更新日:2023年04月15日

グランドセイコー エレガンスコレクション メカニカルハイビート36000 GMT 「雪化床」 SBGJ271

グランドセイコー(GRAND SEIKO)から2023年新作情報です。エレガンスコレクションに、新たな冬景色を表現した新作「SBGJ271”雪化床(ゆきげしょう)”」が追加されました!
「雪化粧」、じゃなくて「雪化”床”」なところが一癖ありますね。ベースは既存のハイビートGMTモデルと同じながら、グランドセイコーの有名モデル、「雪白」とはまた違うパターンの文字盤が早速話題です!

 グランドセイコー公式サイト

グランドセイコー SBGJ271 エレガンスコレクション メカニカルハイビート36000 GMT 「雪化床」

グランドセイコー SBGJ271/39.5mm、ステンレススチール製ケース、メカニカル 自動巻 キャリバー 9S86。希望小売価格: 913,000 円(税込)、2023年 3月10日 発売予定。

本ブログでは、グランドセイコー2023年新作エレガンスコレクション メカニカルハイビート36000 GMT 「雪化床」 SBGJ271の仕様・価格、販売店舗、発売日などの基本情報はもちろん、このモデルの魅力や競合モデル、買う前に知っておきたい大事なポイントなどをご紹介いたします。

グランドセイコー公式サイトでの新作SBGJ271に関する説明は以下の通り。

グランドセイコー SBGJ271 エレガンスコレクション メカニカルハイビート36000 GMT 「雪化床」

引用: https://grandseikogs9club.com/chronicle-9/mechanical-hi-beat-gmt-yukigesho-sbgj271/

雪景色と伝統的な文化が織りなす情景をダイヤルに表現したGMTウオッチ 春夏秋冬。その季節ならではの自然が織りなす趣を日々の暮らしに取り入れてきた日本。そこから着想を得て、自然と文化が共存する美しさをダイヤルで表現したGMTウオッチです。 日本の伝統的な家や寺院にみられる漆塗りの床。その光沢のある床に映り込む自然の移ろい。木々に積もる雪の風景が床に映り、まるで雪化粧したように床一面が白く輝く情景は「雪化床(ゆきげしょう)」と呼ばれています。 雪景色が映る床のようなダイヤルパターンと落ち着きのあるグレーのGMT針が相まって、日本の冬に見られる自然の趣が感じられるモデルです。

SBGJ271のダイヤル、ケースデザイン、ムーブメントなどそれぞれについて詳しく見てみましょう。

SBGA211「雪白」からSBGY007「御神渡り(おみわたり)」まで、グランドセイコーは多くの日本の雪景色をモチーフとした文字盤を生み出してきました。本作では新たに「雪化床」からインスピレーションを得ています。

グランドセイコー SBGJ271 エレガンスコレクション メカニカルハイビート36000 GMT 「雪化床」

引用: https://grandseikogs9club.com/chronicle-9/mechanical-hi-beat-gmt-yukigesho-sbgj271/

「雪化粧」は降り積もった雪で辺り一面が真っ白になり、まるで化粧したように景色が一変することを表現する言葉ですが、今回採用された「雪化床」という言葉は、日本の伝統的な建築によく見られる漆塗りの艶やかな床に、外の木々に積もった雪の風景が映り込んだ様子を表現するものなんですね。知りませんでした!なんとも趣深い、日本らしさを感じる言葉ですね。

グランドセイコー SBGJ271 エレガンスコレクション メカニカルハイビート36000 GMT 「雪化床」

引用: https://grandseikogs9club.com/chronicle-9/mechanical-hi-beat-gmt-yukigesho-sbgj271/

SBGJ271 と文字盤が似ているモデルは?

さて、床に映った景色、特徴ある幅広の縦ストライプパターン、と来ればグランドセイコーフリークの皆様ならピンと来るはず。そう、このパターンはSBGH269「床紅葉」で初めて取り入れられたもので、同じく漆塗りの床に反射する紅葉の外観を捉えた赤い文字盤が特徴でした。新作SBGJ271 では鮮やかな秋を象徴する色を白に置き換えて、雪が舞う様子を詩的に表現しているのです。

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ただしSBGH269「床紅葉」はシンプルな3針+デイト表示のみのモデルで、赤い文字盤が大いに引き立てられていましたが、本作は自動巻きキャリバー 9S86を搭載したハイビートGMTモデルで、文字盤のインデックスの内側に24時間表示の数字が刻まれ、ダークトーンの4本目の針、つまりGMT針が装備されているのです。写真を見る限り、このGMT針は黒のように見えますが、グランドセイコーの公式サイトでは「グレーのGMT針」と紹介されていますので、黒にほど近いダークグレーなのでしょう。

さらに、同じ縦縞の「床」パターンを採用したものでは2022年発売の新宿伊勢丹限定モデル SBGM251が挙げられます。こちらはダイヤルデザインはほぼ同じ印象ですが、「ブルーグレーカラー」で煌びやかな新宿の夜を表現したもので、コンセプトは全く違うところが面白いですね。搭載ムーブメントはメカニカル自動巻3DAYS GMTキャリバー9S66なので、定価も638,000円と少し抑えられていました。

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さらに、同じ「床」パターンを採用したものではグリーンカラーのアジア限定700本の海外モデル新作「グランドセイコー ヘリテージコレクション メカニカル ハイビート36000 GMT アジアリミテッドエディション Ref.SBGJ241」も。こちらは「44GSスタイル」のケースにキャリバー9S86を搭載、ダイヤル外周のインナーリングが2トーンに塗り分けられたタイプのGMTモデルです。

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また同様にキャリバー 9S86搭載の「床」パターンダイヤルのUS限定の根津美術館の庭園の竹林を表現した「SBGJ259」が思い浮かびます。SBGJ241より明るいグリーンダイヤルですね。

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SBGJ271は白いダイヤルにシルバーのインデックスや針、、、となると「針が文字盤色に同化するのでは?」と視認性に疑問が湧きそうなところですが、本作の針とインデックスは刃のように磨かれており、わずかな光を捉え半暗闇の中でも時刻を読み取ることを可能にしています。

グランドセイコー SBGJ271 エレガンスコレクション メカニカルハイビート36000 GMT 「雪化床」

引用: https://grandseikogs9club.com/chronicle-9/mechanical-hi-beat-gmt-yukigesho-sbgj271/

銀世界を表現すべく、徹底してトーンを統一しており「GS」のブランドロゴまでもがシルバー系で統一され、GMT機能を備えているにも関わらず、実にすっきりとした印象を与えますね!

グランドセイコー SBGJ271 エレガンスコレクション メカニカルハイビート36000 GMT 「雪化床」

引用: https://grandseikogs9club.com/chronicle-9/mechanical-hi-beat-gmt-yukigesho-sbgj271/

見れば見るほど、実に細かく仕上げられた美しい文字盤であることが分かります。

グランドセイコー SBGJ271 エレガンスコレクション メカニカルハイビート36000 GMT 「雪化床」

引用: https://grandseikogs9club.com/chronicle-9/mechanical-hi-beat-gmt-yukigesho-sbgj271/

SBGJ271にはエレガンスコレクションの主力であるケースデザインを採用しており、かつてはSBGJ217とSBGJ219、また2021年の二十四節気からインスピレーションを得たジャパンシーズンコレクションのSBGJ249とSBGJ251”春分”に採用されていました。

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四季をテーマに美しい自然の表情をダイヤルに表現した新作エレガンスコレクション4モデルのご紹介。

1960 年の最初期グランドセイコーのデザインを現代的に再解釈したケースは、直径 39.5mm、厚さ 13.9mm。この厚みに関しては、ヴィンテージ風のボックス型のサファイアクリスタルの存在もあって致し方ないところかと思いますが、「ちょっと分厚いな」と感じる向きの方も多いでしょう。2トーンのセラミックベゼルを備えたロレックスの GMTマスターIIですら12mm程度に抑えていますからね。

グランドセイコー SBGJ271 エレガンスコレクション メカニカルハイビート36000 GMT 「雪化床」

引用: https://grandseikogs9club.com/chronicle-9/mechanical-hi-beat-gmt-yukigesho-sbgj271/

ミドルケースは美しく丸みを帯びており、よりヴィンテージ風な趣を漂わせています。これは好みの問題かと思いますが、GSならクォーツGMTならほんの若干薄くなりますし、「もっと薄型のGMTウォッチがいい」という方はブランパンの「ヴィルレ GMT デイト」だとか、ブルガリの「オクト フィニッシモ GMT クロノグラフ」だとか、10mm以下の「スリム ドゥ エルメス GMT」だとか、別の選択肢もあるでしょう。

SBGJ271に搭載されているのは、「メカニカルハイビート36000 GMT キャリバー 9S86」。36,000振動/時という高振動で平均日差+5秒~-3秒(静的精度)という安定した精度を実現した「キャリバー9S85」の性能はそのままに、GMT機能を付加したハイスペックムーブメントです。

グランドセイコー SBGJ271 エレガンスコレクション メカニカルハイビート36000 GMT 「雪化床」

引用: https://grandseikogs9club.com/chronicle-9/mechanical-hi-beat-gmt-yukigesho-sbgj271/

シースルーバック仕様となっており、サファイアクリスタルを通してその動きを観察することができます。

さて、3月発売の新作「SBGJ271」の定価は913,000 円(税込)。ステンレススティール製ケースの自動巻きGMT時計、90万円台になりましたか。このお値段、なかなか高いなぁ、と感じてしまう方も多いことでしょう。例えば同じグランドセイコーの9S86ムーブメント搭載モデル「SBGJ001」は、発売された2014年当時の定価は70万円以下でしたので、もちろん品質向上による対価としての値上がりや物価の上昇はあるにしても、10年足らずで20万円ほどベースが上がったんですね。

とはいえ、GMTウォッチの代名詞ともいえるロレックスの「GMTマスターII」を見てみれば、度重なる価格改定により2023年2月時点でSSモデルは130万円弱ですから、そこと比較すればグランドセイコーはまだお値段控えめ、とも言えます。

それでもちょっと高いのでは、もう少し安いGSのGMTウォッチが欲しい!という方は、同じ9Sメカニカルで、「メカニカル自動巻3DAYS GMTキャリバ-9S66」搭載モデル(SBGM221など)をご提案します。ハイビートではありませんが、28,800振動/時で平均日差+5~-3秒(静的精度)と正確性には差もなく、パワーリザーブに至っては72時間とむしろ長くなっています。定価は60~70万円台で、中古であれば30万円台でも購入可能なモデルもあるでしょう。

執筆時点で発売前のモデルですので、近しいスペックの時計で比較をしつつ、「SBGJ271」のリセールバリューについて考察したいと思います。
「SBGJ271」とほぼ同スペックのレギュラーモデル「SBGJ249」や「SBGJ251」は、2021年5月に発売されたモデルですが、2023年2月時点で中古腕時計市場では65~70万円前後で販売されています。

2021年新作 グランドセイコーエレガンスコレクション メカニカルハイビートGMT SBGJ251 & SBGJ249

グランドセイコーエレガンスコレクション メカニカルハイビートGMT SBGJ251 & SBGJ249

SBGJ271も限定モデルではなく、レギュラーモデルとして追加されますので、希少性が高いゆえに資産価値が高い、というタイプではありませんが、この美しいダイヤルは人気が出そうですよね。発売後中古市場に出回り始めれば、最初は定価前後、その後は「SBGJ249」や「SBGJ251」と同じぐらい、もしくは少しプラス、程度の相場に落ち着いていくのではないでしょうか。

「雪化床」・・・。最初は誤字かと思いましたよね。漆塗りの床に映った景色を謳う言葉だなんて、なんとも風流じゃないですか。同じ雪景色、冬景色でも様々な事象があり、それに一つ一つ名前をつけているのが如何にも日本らしい感覚ですよね。
日本ならではのわびさびや、静けさを感じさせる新作「SBGJ271」。実機を見るのが楽しみですね!

グランドセイコー SBGJ271は、横 39.5mm製ケースにメカニカル 自動巻キャリバー 9S86を搭載。希望小売価格は 913,000 円(税込)、2023年03月10日 発売予定です。取扱い店舗はグランドセイコーフラッグシップブティック、グランドセイコーブティック、グランドセイコーサロンおよびグランドセイコーマスターショップ。数量限定モデルではありません。

グランドセイコー SBGJ271の仕様・価格
グランドセイコー SBGJ271 エレガンスコレクション メカニカルハイビート36000 GMT 「雪化床」

引用: https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/sbgj271

モデル エレガンスコレクション メカニカルハイビート36000 GMT 「雪化床」
Elegance Collection
型番(Ref.) SBGJ271
ケースサイズ 横 39.5mm 縦 46.9mm 厚さ 14.1mm
ケース素材 ステンレススチール 裏ぶた:ステンレスとサファイアガラス
ムーブメント メカニカル 自動巻(手巻つき) キャリバー 9S86
精度 平均日差+5秒~-3秒
駆動期間 最大巻上時約55時間持続
防水性 日常生活用防水
その他仕様 24時針(デュアルタイム表示機能)
カレンダー連動時差修正機能
取扱店舗 グランドセイコーフラッグシップブティック、グランドセイコーブティック、グランドセイコーサロンおよびグランドセイコーマスターショップ
発売日 2023年03月10日 発売予定
価格 913,000 円(税込)
※販売開始時期・価格は予告なく変更される場合があります。詳細はグランドセイコー公式サイトへ。

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