更新日:2021年04月12日
昨年は新型コロナウイルスが感染拡大の影響を受け、バーゼルワールドやウォッチズ&ワンダーズ(WATCHES & WONDERS)など、スイスで開催予定だった腕時計新作発表会が相次いで中止となり、新作発表はほとんどオンライン開催となってしまいましたが、今年はWatches and Wonders 2021がパワーアップ!
かつてバーゼルワールドで中心的存在だったロレックス、チューダー、パテックフィリップ、シャネルといったメジャーブランドも新たに参加し、4月にオンライン・オフライン両方のイベントを開催することが発表されました!時計ファンの最大の関心事はやはり、ロレックスは2021年新作を発表するのか?!という点ですよね!
主催するFondation de la Haute Horlogerie (FHH)のプレスリリースによると、4月7日から13日にかけて、まずはオンラインでWatches and Wondersジュネーブをデジタル開催し、各ブランドが新作を発表。その数日後に、15ブランドが中国・上海の西外灘アートセンター内で、Watches and Wonders Shanghaiを開催します。
Watches and Wonders Shanghaiは昨年2020年9月にも開催されており、(→関連記事)今年が2回目の開催となります。こちらのリアルイベントは招待制ですので一般客は入場できませんが、watchesandwonders.comのデジタルプラットフォームやソーシャルメディアは誰でも閲覧可能です。
4月7日~13日にオンラインで開催されるWatches and Wonders Geneva 2021 には、ロレックス、パテック・フィリップ、タグ・ホイヤー、シャネル、ショパール、ゼニス、カルティエ、ウブロ、IWC、パネライ、チューダーといったメジャーブランドを含む約40ブランドが参加します。もともと前身のSIHHはカルティエやパネライ,IWCのジャガールクルトなどのリシュモングループが中心でしたが、今回からバーゼルワールドの目玉とも言えるロレックス、パテックフィリップ、チューダー、ショパール、シャネルが加わり、さらに独自にLVMH ウォッチ ウィーク 2021(LVMH WATCH WEEK 2021)」も開催しているにも関わらず、LVMHグループのウブロやゼニス、タグホイヤーの参加も明らかとなりました!
なにはともあれ、ロレックスがいよいよWatches and Wondersデビューするんです!このタイミングでロレックスやパテック・フィリップが新作を発表するのか?!世界中の熱い視線が集まりそうですね!!
オンラインイベントでは、ブランドの新作やパートナーシップの発表、プレスコール、サロンの最新情報を毎日分析するライブ・モーニング・ショー、業界の重要人物や影響力のある著名人によるパネルトークなど、様々なコンテンツが7日間に渡り展開されます。
2021年の新作発表や様々なイベントが予定されているWATCHES & WONDERS Geneva 2021の見方は簡単です。
公式サイト(watchesandwonders.com)からアクセス可能!
今年のWATCHES & WONDERSは、ライブチャットやストリーミング機能を導入するなど昨年よりインタラクティブな仕様にバージョンアップされるとのことですが、別に専用サイトが用意されたり、WATCHES & WONDERS専用のアプリなどができるのか、まだ発表はありません。
また、配信開始時刻などはまだ明らかにされていませんが、ジュネーブと日本の時差は8 時間ですので、ジュネーブの4月7日 0時ぴったりだとしたら、日本では4月7日午前8時、となります。(※昨年のWatches & Wonders Geneva 2020は、2020年4月25日(土) 日本時間 20:00 に公開。)時間に関しては最新情報が入り次第お伝えして参ります。
WATCHES & WONDERS ジュネーブ 2021の開催概要は以下の通りです。
イベント名称 | ウォッチズ&ワンダーズ 2021 Watches&Wonders 2021 |
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サイトURL | https://www.watchesandwonders.com/ |
開催日程 | 2021年4月7日(水)~13日(火) |
参加ブランド | A. LANGE & SÖHNE (A. ランゲ&ゾーネ)、ARNOLD & SON (アーノルド&サン)、BAUME & MERCIER (ボーム&メルシエ)、BVLGAR I(ブルガリ)、CARL F. BUCHERER (カール F.ブヘラ)、CARTIER (カルティエ)、CHANEL (シャネル)、CHOPARD (ショーパール)、CHRONOSWISS (クロノスイス)、CORUM (コルム)、FERDINAND BERTHOUD (フェルディナント・ベルトゥー)、GREUBEL FORSEY (グルーベル・フォルセイ)、H. MOSER & CIE. (H.モーザー)、HERMÈS (エルメス)、HUBLOT (ウブロ)、IWC SCHAFFHAUSEN (IWC シャフハウゼン)、JAEGER-LECOULTRE (ジャガー・ルクルト)、LOUIS MOINET (ルイ・モネ)、LOUIS VUITTON (ルイ・ヴィトン)、MAURICE LACROIX (モーリス・ラクロワ)、MONTBLANC (モンブラン)、NOMOS GLASHÜTTE (ノモス グラスヒュッテ)、ORIS (オリス)、PANERAI (パネライ)、PATEK PHILIPPE (パテック・フィリップ)、PIAGET (ピアジェ)、PURNELL (パーネル)、REBELLION TIMEPIECES (レベリオン タイムピース)、RESSENCE (レッセンス)、ROGER DUBUIS (ロジェ・デュブイ)、ROLEX (ロレックス)、SPEAKE-MARIN (スピーク・マリン)、TAG HEUER (タグ・ホイヤー)、TRILOBE (トリローブ)、TUDOR (チューダー)、ULYSSE NARDIN (ユリス ナルダン)、VACHERON CONSTANTIN (ヴァシュロン・コンスタンタン)、ZENITH (ゼニス) |
主催者 |
FONDATION DE LA HAUTE HORLOGERIE (FHH) Pont de la Machine 1, 1204 Geneva, Switzerland. Tel : +41 22 808 58 00 E-mail : info@hautehorlogerie.org |
※主催者により変更、延期、中止されることがあります。詳細については直接各主催者のサイト等をご確認ください。
続いて中国・上海の西外灘アートセンター内で開催されるWatches and Wonders SHANGHAI (上海)には、第1回参加ブランドにロレックス、チューダー、ショパール、ユリス・ナルダンといったメジャーブランドも加わった、計15ブランドが出展します。招待されたメディア、小売業者、時計愛好家のみ参加可能なイベントで、2021年の新作を実際に体験する機会となります。
西外灘(ウェスト・バンド)アートセンター West Bund Art Center in Shanghai
数々のメジャーブランドが参入し活気を見せるWatches and Wondersの一方で、バーゼルワールドを主催していたMCHグループは、HourUniverse(アワー・ユニバース)と冠した新たなプラットフォーム (www.houruniverse.com)を立ち上げ、年間を通してアクティブなライブショーを提供すると発表しています。
ロレックスやパテック・フィリップなど、主要ブランドがごっそり抜けてしまい、”バーゼルワールド (BASELWORLD)”という名称はその長い歴史についに終止符を打ち、”バーゼルワールド2021”は幻となってしまったわけですが、HourUniverse(アワー・ユニバース)と名前を変え、こちらもWatches and Wondersと同時期の2021年4月にバーゼルでのイベント開催を目指している、というのが最後のステータスでしたが、参画ブランドが大幅に減少してしまっていますので、正直Watches and Wondersほど注目は集まらないかもしれませんね。
バーゼルワールドに取って代わって、”世界最大の時計展示会”へと躍進するWatches and Wonders。いよいよ2022年春には、かつてSIHHが開催されていたジュネーブのパレクスポで開催を予定していることも発表されています!楽しみですね!
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