更新日:2023年08月23日
グランドセイコー(GRAND SEIKO)からまたまた2023年限定新作情報です。今度は日本橋三越創業350周年モデル、ということで、最近よく見る(?!)縦ストライプパターンが特徴的なリミテッドエディションが登場しました!
グランドセイコー ヘリテージコレクション 日本橋三越限定 2023 SBGH319/40mm、ステンレススチール製ケース、自動巻。最大巻上時約55時間持続。10気圧防水。希望小売価格: 847,000円(税込)。
本ブログでは、グランドセイコー2023年新作ヘリテージコレクション 日本橋三越限定 SBGH319の仕様・価格などの基本情報はもちろん、このモデルの魅力や競合モデル、買う前に知っておきたい大事なポイントなどをご紹介いたします。
日本橋三越では2023年8月16日(水)〜8月29日(火)に「第25回 三越ワールドウォッチフェア」を開催。創業350周年の記念とあって、グランドセイコーをはじめ、他ブランドでも記念限定モデルが用意される力の入れよう。
グランドセイコー公式サイトでの新作SBGH319に関する説明は以下の通り。
江戸時代に思いを馳せ、紺地の大店暖簾を想起させる文字盤装飾。
三越創業350周年を記念し、オリジナルモデルを実現させました。
1967年に発売されたブランド初の自動巻きムーブメント搭載モデル62GSをベースに、現代的なアレンジが施されたケースは、ザラツ研磨によるシャープな造形が特徴です。
それではSBGH319ののダイヤル、ケースデザイン、ムーブメントなどそれぞれについて詳しく見てみましょう。
『THE NATURE OF TIME』をブランドフィロソフィーとして、ありとあらゆる自然現象を表現することの多いグランドセイコーですが、百貨店や特定店舗、地域限定モデルはそれぞれにまつわるものを表現していて、興味深いですよね。
今回は「紺地の大店暖簾を想起させる文字盤」ということで、三越のあの「越」の字を丸く囲んだ、立派な紺の暖簾(のれん)にインスパイアされた紺色が採用されているようです。
三越は1673年(延宝元年)に創業し、今年で 350周年を迎えました。縦方向に不規則に施されたストライプパターンは、張りのある暖簾生地が風にはためき、ドレープを描いているような印象です。
12時位置にはゴールドカラーの「GS」ロゴが鎮座。3時位置に日付表示。グランドセイコーらしいしっかりした太さと立体感のある時分針、秒針はロゴと同じくゴールドカラーで、高い視認性を確保。シンプルな中にも品格を感じさせる雰囲気を漂わせていますね。
さて、実は初めて「SBGH319」を見たとき、ピアゾ編集部のとあるメンバーは驚きを隠せませんでした。あまりにも「 中国限定モデル SBGH307」と似ていたからです。
左)三越限定 SBGH319 右)中国限定 SBGH307
もはや「SBGH319」と「SBGH307」の違いは文字盤カラーのトーンだけ?三越限定の方がやや明るいブルーに見えますね。
【2023年8月追記】SBGH319の実機を入手しました!詳細な実機レビューは別ブログでご紹介しますが、やはり思いのほか明るいブルーで、非常に美しいです!床紅葉風のストライプパターンは光の加減で濃淡が生まれます。
自然光に当ると、かなりの明るい青であるように見えますよね。
グランドセイコー ヘリテージコレクション 日本橋三越限定 2023 #SBGH319
— 時計買取のピアゾ (@piazojp) August 23, 2023
実機、めちゃくちゃ綺麗なブルーダイヤルです!
光の加減でかなり印象が変わります。https://t.co/qA3uH9jm6b pic.twitter.com/ZvoOH18zsD
168本限定で2022年9月に発売された「中国限定 SBGH307」は定価が47,000元、当時の日本円で約94万円ほど。円安の影響か、海外限定だからか、結構お高めに感じられる定価でしたが、新作SBGH319は定価847,000円(税込)とオトク感があるかも?
中国市場向けに数量限定でSBGH305 SBGH307 SBGH309とグリーン、ブルー、シャンパンの3色の文字盤を備えた機械式時計が用意されました!
「不規則な縦ストライプパターン」の文字盤は最近グランドセイコーのさまざまな限定モデルに採用されていて、SBGH269「床紅葉」から始まり、「新宿伊勢丹限定モデル SBGM251」、「アジア限定700本の海外モデル新作「グランドセイコー ヘリテージコレクション メカニカル ハイビート36000 GMT アジアリミテッドエディション Ref.SBGJ241」、「グランドセイコー US限定スペシャルエディション SBGJ259”竹林”」、「グランドセイコー エレガンスコレクション メカニカルハイビート36000 GMT ”雪化床” SBGJ271」など、カラーバリエーションもそれぞれ違っており、有名どころの「雪白」や「白樺」とはまた違う1つの潮流となりつつある印象ですね。詳しくは「雪化床」の記事で解説しておりますのでそちらをご覧ください。
エレガンスコレクションに、新たな冬景色を表現した新作「SBGJ271”雪化床(ゆきげしょう)”」が追加されました!文字盤が似ているモデルもご紹介!
SBGH319の40mmのケースには、ベゼルレスな「62GS」デザインが採用されています。
「62GS」とは?
1967年にグランドセイコーとして初めて自動巻機械式ムーブメントを搭載し、現代に至るまで継承されているブランド哲学「実用性の進化」を体現した傑作モデル「62GS」を、最新技術と現代的解釈によってアレンジし、実用性を進化させたデザインです。 ---グランドセイコー公式サイトより引用
同じくグランドセイコーの名作オマージュ&進化デザイン「44GS」シリーズと並べてみると、ベゼルレスな形状、というのが分かりやすいでしょうか。
左)44GS 右)62GS
ベゼルがない構造は文字盤を広々と見せる効果があり、さらにグランドセイコーお家芸である「ザラツ研磨」により磨き上げられたシャープな多面体から構成されるケースは立体感のある仕上がりです。
同じヘリテージコレクションでは当初US限定で発売された「二十四節気」をテーマとする SBGA443、SBGH271、SBGH273、SBGA445に採用されています。
USマーケット限定で発売された「グランドセイコー ヘリテージコレクション ジャパン シーズンズ スペシャル・エディション US限定 SBGA413、SBGH271、SBGH273、SBGA415」が日本国内で発売決定!国内発売にあたり、型番がSBGA443、SBGH271、SBGH273、SBGA445となっています。
ケースについて現時点でこれ以上の詳細は公表されていませんが、「SBGH」という型番から察するに恐らくメカニカルハイビートムーブメント搭載ですので、上述の二十四節気モデル同様、裏蓋はサファイアクリスタルかな、と予想しています。そして2022年の日本橋三越本店限定モデル SBGE291と同様に、”NIHOMBASHI MITSUKOSHI LIMITED EDITION”の文字が表記されるのではないでしょうか。ブルーかな、ゴールドかな。
これまで歴代の「グランドセイコー三越限定モデル」はやたらとスプリングドライブが多い印象で、裏スケ仕様のイメージがありませんが、今回はメカニカルハイビートムーブメント搭載ということで、中央にゴールドカラーで「獅子の紋章」と”NIHOMBASHI MITSUKOSHI LIMITED EDITION”を入れたサファイアクリスタルのスケルトン仕様になるのかなあと。和光限定などでおなじみのイメージ。
グランドセイコー2023年新作 エレガンスコレクション 和光限定モデル Ref. SBGA485の裏蓋
グランドセイコー2023年新作 ヘリテージコレクション メカニカルハイビート 36000 銀座限定 2023モデル Ref. SBGH315の裏蓋
どうせなら獅子の紋章でなくて、三越創業350周年記念のライオンロゴだといかにも限定感があって面白いのになぁ、などと夢見てもたり・・・。どっちもライオンだからよくないですか?(だめか)
三越創業350周年のロゴマークは、全国の三越でおなじみの「ライオン像」をモチーフにしています。この「ライオン像」は、1914年(大正3年)当時の支配人であった日比翁助によって設置されました。イギリス・ロンドンのトラファルガー広場にあるネルソン記念塔の下の4頭の獅子像がモデルとされ設置から100余年、今では三越の象徴的な存在としてあるだけでなく、全国の三越がある街で待ち合わせの場所にされるなど、多くの人に親しまれ愛されています。三越のロゴとの組み合わせで、今日も明日も、これからも、私たち三越が地域のお客さまに愛される存在でありつづけられるように、という強い想いを込めています。
【2023年8月追記】こちら、実機を見たらなんとビックリ、裏蓋には周りの金属部分に”LIMITED EDITION”と限定本数の文字こそ刻印されているものの、 グランドセイコーの獅子の姿はどこにもありませんでした。(泣)
どうやら「どっちもライオンなので逆に入れられない」という裏話もあったとかなんとか。。。
この記事執筆時点では三越限定モデル「SBGH319」に搭載されるムーブメントは「自動巻き」&「パワーリザーブ約55時間」という情報しかないわけですが、実は「SBGH」という型番とこれらの条件から「メカニカルハイビート36000 キャリバー9S85」であると推定されます。(→2023年8月追記:実機を確認、確定しました!)
同じ3針自動巻きムーブでも、9S65や9S68はパワーリザーブ約72時間ですからね。比較するとパワーリザーブは短めですが、10振動のハイビートなので携帯精度が「日差+8~-1秒」とより安定した精度を実現しています。と言っても9S65や9S68だって携帯精度「日差+10~-1秒」ですから、正直誤差の範囲では?!と思わなくもないところ。ここは個人の価値観によりますね。
最近だと銀座限定モデル「SBGH315」にも搭載されていましたね。(あ、銀座限定と今回のモデルもスペック・デザインめちゃめちゃ近いですね、価格まで同じ・・・。)
差別化の意味も含めて、ぜひここは工夫のしどころではないでしょうか?!
「グランドセイコー ヘリテージコレクション 日本橋三越限定 2023 SBGH319」は定価 847,000円(税込)。 ステンレススティール製ケースの自動巻きハイビートモデル、80万円台になりましたか。このお値段、なかなか高いなぁ、と感じてしまう方も多いことでしょう。例えば同じグランドセイコーの9S85ムーブメント搭載の”62GSデザイン”モデル「SBGH039」は、発売された2015年当時の定価は60万円台でしたので、品質向上による値上がりや物価の上昇はあるにしても、10年足らずで20万円近くベースが上がっています。
まずは同じグランドセイコーの「62GS」ケースを備えたヒストリカルコレクションの中で、メカニカルハイビート36000(Cal.9S85)搭載の現行モデルには、すでにご紹介した通り二十四節気モデル「SBGH271」と「SBGH273」があります。特にSBGH273はブルーダイヤルで、定価770,000 円(税込)と限定モデルよりはやや安い価格に設定されていますのでこちらもおすすめです。
「ただの(?)3針モデルで70~80万円オーバーはちょっと高い」、でも「グランドセイコーの3針自動巻きモデルが欲しい」と思われる方は、ハイビートの高精度にこだわりがなければ、スタンダードなキャリバー9S65 搭載モデル(SBGR317など)か、やや径大なキャリバー9S68搭載モデル(SBGR309など)のSBGRシリーズをご提案します。
28,800振動/時で携帯精度が日差+10~-1秒と正確性の差はわずかで必要十分、パワーリザーブに至っては72時間とむしろ長い。定価は50万円台からで、中古であれば20万円台から購入可能なモデルもあります。
弊社運営の姉妹サイト「ブランド時計販売のクエリ」ではグランドセイコーの腕時計を新品・中古とも多数販売しております。限定モデルが多めではありますが、業界最安値に挑戦しておりますので、お得感のある掘り出しモノが見つかるかも?!グランドセイコーを購入検討中の皆様はぜひご覧ください。
記事執筆時点で発売前のモデルですので、近しいスペックの時計で比較をしつつ、「SBGH319」のリセールバリューについて考察したいと思います。
今回の新作「SBGH319」は、2023年7月に発売された「ヘリテージコレクション メカニカルハイビート 36000 銀座限定 2023モデル SBGH315」とスペック・価格とも同等です。2023年7月に発売されたばかりの「銀座限定 SBGH315」は、2023年7月下旬時点で98~110万円前後で販売されています。
左)銀座限定 SBGH315 右)三越限定 SBGH319
違いは文字盤。今までになかった「銀座グリッドパターン」か、ゴールドのポイント使いで若干クラス感のある「不規則縦ストライプパターン」の三越限定か。また、今回三越限定は【生産本数】が発表されていませんが、例年通りであれば二桁のはず(例えば2022年のSBGE291は25本)。かたや銀座限定は400本と、本数自体は多めですので、この辺りは資産価値として三越限定の方が優位と言えるでしょう。350周年にちなんで350本、とかだとすると、ちょっと下がるかもしれませんね。35本だとよいかと思いますが、ここは発表を待ちましょう。
【2023年8月追記】三越限定 SBGH319の生産本数は80本限定と判明しました!
"グランドセイコー ヘリテージコレクション メカニカルハイビート 銀座限定 2023モデル SBGH315の実機レビューをお届けします! "
2023年の日本橋三越限定モデルはスプリングドライブモデルではなく、ハイビート3針モデルでした。縦ストライプのブルーダイヤル、実機を見るのが楽しみですね。そして筆者個人的には裏蓋が一番気になるという・・。[第26回]三越ワールドウォッチフェアでは、350年の節目を祝ってグランドセイコー以外にチャペックやアーミン・シュトロームなど合計7ブランドから特別な数量限定モデルの腕時計が発表されるとのことですので、気になる方はぜひオンラインカタログもチェックしてみてくださいね!
※掲載の情報については、諸般の事情により予告なく変更・中止される場合があります。予めご了承ください。 必ず事前に日本橋三越本店ホームページをご確認ください。
モデル | ヘリテージコレクション 日本橋三越限定 2023
Heritage Collection NIHOMBASHI MITSUKOSHI LIMITED EDITION |
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型番(Ref.) | SBGH319 |
ケースサイズ | 40mm |
ケース素材 | ステンレススチール |
ムーブメント | メカニカル 自動巻(手巻つき) キャリバー 9S85(推定) |
駆動期間 | 最大巻上時約55時間持続 |
防水性 | 日常生活用強化防水(10気圧) |
価格 | 847,000円(税込) |