更新日：2023年10月30日
オーデマ・ピゲの没入体験型ストア｢AP LAB TOKYO(エーピーラボ トウキョウ)｣に行って参りました！充実すぎるその内容、知れば絶対行きたくなります。
2023年7月15日に東京・原宿にオープンしたオーデマ・ピゲの没入体験型ストア｢AP LAB TOKYO(エーピーラボ トウキョウ)｣。ピアゾスタッフも念願の初来店が叶いましたので、レポートさせて頂きます。普段なかなか見ることの出来ない腕時計の世界をじっくり堪能できますよ。それでは体験レポスタート！
世界初のエデュテインメント型施設で、東京都渋谷区神宮前にオープン！最寄り駅は原宿、または表参道。オーデマ・ピゲ初の試みである体験型施設となっていて、５つのクイズゾーンから成る１階部分と、ベゼルの彫金体験が出来る２階部分で構成されています。
１階のクイズゾーンに全て挑戦すると、２階部分に進めるという流れです。
これが無料ですよ。太っ腹過ぎません？？ちなみにブティックではありませんので、ウォッチ実機を見たり購入したりすることは出来ません。ご注意を。
スマートフォン、またはPCから予約画面に進みます。
筆者はスマホから予約しました。
３日ほど前まで予約が取れるようですね（左）。予約必須ではないのですが予約優先制、筆者が行った時、予約なく入れなかった方を見かけましたのでやはり予約がおススメ。予約が完了すると案内メールが届きます（右）。
場所はと言いますと、キャットストリートから少し入ったところにあります。MoMAデザインストアの丁度裏あたりです。
ありました～敷地面積はそんなに広くはないものの、何ともラグジュアリー…ドキドキ！
それでは入店してみましょう、カワイイグラフィックがお出迎え。
4人一組でご案内して頂きました。まずは｢ATELIER 1：TIME｣。
目の前に置かれた大きな砂時計。ちょうど60秒を測ることができる砂時計を視認することなく、心の中で60秒を数えるというゾーン。
普段こうして「時間」というものを体感する機会はないですよね。筆者も60秒ジャストを数えることはできませんでした。
続いて「ATELIER 2：MATERIAL」
こちらは、オーデマ・ピゲにまつわる6つの素材が置いてあります。
テーブルには穴が空いていて、指先の触覚を頼りに何の素材かというのを考えていきます。
これはダイヤルでしょ、ブレスでしょ…石に、竹！？
一つ一つについてスタッフの方々が丁寧に解説して下さります。
何と！実際のタペストリーダイヤルにも触れることが出来るんです！！
もう既にカッコイイです。
このタペストリーをエングレーヴィングする機械は、スイスの工房でも２つしかないのだとか。１つのダイヤル加工を施すのに1時間～3時間かかるのだそう。
その他の素材も、オーデマ・ピゲのウォッチメイキングに縁のある素材なのです。
は、外れてしまったら２階に行けないのかなという不安を抱きつつ、次のゾーン｢ATELIER 3：ENERGY｣。
このゾーンでは、実際に機械式（自動巻き）腕時計がどのようにして動力を得て、どのような輪列で駆動するのかということを学ぶことが出来ます。
ムーブメント愛好家の方、必見です。
ガンギ、アンクル、二番車～四番車、香箱、テンプが並んでいます。持って帰りたい（ダメ）
この大きさで手に取ってご覧になることも、まず無いですよね。是非挑戦してみて頂きたいです。ピアゾブログ読者の皆様は、きっと正解のはず！？
続きまして｢ATELIER 4：CHIMING｣。
｢チャイミング｣。何のことやらという感じですが、ここは｢ミニッツリピーター｣についての体験ゾーン。
前に置かれた石板とマレット。左が時を表す音（高いド、hiCくらい）、右が分を表す音（高いレ、hiDくらい）。
とても心地の良い音色。ミニッツリピーターが生まれた歴史的背景から、スタッフさんが鳴らす音が何時何分を表すのかというクイズまでを楽しむことが出来ました。
ここはバッチリ正解しましたよ（エッヘン）。
最後に案内されたのは…｢ATELIER 5：ASTRONOMY｣
ここでは、ムーンフェイズのギミックについて学ぶことが出来ます。
太陽、地球、月…天体の位置関係と、腕時計上での表示方法というのを学びます。人間は地面に棒を刺し、影を見ることで時刻を知ろうと試みたんですよね。その叡智はこうして受け継がれているということを体感することが出来ました。
｢それでは2階に参りましょう｣とご案内頂きました！
クイズに外れても2階部分には行くことが出来ますので、ご安心くださいね。
入り口にもあったこのカワイイナビゲーターは、広告やWEBで活躍中の日本人イラストレーター・岡村優太氏が手掛けています。
ここでは、ロイヤル・オークのアイデンティティである「オクタゴンベゼル」（真鍮素材）を用いて彫金体験をすることが出来ます。
普段見ることのない機械がずら～～っと並んでいます。
まずはオーデマ・ピゲの時計技師さん方が実際にお召しになっている、作業服を着させて頂きます。
AUDEMARS PIGUET！AP！大興奮で写真を撮りまくっています（今更ですが撮影許可頂いています）。
説明を受けながら、まずは「ペルラージュ仕上げ」からやっていきます。
ゴムキャップを被った先端が高速で回転していて、これを金属に押し当てていきます。
ぎゅ、ぎゅ…。絶妙な力加減で仕上がりが全く変わってしまうので、緊張の連続です。
電気式の機械が無かった時代には、人力で動く装置でこれを行っていたそうです。まさに「マニュファクチュール」ですね。
出来ました！どうでしょうか？中々の仕上がりだなぁと自画自賛(笑)ここからこの妙な自信が打ち砕かれようとはつゆ知らず。
続いてベゼルをくるっと裏返して表面に、ヘアライン仕上げを施します。
ヘアライン仕上げは、このやすりの板に乗せて、まっすぐ降ろしていきます。
何回、と回数が決まっているわけではなく「模様がしっかりつくまで」とご指導いただきました。これに限らずですが、長年の経験がモノを言うとはこのことです。
こんな感じ？ど、どうでしょう…あのロイヤル・オーク、こうやって出来ているんですね～。
最後はダイヤモンドカッティングを行いました。
こちらはダイヤモンドの粉末を風圧と一緒に送り込み金属表面に当てることで、ダイヤをセットしたかのような多面的で美しい輝きを施す、元々はジュエリーで用いられている手法。
これが一番難しかったです。風圧が強く、しっかり支えていないとすぐに手元がぶれてしまう。機器とベゼル、「どちらも抑えが甘いと指怪我しますよ」と。この角の部分なんか、ガタガタしてしまいました。改めて、技術士さんってスゴイ！
これを以て、AP LAB TOKYOでの全てのコーナーが終了です。
加工に用いたベゼルは現在は、在庫過少によって持ち帰りが出来ないそう。また、ムーブメントの組立体験は後日改めて予約が必要との事（AP LAB TOKYOにて全てのエデュテイメントを修了した方のみ、QRコードの予約案内を受け取ることが出来ます）。
またお邪魔します！
AP LAB TOKYOリポート、写真たっぷりでお送り致しました。如何でしたか？ここに来れば、オーデマ・ピゲのサヴォワールフェールに触れられるだけではなく、腕時計が高級たる所以をきっと感じることが出来ると思います。オーデマ・ピゲファンならずとも必見ですよ！
先述の通り全てのコーナーを無料で体験することが出来ますので、新たなデートスポットにもお勧め！未成年と思われる方も、筆者の前後で来店されていました。中高生くらいですと自由研究などにも良いかもしれませんね。ちなみに、女優・川口春奈さん所有のロイヤル・オーク ターコイズのニュースが記憶に新しいですが、APの名が一気に広まったようで「川口春奈さんがしてた時計の…」というのが来店のキッカケ、なんて方も多いそうです。
表参道の新たな名所となること、間違いなし！今のところ期間限定という縛りはないのですが、今後どのように運営されていくのかも気になる所ですね。そして、今後も腕時計に関する最新スポット、訪れた際は是非レポートしていきたいと思います！
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