更新日:2022年09月28日
2019年に最初の”雪白ブルー”モデル「SBGA407」を発表してから3年が過ぎ、グランドセイコーから新たなミドルサイズの雪白ブルーモデル「SBGX353」が登場しました!最近は「白樺」が絶好調なグランドセイコーですが、「雪白」も根強い人気ですね!
新たな雪白ブルーモデル、「グランドセイコー エレガンスコレクション SBGX353」は、横 34.0mmのスティール製ケースにクォーツキャリバー 9F61を搭載。希望小売価格は 440,000 円 (税込)、2022年10月21日 発売予定です。「また水色か?」なんて声も聞こえてきそうですが、このブログでは、新作SBGX353の魅力はもちろん、SBGA407との違いなどについても注目してご紹介します!
「グランドセイコー エレガンスコレクション ”雪白ブルー”SBGX353」とはどんな時計なのでしょうか。
クラシカルなケースと色鮮やかな「雪白ブルー」のダイヤルが映えるミドルサイズモデル
風紋の刻まれた雪のような独特なダイヤル模様は、信州の山々に積もった雪から着想を得たもので、このダイヤルを採用したモデルは世界中から人気を博しています。その和紙のような繊細な質感のダイヤルに、水色のカラーリングを施したモデルです。
グランドセイコー専用のクオーツムーブメント「キャリバー9F61」を搭載した、34mmのミドルサイズのケースは、腕元をアクティブにもエレガントにも彩り、つける人の個性を引き立てます。
つまり、押さえておくべきポイントを簡単にまとめると以下の通りです。
それでは一つずつ見て行きましょう!
新作SBGX353は、和紙のような繊細な質感に水色のカラーをのせ、青空のもと、信州の山々に積もった青みがかった雪を表現しています。
前述の通り「SBGA407」でデビューし、その明るい水色のトーンから、海外では”Skyflake(スカイフレーク)”の愛称で親しまれるようになった「雪白ブルー」。
今回の新作について海外では、
The Icy New "Snowflake" 「氷の”スノーフレーク”新作」
“Skyflake Mini?”「スカイフレーク・ミニ?」
ブルースノーフレーク”スプリングドライブモデル SBGA407
「SBGA407」はスプリングドライブモデルでしたので、パワーリザーブ表示が結構な存在感を示していて、これは正直好みの分かれるところでしょう。今回の新作「SBGX353」はクォーツモデルで、パワーリザーブ表示はもちろん、日付表示窓もなく、「対称の美」が感じられます。
筆者個人的な意見ですが、グランドセイコーが数多く生み出している、こういった質感が素晴らしい時計の文字盤は、極力シンプルに、ミニマムな仕上がりの方がよいと感じます。ブルースチール針がデザインのアクセントになっていますね。
この時計には夜光塗料は一切用いられていませんが、グランドセイコーらしい、多面カットが施されたインデックスは光の反射と影のコントラストによって視認性を高めています。
今回「やった!小さなサイズの『雪白ブルー』が出るよ!」と喜んだ方も実は多いのではないでしょうか?2019年発表の「SBGA407」は40.2mmでしたから、人によっては少し大きい、と感じることでしょう。
最近すっかりデカ厚ブームはどこへやら、世界的に時計サイズは小さめになっている傾向が見られます。実際、着用感という点で言えば、小さく、薄い時計の方が袖元で邪魔にならないことは明らかです。
今年グランドセイコーからは「44GS」55周年記念モデル”桜隠し” SBGW289」や「ヘリテージコレクション 44GS 現代デザインモデル SBGW291、SBGW293」などの36.5mmモデルが続々と登場しています。
女性でも着けやすいサイズの34mmの新作「SBGX353」。女性用の「雪白」としてはクォーツモデル「STGF359」がありますが、横 28.9mmというケースに収まった文字盤は、「雪白ダイヤル」の魅力を存分に発揮するには小さすぎる、と言わざるを得ませんでした。(それでも非常に美しいことは間違いありませんが!)
新作SBGX353は、34mm のエレガンス コレクション ケースを採用。繊細なザラツ研磨を施した細く伸びるかん足と細いベゼルが特徴です。厚さ 10.7mmと、厚さ 12.8mmのSBGA407と比べると2mmも薄く、全体的にコンパクトな印象を持つことでしょう。
温かい雰囲気のあるボックス型のガラスを組み合わせ、統一感のあるダークブルーのアリゲーターストラップと相まって、クラシカルな品格も漂わせています。
裏蓋の中央には獅子の紋章が刻まれています。
新作「SBGX353」には、曜日・日付表示のない、9Fクオーツの中で最もシンプルなムーブメント「キャリバー 9F61」を搭載しています。グランドセイコーが「クォーツを超えるクォーツ」と謳う究極のクォーツムーブメントです。
一般的にクォーツは機械式よりもトルクが弱く、太く重い針を動かすことは難しい、と言われていますが、グランドセイコーのクォーツ時計には初代GSのような太い時分針が採用しつつ、「年差±10秒」という高精度を実現しています。
これを可能にしているのが、「ツインパルス制御モーター」です。通常1秒に1回の信号を、1秒に2回送ることでローターからの軸トルクを増やし、高い駆動力を得ています。このため実はグランドセイコーの9Fクォーツの秒針は1秒に2ステップ動いていますが、もちろん肉眼では捉えられない動きです。
さらに超低電力による温度補正のプログラムを搭載することで、電池寿命は一般的なクォーツよりも長い約3年となっています。
このような高機能クォーツムーブメントを載せつつも定価40万円台と、グランドセイコーの中では比較的抑えられた価格設定となっている点も嬉しいポイントですね。
ある種グランドセイコーのミニマリズムの極致のような新作「グランドセイコー エレガンスコレクション ”雪白ブルー” SBGX353」。男女兼用で使えそうな34mmのコンパクトなケース、すっきりとしたデザインの文字盤、クオーツキャリバーという気安さ。
同じクオーツモデルで水色ダイヤルを備えた「グランドセイコー ヘリテージコレクション 44GS 55周年記念限定モデル ”雲海” SBGP017」と比較すると、ダイヤルの質感やケースの形状は随分と違った印象ですね。
ヘリテージコレクション 44GS 55周年記念限定モデル 「雲海」 Ref. SBGP017
「SBGP017」は2000本限定モデルで、2022年9月現在の中古販売相場は50~60万円台と、少しプレミア化しています。SBGX353の資産価値、という視点で考えると、数量限定モデルではありませんし、プレミアがつくようなタイプの時計ではないでしょうが、9Fクォーツの性能、「お値段以上」の気品ある作りの完成度の高さを考えれば、適正価格で買える素晴らしい時計となるのではないでしょうか。
ただ「日付表示が欲しい」というこだわりのある方は、「SBGP017」か「SBGA407」を検討してもよいですね。
ブルースノーフレーク”スプリングドライブモデル 「SBGA407」とペアウォッチとして楽しむもよし、シェアして使うもよし。レザーベルトの時計は1本あると様々なTPOに合わせて使うことができて便利です。この美しい水色の文字盤を眺めながら、信州の晴れ渡る雪原に思いを馳せたいものですね!
しかしグランドセイコー、2022年は”スカイブルーイヤー”なんでしょうか、水色の文字盤が乱発されているような・・・そろそろ食傷気味?いっそもう開き直ってちょっとターコイズ寄りなカラーリングでも出してくれてもいいんですよ?(ボソッ)と思わなくもないですね。果たして次はどんな時計を出してくれるのでしょうか。
モデル | エレガンスコレクション ”雪白ブルー” (スカイフレーク)
Elegance Collection Blue Snowflake(Skyflake) |
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型番(Ref.) | SBGX353 |
ケースサイズ | 横 34.0mm 縦 41.5mm 厚さ 10.7mm |
ケース素材 | ステンレス |
ムーブメント | クォーツ キャリバー 9F61 |
精度 | 年差±10秒 |
防水性 | 日常生活用防水 |
機能 | 時、分、秒 |
取扱店舗 | グランドセイコーフラッグシップブティック、グランドセイコーブティック、およびグランドセイコーサロン |
発売日 | 2022年10月21日 発売予定 |
価格 | 440,000 円 (税込) |
※販売開始時期・価格は予告なく変更される場合があります。詳細はグランドセイコー公式サイトへ。