更新日:2023年03月09日
引用元: www.seikowatches.com
「キングセイコー 売り切れ」「キングセイコー 復刻 プレミア」の検索キーワードでも存在感を高めていることが窺い知れる、話題のキングセイコー(KS)より新作のニュースです!
1960年に諏訪精工舎が創り出した「グランドセイコー」、翌年に第二精工舎が生み出した「キングセイコー」の両者は、「スイスに追いつき、追い越せ」を具現化するライバル関係を築き、国産高級機械式時計市場を牽引。クォーツウォッチが栄華を極める1975年まで製造が続けられます。
そして、KS生誕60周年の2021年…「セイコー創業140周年記念3000本限定モデル キングセイコー “KSK” 復刻デザイン(Ref.SDKA001)」 を皮切りに、2022年にはレギュラーモデルとして5リファレンスを立て続けにリリースし、電撃復活を果たします!!2023年の新作SDKS013には、キングセイコー誕生の地“亀戸(亀島)”にちなんだユニークな亀甲文様の新しい型打ち文字盤を採用。キングセイコー人気を加速させそうな勢いです。
今回はSDKS013の魅力や価値を中心に、キングセイコー&第二精工舎(亀戸工場)の歴史やエピソード、二代目キングセイコー(44KS・KSK)のフォルムやデザインコンセプト、復刻モデルのリセールバリューやSDKA001との違いもご紹介致します。2023年その他新作レギュラーモデル(SDKS015、SDKS017、SDKS019)も合わせてご紹介します!
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キングセイコーの魅力を説明するために、まずグランドセイコーとの違いをまとめます。
“偉大な兄”のグランドセイコーが不動の地位を築きつつある今、“王者の素質を持つ弟”の存在感に注目が集まっているのかもしれません。前提として留意するべきポイントは、諏訪精工舎が「スイス時計に追いつくための時計づくり」を行い、第二精工舎が「諏訪精工舎を追い越そう」と、異なる拠点でお互いが切磋琢磨し合った歴史を持ちます。その企業風土は、60年以上経過した今でも計り知れない財産を残していると言えるのです。
関連記事の『スイス天文台コンクールでランキング上位を独占するセイコー』でも述べていますが、1960年代後半に“時計界のF1”とも言われるスイス天文台コンクールで上位を独占したのは、驚くべき実績です。1967年にグランドセイコーを象徴する「44GS」が発表されれば、諏訪精工舎も初の自動巻き「62GS」で対抗!セイコーブランドの強みでもある“健全なチーム内競争”という、ブランド全体のレベルを底上げさせる“風土と文化”は、その頃に培ったとも推し量れます。
GSメカニカルの拠点『信州 時の匠工房』VSクォーツ&スプリングドライブの『グランドセイコースタジオ 雫石』の関係性。アストロンやプロスペックス、キングセイコーを有するセイコーブランドVS世界へ通じる国産高級腕時計グランドセイコーのライバル関係には、まさに「追いつき追い越せ」の精神が根付いている“セイコーブランドのDNA”を感じさせますね。
近年、キングセイコーが徐々に注目を浴びつつありますが、高級路線をひた走る「グランドセイコーの普及版」を目指し、コストパフォーマンスに優れた“風格あるデザイン”を重要視した時計づくりの姿勢と歴史が、復刻モデルを経て少しずつ評価され始めているのでしょう。1960年代に当時の国産最高峰ウォッチとしてデビューしたグランドセイコー。
キングセイコーは “手の届く国産最高峰”のポジションで発売。時は進み、キングセイコーは1975年頃生産を終了しますが、一番身近なライバルだったグランドセイコーは、2017年に独立ブランドにまで成長。
世界中で熱狂的なファンを持つ「国産ナンバーワン高級腕時計」の地位も確立します。そんな状況に対抗するかのように50年近いブランクを乗り越え、キングセイコーは少しでも“GSに追いつく”ために、「コスパに優れた性能・高級感のある外装」を更に磨いて舞い戻ってきました。
どのブランドも価格改定を断行する中、レギュラーモデルで20万円以下のプライスバリューは、“手の届く国産最高峰”に飢えていた消費者からすれば、願ってもないポジショニングでしょう。
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続いて、第二精工舎の主なエピソードをご紹介致します。
実は1960年頃から、「ローレル」製造を諏訪精工舎から第二精工舎に移し、自動巻きキングセイコーを諏訪精工舎が、手巻きグランドセイコーを第二精工舎が製造するなど、“独立したライバル関係”を維持しつつ“力を貸し合う協力関係”へと変化していくのはグループ企業ならではの良さですね!
≪諏訪精工舎と第二精工舎のモデル進化≫
諏訪精工舎の代表モデルの遷移・・・マーベル⇒クラウン⇒初代グランドセイコー(精度を追求するためムーブメントを大径化)
第二精工舎の代表モデルの遷移・・・クロノス⇒キングセイコー(薄型化・小型化のまま精度を高める)
「GS=確かな精度、KS=風格あるデザイン」のコンセプトを反映し、立体的な造形を武器とする初代GSに比べ、初代KSは“薄く細く見える”デザインを得意としています。特に、諏訪精工舎製の自動巻き「Cal.5625」を搭載したキングセイコー初の自動巻きモデル「56KS」は、ケース径25.6mm×厚さ4.2mmを実現した“国産最高峰のミドルクラス”と称しても過言ではないでしょう!
そんなキングセイコーの偉業も存在も忘却の彼方へ追いやられた2020年末……セイコー創業140周年記念限定モデル「キングセイコー “KSK” 復刻デザイン」で、KSは不死鳥のごとく復活!自社ムーブメント最薄の「6L35」を採用し、ケース径38.1mm×厚さ11.4mm、385,000円という価格帯でリリースされます。
更に、2021年に追加されたレギュラーモデルが、ケース厚こそ12.1mmとサイズアップしたものの、オリジナルに近いケース径37mm&税込20万円以下の定価198,000円という“国産最高峰のミドルクラス”を再び実現しているのは驚異的なカムバック劇ですね。
1970年代以前のアンティークなセイコーウォッチを探していると、同じモデルでも6時位置や裏ぶたに「稲妻」と「はみ出たような丸」のようなマークが出てきますが、その印は製造された工場を示しています。
「稲妻」が第二精工舎の亀戸マーク、「はみ出たような丸〇」が諏訪精工舎のマークです。“幻のグランドセイコー”の亀戸製グランドセイコー44GS(Ref.4420-9000)にも、しっかり「稲妻」似のマークがピカッと刻印されていますよ!
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それでは、本題のSDKS013のポイントをまとめます。20万円弱のモデルとは思えない、話題性&インパクトが豊富なのが嬉しいですね!
順番にポイントをご説明致します。
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キングセイコーを生み出した第二精工舎亀戸工場。SDKS013にまつわる“亀戸&亀甲文様”の雑学もご紹介致します!
亀戸の由来は諸説ありますが、亀に似た形の島が「亀島」と呼ばれ、陸続きとなった後に「亀村」と称されたと伝えられています。また、「亀ヶ井」という有名な井戸も存在し、いつしか「亀井戸」と呼ばれ、両者が混じって「亀戸」となったと言われています。
亀戸の地は、江戸時代の頃には、幕府の銭座(亀戸銭座)として栄えます。また、“学問の神”菅原道真を祀った亀戸天神は、浮世絵にも描かれる“藤の花の名所”として江戸っ子達に親しまれます。去年キングセイコーからリリースされた「セイコーブティックスペシャルエディション」のSDKS011も亀戸天神に咲く藤の花モチーフで、柔らかな“藤波”カラーが色鮮やかでしたね……余談ですが、国民的人気漫画「鬼滅の刃」でも、藤の花は鬼の嫌う花として、キーアイテムとして登場していたのを思い出しました。
“鶴は千年、亀は万年”のことわざや浦島太郎の昔話でも登場する縁起の良い動物「亀」。一説では、浦島太郎の亀は、潮の流れを司る神(塩椎神)という伝承も残されています。「業績に波がある」の言葉のように、商売に“波(潮)の流れ”は必要不可欠な存在です。
そのため、潮を司る塩椎神(亀)は、仕事運を上げる開運グッズとして、現代でも親しまれているのです。
他にも、江戸時代の硬貨「銭(寛永通宝一文銭)」が、イシガメの甲羅に似ているから“銭亀”という言葉が生まれた説もありますが……その寛永通宝の鋳造を行っていたのが、実は亀戸銭座なのです!ピアゾ編集部独自の見解ですが、SDKS013がブロンズ風のダークブラウン色な理由は、“銭亀”の亀戸銭座にかけているのではないでしょうか。ちなみに、今でも亀戸銭座跡では、寛永通宝一文銭のモニュメントが見れるので、興味がわいた方は観光がてらSDKS013を腕に着けながら見に行くと、より御利益があるかも!?
また、ウミガメはハワイ語で“Honu(ホヌ)”と言い、「海の守り神」「幸運を運んでくる」シンボルとして、古くから大切にされています。亀がサーファーをサメから守った伝説もあり、海の危険や災いを守る御守りとして持つ人も多いそうです。長生きの(長く続く)象徴なので、結婚指輪や婚約指輪としても大人気なアイコンが、不思議な生き物の「亀」なのです!
“銭亀”のようなダークブラウンのグラデーションと甲羅模様の六角形のパターンの調和が美しいSDKS013。特徴的な亀甲文様は飛鳥~奈良時代に、中国から日本に伝わったと言われており、一般庶民が見ることを許されない“高貴な文様”として知られています。当時の中国は、「亀ト(きぼく)」という、亀の甲羅を使用した占いが活発で、甲羅の表面のひび割れから吉凶を判断し、政治や宮廷の重大事に用いられたと伝えられています。そのため、平安時代までは位の高い人達以外は、亀甲文様を見ることが許されなかったそうです。
亀甲文様は、自然界でも見かける蜂の巣のような“ハニカム構造(正六角形の集合体)”を特徴とし、鎌倉時代以降は武士達の間で、「外敵から身を守る」「丈夫で強い」という意味合いで、服飾・調度品・武具でも大人気に!特に、“必勝の神様”毘沙門天が着ている鎧柄の「毘沙門亀甲」は、織田信長の羽織(※大河ドラマ「麒麟がくる」で着用)にも用いられたほど、「亀甲文様=縁起の良いデザイン」として有名になっていくのです。
ハニカム柄と言えば、日差0~+2秒の精度を実現したオメガの2023年新作第一弾の「スピードマスター スーパーレーシング 329.30.44.51.01.003」でも使用されていましたね……見比べるとかなり違っていて面白いですよ!
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キングセイコーならではの魅力とは“KSK”2021年復刻モデルの開発を担当した伏見和浩さんの要約コメントも交えて、「キングセイコーらしさとは?」を深掘りしてみましょう!
「なぜ、初代ではなくKS二代目モデル(KSK)を選んだかというと、デザインの要素が大きかったです」
「外装に力を入れていたKSは、初代はまだスイス製のドレスウォッチの雰囲気が強かったのですが、二代目になると力強いラグやインデックスに独自性を感じました。二代目KSから『世界へ挑戦する』気概を感じたのが、最大の決め手です」
“薄く細く見える”デザインは、悪く言えば繊細で衝撃に弱そうな「頼りなさ」も時に印象として与えてしまいます。そこで二代目キングセイコーは、ストラップを保持するラグを太くし、針も長くて太いドーフィン針へ改良。全体的に“力強い”印象をプラスアルファしていきます。
「一番驚いたのは、細かな溝が縦と横、斜めに切られた12時位置のインデックスです。当時、どうやってこの加工を施したのかわからなかったため、当時の製品を電子顕微鏡で分析してもらいました」
「その結果、溝の一本一本を工作機械で削っていることがわかり、復刻モデルでも同様の溝を切ることにして、“KSの顔”として当時の雰囲気を出来る限り再現してみました」
“KSの顔”とも言える12時位置にのみ、ライターカットが施されたユニークなインデックスは、高級金属ライターの滑り止め(綾目模様)として施されたデザインの一種です。ローレット加工とも呼ばれ、金属表面に細かい凸凹を施すと、ミクロン単位の細かな調節も可能となるため、ベゼルやリューズ、クロノグラフのプッシャーなどにも装飾技術として応用されています。
キングセイコーは、「12時位置のインデックスにのみ」ローレット加工を使用する“ちょっとした贅沢”をデザインに取り入れることでで“価格以上の品格”を付与。レギュラーモデル達にも、その特徴は受け継がれ、独特なアイデンティティーを獲得しています。
ローレット加工は高級腕時計の装飾でも大活躍!富裕層に愛されるパルミジャーニ・フルリエは、ベゼルに施したモルタージュ装飾で「トリック(※ギリシャ建築の円環状の柱に由来)」を製造。「トンダ PF スケルトン」もローレット加工ベゼルが美しかったですね!
ノルケインも「アドベンチャースポーツ クロノ オート(Ref.N1200C23C/G121/10OC.20S)」で、ベゼルに精緻なローレット加工を施しています。
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“KSK”と呼ばれる2代目キングセイコーは、シャープなダイヤルレイアウトはそのままに、秒針の規制装置(※KSKの最後の「K」のイニシャル)やボックス型サファイア(※初代KSのJ14102Eはプラスチック風防)など、実用的な進化も遂げており、キングセイコーの独自性を確立した伝説的モデル。
新しく生まれ変わったキングセイコー達も、そのメソッドに忠実に……どこか物足りない印象にならぬよう、大胆な多面カットを施したケースは、鏡面仕上げ&ヘアライン仕上げのコンビネーションでキレのある質感を表現。
クラシック調のボックス型サファイアガラスと切り立ったラグ、太くしっかりした長い針は、当時の雰囲気を引き継ぎ、格調高い柔らかな物腰でありながら、優れた視認性・低重心化・心地よい装着感を実現しています。
SDKS013でも、特殊な形状の亀甲文様がダイヤルに馴染んでいるように見えるのは、ベースとなるキングセイコーのデザインコードが美しいからなのでしょう。ダークブラウン色のグラデーション、ゴールデンカラー風の秒針&「SEIKO」ロゴもいい色合いです!
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キングセイコーと言えば革ベルトのイメージも強いですが、7連構造のフラットな多列ブレスレットを現代風に新たにアレンジ。鏡面&ヘアライン仕上げの多列リンクは、上質な光の輝きと共に、しなやかな着け心地を実現しています。
よりクラシックな味わいを求める方は、レザーワーキンググループ認証のレザーバンド(※マットブラック色)に付け替えるのもお勧めです。「KING SEIKO」と刻印された三つ折れバックルもオシャレですね!
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キングセイコーならではの「盾」のメダリオン(※グランドセイコーは「獅子」の紋章)も健在です。当時のマークは、盾の真ん中を縦横に十字(※真ん中に王冠)が切り裂いていましたが、SDKS013ではシンプルなアイコンへと生まれ変わっています。
キングセイコー “KSK”復刻デザインのSDKA001は、当時のデザインに忠実なイエローゴールドカラーのクレストマークでしたが……SDKS013のアレンジした盾マークも洗練されていてカッコいいですね!
今作もオリジナル“KSK”と同じく、デイト表示を省くことでスッキリした印象でまとめているのも特筆事項でしょう!新キャリバー「6R55」も発表されている中、当時のケース怪に近い37mmにするために、メカニカルキャリバー「6R31」を採用しているのも“わかる人にはわかる”良さかもしれません。
可能な限りムダを省いたシンプルな外装。美しいドーフィン針とボリューム感のあるインデックス。日常生活に差し障りのない日差+25秒~-15秒。パワーリザーブ約70時間……消費者としては一番嬉しい236,500円というリーズナブルな価格。
まるで、ワンコインでお腹いっぱいになれる“昭和のレトロな食堂”のような「古き良き日本」を思い出させる味付けが、SDKS013の一番の魅力なのかも!?
後ほどご説明するSDKS015、SDKS017、SDKS019には新メカニカルキャリバー「6R55」が搭載されています。カレンダー機能の追加&パワーリザーブ約72時間を実現。3リファレンスは、「ケース径39.0mm(※デイト表示分2mm増)×厚さ11.9mm(※SDKS013や2021年レギュラーモデルより0.2mm減)」と微細な特徴も追加されています。
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高度経済成長期の頃のレトロな雰囲気を持った“KSK”を現代に蘇らせたSDKA001。今作のSDKS013とどのような違いがあるのか比較してみましょう!
今作は細かな部分を意外と大胆にブラッシュアップしています。キングセイコーらしい洗練されたシルバーの輝きを基調に、外側に黒色を濃くしていくブロンズ風ダークブラウンカラーで亀甲文様を厳かな雰囲気でまとめていますね!“縁起の良さ&ちょっとした贅沢”要素を文字盤のキャンパスにギフトしていながら、20万円弱の良心価格にプライスダウンしているのは大きな強みです。“手の届く国産最高峰”というキングセイコーらしいイズムは多くの新たなファンを掴むことでしょう!
姉妹サイトのクエリでもSDKA001&2022年復刻限定モデルSDKA003を発売しているので、手頃な値段でレトロなセイコーウォッチを楽しみたい方はチェックしてみてくださいね!
SNSの投稿に寄せられたコメントも合わせてご紹介します。
「めちゃくちゃオシャレ!」
「亀戸キングセイコーはたまらないデザイン」
「ノンデイトなのがいい」
「キングセイコー復活でSNSも盛り上がっていて楽しい」
後述の39mm新作と合わせ、なかなか活発な議論が交わされています。去年まで遡ってみても「今年の新作だとKSが一番よかった」という声もあり、時計ファン達の注目度も高そうです。
続いて、海外のコメントや評判もチェックしてみましょう!和訳要約コメントも合わせてどうぞ!!
「SPB365(※SDKS013の海外版Ref.)は、興味を惹かれるダイヤルパターンと色です。高級住宅の銅の天井を思い出しました」
「サイズが好き。見栄えも悪くない」
「文字盤がキューブリック監督の映画『シャイニング』に出てくるカーペットみたい」
為替相場レートの違いが影響し、円ドルの価格差(※SPB365 は2800オーストラリアドル、約256万円)が原因で、値段についてネガティブなコメントもありますが……デザインやサイズ感については、肯定的な感想が目立ちます。海外だと、亀の甲羅というよりも高級な装飾家具のように見えるらしく、日本人との感性・文化の違いが影響した“捉え方・感じ方の差”が面白いですね。コメントを見た感じ、海外の方達のウケも良さそうです!
国内外の市場でキングセイコーの販売相場を調べてみました。
2000年モデルのSCVN001が頭一つ抜けたリセールバリューを誇っていますね!他のモデル達は登場して、比較的新しいラインナップなので、SDKS013と合わせて今後の資産価値がどうなっていくのか、じっくりと見守っていきましょう!データは少ないので仮説レベルですが、同じ亀戸モチーフのSDKS011が定価よりも高い値段で取引されている傾向なので……より珍しいダイヤルパターンであるSDKS013は、もう少し資産価値が期待できるかもしれませんね!?
キングセイコーらしい高級感ある外装&コスパ良しの性能をベースに……縁起の良い柄で平安貴族や戦国武士達に愛された亀甲文様&お金に縁がありそうな“銭亀”カラーが魅力的なSDKS013。全身をシルバーで覆うことで、亀のように“強固で丈夫な”印象を持たせ、ブロンズに近いダークブラウン色で“大人の落ち着き”を醸し出しています。税込価格236,500円という値段も嬉しいですね!
引用元: www.seikowatches.com
モデル | キングセイコー セイコー腕時計110周年記念限定モデル
King Seiko 110th Anniversary Limited Edition |
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型番(Ref.) | SDKS013 |
ケース径 | 横:37.0mm 縦:43.6mm 厚さ:12.1mm |
ケース素材 | ステンレス |
ムーブメント | メカニカル 自動巻(手巻つき)6R31 |
精度 | 日差+25秒~-15秒 |
駆動期間 | 最大巻上時約70時間持続 |
防水性 | 日常生活用強化防水(10気圧) |
その他仕様 |
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生産本数 | 世界限定:1,200本(うち国内:500本) セイコーウオッチサロン専用モデル |
発売日 | 2023年2月24日(金)発売 |
価格 | ¥236,500(税込) |
SDKS013と同時発表された一回り大きい39mmサイズの新作レギュラーモデル3本、SDKS015(ホワイト)、SDKS017(ダークブルー)、SDKS019(グリーン)。約72時間とパワーアップした新しいメカニカルキャリバー「6R55」を搭載し、時位置に見やすい大きさの3デイト表示を配置しています。
45KSの手巻きハイビートモデルRef.45-7010の文字盤にも使われた“絹目模様”を新たにアレンジしたホワイトダイヤルのSDKS015。縦と横にヘアライン仕上げを2回施すことで、上質なシルクのような格子模様を表現しています。
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ダークブルーのサンレイ仕上げのSDKS017。高級感のある濃紺色は、スーツスタイルを嫌味なく上品に引き立てそうな風合いです。
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グリーンのSDKS019も奥行きのある色合いがいいですね!いずれも税込価格231,000円なので、セイコーデビューをしたい方、ヴィンテージ風のセカンドウォッチが欲しい方達に重宝しそうなラインナップです。
引用元: www.seikowatches.com
モデル | キングセイコー
King Seiko |
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型番(Ref.) | SDKS015/SDKS017/SDKS019 |
ケース径 | 横:39.0mm 縦:46.1mm 厚さ:11.9mm |
ケース素材 | ステンレス |
ムーブメント | メカニカル 自動巻(手巻つき) 6R55 |
精度 | 日差+25秒~-15秒 |
駆動期間 | 最大巻上時約72時間持続 |
防水性 | 日常生活用強化防水(10気圧) |
その他仕様 | 秒針停止機能、スクリューバック |
販売店舗 | セイコーウオッチサロン専用モデル |
発売日 | 2023年3月10日(金)発売予定 |
価格 | ¥231,000(税込) |
格式高い亀甲文様で世界に通用する“和のテイスト”を表現したSDKS013。縁起の良い日本伝統文様に絞って、今後リリースされそうな文字盤パターンを予想してみました!
幸運の願いが込められた和柄は沢山存在しますが、上記の3つをピンポイントで予測してみました。
①の雲立涌(くもたてわく)文様は、雲が立ち昇る様子が“運(雲)も上げる”というメッセージも込められています。
②の雪輪文様は亀甲文様と同じ六角形(※雪の結晶)パターン。円がところどころ欠けているので、「完璧ではないから、もっと精進する」という“謙虚さ”も魅力の一つです。
③は遠目で見ると一見無地に見える細かな柄の“江戸小紋”代表三役です。サメのうろこは硬いため、“厄を遠ざけ、大切な中身を護る”という意味があり、今作のSDKS013とコンセプトが似ているためチョイスしてみました!縁起の良い和柄の型打ち文字盤のKSが、今から待ち遠しいですね!
歴代キングセイコーモデル達&SDKS013の魅力と価値をふんだんにご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?価格改定で値上げが続く腕時計業界……限定モデルが20万円弱、レギュラーモデルは20万円以下から選べるキングセイコー。“国産最高峰のミドルクラス”を目指した、高級感のある外装とムダを可能な限り省いたディテール。12時位置のライターカットというおまけ付きの重厚感あるインデックス……昭和の食堂や定食屋さんのように、どこか昔懐かしい、あっさりとした優しい味わいのKSシリーズ。必要以上に現代的解釈を加えて弄り過ぎない“昔ながらの昭和レトロさ”は、グランドセイコーにも劣らない“居心地(着け心地)の良さ”があると思いますよ!