更新日:2025年04月03日
2025年4月1日、チューダー(TUDOR)が新作を発表しました!マスター クロノメーター認定を受けたオールバーガンディ仕様の「ブラックベイ 58」、43 mm径の新モデル「ブラックベイ 68」、オパラインダイアルを備えた「ブラックベイ プロ(BLACK BAY PRO)」、1,000mの防水性能を誇る「ぺラゴス ウルトラ(PELAGOS ULTRA)」、5列リンクブレスレットタイプの「ブラックベイ クロノ(BLACK BAY CHRONO)」が新たなラインナップとして加わります。
”今の気分”に合う、薄型の39 mmという程よいサイズ感が人気の「ブラックベイ 58」にオールバーガンディ仕様が登場しました。この新しい「ブラックベイ 58」は、「マニュファクチュール キャリバー MT5400-U」を搭載し、ついに「マスター クロノメーター認定」を取得しています。
スイス連邦計量・認定局(METAS)によるマスター クロノメーターは、包括的な認証制度として精度、耐磁性、防水性、パワーリザーブなど、機械式時計に求められる主たる機能特性を検査対象としています。その基準はいずれも極めて高く、現時点でチューダー以外にその認定を取得しているのはオメガだけ、と言えばその難易度が窺い知れるでしょう。
製品の品質向上を追求し続けるチューダーは、全コレクションのマスター クロノメーター認定取得を目指しています。
従来の「ブラックベイ 58」の3針モデル(M79030N-0001、M79030B-0001など)にはCOSC認定の「マニュファクチュール キャリバー MT5402」が搭載されていますが、これを機に来年以降、「マニュファクチュール キャリバー MT5400-U」への載せ替えが順次行われていくことが予想されます。
かすかに放射状に広がるブラッシュド仕上げが施されたダイヤルは、光の加減で繊細に輝きます。チューダーの”バーガンディ”採用モデルは他にも多くありますが、文字盤まで同色というのは珍しい印象ですね。
公式説明によれば、90年代にプロトタイプとして開発されつつも製品化には至らなかった「サブマリーナー Ref.79190」の意匠を取り入れた、とのこと。従来の「ブラックベイ 58」では秒針の装飾が四角であるところ、本作では丸い”ロリポップ型”になっているのも、初期のダイバーズウォッチを彷彿とさせます。
ロレックスのサブマリーナーの艶やかなセラミックベゼルとは違い、このモデルはアルミベゼルを採用しているため、色味も一層落ち着いて見えますね。小振りなケースにダイヤルの色味もあって、男性でも女性でも馴染みやすい雰囲気を纏っています。
ベルトは5列リンクブレスレット、3列リンクブレスレット、ラバーストラップの3種で展開し、いずれも“T-fit”クイックアジャストクラスプを装備しています。
モデル | ブラックベイ 58
BLACK BAY 58 |
---|---|
型番(Ref.) | 7939A1A0RU |
ケース | 39 mm ステンレススチール製ケース、ポリッシュ&サテン仕上げ ラグ:ラグの幅20 mm ケースの厚さ:11.7 mm |
ムーブメント | マニュファクチュール キャリバー MT5400-U 両方向回転ローターシステム搭載の機械式自動巻ムーブメント |
パワーリザーブ | 65時間のパワーリザーブ |
リューズ | ステンレススチール製スクリュー式リューズにチューダーローズのレリーフ |
防水性能 | 200 m (660 ft)防水 |
ベゼル | ステンレススチール製逆回転防止ベゼルにバーガンディのアルマイト加工インサート |
ダイアル | バーガンディ、ドーム型、アプライドアワーマーカー |
クリスタル | ドーム型サファイアクリスタル |
ブレスレット | M7939A1A0RU-0001:ステンレススチール製5列ブレスレット(ポリッシュ&サテン仕上げ)、チューダー独自の“T-fit”クイックアジャストクラスプ M7939A1A0RU-0002:リベット式3列ステンレススチール製ブレスレット(ポリッシュ&サテン仕上げ)、チューダー独自の“T-fit”クイックアジャストクラスプ M7939A1A0RU-0003:ラバーストラップ、チューダー独自の“T-fit”クイックアジャストクラスプ |
価格 | 3列リンク ステンレススチール製ブレスレット¥633,600 5列リンク ステンレススチール製ブレスレット¥649,000 ラバーストラップ¥602,800 |
※掲載内容は2025年04月調査時点のものです。
昨今の小型化の潮流に抗うかのように、43mmとサイズアップして「ブラックベイ 68」がコレクションに追加されました。もちろんケースサイズが大きいだけでなく、METASによるマスター クロノメーター認定を受け、性能も折り紙付き。ブルーとシルバーの2機種で展開します。
「ブラックベイ 58」が、チューダー初の200 mの防水性能を誇るダイバーズウォッチ、Ref.7924”ビッグクラウン”を発表した「1958年」にちなんで命名されたように、本作の「68」は「1968年」にちなんだもの。今ではチューダーを象徴するデザインアイコンである「スノーフレーク」針(日本では「イカ針」とも)が誕生した年です。
リューズにはチューダー ローズがあしらわれ、新たなコレクションの誕生に際し、チューダーのシグネチャーである「チューダー ブルー」が取り入れらた点もグッとくるチョイスですね。もちろんシルバーも実に洗練された印象で、選択に迷う可能性大です。
そんなブランドの伝統を物語るディテールに溢れる一方で、ヴィンテージ感のある「リベット式」ではなく、すっきりとスムーズ側面が特徴の新たなブレスレットを採用、チューダー独自の“T-fit”クイックアジャストクラスプも搭載されています。
搭載する「マニュファクチュール キャリバーMT5601-U」は時・分・秒表示を備え、高い精度だけでなく、15,000ガウスまでの耐磁性の高さも認定されています。約70時間のパワーリザーブを誇り、いわゆる「ウィークエンドプルーフ (週末耐性)」を備えています。
装飾も抜かりなく、 太陽をモチーフにしたデザインがレーザーで施され、オープンワーク仕様のモノブロックのタングステン製ローターは、サンドブラスト仕上げのディテールを備える特徴的な放射状の溝がレーザーで施されています。さらにブリッジとメインプレートにはサンドブラスト仕上げとポリッシュ仕上げに加え、レーザーによる装飾が施されているとか。そうまで言われると裏スケルトン仕様でないのが惜しまれますが、そうするとMETAS認定の難易度も上がりそうですね。
「あらゆる手首に適したサイズ展開を実現する」、という顧客のニーズに応えた新コレクション。日本ではニーズ低めかもしれませんが、今後の展開にも期待したいですね。
余談ですが、青文字盤×黒ベゼルの組み合わせ、わりと最近見たなー、と思ったらこちらでした。
ブラックベイ58シリーズからインテルミラノとコラボレーションしたモデルが登場!ブルーオンブレダイヤルにチームロゴと星が輝きます。
モデル | ブラックベイ 68
BLACK BAY 68 |
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型番(Ref.) | 7943A1A0NU |
ケース | 43 mm ステンレススチール製ケース、ポリッシュ&サテン仕上げ ラグ:ラグの幅22 mm ケースの厚さ:13.6 mm |
ムーブメント | マニュファクチュール キャリバー MT5601-U 両方向回転ローターシステム搭載の機械式自動巻ムーブメント |
パワーリザーブ | 70時間のパワーリザーブ |
リューズ | ステンレススチール製スクリュー式リューズにチューダーローズのレリーフ |
防水性能 | 200 m (660 ft)防水 |
ベゼル | ステンレススチール製60分逆回転防止ベゼル、マットブラックのアルマイト加工のインサート |
ダイアル | アプライド アワーマーカーを備えたサンブラッシュドサテン仕上げのチューダー ブルー(M7943A1A0NU-0001)/シルバー(M7943A1A0NU-0002) |
クリスタル | ドーム型サファイアクリスタル |
ブレスレット | スムーズな側面のステンレススチール製3列ブレスレット(ポリッシュ&サテン仕上げ)、チューダー独自の“T-fit”クイックアジャストクラスプ |
価格 | 各 ¥663,300 |
※掲載内容は2025年04月調査時点のものです。
2022年に登場した「ブラックベイ プロ(BLACK BAY PRO)」にオパラインダイヤルバージョンが追加されました。
39mmのスチール製ケースにGMT機能を持つマニュファクチュール キャリバー MT5652 (COSC)を搭載しています。
高い視認性を誇るオパラインダイアル上に配置されたセラミック製のアワーマーカーは、ブラックの縁取りが施されたことでくっきりと浮かび上がっています。
ブラックダイヤルの「ブラックベイ プロ」から大きなデザイン変更はないにもかかわらず、あちらが堅牢なツールウォッチ然としていたのに対し、本作には随分とポップで軽やかな印象を受けます。
「イエローのGMT針が効いているからかな」と思いきや、それも共通でした。ブラックダイヤルモデルはインデックスのクリーム色も相まって、いい具合に経年変化したヴィンテージウォッチのような渋さを感じるほどなのに、ベースのカラーが違うだけでこうも印象が変わるものかと驚きを禁じ得ません。さて、皆様はどちらのカラーがお好みでしょうか?
ブラックベイ プロ 79470 ブラックダイヤル
価格はスチール製ブレスレットモデルが618,200円(税込)、ファブリックストラップまたはレザーとラバーライニングによるハイブリッドストラップが572,000円(税込)です。
モデル | ブラックベイ プロ
BLACK BAY PRO |
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型番(Ref.) | 79470 |
ケース | 39 mm スチール製ケース、ポリッシュ&サテン仕上げ ラグ:ラグの幅20 mm ケースの厚さ:14.6 mm |
ムーブメント | マニュファクチュール キャリバー MT5652 (COSC) 両方向回転ローターシステム搭載の機械式自動巻ムーブメント 内蔵構造 |
パワーリザーブ | パワーリザーブ約70時間 |
リューズ | スチール製スクリュー式リューズにチューダーローズの刻印 |
防水性能 | 200 m (660 ft)防水 |
ベゼル | スチール製固定ベゼル、サテン仕上げ、24時間目盛り |
ダイアル | オパライン、ドーム型 |
クリスタル | ドーム型サファイアクリスタル |
ブレスレット | m79470-000:スチール製リベットブレスレット(ポリッシュ&サテン仕上げ)、チューダー独自の“T-fit” アジャスティングシステム m79470-0005:イエローのライン入りブラックファブリックストラップ/バックル M79470-0006:レザーとラバーライニングによるハイブリッドストラップ/スチール製フォールディングクラスプ&セーフティキャッチ |
価格 | 3列リンク ステンレススチール製ブレスレット¥618,200 ファブリックストラップ¥572,000 レザーとラバーライニングによるハイブリッドストラップ ¥572,000 |
※掲載内容は2025年04月調査時点のものです。
”未知なる深海へ挑む、ペラゴス ウルトラ。”ペラゴス史上最高(最深?)の、1,000 mの防水性能を備えた超ハイスペックなテクニカル ダイバーズウォッチの登場です!
「ペラゴス ウルトラ」は43 mmのチタニウム製ケースに、飽和潜水に対応するヘリウムエスケープバルブ、完全再設計により特許取得済みのブレスレットアジャストメント機構を備え、防水性能がこれまでの500mから1,000mへと倍増しました。
従来の「ペラゴス」は主に42mmで、特別大型化したわけではありません。厚さも14.5mmと、42mmモデルよりわずかに2mm増しただけですから、実は「ウルトラ」というネーミングの割にはトゥーマッチすぎないサイズ感を保っています。
「ペラゴス ウルトラ」のロゴがライトブルーかエメラルドグリーンのようなカラーである点も注目です。深海で輝く夜光をイメージしたのでしょうか、デザイン的にもお洒落ですよね。
例えば「ロレックス ディープシーチャレンジ」を思い浮かべてみてください。ケース径50mm、ケース厚23mm超で、11,000 m防水を誇るモンスター級ダイバーズです。極端な例ではありますが。
チューダーは、この時計を着用するほとんどの人が1,000メートルの深海で作業をしないであろうとわかっている——しかし、それこそがこのモデルの本質なのだ。この時計は、極限への挑戦。「もしこうだったら?」という発想から生まれた一本だ。つまり、限界なき設定から誕生した。水深1,000メートルの過酷な環境に耐えうるなら——あらゆる状況にも、きっと耐えられるはずだ。
いかにニッチな機能かというところを自覚しつつ、そんな堅牢な時計ならではの安心感を訴求するあたり、ペラゴスの39mmを「水陸両用」と謳ったチューダーらしい絶妙なバランス感覚ですね。
「ペラゴス ウルトラ」は針もインデックスも太くなり、夜光をブルーとグリーンの2色で塗り分けることで視認性を向上しています。さらにMETASによる「マスター クロノメーター認定」を受け、飛躍的な技術革新を遂げました。
クラスプには蓄光塗料マーカー付きのビジュアルインジケーターを搭載し、暗所でも状況が一目で確認できるなど、細部にまで工夫が凝らされています。
価格は839,300円(税込)と、相変わらずスペックを鑑みるとかなりリーズナブルな設定と感じてしまいます。
モデル | ペラゴス ウルトラ
PELAGOS ULTRA |
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型番(Ref.) | 2543C1A7NU |
ケース | 43 mm チタニウム製ケース、サテン仕上げ、ヘリウム排出バルブ、チタニウム製ケース ラグ:ラグの幅22 mm ケースの厚さ:14.5 mm |
ムーブメント | マニュファクチュール キャリバー MT5612-U 両方向回転ローターシステム搭載の機械式自動巻ムーブメント |
パワーリザーブ | 65時間のパワーリザーブ |
リューズ | チタニウム製リューズ、チューダーのシールドロゴの刻印 |
防水性能 | 防水1,000 m (3,280 ft) |
ベゼル | チタニウム製逆回転防止ベゼルに蓄光塗料を施したマットなセラミック製インサート |
ダイアル | マットブラックダイアル、フランジはサンドブラスト仕上げ |
クリスタル | ドーム型サファイアクリスタル |
ブレスレット | チタニウム製3列ブレスレット “T-fit”フォールディングクラスプ、セーフティキャッチ、新しいビジュアルインジケーターシステム付きダイバーズエクステンション ピンバックル付きのブラックラバーストラップとダイバー向けのエクステンションが付属 |
価格 | 839,300 円(税込) |
※掲載内容は2025年04月調査時点のものです。
初代クロノグラフ誕生50周年を記念し、新しい「ブラックベイ クロノ(Black Bay Chrono)」が登場しました。
新しい「ブラックベイ クロノ」は、再設計された41mmのスチールケースにマニュファクチュール キャリバー MT5813を搭載。ダイヤルはマットブラックまたはオパラインの2つのバージョンで展開し、これまでの3列リンクに加えて、5列リンクブレスレットが選択可能となりました。いずれも“T-fit”クラスプを備え、工具不要で8 mmの長さを5段階で調節可能です。
サファイアクリスタルの下部を精巧にカットし、ムーブメントの位置を調整することで、より洗練されたフォルムを実現した。
1969年以来チューダーのダイバーズウォッチのシグネチャーとして知られる「スノーフレーク」針、初期のチューダー クロノグラフから着想を得たステンレススチール製プッシャー、ブラックのアルマイト加工インサートとタキメーター目盛りを備えたステンレススチール製固定ベゼルなど、ブラックベイの美学に忠実にデザインされています。
価格は3列リンクブレスレットが816,200円、5列リンクブレスレットが831,600円です。
「ブラックベイ 58」のバーガンディカラーに対する口コミ・評判を見ていると、比較的好意的な意見が多いようでした。「ブラックベイ 68」の43mmというサイズ展開は少し驚きでした。国内ではどちらかと言えば「39mmを出してくれ」という声も聞こえてきます。個人的には意外とオパラインダイヤルの「ブラックベイ プロ」が見るほどに小気味よく感じられて来たりもしました。皆様のお気に入りは見つかりましたでしょうか?
そういえば「ブラックベイ」は 79230R、79230Nがマスター クロノメーター化して今年は79230Bの番か、と予想していましたが、新作が出ることなく、廃盤となったようですね。現在、「ブラックベイ」シリーズには青系ラインナップがなくなってしまいましたので来年あたり、あるいは年度途中でも「7941A1A0BU」が出るのか、新たなアプローチがあるのか、そのあたりもウォッチしておきたいですね。
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