なんでもかんでもグローバル化な昨今ですが、時計業界も例外ではありません。
2018年10月１日、セイコーウォッチはアメリカ市場で100％出資の販売会社「グランドセイコー・コーポレーション・オブ・アメリカ」（ニューヨーク州）を設立しました。
高級時計専門店の販路を開拓すべく、ニューヨークなどの大都市を中心に”グランドセイコーのみ”を販売する会社となっており、中価格帯のイメージが強いセイコーの印象を刷新し、スイスの高級時計に対抗する狙いがあります。

そんなアメリカ市場での販売強化戦略の第一弾がこのUS限定モデルです。
“sparkling painting”と紹介されている、きらきらと輝く文字盤は、東洲斎写楽，喜多川歌麿の版画にも見られる浮世絵の技法「雲母摺（きらずり）」に着想を得ています。

「雲母摺（きらずり）」とは、地色を摺った上に糊をつけて摺り，さらにその上に雲母粉をふりかけ、乾いたあと残りの粉を払い落とす技法で、独特の文様と真珠のような美しい光沢が生まれます。
浮世絵、というキーワードは日本通の外国人の方にはツボなのかもしれませんね。

今回US限定で発売されるグランドセイコー ヘリテージ コレクション U.S.リミテッドエディション 2018は、SSモデルが6,800ドル（約76万円）、18KRGモデルが29,500ドル（約330万円）、プラチナモデルが53,000ドル（約593万円）という価格設定となっています。（※2018年12月現在　１ドル112円で算出）

海外でも時計愛好家の間では「グランドセイコー」はそこそこの知名度があると思いますが、メイド・イン・ジャパンを代表する高品質なグランドセイコーの商品がさらにもっと広く一般の方にも認知されるよう今後に期待したいですね！

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