更新日:2022年12月15日
グランドセイコー(Grand Seiko)はUS限定の2022年新作としてSBGK015、SBGK017、SBGJ259、SBGJ261を発表しました。特にSBGK015は流行の水色ダイヤルで数量限定となっており、注目です!2022年9月に販売開始される、これら4本のUS限定モデルをご紹介します。
U.S.エクスクルーシブエディション、リミテッドエディションなどと呼ばれているグランドセイコーのUS限定モデル。ダイヤルのモチーフは龍泉洞、南部鉄器、根津美術館の庭園の竹林、ブルーのピーコックなど実にバラエティ豊かなラインナップです。発売1年ほどで国内販売されるケースもありますが、今回の新作はぜひとも日本に凱旋してほしいですね。早速見て行きましょう!
グランドセイコー2022年新作SBGK015「龍泉洞」は、アメリカで300本限定で販売されます。
グランドセイコー2022年新作SBGK015「龍泉洞」は、2019年発表のグランドセイコーエレガンスコレクション「SBGK005」、同じくエレガンスコレクションの「SBGK007」のリニューアルモデルです。かつてセイコーのデザイン部門責任者であった田中太郎氏が1960年代に確立した「セイコースタイル」のデザインに則り、さらにフォーマルな装いに合わせやすいようコンパクトな仕上がりになっています。
海外では「日本のカラトラバ」と呼ばれているとかなんとか。あの時計界の帝王パテック・フィリップのトラディショナルウォッチに喩えられるとは、でも確かにそう言われても納得の「品格」を感じさせる時計ですよね。
ケース径39mm 、厚さ11.6mm、縦44mmの薄型ドレスウォッチであるSBGK015はスーツと合わせてもバランスが良く、品の良さが際立つだけでなく、大きめフェイスの時計のようにシャツの袖に引っ掛かる心配もありません。
シャープな造形美が特徴の44GSとは異なり、丸みを帯びたSBGK015のケースは、グランドセイコーの高度な職人技が生み出すザラツ研磨が施されています。ストラップはフォーマルな印象のダークブルーのクロコダイルストラップとステンレスブレスレットで、シーンに合わせて付け替えが可能です。
SBGK015のダイヤルは、ほかの多くのグランドセイコーの時計と同様、岩手県にある「グランドセイコースタジオ 雫石」周辺の美しい自然からインスピレーションを受けて誕生しました。岩手県東部に位置する鍾乳洞「龍泉洞」は日本三大鍾乳洞の一つで、洞窟内にある水深120mの地底湖は世界有数の透明度を誇ります。
SBGK015「龍泉洞」は、吸い込まれそうなほど青く澄んだ龍泉洞の地底湖をダイヤルに表現しました。ギョーシェ彫りが施されたSBGK015のダイヤルはその装飾の美しさはもちろん、光の反射を抑える役割を果たして視認性を高めています。
明るく澄んだブルーのダイヤル上には、3時位置にゴールドカラーのパワーリザーブインジケーターを、9時位置には秒を表示するダークブルーのスモールセコンドを搭載。グランドセイコーの熟練した職人の手作業により、分針とパワーリザーブ針はドーム状のダイヤルに沿うように仕上げられています。
ムーブメントには、手巻メカニカルムーブメントのキャリバー9S63を搭載。キャリバー9S63は、グランドセイコースタジオ 雫石内にある、高級機械式時計専門工房「雫石高級時計工房」にて手作業で組み立てられました。キャリバー9S63はキャリバー9S64をベースにしつつパワーリザーブインジケーターを備え、秒表示をスモールセコンドにすることで厚みがでないように作られています。
輪列自体の配置を再設計した結果、キャリバー9S63は、約200点のパーツから構成されている9S64よりも20%ほどパーツが多いのが特徴です。グランドセイコー2022年新作US限定モデルのSBGK015は、3時位置に搭載されたパワーリザーブインジケーターを確認しながら、ぜんまいを巻く楽しみを味わえます。
機械式時計の心臓部であるテンプですが、テンプの動きを指す振動数が高いほど安定し、高い精度を維持します。SBGK015はテンプが1時間に2万8800振動し、約72時間のパワーリザーブと平均日差+5秒~-3秒(静止時)の精度を実現しました。
水色のダイヤルのモデルといえば、グランドセイコー ヘリテージコレクション メカニカルハイビート36000 銀座限定2022モデル SBGH297を思い浮かべる人もいらっしゃるのではないでしょうか。
2022年6月に国内限定260本として販売されたSBGH297ですが、銀座エリアにある5店舗のみでしか購入できないレアモデルです。流行カラーの水色ダイヤルであることも人気に拍車をかけたのか、セカンドマーケットではすでに定価の約4~5倍もの価格で取引されているといいます。
銀座の地図がモチーフになっているSBGH297のダイヤルは、全体が均一に明るい水色です。一方、ギョーシェ彫りが施されているUS限定モデルのSBGK015「龍泉洞」のダイヤルは、よく似た明るい水色でも角度によって表情が変わるため、地底湖の水面を表しているように見受けられます。
流行の水色系のダイヤルといえば、2020年発表のロレックス オイスター パーペチュアル ”ターコイズブルーダイヤル”も忘れてはいけません。防水・防塵ケースの自動巻き時計であるオイスター パーペチュアルは、シンプルさゆえかロレックスの中でも比較的安価で入手可能なモデルです。
ケースサイズ41mmのロレックス オイスター パーペチュアル ”ターコイズブルーダイヤル” Ref.124300は、発売当時は日本国内定価621,500円でした。ところが、2022年5月にスイス・ジュネーブの「Christie’s(クリスティーズ)」で開催されたオークションでは、6万9,300スイスフラン(約908万円)で落札され、発売当時の価格の約14倍以上もの高値が付けられたのです。
オイスターパぺーチュアルなのに超プレミア価格が付いたのは、やはり人気の水色系モデルだからに他なりません。。グランドセイコー2022年新作US限定モデルのSBGK015「龍泉洞」のダイヤルと比べると、ロレックス オイスター パーペチュアル ”ターコイズブルーダイヤル”は緑がかった色味です。
2021年に生産終了となった「ノーチラス 5711/1A」のラストモデルであり、ティファニーとのパートナーシップ締結170周年記念モデルでもあるパテック・フィリップ ノーチラス ”ティファニーブルー” 5711/1A-018。入手困難なこちらのモデルは、海外オークションにて約7億円で落札されました。
パテック・フィリップ ノーチラス ”ティファニーブルー” 5711/1A-018のダイヤルはその名が示す通り、ティファニーブルーと呼ばれる特徴的なターコイズブルーです。グランドセイコーUS限定モデルSBGK015「龍泉洞」と比べてみると、同じ水色系ダイヤルの時計でも色味の違いがはっきりしています。
オメガとスウォッチがコラボレーションして話題になったムーンスウォッチ。11本発表されたこちらのコレクションの中のひとつ、バイオセラミック ムーンスウォッチ”URANUS(天王星)”も水色ダイヤルの時計です。
グランドセイコーUS限定モデルSBGK015「龍泉洞」は、大人にこそ似合うドレスウォッチなのに対して、バイオセラミック製のケースに収められたペールブルーのダイヤルのこちらのモデルは、オメガのスピードマスターのデザインを踏襲してはいるものの、そのカラフルな色味から可愛らしくカジュアルな印象を与えます。
このように軒並みスカイブルーダイヤルモデルが人気を博している最近の時計界の潮流を考えると、新作SBGK015も注目が集まりそうですね。しかもUS限定300本のみ、という点がより一層レア度を高めているポイント。US限定モデルは「春分・立夏・秋分・大雪」のように1年ほどして日本国内でも発売されることもありますが、数量限定モデルとなるとどうでしょうか。期待したいところですね。
モデル | エレガンスコレクション "龍泉洞" US限定モデル
Elegance Collection U.S. Limited Edition Ryusendo |
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型番(Ref.) | SBGK015 |
ケースサイズ | 横39 mm 縦44 mm 厚さ 11.6mm |
ケース素材 | ステンレススティール |
ムーブメント | メカニカル 手巻きキャリバー 9S63 |
精度 | 平均日差+5秒~-3秒 |
駆動期間 | 最大巻上時約72時間(約3日間)持続 |
防水性 | 日常生活用防水(3気圧) |
機能 | 時、分、スモールセコンド、パワーリザーブ表示 |
生産本数 | 数量限定300本 |
取扱店舗 | 米国内のグランドセイコーブティック、一部のグランドセイコー正規販売店 |
価格 | 7500ドル |
グランドセイコー2022年新作SBGK017「南部鉄器」は、US限定のスペシャルエディションモデルで、エレガンスコレクションのひとつとして加えられます。
グランドセイコー2022年新作SBGK017のダイヤルは、岩手県盛岡市と奥州市の伝統工芸品である「南部鉄器」にインスピレーションを受けて制作されました。岩手県盛岡市といえば、「グランドセイコースタジオ 雫石」がある雫石町に連接した市です。
江戸時代、南部盛岡藩の藩主が茶釜を鋳る職人・釜師の小泉氏を京都から呼び寄せ、茶の湯釜を作らせたのが南部鉄器のはじまりとされています。南部鉄器の礎を築いた釜師たちのすばらしい働きにより、幕府への献上品として藩内で作られた湯釜が献じられました。こうして、南部鉄器の名前は広く知れ渡るようになります。
さびにくく丈夫で長持ちする南部鉄器は、素朴な佇まいでありながらも年を重ねるごとに独特の風合いが増していきます。US限定のスペシャルエディションモデルであるSBGK017は、堅牢な美しさを持つ南部鉄器のイメージをダイヤルで表現しました。
しかし、ひと口に南部鉄器といっても、鍋や急須などさまざまな製品があります。それらの中でももっともポピュラーなのが「南部鉄瓶」でしょう。多様な形と紋様がある南部鉄瓶ですが、鉄瓶の表面につぶつぶした突起がついた「あられ」と呼ばれる紋様は代表的なものです。SBGK017のダイヤル上には、南部鉄瓶の美しく並んだこの紋様のように、均一な模様が施されています。
風防はダブルドーム型のサファイアクリスタルを採用しており、ムーブメントには手巻メカニカルムーブメントのキャリバー9S63を搭載。風防やムーブメントと同じく、ケースサイズや機能についても同じ時期に発売されるUS限定モデルのSBGK015「龍泉洞」とまったく一緒で、9時位置にスモールセコンド針、3時位置にパワーリザーブインジケーターが配置されています。
大切に取り扱えば末永く使用できる南部鉄器のように、グランドセイコー2022年新作US限定のスペシャルエディションモデルであるSBGK017も「一生モノ」として使える飽きのこないデザインです。
グランドセイコー2022年新作US限定スペシャルエディションモデルのSBGK017は、ケース径やケースデザインなどが、同じ手巻きキャリバー9S63を搭載したSBGK007やSBGK009とほぼ同じです。それらのモデル同様、US限定スペシャルエディションモデルのSBGK017「南部鉄器」の裏蓋はシースルーとなっており、キャリバー9S63の動きが堪能できます。
とくに、2019年に発表されたステンレスブレス仕様のSBGK009とはとても似ており、遠目からでは区別しにくいかもしれません。同じダークグレイのダイヤルである両モデルですが、US限定スペシャルエディションモデルSBGK017「南部鉄器」のダイヤルは南部鉄瓶を模した模様が施されているのに対し、SBGK009は模様のないダイヤルとなっていてよりシンプルな印象を与えます。
モデル | エレガンスコレクション "南部鉄器" US限定モデル
Elegance Collection U.S. Limited Edition Nanbu tekki |
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型番(Ref.) | SBGK017 |
ケースサイズ | 横39 mm 縦44 mm 厚さ 11.6mm |
ケース素材 | ステンレススティール |
ムーブメント | メカニカル 手巻きキャリバー 9S63 |
精度 | 平均日差+5秒~-3秒 |
駆動期間 | 最大巻上時約72時間(約3日間)持続 |
防水性 | 日常生活用防水(3気圧) |
機能 | 時、分、スモールセコンド、パワーリザーブ表示 |
取扱店舗 | 米国内のグランドセイコーブティック、一部のグランドセイコー正規販売店 |
価格 | 8900ドル |
グランドセイコー2022年新作SBGJ259「竹林」は、グリーンの縞模様ダイヤルが印象的なUS限定スペシャルエディションです。
ヘリテージコレクションに当たるグランドセイコー2022年新作SBGJ259。ヘリテージコレクションとは、グランドセイコーの中の王道デザインともいわれるコレクションです。1967年に発表された44GSは「セイコースタイル」を確立した名機ですが、ヘリテージコレクションのモデルは、この44GSを進化させたデザインとなっています。
US限定スペシャルエディションのSBGJ259も、ウォッチデザイナーの小杉信弘氏が2013年に発表した、44GSを現代的に解釈したデザインを採用。ケース径40mm、縦46.2mm、厚さ14mmのSBGJ259は、同時期に発売されるドレスウォッチのSBGK015やSBGK017と比べると大きめ。ステンレススティール製のケースと同じ素材のブレスレットが付属したSBGJ259は、スポーツウォッチのようにタフな印象を与えるモデルです。
グリーンの縦縞模様が特徴的なダイヤルは、東京都南青山区に位置する根津美術館の庭園の竹林からインスピレーションを得ています。1941年に開館した根津美術館では、東武財閥(現在の東武グループ)の創設者である根津嘉一郎氏の古美術コレクションを展示。多数の国宝や重要文化財に指定された絵画・工芸品を所蔵している根津美術館は、日本を代表する建築家の隈研吾氏によってデザインされました。
正門から美術館エントランスへ続く通路には竹の植え込みがありますが、その竹の廊下の美しさはまるで一枚の絵画のよう。グランドセイコー2022年新作SBGJ259「竹林」は、竹の廊下をイメージした模様のダイヤルに、視認性の高い黄色のGMT針が備わったモデルです。
最長55時間のパワーリザーブを誇るハイビートムーブメントのキャリバー9S86を搭載。ムーブメントは、シースルーになったケースバックから眺めることができます。「雫石高級時計工房」の熟練した職人たちの手で組み立てられたキャリバー9S86は、毎時36,000振動のハイビートGMTキャリバーで、精度は日差+5~-3秒です。GMT機能を搭載しているので、2つの異なるタイムゾーンを把握できます。
グランドセイコー2022年新作SBGJ259「竹林」は、44GSスタイルを踏襲している点、ムーブメントにメカニカルハイビートGMT キャリバー9S86を搭載している点においてSBGJ255と同じだといえます。
グランドセイコー ヘリテージコレクション メカニカルハイビートGMT 44GS 55周年記念限定モデル SBGJ255とUS限定スペシャルエディションのSBGJ259。違う点といえば、ダイヤルとGMT針の色、さらにケースとブレスレット素材が挙げられます。
ケースもブレスレットもステンレススティール製であるSBGJ259に対して、グランドセイコー ヘリテージコレクション メカニカルハイビートGMT 44GS 55周年記念限定モデル SBGJ255はブライトチタンを採用。
セイコーが開発したブライトチタンはグレード5チタンです。ブライトチタンは純チタンの約1.5倍も硬くて丈夫なほか、さびにくく、美しい光沢が特徴です。また、ステンレススティールよりも軽く、アレルギー反応が出にくいので金属アレルギーを持つ方にもおすすめとなっています。
グランドセイコー2022年新作US限定スペシャルエディションのSBGJ259と同じグリーンダイヤルといえば、グランドセイコー ハイビート36000 GMT 春分 SBGJ251を思い浮かべる方もいるでしょう。SBGJ251は山桜をイメージしたダイヤルにピンクゴールド色のGMT針が備わっており、SBGJ259と比べると濃いグリーンのダイヤルです。
Evolution 9 Collection グランドセイコーブティックオンライン専用モデルとして発表されたSLGH011「白樺グリーン」。岩手県に位置する「グランドセイコースタジオ 雫石」の近くには、白樺の群生地域があります。その白樺林をダイヤルで表現したSLGH011ですが、グランドセイコー2022年新作US限定スペシャルエディションのSBGJ259と比べると、深いグリーンの色合いもさることながら、ダイヤルに施された型打ち模様がより落ち着いた印象を与えています。
2019年に発表された、グランドセイコー ヘリテージコレクション ジャパン シーズンズ スペシャルエディションSBGH271「立夏・薫風」 は、春から夏に移り変わる時期の青々とした木々の緑や爽やかな風を彷彿させるグリーンダイヤルです。同じグリーン系ダイヤルでありながらも、62GSをモデルにしていることやゴールドのインデックスなどが、US限定スペシャルエディションのSBGJ259とは違う雰囲気を醸し出しています。
グランドセイコー2022年新作US限定モデルのSBGW273、SBGW275、SBGW277もグリーンダイヤルです。岩手県の磐井川中流にある渓谷・厳美渓(げんびけい)にインスピレーションを得て作られたダイヤルは、浮世絵版画の技法「雲母摺(きらずり)」が用いられています。少し大きめサイズのSBGJ259は、キラキラと輝くダイヤルを備えたケース径37mmのUS限定トリオと同じグリーン系ダイヤルですが、よりスポーティーな印象です。
モデル | ヘリテージコレクション 44GS ハイビートGMT USスペシャルエディション ”都会の竹林”
Heritage Collection 44GS Hi-Beat GMT U.S. Special Edition Urban Bamboo |
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型番(Ref.) | SBGJ259 |
ケースサイズ | 横40 mm 縦 46.2mm 厚さ14mm |
ケース素材 | ステンレススティール |
ムーブメント | メカニカル 自動巻(手巻つき)キャリバー 9S86 |
精度 | 平均日差+5秒~-3秒 |
駆動期間 | 最大巻上時約55時間持続 |
防水性 | 日常生活用強化防水(10気圧) |
機能 | 時、分、日付表示、24時針(デュアルタイム表示機能) |
取扱店舗 | 米国内のグランドセイコーブティック、一部のグランドセイコー正規販売店 |
価格 | 6800ドル |
グランドセイコー2022年新作US限定モデルのSBGJ261「ブルーピーコック」。大人気を博した2017年発表のSBGJ227「ピーコック」の後継モデルと言えるでしょう。
SBGJ261のケースデザインや仕様、ムーブメントは、同時期に発売されるUS限定スペシャルエディションのSBGJ259「根竹林」とまったく同じですが、ダイヤルデザインの違いでかなりその印象を異なるものにしています。
SBGJ261はケース径40mm、縦46.2mm、厚さ14mm の44GSをベースにしたデザインで、キャリバー9S86を搭載したGMT機能搭載モデルです。グランドセイコーが誇るザラツ研磨によって歪みなく磨き上げられた表面は、腕にしっくりと馴染みます。
SBGJ261の鮮やかなブルーダイヤルは、ダイヤル中央から放射状に広がる複雑な模様が施されており、光の反射具合によってパープルに見える場合も。この孔雀の羽を連想させるダイヤルには、サテン仕上げとポリッシュ仕上げの立体的なインデックス、そしてゴールドカラーのGMT針が備わっています。
ステンレススティール製の3連ブレスレットが、スポーツウォッチらしさを醸し出しているSBGJ261。初代44GSのデザインが誕生してから55周年に当たる2022年の新作SBGJ261は、初代44GS同様、グランドセイコーファンの記憶に刻まれるであろう印象的なタイムピースです。
2017年に発表された、グランドセイコー メカニカルハイビート36000 GMT リミテッド エディション SBGJ227 「ピーコック」も、孔雀の羽にインスピレーションを得て作られたダイヤルでした。海外限定700本の数量限定販売だったこともあり、レアアイテムとしてセカンドマーケットで価格が高騰しています。定価$6,500に対し2022年7月現在、Chrono24などでは150~180万円前後で取引されています。
そんな大人気のSBGJ227の後継機として登場したグランドセイコー2022年新作US限定モデルSBGJ261「ブルーピーコック」は、前のモデルSBGJ227よりも200本も少ない、US限定500本の数量限定モデルです。ダイヤルの色はまったく異なりますが、SBGJ261もSBGJ227と同じようにレアアイテムになる可能性が高いのではないでしょうか。
モデル | ヘリテージコレクション ハイビートGMT USリミテッドエディション ”ブルーピーコック”
Heritage Collection 44GS Hi-Beat GMT U.S. Limited Edition Peacock |
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型番(Ref.) | SBGJ261 |
ケースサイズ | 横40 mm 縦 46.2mm 厚さ14mm |
ケース素材 | ステンレススティール |
ムーブメント | メカニカル 自動巻(手巻つき)キャリバー 9S86 |
精度 | 平均日差+5秒~-3秒 |
駆動期間 | 最大巻上時約55時間持続 |
防水性 | 日常生活用強化防水(10気圧) |
機能 | 時、分、日付表示、24時針(デュアルタイム表示機能) |
生産本数 | 数量限定500本 |
取扱店舗 | 米国内のグランドセイコーブティック、一部のグランドセイコー正規販売店 |
価格 | 6800ドル |
毎回、魅力的なダイヤルの時計を発表するグランドセイコー。2022年新作であるUS限定モデルSBGK015、SBGK017、SBGJ259、SBGJ261も、それぞれ個性的で素敵なダイヤルのモデルです。これらのモデルはすべて2022年9月に北米限定販売されますが、いつか日本でも販売されることを期待して待ちたいですね!