更新日：2021年12月21日
セイコー プロスペックスより、ブルーグラデーションのダイヤルが印象的な、1968 メカニカルダイバーズの2022年新作情報です！
「セイコー プロスペックス 1968 メカニカルダイバーズ 現代デザインSave the Ocean限定モデル SBDX049」は、1968年に発売した世界最高水準の10振動ハイビート300m空気潜水ダイバーズをベースに、最新技術で現代的にアレンジし、海洋保護活動を支援する”Save the Ocean”シリーズとして登場。
2022年1月14日（金）より発売。希望小売価格は、506,000円（税込）、限定数量は全世界で1,300本（国内300本）です。
今回の新作をはじめ、これまで何度も復刻・アレンジモデルが製作されている「1968 メカニカルダイバーズ」。一体どんな時計なのでしょうか。
1968 メカニカルダイバーズ
セイコーのダイバーズウオッチの誕生は、1965年に遡ります。国産初のダイバーズウオッチとして誕生し、1966年から1969年にかけては、南極地域の観測のため派遣される「南極地域観測隊」の装備品として4回にわたって寄贈されるなど、様々な過酷な環境下で多くの冒険家、探検家に使用されることで、高い安全性が実証され、信頼を得てきました。その後もを獲得しています。
なかでも1968年に発表されたメカニカルダイバーズは、当時としては世界最高水準の10振動ハイビートムーブメントを、世界初の裏ぶたのないワンピース構造の300m防水ケースに搭載した画期的なモデルで、セイコーダイバーズウオッチの歴史を語る上で欠かすことができない１本となっています。1970年には植村直己氏がエベレスト登頂にこのモデルを携行したことでも有名です。
新作 SBDX049 は、単なる復刻モデルではなく、外装素材やムーブメントに最新技術を用いることで、オリジナルの革新性を継承しつつ、現代に相応しい更なる進化を遂げた新しい時計として誕生しました。
セイコー プロスペックス 1968 メカニカルダイバーズ 現代デザインSave the Ocean限定モデルSBDX049の基本スペックをチェックしましょう。
| モデル | プロスペックス 1968 メカニカルダイバーズ 現代デザインSave the Ocean限定モデル
Prospex-1968-Savetheocean-Limited-Edition |
|---|---|
| 型番（Ref.） | SBDX049 （8L35-01K0） |
| ケース径 | 横: 42.6 ㎜ × 縦: 49.3 ㎜ × 厚さ: 13.1 ㎜ |
| ケース素材 | エバーブリリアントスチール |
| ムーブメント | メカニカル 自動巻（手巻つき）キャリバー8L35 |
| 精度 | 平均日差+15秒～-10秒（気温5℃～35℃において腕に着けた場合） |
| 駆動期間 | 最大巻上時約50時間持続 |
| 防水性 | 200m潜水用防水 |
| 機能・特徴 |
|
| ストラップ | 強化シリコン ※付け替え用のポリエステルストラップつき |
| 生産本数 | 世界限定 1,300本（うち国内300本） セイコーグローバルブランド コアショップ専用モデル |
| 発売日 | 2022年1月14日 発売予定 |
| 価格 | 506,000円 (税込) |
新作「プロスペックス 1968 メカニカルダイバーズ 現代デザインSave the Ocean限定モデル SBDX049」がデザイン面や機能面でどのようにスペックアップしたのか見てみましょう。
SBDX049では、1968 メカニカルダイバーズの特徴である、上下のかん足を美しい鏡面で繋いだ流線型のフォルムが継承されていますが、ケース、ベゼル、そしてリューズに至るまで、外装素材に世界最高レベルの耐食性と、白く美しい輝きを放つステンレススチール素材「エバーブリリアントスチール」が採用されているところがポイントです。これにより長期使用に耐え得る仕様となっています。
「エバーブリリアントスチール」の耐食性を、塩化物含有環境（海水や工業的に塩化物イオンと接する環境）における金属の腐食耐性の評価に広く用いられている指標である「孔食指数（PRE ：Pitting Resistance Equivalent）」で表現した場合、一般的な高級時計に使用されているステンレススチールと比べて、1.7倍以上となるそうです。（2020年3月時点のセイコー調査結果より）
また、ねじロック式りゅうずの内部構造には、「着脱巻真パイプ構造」を採用し、りゅうずが直接ケースではなく、ねじ溝が切られた専用パーツを介して固定しることで、ケース寿命を飛躍的に向上させています。簡単に言うと、従来のモデルよりも格段に丈夫になりました！ってことですね。
裏蓋には”LIMITED EDITION”の文字と、限定本数・シリアルを示す●●●●/1300 の文字が刻印されています。
新作SBDX049には、雫石高級時計工房において製造されるダイバーズウオッチ専用のメカニカルキャリバー8L35を採用。1968 メカニカルダイバーズには10振動のムーブメントが搭載されていて、今回のキャリバー8L35は8 振動ですから、振動数としては落ちているわけですが、精度だったり、パーツ素材の耐食性だったり、という面では基本性能が大幅に向上しているのでしょう。
余談ですが、なぜ「プロスペックス セイコーダイバーズウオッチ55周年記念限定コレクション 1968メカニカルダイバーズ復刻デザイン SBEX011」に搭載された10振動のハイビートムーブメント 「キャリバー 8L55」にしなかったのかな、とちょっと思いましたけれども、そこは価格帯の差別化を図ったのかもしれませんね。SBEX011は同じエバーブリリアントスチール製ケースを採用していて、700,000円＋税という設定です。今回の新作 SBDX049 は506,000円（税込）です。
1968 ダイバーズをベースとしたモデルとしては、他にブルーカラーのSBDX025（税込み352,000円 ）や140周年記念限定モデルでグリーンダイヤルが個性的な SBDX043（税込み363,000 円）などもありますので、予算に合わせて選ぶとよいですね。
SBDX049は、ブルーグラデーションの型打ちダイヤルによって、壮大な南極の氷床が表現されています。南極氷床は地球上で一番大きい氷の塊です。ロレックス シードゥエラーのＤブルーダイヤルしかり、ダイバーズモデルにグラデーションはとても親和性が高いですよね！
かなり落ち着いた色味のグラデーション、そして独特の質感が並みのプロスペックスではない感じを漂わせます。
ちょっとグランドセイコーっぽさも感じる文字盤の仕上げですね。
ストラップには、1968年当時のオリジナルモデルに使用されていた、特徴的な凹凸形状のテクスチャを再現していますが、材質は紫外線や汗、皮脂による劣化の少ない強化シリコンに改め、高い強度を実現しています。
また、「製紐（せいちゅう）」と呼ばれる日本の伝統技法で編み込まれた、ブルーの付替用ファブリックストラップが付属します。タフな使用環境での長時間使用にも耐え得る耐久性を有するだけでなく、袋状に編み上げる構造と、糸を斜めに織り上げることにより、肌当たりの良い快適な装着性と上品な仕上がりで審美性も兼ね備えています。
付け替え用のストラップの存在って実はとてもありがたいものです。近年のスポーツモデルはこういった耐久性の高いファブリックストラップを付属することが多く、季節や服装などに合わせて楽しめるのも魅力ですよね。
ボックスにも”LIMITED EDITION”の文字が読み取れますね。
この新作SBDX049は、第63次南極地域観測隊に寄贈され、セイコーダイバーズとして約半世紀ぶりに南極の地へ携行されるそうです！
プロスペックスはラインナップが豊富ですから、じっくり検討したいところですけども、こちらの新作は世界限定1300本、そのうち国内は300本だけ、ということでもう予約は始まっていますが、どうでしょう。
