更新日:2020年12月25日
セイコー プロスペックス セイコーダイバーズウオッチ55周年記念限定コレクション SBEX011の実機レビューをお届けします!
以前実機レビューしたこちらと同じシリーズの復刻モデルの実機をご紹介します。1968年に発表したオリジナルモデルは、当時としては画期的なプロダイバー仕様の防水性能モデルでした。1970年には日本山岳会の植村直己氏、松浦輝夫氏がエベレスト登頂にこのモデルを携行し、高い信頼性が実証されたことでも有名です。その復刻版が2020年7月に発売された1968 メカニカルダイバーズ 復刻デザイン「プロスペックス セイコーダイバーズウオッチ55周年記念限定コレクション SBEX011」。復刻にあたっては当時空気潜水仕様だった防水性能を飽和潜水仕様にスペックアップするだけでなく、最高水準素材「エバーブリリアントスチール」を採用したケースに、高性能キャリバー8L55を搭載。オリジナルにデザインは忠実に、スペックはさらなる進化を加えた1100本限定のアニバーサリーモデルに仕上がっています。
セイコー新作 プロスペックス セイコーダイバーズウオッチ55周年記念限定コレクション SBEX011を実際に見ていきましょう。
15.7 ㎜の厚さはケースに奥行きを与えています。まさに堅牢なプロ仕様! プロテクターがないモデルとしては最高水準を誇る防水性を叶えています。今回復刻した3モデルのテーマカラーは「ブルーグレー」。潜水中、徐々に光源がなくなり、深海という未知の美しさや神秘性をダイヤル・ストラップのカラーで表現しています。
輝くようなブルーグレーがベゼルの艶やかなブラックと合わさってスタイリッシュ。秒針の小さな赤色がワンポイントになっています。ルミブライト(蓄光塗料)が塗られていない針部分は顔が映るほどの鏡面仕上げ。目盛り部分が落ち着いた色味になることで、さらに立体感が生れています。
視認性に優れたルミブライトが塗られたインデックス。丸みをおびた形がかわいいです。
ケースの4分の1を占めるくらい、ベゼル自体に厚みがあります。ベゼルと4時位置のリューズはカッティングが施されていますが、それぞれ微妙に異なるカッティングです。ケースからバンドへと続くフォルムが独特で、きれいな曲線を描いています。このケースには世界最高レベルの耐食性を持つ「エバーブリリアントスチール」が採用されています。通常のステンレススチールよりも透明感があるように感じます。白っぽく、美しいです。
こちらのモデルには裏蓋が存在しません。衝撃・浸水に極限まで対抗した結果として、表側からしか開かない「ワンピースケース構造」が採用されています。凹凸が少ないので、着用時のひっかかりがありません。堂々たるSEIKO刻印と数量限定を表すシリアルナンバーが表記されています。
シリコンバンドは表はダイヤとストライプ、裏は留め穴部分にカッティングが施されている凝りようです。ケースとバンドを含めた総重量は147.0 g。ずっしりとした重さもまたよいものです。
以前実機レビューした同シリーズのこちら(税抜き45万円)とお値段が異なります。キャリバーの違いもありますが、プロテクターなしで高い防水性・機能性を発揮するのは難しい故の技術面での高価設定でしょうか。それとも「エバーブリリアントスチール」を使った量の違いでしょうか。興味が尽きない1本でした。
モデル | プロスペックス セイコーダイバーズウオッチ55周年記念限定コレクション
PROSPEX Seiko Divers Watch 55th Anniversary Limited Edition |
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型番(Ref.) | SBEX011 |
ムーブメント | メカニカル 自動巻(手巻つき) cal.8L55 |
精度 | 日差+15秒~-10秒 |
駆動期間 | 最大巻上時約55時間持続 |
主な機能 | カレンダー(日付)機能つき 振動数:36,000振動/時(10振動/秒) 石数 37石 |
防水 | 300m飽和潜水用防水 |
ダイヤル | ブルーグレー |
ケースサイズ | 厚さ: 15.7 ㎜、横: 44.8 ㎜、縦: 51.4 ㎜ 重さ:147.0 g |
ケース素材 | エバーブリリアントスチール |
販売 | 限定1100本 セイコーグローバルブランド コアショップ専用モデル |
定価 | 700,0000円+税 |
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