更新日:2022年08月13日
2022年、1967年に発売された初代44GSの55周年を記念して、グランドセイコー(GRAND SEIKO)は36.5mmのミドルサイズの44GSリミテッドエディションSBGW289を発表しました。今回はそれに続いて同じミドルサイズモデルがレギュラーモデルとして追加!海外では シルバーダイヤルのSBGW291、ブラウンダイヤルのSBGW293の2機種がリリースと報道されましたが、日本ではSBGW291だけなのでしょうか?詳細に迫ります!
海外では「SBGW291 “Kuuki”」 、 「SBGW293 “Tsuji”」と愛称つきで紹介されている今回の新作。SBGW293 は海外限定モデルとしてリリースされるとのことで、日本で発売情報が明らかにされているのは、2022年8月6日現在、SBGW291だけです。グランドセイコー SBGW291は、横 36.5mm のスティール製ケースにメカニカル 手巻 キャリバー 9S64を搭載。希望小売価格は 605,000円(税込)、2022年 9月 9日 発売予定です。
上述の通り、1967年に発表された「44GS」55周年を記念して発売された、「グランドセイコー ヘリテージコレクション 44GS 55周年記念限定モデル ”桜隠し” SBGW289」は、1200本限定(国内限定150本)モデルでしたが、今回は同じヘリテージコレクションに同じケースを使用して、生産本数制限なしのレギュラーモデルとしての追加です。
海外リリースでは「SBGW291」は"air"を意味する “Kuuki” 、「SBGW293」は"earth"を意味する“Tsuji”、と紹介されているのですが、国内のプレスリリースはシルバーダイヤルの「SBGW291」についての情報しか見受けられません。のちに得た情報によると、「SBGW293」は海外モデルとのこと。ううん、シックなブラウンダイヤル、絶対お洒落だと思うんですが、1年後ぐらいに日本でもリリースされませんかね・・・。それにしても“Kuuki” って「空気」ですか?“Tsuji”は「辻」?なんかちょっと日本人でもピンとこないと言いますか。解釈の仕方を教えて欲しいなあ、なんて思いますけども。
1967年に発表された「44GS」55周年を記念した特別な数量限定モデル、グレイッシュな桜色のダイヤルが美しい新作 SBGW289を詳しくご紹介します!
両モデルともステンレススチール製で、ケースサイズは直径36.5mm、厚さ11.6mm、ラグからラグの間の長さは42.7mmです。 グランドセイコースタイルを確立した1967年のヒストリカルモデル「44GS」を、一回り小さくしたようなプロポーションです。
もちろん、仕上げはグランドセイコーの真骨頂である「ザラツ研磨」によって手作業で磨き上げられ、鏡面のような美しい輝きを放っています。見てください、上の写真。見事に磨き上げられた鏡面部分に写った文字がそのまま読めますよ。本当に「鏡」!ヘアライン仕上げは、熟練した時計職人が長い時間をかけて手作業で行うもので、磨き上げられた鏡面部分と対照的な仕上がりとなっています。
44GS
現代のグランドセイコーが継承するデザイン文法「セイコースタイル」の基礎となった1967年発売の傑作モデル「44GS」は37mmと、今作、特にシルバーダイヤルのSBGW291は、非常に初代に近い印象を与えるモデルになっていますよね。
SBGW291のダイアルはシルバー、SBGW293のダイアルはブラウンです。どちらも文字盤の中心から繊細なサンレイパターンが浮かび上がり、文字盤を美しく彩っています。最近の意匠を凝らしたグランドセイコーの文字盤に慣れている方からすると、ちょっと退屈に感じられるかもしれませんが、上品の極致とも言えるのではないでしょうか。
縮小されたケースのサイズに合わせて再構築された文字盤の多面的なインデックスと針は、わずかな光も反射させ、無数の光と影のコンビネーションを生み出し、視認性を高めています。これぞまさに”セイコースタイル”ですね。
SBGW291とSBGW293は、限定モデルSBGW289に標準装備されていたステンレススティール製ブレスレットではなく、クロコダイルレザーストラップとワンプッシュ三つ折れ方式のバックルが組み合わされています。SBGW291にはダークなグレーのクロコダイルレザー、SBGW293にはブラウンのクロコダイルレザーを合わせ、同系色でまとめています。
小振りで上品な仕上がりですので、スーツスタイルにももちろんよく似合いますが、時計自体がシンプルなのでカジュアルなスタイルにもコーディネートしやすいですね。
ボーダーなどにもしっくりと。しかしもし「空気」じゃなくて「空」を表すならシルバーよりスカイブルーが良かったなー、と思ってしまいますね。まぁレギュラーモデルらしく、スタンダードなカラーを、ということでしょうか。”桜隠し”ピンクに続いて、流行りのターコイズブルーなんか出たら女性も食指が動くのでは、と思うんですが。
ブラウンって無条件にお洒落な感じしません?筆者も私物でブラウンダイヤルの時計を持っていますが、腕元が引き締まってかなりいいですよ。
SBGW291とSBGW293は、SBGW289 同様、グランドセイコーの機械式時計を製造する「グランドセイコースタジオ 雫石」の匠の技で組み立てられる手巻きメカニカルキャリバー 9S64を搭載しています。
手巻きならではの安定感と、静的精度にして日差+10/-1秒という高精度、約72時間(約3日間)のパワーリザーブを誇るキャリバー 9S64。スクリューバックでその美しい仕上げを眺めることは叶いませんが、10気圧防水を確保しています。
モデル | ヘリテージコレクション 44GS 現代デザインモデル
Heritage Collection 44GS |
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型番(Ref.) | SBGW291 |
ケースサイズ | 横 36.5mm 縦 42.7mm 厚さ 11.6mm |
ケース素材 | ステンレス |
ムーブメント | メカニカル 手巻 キャリバー 9S64 |
精度 | 静的精度:平均日差+5秒~-3秒 携帯精度: 日差+10~-1秒 |
駆動期間 | 最大巻上時約72時間(約3日間)持続 |
防水性 | 日常生活用強化防水(10気圧) |
取扱店舗 | グランドセイコーフラッグシップブティック、グランドセイコーブティック、グランドセイコーサロンおよびグランドセイコーマスターショップ |
発売日 | 2022年09月09日 発売予定 |
価格 | ¥605,000(税込) |
SBGW293も基本スペックは同じです。海外での定価は両モデルとも、$5,200( £4,460)、9月発売と発表されています。日本で発売されるかどうかは情報が分かり次第お伝えします。