更新日:2023年03月13日
グランドセイコー エレガンスコレクション メカニカル 晩冬 SBGW281の実機レビューをお届けします!
グランドセイコー エレガンスコレクション メカニカル 晩冬 SBGW281は、横37.3mmのステンレススチール製ケースに自動巻き Cal.3285を搭載しています。冬の終わり、春の訪れと言えば、何を思い浮かべますか?その想いを胸に、早速実機レビューに参りましょう!
ダイヤルは柔らかい色味のシャンパンゴールド。こういったニュアンスカラーがグランドセイコーは本当に素晴らしいですよね。ではディティールを見ていきましょう~!
近づいて見ますと、ざらっとして光をよく反射する仕様になっています。インデックスは短めですが幅があるタイプで、ダイヤルの存在感に負けません。イエローゴールドカラーの秒針が存在感抜群。
此度のテーマは「晩冬(ばんとう)」、雪景色に春の日差しを感じられる時期をダイヤルデザインに落とし込みました。
斜面を描いて、ケースと同じ径サイズに広がって落ちていくベゼル。
溶接タイプのラグは、ケースと限りなく滑らかな接着面になっています。
ストレートタイプのリューズ。
9時サイドから見たところ。ドレスウォッチらしく薄型で装着感も抜群です。
搭載ムーブメントは「9S64」。かつての9S54の後継機として生まれたキャリバーです。9Sメカニカルと言えば、アンクルとガンギ車にMEMS(メムス)という半導体製造に用いられる技術を用いて、ごくごく微細なパーツ改良を行い徹底的に精度と国産技術に拘ったムーブメントです。
手巻き付き自動巻きではハイビートの9S8系(マスターショップ以上限定)、ハイビート8デイズの9SA5とバリエーションが多いのですが、メカニカル手巻きは9S64とそれベースのキャリバーのみなのですよね。スプリングドライブにも手巻きキャリバーがありますので、メカニカル手巻きの更なるチューンナップは当分先なのでしょうか(技術者泣かせの発言ですね)。
話を戻しまして、勿論手巻きキャリバーのバリエーションが少ないからと言って精度が悪いとか、そういったことは一切ありません。前機よりもパワーリザーブを72時間に引き延ばしたことでトルクが減少、結果安定して高い精度で時刻を刻むことを可能にしました。裏蓋から鑑賞が可能です。ねじ止め式。
肌馴染みの良いベージュカラーのクロコダイルバンド。尾錠にはブランドロゴが刻まれます。
本日は、昨秋に発売された「晩冬」をご紹介致しました。発売されたのは2022年の秋ごろなのですが、冬の終わりというと正に今頃!と思い記事を綴っております。温かくなりましたね。桜の香りに気づいたり、新生活の準備に追われたり、はたまた花粉症の症状に苛まれたり…各々五感で春の訪れを感じていらっしゃるのではないかと思います。
今作SBGW281、テーマは「晩冬」。冬の終わりというのはそうなのですが、「春の陽光に照らされる雪景色」ということだそうです。少し遠目からみた印象と、近づいた時の印象にいい意味でギャップがあるウォッチだなと思いました。公式サイトなどで見るにはかなり柔らかい印象ですが、実機を見ると柔らかさはそのままにしっかりめに、輝きます。「雪」はここにも潜んでいたとは。なごり雪のしたたかさや春の日差しへの期待感――新しい季節を迎えるにあたって、様々な情景が目に浮かぶようです。
その他丸みを帯びたエレガンスウォッチのケースやベージュカラーのベルト、トータルで見ても大変素晴らしいウォッチでした。ドレススタイルには勿論、普段着にもよく馴染みます。主張し過ぎずオーナーに寄り添うような優美さは、グランドセイコーならではと思います。
こちらは現行モデルかつGS取扱店でご覧頂けますので(店舗によって在庫の有無は異なります)、現在は資産価値よりも使用価値のほうが高いです。新生活を控える皆様に大変お勧めのウォッチ、姉妹サイトでは販売もしておりますので、気になった方は是非、クエリもご覧頂けますと嬉しく思います。そしてご自身やご家族に節目を迎えられる皆様、おめでとうございます!
モデル | エレガンスコレクション メカニカル 晩冬 Elegance Collection 9S Mechanical Banto |
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型番(REF.) | SBGW281(9S64-00Z0) |
ケースサイズ | 横37.3mm |
ムーブメント | 自動巻き Cal.9S64 |
パワーリザーブ | 最大巻上時約72時間(約3日間)持続 |
防水 | 日常生活防水 |
その他 | 2022年秋発売モデル |
定価(税込) | 605,000円 |
※掲載内容は2023年03月調査時点のものです。最新情報は公式サイト等をご確認ください。