更新日:2023年10月30日

【ブランパン×スウォッチの資産価値】「BIOCERAMIC SCUBA FIFTY FATHOMSコレクション」全5種の相場・換金率をチェック!(2023年10月調査)

ブランパンスウォッチ全5種の2023年秋相場と換金率について

ムーンスウォッチ(MoonSwatch)のスマッシュヒットに続けと、9月9日に発売された「BIOCERAMIC SCUBA FIFTY FATHOMSコレクション」。2022年3月発売のカラフルな惑星デザイン11種類に対抗し得る、五大洋デザインの全5種は、カラフルでありながら、91m防水(※50ファゾム)のダイバーズウォッチ要素も60,500円(税込)で楽しめます!1735年創業の“世界最古級ブランド”ブランパンの代表モデル「フィフティ ファゾムス」と“スウォッチらしいポップさ”のバランスは実に見事です。

発売当初からSNSでも話題沸騰!東京・銀座では、“長蛇の列”が作られる人気ぶり。実際に現物を手に入れた方は、「9時間深夜に並んだ!」という声もあげており、激しい争奪戦が繰り広げられていたそうです。

読者様として一番気になるのは、大当たりしたムーンスウォッチに、「ブランパンスウォッチが価値・人気がどこまで肉薄するか?」でしょう!本記事では「ブランパン×スウォッチ」全5種の中古相場、それに伴う換金率をデータとしてまとめてみました。

「オメガ×ムーンウォッチ×惑星」のコンセプトで約33,000円だったムーンスウォッチに対し、「ブランパン×フィフティ ファゾムス×5大洋」の約65,000円は、高いのか安いのか……発売約2ヶ月経った現在、ブランパンスウォッチがどれほどの価値を秘めているのか徹底検証します!

なお、記載の中古相場・換金率は2023年10月時点のデータです。相場価格は日々変動するものですので、あくまで参考程度とご承知おきください。

ブランパンスウォッチ全5種の平均中古相場は7~9万円前後

基本的な仕様と定価は、速報記事をご確認ください。
それでは、2023年10月現在の販売相場を確認してみましょう!

*注*表の計算式は、わかりやすさを重視し、「相場÷(定価約6万円+手数料10%+送料1000円=67,000円)=換金率」で統一しています。

型番(Ref.) 国内中古販売相場 換金率
REF. SO35N100(ベージュ) 7万~8万円前後 104%~119%
REF. SO35P100(イエローオレンジ) 7万~8万円前後 104%~119%
REF. SO35A100(ブルー) 7万~9万円前後 104%~134%
REF. SO35I100(グリーン) 7.5万~9万円前後 111%~134%
REF. SO35S100(アイスホワイト) 7.5万~9万円前後 111%~134%

3サイトの平均的な販売価格(※各サイトの最低値目安~期待値付近)をベースに算出しています。
9月には初値約10万円程度でしたが、緩やかに下がりつつあるといったところでしょうか。全体的に7万円~9万円前後が相場となっている2023年10月現在……今後、ブランパンスウォッチはどうなっていくのでしょうか!?

赤いスギノハウミウシのイラストも美しい「REF. SO35N100」の出品状況から見てみましょう。6時位置のワンポイントも可愛らしいですが、どこまで人気に反映されているでしょうか? REF. SO35N100の楽天市場平均相場と発売1か月後の傾向
≪REF. SO35N100(北極海、ベージュ)の楽天市場平均相場≫

定価・・・60,500円
販売相場・・・85,000~95,000円前後

発売当初の約10万円目安だった数値も、だいぶ落ち着いてきた印象です。12万円弱という強気な値段設定もありますが、市場全体のボリュームゾーンは7~9万円前後でしょう。
他サイトの相場よりも高めな値段設定ですが、徐々に流通数も増えていくので、緩やかに相場価格は下がっていくことでしょう。

REF. SO35N100のメルカリ平均相場と売り切れ率
≪REF. SO35N100のメルカリ平均相場と換金率≫

販売相場・・・65,000~85,000円前後
換金率・・・96%~126%

*注*メルカリの計算式は以下の通りです。
「相場÷(67300円:定価60,500円+システム利用料10%6050円+らくらく・ゆうゆうメルカリ便60サイズ 送料750円)

ブランパンスウォッチ全5種とも共通していますが、メルカリは出品数が多いため、平均相場を割り出しやすいですね。早くも換金率が100%以下の取引が、ちらほらと成立しています。
北極海バージョンに限って言えば、約7~8万円のソールドアウトが目立ちました!「定価6万円+α」の取引がいつまで続くか……年末年始は踏ん張りどころかもしれません。

REF. SO35N100のヤフオク平均落札と結論
≪REF. SO35N100のヤフオク平均落札と換金率≫

販売相場・・・約70,000円程度
換金率・・・104%

*注*ヤフオクの計算式は以下の通りです。
「相場÷(67300円:定価60,500円+システム利用料10%6050円+おてがる配送宅急便60サイズ 送料750円)

ヤフオクもほぼ、相場平均値の約7万円を基準に落札がされていますね。北極海バージョンに限らず、全5種ともいずれは定価割れの取引が増え始めることでしょう。
独断と偏見でランキングをつけるとすると……総合4~5位の評価です!

*注*以下、相場・売り切れ率・トレンド・SNSの評判を加味した結果を順位付け致します。ピアゾ編集部独自調べなので、ご参考までに。

クロモドーリス・クーターイのイエローオレンジが鮮やかな「REF.SO35P100」の出品状況はこちらです。虎柄っぽいのがチャーミングですよね。

REF. SO35P100の楽天市場平均相場と発売1か月後の傾向
≪REF. SO35P100(太平洋、イエローオレンジ)の楽天市場平均相場≫

定価・・・60,500円
販売相場・・・85,000~95,000円前後

18年ぶりの「アレ目前」でSNSのトレンドを賑わせた猛虎カラーに酷似していますが、中古相場ではあまり勢いを感じないかも!?ほぼ、前項目のベージュ(北極海)と似たような価格傾向です。
ただ、メルカリでは面白い傾向が出ています。

REF. SO35P100のメルカリ平均相場と売り切れ率
≪REF. SO35P100のメルカリ平均相場と換金率≫

販売相場・・・65,000~85,000円前後
換金率・・・96%~126%

価格帯の幅はこちらもベージュ色と同傾向です。同系統色のプロ野球球団が日本シリーズに進出した影響?なのか、売り切れは続出しています。全5種の中で、売り切れ率はナンバーワンでした!

REF. SO35P100のヤフオク平均落札と結論
≪REF. SO35P100のヤフオク平均落札と換金率≫

販売相場・・・約60000~70,000円前後
換金率・・・89%~104%

約6万~7万円前後でオークションに出品されています。ヤフオクは流通数も少なく、3サイトの中では、比較的安く買い求めやすいのは、購入者としては嬉しいですね。
太平洋バージョン、今回の調査ではワーストタイの換金率89%を記録しています。ただ、腕時計の人気色「グリーン(※後述のインド洋バージョン)」と同率ですし、大差がついているわけでもありません。
現時点では、総合3~5位くらいの“Bクラス”付近。今後の躍進に乞うご期待です。

“ブルードラゴン”としても知られる、アオミノウミウシの強烈なブルーも映える「REF.SO35A100」。中古相場では全5種の中で、一二を争う人気ぶり。

REF. SO35A100の楽天市場平均相場と発売1か月後の傾向
≪REF. SO35A100(大西洋、ブルー)の楽天市場平均相場≫

定価・・・60,500円
販売相場・・・約90,000円

写真の通り、135,000円の出品もありますが、全5種の傾向から鑑みると、現実的ではない数字かなという印象。

REF. SO35A100は、ムーンスウォッチ(ネプチューン)と同系統色で、メルカリでも高い価格の売り切れが目立つ
≪REF. SO35A100のメルカリ平均相場と換金率≫

販売相場・・・70,000~90,000円前後
換金率・・・104%~133%

ダイバーズウォッチ&海を想起させる“青色”は、相場でも強みを発揮。出品数は70以上と全5種の中で最多!!特筆すべきは、約9万円前後の価格帯がよく売れています。

「オメガ×スウォッチ」は、近年「Mission to Neptune」が人気という傾向があります。元007のダニエル・クレイグが、ボード・オブ・レビュー賞の授賞式に着用したのも影響したのか、はたまた2023年8月30日発売の「ネプチューンムーンシャインゴールド SO33N101-108」の評判が上々なのか、ムーンスウォッチの一番人気色にネプチューン(※ブルー)が躍り出ているのです。 ※オリジナルのスピマスに似ているムーンが初期は一番人気でした。

ブランパンスウォッチも大西洋バージョンのブルーが一番人気なのは、ネプチューンの人気に引っ張られた部分もあるかもしれませんね。

REF. SO35A100のヤフオク平均落札と結論
≪REF. SO35A100のヤフオク平均落札と換金率≫

販売相場・・・約70,000円
換金率・・・104%前後

約7万円前後の落札価格状況ですね。データが出揃いつつある、年末年始にどのような動向になっていくのか?要注目のモデルです。 総合評価はぶっちぎりの1位、おめでとうございます!

グリーンのグラデーションが目を惹く「REF. SO35I100」。2021年頃のトレンドカラー、緑文字盤はブランパンスウォッチではどのような立ち位置なのでしょうか?

REF. SO35I100の楽天市場平均相場と発売1か月後の傾向
≪REF.SO35I100(インド洋、グリーン)の楽天市場平均相場≫

定価・・・60,500円
販売相場・・・約9万~10万円前後

平均値で計算しても、楽天市場の中で最高価格帯です。緑文字盤自体が、時計業界全体でも根強い人気を誇るので、他4種の相場が下落傾向になった頃に、どこまで踏ん張れるか。

とはいえ、全5種類とも横並び一線の価格帯であり、特別跳ねているモデルはないので、高望みは禁物でしょう。

REF. SO35I100のメルカリ平均相場と売り切れ率
≪REF. SO35I100のメルカリ平均相場と換金率≫

販売相場・・・75,000~90,000円前後
換金率・・・96%~133%

インド洋バージョンは、相場平均価格の約7~8万円がよく売れていますね。安い価格帯の65,000~7万円も、売れ行き好調なので、一定の需要は満たしていると言えそうです。

一時期よく時計ファッション誌でも特集が組まれていたグリーンカラーウォッチ。“カジュアルウォッチ”というポジショニングの「ブランパンスウォッチ+グリーンカラー」の組み合わせは、ポップで快活な“色の力”も、相場に反映されていきそうです。

REF. SO35I100のヤフオク平均落札と結論
≪REF.SO35I100のヤフオク平均落札と換金率≫

販売相場・・・約60000~70,000円前後
換金率・・・89%~104%

ヤフオクの中では出品数も多く、落札価格は下振れの平均値として参考になりそうです。今後も「出品者=なるべく高く売りたい」「購入者=出来るだけ安く買いたい」相場の綱引きが、繰り広げられていくでしょう。
順位付けは難しいところですが……大きな差のない2~4位あたりという印象です。

南極海の極限状況を思わせるアイスホワイトの「REF. SO35S100」。南極海バージョンのみ、6時位置に湿度センサーが搭載されています!機能的な強みが、資産価値としてどこまで影響しているのでしょうか!?

REF. SO35S100の楽天市場平均相場と発売1か月後の傾向
≪REF.SO35S100(南極海、アイスホワイト)の楽天市場平均相場≫

定価・・・60,500円
販売相場・・・85,000~95,000円前後

「普段使いしやすい大人しいカラーリング&一意性のある6時位置の機能性」が功を奏し、全5種の中でトップクラス(※現状はブルーの次くらい)の人気を秘めていそうです。

REF. SO35S100のメルカリ平均相場と売り切れ率
≪REF.SO35S100のメルカリ平均相場と換金率≫

販売相場・・・75,000~90,000円前後
換金率・・・96%~133%

値段設定は65,000~95,000円前後とブレ幅が大きく、出品数も60弱と多めです。どの価格帯(※安めの6万円、妥当な7万円、人気の8万円、強めな9万円)も満遍なく売れているので、ポテンシャルは高そうな気配です。

一番人気っぽいブルー(大西洋)や強気な値段設定が目立つグリーン(インド洋)に近しい売れ行き傾向を見せています。落ち着いた色味なので、爆発力はなさそうですが、大崩れもしなさそうなのは好材料でしょう!

*注*SO35S100は、ヤフオクにて過去180日間に落札された商品が0件のため、画像・データ比較は割愛しています。

2023年9~10月付近のブランパンスウォッチに寄せられたSNSの口コミや感想もご紹介します。

≪ブランパン×スウォッチのイメージや口コミ≫
  • 「スウォッチとしては高額だけど、かなりいい!!」
  • 「ムーンスウォッチのような大行列にならず、すぐに買えた!」
  • 「悩んだけど、グリーンにした」
  • 「偽物がもう出回っている」
  • 「欲しいけど、sistem51の修理問題がネック。丸ごと交換できればいいのに」
  • 「気に入っていたけど、故障してしまったかも?」

悲喜こもごも、活発な情報交換が行われています。現時点での総合的な人気は、大西洋(ブルー)と南極海(アイスホワイト)の“二強気味”な投稿も目立ちました!

続いて、ブランパンスウォッチへの海外の声もまとめてみました。「買う?買わない!」迷っている読者様もいるかと思うので、少し詳しめに和訳要約コメントをどうぞ!!

「オメガ×スウォッチのコラボは抵抗感があったが、今作は大成功だと思う。スウォッチ、ブランパン両方にとって利益をもたらしそう」
「スピードマスター(ムーンスウォッチ)のような、爆発力はなさそう。むしろ、ブランド価値を傷つけてしまったのではないかと」
「オメガやブランパンを買えない層でも、買えるように作った点に意味がある」
「システム51(※搭載ムーブメント)は修理不可。使い捨てのスタンスは、時計づくりの精神に反し、ブランパン愛好家の反発を招く」

まず初めに、トルコ語の動画から。コメントでも激論が繰り広げられています。筆者としては、三番目の見解に一票を投じます。圧倒的ビジュアルの良さは、予想より“イイ時計”ですからね!?
ただ、四番目のコメントももっともですよね……サステナブルな考えが重視される昨今、“壊れたら終わり”なのは、世界最古級のメゾンであるブランパンのイメージにとってプラスと働くのか、果たして!?

「ブランパンスウォッチのお陰で、フィフティ ファゾムスについて多くを学べた」
「時計オタクではない99.9%は、ブランパンを聞いたことがない。キャンペーンとしては成功!」
「プラスチックの塊。セイコーを買った方がいい」

次に英語圏の動画を。海外の声も賛否両論です。セイコーやカシオを勧めているコメントをちょくちょく見かけたのが、面白い傾向でしょうか。

「オレンジの秒針が気に入り、緑色を購入」
「もっとユニークで人気が出そうな時計をリリースして欲しい!スウォッチ×ロレックス、スウォッチパテック、スウォッチVCをやってもらいたい」

動画の和訳説明文「ムーンスウォッチの足跡をたどるでしょうか?」の謳い文句が気になり、タイ語の動画をチョイスしてみました。国ごとに、人気カラーが違うのが面白いですね。

ムーンスウォッチ惑星11種の相場情報をお伝えします。上記リンクでも、去年6月頃の相場を軽く知ることができます。

詳細は「ムーンスウォッチ資産価値特集記事」でお伝えするとして、2023年10月現在では5万円前後の下振れ傾向の安い相場も増えつつあります。少しずつ、定価割れのケースも出始めていますね。

ネプチューン、ネプチューンムーンシャインゴールド(※次点でムーンシャインゴールド)が人気で、約8万~9万円の取引も成立しています。毎月のように、「MISSION TO MOONSHINE GOLD(ミッショントゥムーンシャインゴールド)」がリリース中……若干食傷気味の方もいると思いますが、根強い人気を維持しているのが流石「オメガ×スウォッチ」のコラボが成せる底力なのでしょう。

では、本題のブランパンスウォッチが安いのか高いのか分析してみましょう!月まで届きそう(?)な大行列(大騒動?)を巻き起こしたムーンスウォッチのストロングポイントと、ブランパンスウォッチの差を徹底比較しました。

≪ムーンスウォッチの良さとブランパンスウォッチ比較≫
  • 「オメガ×ムーンウォッチ×11惑星」のコンセプトは斬新でインパクトも大!!
    ⇒ブランパンスウォッチの評価▲:「ブランパン×フィフティ ファゾムス×5大洋」は時計好き以外の層には、ややパンチ力不足かも
  • ムーンスウォッチの定価は安くて税込み33,550円
    ⇒評価×:イメージ的に倍額に近いのは、消費者として手が出しづらい
  • 使い捨てのクォーツ
    ⇒評価▲:6万円で有名ブランドの機械式時計を楽しめるのは良い点。しかし、値段が高くなった分、使い捨てという弱点も目立つ

ムーンスウォッチはコンセプトがいいですよね。2022年版の企画第一弾バージョンは、フレッシュさと惑星全11種の世界観(※一部で世界的人気アニメの美少女戦士達を連想させるという声も)が、キュートでありながらロマンも持ち合わせているように思えます。

それに比べて、ブランパンスウォッチは、オメガという誰もが知るビッグブランドと比較すると、やはりインパクト不足が否めないかなというのが正直な感想です。

価格・仕様面で比較しても、ムーンスウォッチの方が総合力は高めです。使い捨てのカジュアルウォッチなので、「倍近い定価&機械式腕時計」という二つの属性は、ブランパンスウォッチの“敷居を高く”してしまい、「高くはないけど、決して安くはない」という、“月並みな感想”を抱かせてしまった気もします。時計好きから見れば、間違いなく“いかした時計”で、ナイスチャレンジなんですけどね。

『ブランパンという素敵なブランドをもっと知ってもらいたい』
ハイエックCEOの目論見が大成功になりつつある、ブランパン×スウォッチのコラボ全5種達。修理できない点はデメリットですし、ムーンスウォッチのような大きなプレミアもないですが、それでも、やっぱり魅力的ですよね。

ブランパンというブランドの知名度アップにも貢献し、「フィフティ ファゾムス」が私達の“身近な存在”になったのは、業界としても嬉しいトピックスです。マイルストーン的な役割も無事果たし、ブランパンの今後の躍進にも期待が持てそうです。

ブランパンスウォッチは、限定品ではない“レギュラーモデル”なのも嬉しいところ。「いるorいらない」の価値基準を自身の中で明確にしつつ、市場が落ち着いた頃にじっくりと手を出しやすいのもいいですね!焦らず、慌てず答えを出していきましょう!!




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