更新日:2025年05月09日
4月に新作を発表したばかりのTUDOR(チューダー)から新作情報が舞い込みました!とはいえ恒例。皆さんも心づもりはできていたはず。
チューダー ペラゴス FXD クロノ “ピンク” ジロ・デ・イタリア 2025 エディション 25827KNRS ブラックカーボンコンポジット マット仕上げ、直径: 43mm 厚さ: 13.2mm、マニュファクチュール キャリバー MT5813(COSC)機械式自動巻クロノグラフムーブメント搭載、パワーリザーブ:70時間、100 m (330 ft)防水、770,000円(税込)
チューダーは2年前、自転車競技界への参入を発表し、自転車界のレジェンドであるファビアン・カンチェラーラと提携してチューダー・プロサイクリングチームを結成。チームの唯一のスポンサーとして、チューダーはチームメンバーだけが着用を許された「ブラックベイ クロノ」のスペシャルエディションを発表しました。
続いて昨年、「ジロ・デ・イタリア 2024」のチーム初参戦を記念して、チューダーは初の自転車競技をテーマにした、「チューダー ペラゴス FXD クロノ サイクリング エディション 25827KN」を市販モデルとしてリリース。
同年、チューダーが公式タイムキーパーを務めた初のジロ・デ・イタリアでは、優勝したタデイ・ポガチャルに「チューダー ペラゴス FXD クロノ」の特別バージョンを贈呈しました。この時計は、レースの優勝者に贈られるマリア・ローザ (ピンクのジャージ) からインスピレーションを得て特別に作られた「世界に一つだけの」ピンクエディションでした。
そして5月9日に開幕する「ジロ・デ・イタリア 2025」タイミングに合わせ、チューダーは同じくマリア・ローザ (ピンクのジャージ) からインスピレーションを得たカラーの限定モデル、「ペラゴス FXD クロノ ピンク」を発表したのです。
ジロ・デ・イタリアの覇者だけに許される栄誉——それがマリア・ローザ、すなわち「ピンクのジャージ」。イタリア、そして世界でも屈指の過酷さと歴史を誇るレースを制した者だけが、その象徴を身にまとうことができるのだ。チューダーはそのレガシーにオマージュを捧げ、わずか300本限定のペラゴス FXD クロノ “ピンク”をリリースする。ピンクのアクセントをあしらったダイアルは、自らの勝利を掴みに行く者たちのために。
昨年発表のレギュラーモデルである「ペラゴス FXD クロノ “サイクリング” 25827KN」と大きな違いはないものの、新しい「ペラゴスFXDクロノ “ピンク” 25827KNRS」は、文字盤とストラップにチューダーのトレンドカラーとも言うべき、ピンクのアクセントが採用されています。さらにこの時計はチューダーとしては珍しく、300本と生産本数が限定されており、その希少性にも注目が集まりそうです。
本ブログでは、新しい「チューダー ペラゴス FXD クロノ “ピンク” ジロ・デ・イタリア 2025 エディション 25827KNRS」の基本仕様から魅力、資産価値まで考察して参りたいと思います。
チューダー ペラゴス FXD クロノ “ピンク” ジロ・デ・イタリア 2025 エディション は簡単に言ってしまえばチューダーのダイバーズモデル「ペラゴス FXD」のバリエーションです。「ペラゴス FXD」は、フランス海軍の戦闘ダイバー部隊“コマンドー・ユベール”との協力のもと開発された本格的テクニカルウォッチとして誕生しました。
2025年5月現在、「ペラゴス FXD」にはベーシックな3針タイプ、クロノグラフ、そしてGMTモデルがラインナップされており、サイズは42mmまたは43mmで、価格帯は50~70万円台となっています。
「ペラゴス FXD」のラインナップ(2025年5月時点)
「ペラゴス FXD クロノ “サイクリング” 25827KN」と、このピンクバージョンが特別なのは、43mmのクロノグラフであること、軽量なカーボンファイバー製のケースであること、そして固定ベゼルとサイクリング仕様のタキメータースケールを採用し、徹底的にサイクリングエディションとして最適化されている点です。
文字盤の外周のクロノグラフ目盛りはダイアルを螺旋状に1周し、ライダーが通常走行する平均速度が一目でわかるようになっています。
チューダーを象徴するスクエア型アワーマーカーと「スノーフレーク」針は、最適な視認性を実現する発光性セラミック混合物で作られています。
また、ライダーが走行中にも簡単に操作できるよう、ねじ込み式ではない「ダイレクトアクションプッシャー」を採用しており、防水性能は通常のペラゴスの200m防水から100m防水へとダウンしていますが、当然日常使用には全く問題はありません。
「ペラゴス FXD クロノ “サイクリング” 25827KN」との違いは、主に文字盤に表れています。マットブラックの文字盤のクロノグラフカウンターと、外周のタキメータースケールには赤ではなくピンクが用いられています。また、ブラックのストラップには、中央にピンクのストライプがあしらわれています。サイクリングエディションの赤はチューダーの赤へのオマージュでした。
ちなみにヨットレースチームの為のモデルである「ペラゴス FXD アリンギ・レッドブル・レーシング 25807KN」もクロノグラフですが、両方向回転ベゼルが採用され、200m防水を保っています。
ペラゴス FXD アリンギ・レッドブル・レーシングモデルRef.25807KN
「チューダー ペラゴス FXD クロノ “ピンク” ジロ・デ・イタリア 2025 エディション 25827KNRS」の裏蓋にはライダーの姿とともに、特別な刻印とシリアル番号が刻まれています。
本作には、ブライトリングの名機「B01」をベースにシリコン製ヘアスプリングとCOSCクロノメーター認定を得た「キャリバーMT5813」が搭載されています。この2万8800振動/時で駆動するマニュファクチュールキャリバーは、精巧なコラムホイールメカニズムと垂直クラッチを備え、日差-2から+4秒という高い精度を達成しています。時、分、秒、クロノグラフ、日付機能を表示し、70時間のパワーリザーブを備えています。
「チューダー ペラゴス FXD クロノ “ピンク” ジロ・デ・イタリア 2025 エディション 25827KNRS」の口コミをチェックしてみましょう。
TUDOR公式Instagramには様々なコメントが寄せられています。
「本当にこのうちの1本が欲しい!」
「ポガチャルの時計だ!」
「最近のチューダーは熱い!」
「サイクリストで時計愛好家である自分には最適な1本だ」
「また限定モデル?新たなタグ・ホイヤーになろうとしているの?」
「38mmで作って」
これ以外にも目がハートの顔や炎、万歳ポーズ、拍手などの絵文字のみのコメントが並び、このモデルに対する興奮や期待が伝わってきます。ほぼ好意的な意見や、購入方法に関する質問のコメントが多い中、限定モデルが続いたことへの懸念を伝えるコメントもありました。限定モデルを乱発することによってブランド価値を下げないか危惧しているのでしょうね。おそらくそのような愚行には走らないと信じていますが・・・。
「チューダー ペラゴス FXD クロノ “ピンク” ジロ・デ・イタリア 2025 エディション 25827KNRS」は、プレスリリースによると「順次発売」とのみ発表されています。
ただし、先に触れたTUDOR公式Instagramのコメントによると、「これは限定モデルで、主にイタリアで販売される予定です。しかし、本当に欲しいのであれば、お近くのTUDOR正規販売店がお手伝いできるかもしれません。(This is a limited edition and will be available mainly in Italy. However, your local authorized TUDOR retailer might be able to help if you really want one. Thank you.)」とあるので、日本国内でも正規店で購入できる可能性はゼロではなさそうですね。
新しいピンクというカラーリングは、その色の持つパワーのみならず、ジロ・デ・イタリアの優勝を象徴する色としても、この時計に他にない魅力を与えています。タデイ・ポガチャルにだけ贈られた世界でたった1本の時計と瓜二つな本作。さらに300本限定という希少性から、高いリセールバリューをもつ時計となることは間違いないでしょう。
タデイ・ポガチャルに贈られた世界で1本の時計
チューダー&ピンク、と言えば昨年リリースされた「チューダー ブラックベイ クロノ “ピンク” 79360N-0019」も記憶に新しいところ。具体的な数量こそ明かされなかったものの、同じく限定モデルとして登場したこちらの時計も、定価の2倍近い価格でいまだ中古市場を大いに賑わせてています。
一方、レギュラーモデルの25827KNはどうかと言えば、定価770,000円に対し、中古として58~69万円前後で販売されておりますので、特にプレミアがついている、という状態ではありません。今回の新作モデルではピンクは差し色程度で、ブラックベイ クロノ “ピンク” ほどの強烈なインパクトがあるデザインではないですが、逆を返せば控えめながら確実に個性的ではあり、「身に着けやすい」という評価もできるでしょう。何よりやはり300本という数字があまりにもチューダーの限定モデルとしては少ないため、レアものとして一定の資産価値を長くキープするのでは、と予想されます。
また、つい数日前にリリースされたばかりの新しいF1モデル、「ブラック ベイ クロノ”カーボン25” 79377KN」も近しいモデルのように思われますが、カーボンコンポジットではなく、カーボンファイバー製ケースを採用しています。固定ベゼル、チタン製プッシャーを備え、キャリバー MT5813を搭載、2,025本限定と数は多いながら数量限定モデルである、という共通点もありますが、ホワイト文字盤に爽やかなブルーをポイントカラーとした79377KNは200m防水、定価1,037,300円となっています。資産価値という観点では、”ピンク”の方が評価されそうですね。
チューダーは「ブラックベイ クロノ “ピンク”」の盛り上がりを少なからず本作にも期待しているのかもしれません。ピンクに続いた「ブラックベイ クロノ ”フラミンゴブルー” 79360N」はピンクを凌ぐ人気となり、中古相場は180~200万円前後まで高騰しています。
ならば次はペラゴスFXDにもブルーを・・・という声もあるわけですが、それはいくらなんでもあからさまなような気もしますよね。もちろん別の”オマージュ”対象を見つけられれば話は別ですが。次はどんな新作が登場するでしょうね。
そういえば、実はこのピンクの「ペラゴスFXD」については、4月下旬にデビッド・ベッカムが着用している姿がSNSで公開されていました。「ポガチャルに贈られた時計は1本モノではなかったのか?」「新しい時計が出るのか?」と注目を集めていました。ベルトがタデイ・ポガチャルバージョンと同じなのが気になります。
「ブラックベイ クロノ”ピンク”」発売前には、チョウとデビッド・ベッカムが着用している姿がインスタグラムに投稿され、ひっそりと予告されていました。「ブラックベイ クロノ”フラミンゴブルー”」でも同様の戦略が見られ、両アンバサダーが先行プレビューを行い、その後サプライズ発売されました。今後の新作を知るには、彼らのの腕元に注目しておくと良いかもしれませんね!
モデル | ペラゴス FXD クロノ “ピンク” ジロ・デ・イタリア 2025 エディション
Pelagos FXD Chrono Pink |
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型番(Ref.) | 25827KNRS |
ケース・ブレスレット | ブラックカーボンコンポジット マット仕上げ |
ケースサイズ | 直径: 43mm 厚さ: 13.2mm |
ベゼル | 60分目盛り、固定 |
文字盤 | クロノグラフカウンターとタキメーター目盛りにピンクのアクセント |
ベルト | ピンクのストライプ入りブラックのファブリックストラップ |
ムーブメント | クロノグラフ機能を搭載したマニュファクチュール キャリバー MT5813(COSC) 両方向回転ローター搭載の機械式自動巻クロノグラフムーブメント |
パワーリザーブ | 70時間 |
ガラス | ドーム型サファイアクリスタル |
防水性能 | 100 m (330 ft)防水 |
生産本数 | 300本限定 |
発売日 | 2025年5月7日 |
価格 | 770,000円 (税込) (5,550ユーロ、5,600ドル) |
※掲載内容は2025年05月調査時点のものです。
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