダイヤルが印象的なパテック・フィリップのワールドタイム。こちらは市場価格が1,200万円前後と、ノーチラスの異常なまでのプレミアを思うと幾分落ち着いた印象ですね。
余談ですが、ワールドタイムと言えば、パテック フィリップ・ウォッチアート・グランド・エキシビション(東京2023)で発表された「パテック フィリップ ミニット・リピーター・ワールドタイム 東京2023 リミテッド・エディション 5531R-014」が素晴らしい仕上がりでしたよね。
6点のリミテッド・エディションも発表されたパテック フィリップ・ウォッチアート・グランド・エキシビション(東京2023)をレポート！
| 改定前定価 | 改定後新定価 | 値上げ額＆値上げ率 |
|---|---|---|
| 5,093,000 円 | 5,709,000 円 | +616,000 円（+12％） |
ドレスウォッチの最高峰とも言える「カラトラバ」ですが、2023年新作モデルとして発表されたRef.6007Gは一味違う、カジュアルな雰囲気を纏っていました。カラーは、6007G-001モデルがイエロー、6007G-010モデルがレッド、6007G-011モデルがスカイブルーとなっています。
2020年に新工場の完成を記念した「カラトラバRef.6007A」を彷彿とさせるデザインですね。
6007Gは中古市場で800～1,000万円前後で販売されています。ちなみに 上述の「カラトラバRef.6007A」の販売相場を調べてみたところ、SS製ながら900～1,100万円前後で販売されています。発売当時の定価は3,090,000円（+税）ですので、なかなかのプレミア。ただしRef.6007Aは1,000本限定のリミテッドエディション、という付加価値がありますのでご注意を。
SS製のカラトラバ！ジュネーブ新工場誕生を記念した限定1000本の希少モデル Ref.6007A-001
| 改定前定価 | 改定後新定価 | 値上げ額＆値上げ率 |
|---|---|---|
| 10,175,000 円 | 11,418,000 円 | +1,243,000 円（+12％） |
2023年新作の5924G。5924G-001はブルーグレー・ソレイユ文字盤、5924G-010はラック・カーキグリーンの文字盤です。いずれも中古市場では1,500万円前後で販売されています。
| 改定前定価 | 改定後新定価 | 値上げ額＆値上げ率 |
|---|---|---|
| 10,098,000 円 | 11,330,000 円 | +1,232,000 円（+12％） |
自動巻フライバック・クロノグラフと年次カレンダーを備えた5905モデルに、2023年はブルー・ソレイユ文字盤を備えたローズゴールドのニューバージョンのRef.5905R-010が登場しました。中古市場では1,300～1,400万円前後で販売されており、さほど定価とかけ離れてはいないですね。
| 改定前定価 | 改定後新定価 | 値上げ額＆値上げ率 |
|---|---|---|
| 10,175,000 円 | 11,418,000 円 | +1,243,000 円（+12％） |
アクアノート・クロノグラフに外周に向かって濃くなるブラック・グラデーションのブラウン・ソレイユ文字盤を備えたローズゴールドモデルが登場。ノーチラスに次ぐ人気を誇るアクアノート、中古市場では2,000～2,200万円前後で販売されており、なかなかのプレミア価格となっています。
パテック・フィリップ新作を中心に2023年8月価格改定前後の定価を比較してみました。定価自体が高額ですので、12％アップ、というのは金額的にもなかなか大きいですよね。
しかしパテック・フィリップの腕時計は中古なども含む二次流通市場では、人気モデルは定価よりも高く販売されているのが実態です。もちろんモデルによっては定価が上がったことで市場価格との差が縮んだものもありますが、ノーチラスなどの人気モデルとなると定価の2倍以上、1000万円以上のプレミアがついていたりするものもあり、正規店で買えた方はラッキー、という状況に変わりは無さそうです。
リセールバリューに注目すると、特にノーチラス、アクアノートの人気が高く、一方カラトラバやワールドタイムは比較的落ち着いている、という傾向が見受けられますね。
現状、スイスフランは高騰する一方で、円安の状況からなかなか抜け出せそうにもなく、今後もしばらくは高級腕時計ブランドの値上げは続いていくのではないでしょうか。
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