更新日:2022年07月23日

チューダー(Tudor)2022年新作レンジャー速報

チューダーの2022年新作モデル、レンジャーまとめ概要

ロレックスのディフュージョン(廉価版の普及)ブランドとして、共に成長してきたチューダー(TUDOR)。「ロレックスの弟分」的なイメージも強いチューダーですが、最近では自社製ムーブメントも搭載したモデルも増えており、時計界でも指折りの実力を持つマニュファクチュールブランドとしてもその地位を高めています。チューダーは8月から値上げとの情報も!

英国海軍の北グリーンランド遠征探検70周年に当たる2022年……生産終了していたレンジャーが遂に復活!!自社製キャリバー「MT5402」とクイックアジャストクラスプを引っさげて、堂々帰還。2022年7月9日(土)に、全国で一斉発売されました。

「手の届くツールウォッチ」として、より実用性を高めたチューダーの2022年新作レンジャー79950。その魅力を余すことなくご紹介致します!合わせて、レンジャーの歴史やエピソード、エクスプローラーI(124270)との違いもご紹介致します!

チューダーは腕時計初心者のエントリーモデルとしても人気のブランドである

購入しやすいエントリーモデルを多く取りそろえるチューダー。「イカサブ」の通称でお馴染みのチューダー・サブマリーナ(※現在は生産終了中)はかつてチューダー人気をけん引していました。新作シリーズも好評のブラックベイは、優れた機能性&スポーティーなファッション性のバランスが良いチューダーの看板シリーズです。

そして今回ご紹介するのが、2022年7月に再びコレクションの仲間入りを果たしたレンジャー(RANGER)です。ロレックスの姉妹ブランドらしい、機能美と造形美の融合に成功。今作の79950も1969年~1988年に発売された「オイスタープリンスレンジャー7995/0」を彷彿とさせる“レトロなデザイン”を外見に。約70時間のロングパワーリザーブを実現した“最新&最先端”の自社製Cal.MT5402を内側に収め、エクスプローラーに肉薄するツールウォッチを311,300円(ストラップ)~347,600円(SSブレス)に仕上げてきています。

SNSの投稿に寄せられたコメントをご紹介します。

「チューダーらしいモデル。価格も良心的」
「レンジャーの新作、オシャレでいい!ファッションアイテムとしても素晴らしい」
「チューダーらしさ全開。いい時計」
「エクスプローラーⅠみたいで好き!30万で買えるのもアリ!」

……ネット上の評判も上々の滑り出しですね!「見に行ったけど売り切れだった」との声もちらほら見受けられ、しばらくは「レンジャー争奪戦」が繰り広げられるのかも!?

チューダー レンジャー 79950の定価(2022年7月現在)は、
・ブレスレットモデル(M79950-0001):¥347,600
・レザー&ラバーベルト/ファブリックベルトモデル(M79950-0002、M79950-0002):¥311,300
です。

2022年7月現在では、国内の中古腕時計市場での流通量・販売実績はまだ少ないので、Chrono24などのマーケットをチェックしてみましょう。

チューダー79950セカンドマーケット市場での価格相場

チューダー レンジャー 79950のSSブレスレットモデルは2022年7月23日現在、¥480,000~¥550,000前後で販売されています。こういったサイトで実際購入する際はさらに税金や送料などがかかりますが、定価に対し、4~5割のプレミアがついている状態と言えるでしょう。国内でも正規店での購入この状態がいつまで続くは不明ですが、8月にチューダーは値上げとの情報もありますので、さらにそれに影響されて相場が上昇する可能性もありますね。今後定点的にチェックしていきたいと思います。

では、ここで改めて、新作の魅力を深めるためにも、まずレンジャーの歴史と進化の過程を簡単にご紹介します。

レンジャーの歴史と伝統まとめ

【レンジャー黎明期 1920年代~1950年代】

チューダーの「レンジャー」の起源は1929年にまで遡ります。ロレックス&チューダーの創設者、ハンス・ウィルスドルフ氏が「The TUDOR(チューダー)」の商標登録のわずか3年後に、「Ranger(レンジャー)」を登録。とは言え、特定のモデルにレンジャーが用いられることはなく、アドベンチャー(探検/冒険)的要素の付加価値として、しばらく使用されたと伝えられています。

「偉大な兄貴分」のロレックスは、1927年にロレックス・オイスターを着用してイギリス海峡の横断チャレンジに成功。1933年にもエベレスト上空を飛行する探検に、ロレックス・オイスターが携行され、優れた防水性と防塵性を証明し続けます。

そして、ロレックス&チューダーにとって、“冒険のマイルストーン”に値する1950年代……ロレックスのオイスター・パーペチュアルがエベレスト登頂に成功(1953年)し、アドベンチャーウォッチの決定版「エクスプローラー」を発表する前年。チューダーウォッチも冒険へ繰り出します。英国海軍主体の北グリーンランド遠征探検です。

新作79950が発売されるちょうど70年前の1952年7月8日、北グリーンランド遠征隊は氷床研究を目的とした2年間の科学任務として、グリーンランドへの探検に出発。英国の科学者や海軍隊員達の腕には、チューダー初の自動巻機構&防水性を備えたオイスター プリンスが巻かれ、詳細な氷河学・地震学・地質学・生物学調査が行われます。重要なミッションだったため、数ヶ月前に即位したばかりのエリザベス女王2世が後援者、ウィンストン・チャーチル首相が副保護者としてバックアップしたと言われています。

約摂氏-66℃に届く極寒の過酷な環境に耐え抜いた26個のオイスター プリンスRef.7808達……レンジャーのプロトタイプ達の飽くなき冒険への探求心を具現化した最先端の時計製造技術。アドベンチャーウォッチとして、堅牢性・実用性・良心的な価格帯を21世紀になっても永続させているスタンスは天晴です!

ピアゾの腕時計豆知識 
<過酷な北グリーンランド遠征の詳細>
レンジャー探検隊のチューダーへの感謝状、冒険の逸話

2年間の過酷な北極圏の研究は、熾烈を極めたと伝えられています。グリーンランドの氷床は2700メートルの厚さ、最低気温約摂氏-66℃の極限状態です。アーカイブにも保管されているグリーンランドから帰還した隊員のキャプテンJDウォーカーは、チューダーへ感謝の手紙を送っています。参考記事から抜粋したものをご紹介します。

『ツアー中に手首に着けていたロレックスチューダーオイスタープリンスに非常に敬意を表したいと思います』
『私の職務では、店のこぶや小屋の建設から運転まで、さまざまな活動が必要でした。「イタチ」と犬ぞりが氷冠に。気温は華氏70度から-50度まで変化し、解凍期間中の多くの場合、時計はやむを得ず水に浸されました』
『これらの試練にもかかわらず、イギリスから時折放送された時報は、私のロレックスチューダープリンスの時計が驚くべき精度を維持していることを証明しました。手で巻く必要はありませんでした』
『一度に数週間、ベースから離れた氷冠の上にいるとき、常に精度に依存する可能性のある時計を手首に付けることは計り知れない価値がありました』
参考記事⇒www.hodinkee.com/

70年前のオイスタープリンスRef.7808が、いかに極限状態でも精度と堅牢性に優れていたかを知れるエピソードですね!特筆すべきは、「手で巻く必要のない驚くべき精度」です……ロレックスのエベレスト登頂にも言えますが、「時計が歴史を支え、変えた偉業」と称して過言はないでしょう。それにしても、一度も手で巻かなかったというのは凄いですね!!!

1970年代のカタログにも、『仕事道具のチェーンソーと同様の慎重さで時計を選んだ』と語る木こりがレンジャーを着用して登場していますし、困難な状況下でも優れたパフォーマンスを残すチューダーの実績は、時計史に残るものです。

【レンジャー発展期 1960年代~1980年代】

本格的にレンジャーがモデル名に使用されるのは、1960年代に入ってからです。代表的なref.7965と7995に共通している、34mmのオイスターケースと日付のないディスプレイ。12-3-6-9のアラビア数字と独特なデザイン性の針が持ち味です。詳細は後述しますが、新作79950にも初期の代表機リファレンス7965と7995に回帰するような傾向が見受けられます。

また、レンジャーの冒険心は、デザイン性の変化にも顕れています。日付表示の有無や自動巻or手巻、ダイヤルに薔薇ロゴor盾マークがあしらわれている(7964、7966、7990、7992、7996、90330、90220)など、変化にとんだ幅広いモデルを手掛けているのも特徴的です。更なる実用性を追求するように、いい意味で試行錯誤を繰り返す、ロレックスにはないチューダーの魅力でしょう!

1973年には、ケース一体型ブレスレット「レンジャー II」をアップデートモデルとして発表。レンジャーは、1980年代まで製造され、好評を博しますが一旦生産終了。更に、日本の場合、ブランド誕生から“チュードル”の名称で親しまれたチューダーは、1979年に日本ロレックス設立の影響も受け、日本から撤退。皮肉にも、「手の届きやすいツールウォッチ」は手が届きにくい存在へとなってしまいます。

【レンジャー成熟期 2010年代~現在】

2014年のバーゼルワールドで、レンジャー79910がコレクションに返り咲き。マットなブラックダイヤルや12-3-6-9のアラビア数字などのレンジャーらしさに加え、丸みを強調した近代的アップサイズされた41mmのケースサイズ。レーシーさをアクセントにした赤い秒針、ライトブラウンのストラップ……あえて、「RANGER」の文字表示を取り除き、クラシカルな薔薇ロゴを12時位置にセッティングした意欲作を発表。2020年半ばまで、「手の届きやすいアドベンチャーウォッチ」としてチューダーのコレクションを支えます。

レンジャー79950はシンプルさと機能性に優れたアドベンチャーウォッチの期待作

79950の特徴は、ひと言で言えば「原点回帰」でしょう!79910の41㎜ケースサイズを39mmへサイズダウン。前作に用いられた6時の「スマイリーフェイス」は削除……少しの無駄さえそぎ落とすように、全体的にシンプルなデザインで勝負しています。フォルムもヴィンテージウォッチに近いきめ細かな質感にするため、サテン仕上げを基調としながら、ベゼルのエッジにポリッシュ仕上げを施すなど、「伝統への回帰」を色濃く感じさせます。

針全体が赤かった前作の秒針を先端だけ赤い色(※新たにバーガンディカラーを採用)に戻し、6時位置もモダンさを漂わせる「RANGER」のシンプルな文字表示が復活!レンジャーらしいデイト表示のないシンプルなディスプレイは、たっぷりとヴィンテージ風なベージュの発光塗料があしらわれたアワーマーカーと合わさり、グレイン仕上げのマットブラックダイヤルと絶妙なコントラストを成しています……ドーム型サファイアクリスタルも“レンジャーの冒険心”を閉じ込めているような、素敵な味わいです!!

ケニッシと共同開発したMT5402は、衝撃に強く精度も高い

レトロなヴィンテージデザインが魅力な79950。兄貴分のロレックス同様、最先端技術を駆使した実用性への追求も重んじています。中でも、自社製キャリバーMT5402&チューダー独自の“T-fit”クイックアジャストクラスプは、機能性と実用性にも優れています。

ブラックベイ58(ref.79030N)にも搭載されたMT5402は、約70時間のパワーリザーブを誇るタフネスさがウリ。ケニッシと共同開発したMT5402は、約4.99mmと分厚く華美な装飾もないため、実用性に特化した“質実剛健”なキャリバーです。衝撃に強いシリコン製のひげゼンマイ、テンプを両側から支えるトラバーシングブリッジなど、堅牢性と精度を確保しつつ入手可能な価格で提供する「チューダーの美学」を貫いた自慢のキャリバーでしょう!

ピアゾの腕時計豆知識 
<「MT」の意味>

MT5402にも用いられている頭文字の「MT」。「MANUFACTURE TUDOR」の略称だったのをご存知でしょうか?抜群のコストパフォーマンスを誇る手の届く価格帯でありながら、磁力の影響に強いシリコンバランススプリングを採用するなど、堅牢性・耐久性・信頼性に優れます。スイスクロノメーターの認定基準の日差-4秒から+6秒をはるかに上回る-2秒から+4秒を実現。より高い精度も、「マニュファクチュール(MANUFACTURE)」に恥じない高品質を証明しています。

人と違うオシャレの演出に役立つチューダーのファブリックストラップ&ハイブリッドストラップ

2010年に他社に先駆けてファブリックストラップを導入したチューダー。兄貴分のロレックスとは違う道を歩むように、カジュアルファッションとの相性はバッチリです!また、8mmの長さを5段階で調節できるセルフサイズ調整可能な“T-fit”クイックアジャストクラスプも、さりげない高級感を演出するのに役立つでしょう!双方とも、腕時計を愛機にする上で欠かせない「快適さ」をこれまでか、と追求しながら、リーズナブルな価格帯と品質の高さを両立させていて素晴らしいですね!!

ピアゾの腕時計豆知識 
<150年以上の家族経営が織りなす極上のジャカード織り>

ファブリックストラップを手掛けるジュリアン・フォール社と10年以上のパートナーシップを結ぶチューダー。フランスのサン・テティエンヌで、150年以上も家族経営を続け、19世紀製の織機を使用して生み出される極上の織物は、“布の宝石”とも称されます。フランスの老舗ブランド「ランバン」など、名だたるメゾンも認める実力と質の高さは折り紙つきです。
19世紀製の織機だからこそ、なし得る極上のジャカード織りは、品質と快適さ…一流の気品と華を手首に添えてくれます。

チューダーの2022年新作モデルまとめ概要

ロレックスのエクスプローラーIに近い雰囲気を持つ79950。エクスプローラーIのref.124270との共通点や違いを簡潔にご説明します。

<レンジャー79950とエクスプローラーI 124270の似ているところ>

  • 視認性に優れた3-6-9のアラビア数字を採用
  • 1時間ごとに配置された長方形のマーカー
  • デイト表示のないシンプルなブラックダイヤル
  • 12時位置下に“TUDOR”“ROLEX”の刻印とロゴ
  • 高級機に相応しい立体感のあるスチールケース
  • どちらも100メートル防水性能
  • パワーリザーブ(MT5402&Cal.3230)も約70時間

<レンジャー79950とエクスプローラーI 124270の違い>

  • レンジャー79950は12時位置もアラビア数字でダイヤル構成しているのに対し、エクスプローラーI 124270は12時位置に三角形(▼)のマーカーを配置
  • 79950は矢印の長針に対し、124270はメルセデス針
  • 79950は秒針の先端が赤い(※124270は真っ白)
  • 79950は“RANGER”表記が6時位置、124270は12時位置に“EXPLORER”表記
  • 79950は39mmサイズ、124270は36mmサイズ(※前作のエクスプローラーI ref.214270は39mmサイズ)
  • 79950にはスチールブレスレット以外にも、レザー×ラバーストラップ&ファブリックストラップがある

このように類似点と相違点が挙げられます。細かく見れば、結構違いのある両者ですが……パッと見の印象はそっくりですよね!?見比べれば見比べるほど、どちらもウットリするほどカッコいいですし。

エベレスト登頂&北グリーンランド遠征に成功した両者。過酷な状況下でもタフに動き続ける優れたDNAを70年に渡って、進化させ続けているのも共通しています。アドベンチャーウォッチとして甲乙つけがたい両者ですが、ちょっとした休日の冒険に出かける際には、普段使いしやすいコスパ抜群のレンジャー79950は大活躍しそうですね!!

レンジャー79950はスタンダードなスチール製3列リンクブレスレット、ファブリックストラップなど高機能かつコスパも抜群

12-3-6-9のアラビア数字インデックスに代表されるデザイン基準を遵守しつつ、常にその時代に適した最先端を閉じ込めてきたレンジャー。リーズナブルな価格帯でありながら、全ての自社製品に5年間の国際保証を適用しているのは自信の顕れでしょう!

更に、自分の好みに適した3つのストラップ(ブレスレット)を30万円台でチョイスできるのは、消費者にとって嬉しい悩みです。外せないのは、“T-fit”クイックアジャストクラスプ搭載のM79950-0001でしょう!工具不要で全5段階をバックル部分のみで、簡単微調整できる機能は、実用性を重視するチューダーらしいありがたい気配りです。エクスプローラーIにも言えることですが、奥行きのある立体的な高級感は、やはりメタルブレスレットが一番似合うかもしれません。

レザー×ラバーストラップのM79950-0002、ファブリックストラップのM79950-0003もカジュアルな場面でオールマイティーに活躍しそうです。ヴィンテージウォッチのルックスをそのままに、上手にスポーティー&カジュアルな雰囲気を見事に調和させていますね!

あえて、一本だけ主観で選ぶとするなら、ファブリックストラップのM79950-0003を推します。北グリーンランド遠征の極寒にも耐え抜いたスチールケースを優しく温め包み込むジャカード織りのオリーブグリーン……ベージュ&レッドのセンターラインをふと眺めれば、「日常と冒険のボーダー」も教えてくれそうな気がします。

どのバージョンも魅力的で選ぶのも悩ましいところですが、発売早々、品薄や売り切れ状態が続いているので、運よく出逢えたモデルこそ、自分にピッタリな「シンデレラの靴」ならぬ、「レンジャーの時計」かもしれません。

スチール製3列リンクブレスレットのM79950-0001は、税込価格347,600円。M79950-0002&M79950-0003は、 税込価格311,300円です。

チューダー 79950の仕様・価格
M79950-0001、M79950-0002、M79950-0003の仕様とスペック
モデル レンジャー
RANGER
型番(Ref.) 79950 (M79950-0001、M79950-0002、M79950-0003)
ケースサイズ 39 mm
ケース スチール製ケース、サテン仕上げ
ベゼル スチール製スムースベゼル、サテン仕上げ
リューズ スチール製スクリュー式リューズにチューダーローズのレリーフ
ダイヤル ブラック、ドーム型
防水 100 m (330 ft)防水
ブレスレット スチール製3列リンクブレスレット/“T-fit”セーフティキャッチ付きフォールディングクラスプ
レザー&ラバーのハイブリッドストラップ/フォールディングクラスプ&スチール製セーフティキャッチ
レッド&ベージュのストライプ入りグリーンファブリックストラップ/バックル
ムーブメント マニュファクチュール キャリバー MT5402 (COSC)
両方向回転ローター搭載の機械式自動巻ムーブメント
パワーリザーブ 約70時間
価格 ¥311,300/¥347,600

※価格は予告なく変更される場合があります。詳細はチューダー公式サイトへ。

チューダーは2022年新作として「ロレックス エクスプローラーⅡ Ref.1655」を彷彿とさせる「ブラックベイ プロ 79470」も発表しており、ロレックスと違って過去モデルへの回帰傾向が見受けられます。

レンジャーにも言える傾向ですが、“ヴィンテージの雰囲気を重視”しつつ、“最先端技術と融合”させています。「新しいのにどこか懐かしい」レトロさも、チューダーっぽいカッコ良さを追求していていいですね!!

ピアゾの腕時計豆知識 
<前CEOフィリップ・ペヴェレッリ氏&現CEOエリック・ピルソン氏就任でオリジナル路線を加速させるチューダー>

近年、ますます多くのファン獲得に成功しているチューダー。2009年に前CEOのフィリップ・ペヴェレッリ氏が就任後、レトロ&ヴィンテージ路線を強調する施策が功を奏しています。2012年に現在の主要モデル「ブラックベイ」、「ぺラゴス」を復刻し、2015年には同社初の自社製自動巻きムーブメントを発表しています。

2016年から現CEOのエリック・ピルソン氏が就任。デビッド・ベッカムやレディ・ガガなどをアンバサダーに迎えつつ、チュードル改め、新たに“チューダー”として日本に再上陸。ヴィンテージ路線を継続しつつ、「チューダーはカッコいい」というイメージ戦略にも成功しています。

ロレックスが独創性・多機能性……より「新しいデザイン」を追求する一方、チューダーは今回のレンジャー79950やブラックベイ プロ 79470のように、「伝統への回帰」が随所に見受けられましたね。

当時のレトロな空気を残しつつ、近代的にデザインをブラッシュアップ。“T-fit”クイックアジャストクラスプやファブリックストラップとも違和感なく調和をとっているのですから、今年のチューダーも人気に火が付きそうです。

レンジャーの新作に限って言えば、北グリーンランド遠征探検で培った70年のノウハウと実績は間違いなく本物。果敢な冒険の精神を体現し続けてきたレンジャーの新作は、70周年に相応しい力作でしたね!!




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