更新日:2026年07月02日
オメガ スピードマスター オートマチック 3310.10.00の実機レビューをお届けします!
オメガ スピードマスター オートマチック 3310.10.00は、39mmのステンレススチール、18Kイエローゴールド製ケースに自動巻き Cal.1140を搭載しています。
スピードマスターといえば、月へ到達した手巻きの「プロフェッショナル」が王道であることに異論はありません。しかし、時計の歴史という広大な宇宙には、限られたサイズ感の中で独自の進化を遂げた「もう一つの系譜」が存在します。それが、このスピードマスター リデュースドのコンビモデル。この隠れた名機の魅力を紐解いていきましょう!
Ref.3310.10が登場したのは、スピードマスターの歴史の中で、クォーツショック後の機械式時計復興期にあたります。多くの資料において製造開始は1980年代後半からとされており、いわば「ネオ・ヴィンテージ」と呼ばれるモデルですね。早速ディティールを見ていきましょう。
華美になりすぎない「シャンパンゴールド」のダイヤルが、大人の渋みと落ち着きを演出します。ブラックのインデックスと針は、視認性を損なうことなく、ゴールドの持つ温かみと絶妙なコントラストを生み出しています。
現代のサファイアクリスタルにはない、プラスチック風防特有の柔らかな屈折が、このモデルが持つクラシックな雰囲気を際立たせます。
ラグ部分は長年変わりませんね。
リューズからのカット。ベゼルだけでなく、クロノグラフのプッシャーやリューズにもイエローゴールドがあしらわれており、ケースサイドから見た時の統一感は非常に高いです。
9時側からのカット。最大の特徴は、何といってもケース径39mmというサイズ感。42mmのプロフェッショナルと比較すると、そのサイズ差はわずか3mmですが、実際に腕に乗せた時の収まりの良さは別格です。ステンレススティールと18Kイエローゴールドを組み合わせたコンビ仕様は、当時のラグジュアリー・スポーツの解釈を色濃く反映しています。
ムーブメントには、ETA 2890-2をベースにデュボア・デプラ社のクロノグラフモジュールを搭載した「Cal.1140」が採用されています。このムーブメント構造は、いわゆる「モジュール方式」として設計されています。プロフェッショナルに搭載される手巻きのCal.861/1861がクロノグラフ機構をムーブメントの地板に統合した「一体型」であるのに対し、Cal.1140は自動巻きムーブメントの上にクロノグラフユニットを載せる構造をとっています。
これにより日常的に使いやすく、モジュール方式でありながらケース厚を約12.2mmという薄さに抑え、39mmのケースに完璧に収めます。これは、当時「いかにして自動巻きクロノグラフを薄く、魅力的なサイズで提供するか」というオメガの技術者たちの苦悩と挑戦の跡そのものです。手巻きモデルにはない、日常での「実用的なクロノグラフ」という新たな解釈が、ここには詰まっています。
バックル部分は18Kのエンブレム!納品時には欠損してしまっていて、メーカーで修理を施しました。
本日は、オメガのスピマスをご紹介しました。Ref.3310.10は、単なるプロフェッショナルの小型版…ではなく。歴史の転換点に生まれた、オメガの遊び心と技術が交差するユニークな傑作です。今、あえてこのモデルを手に取ることは、スピードマスターの歴史をより深く、あるいは少し違った角度から愛でるという、非常に贅沢な体験になるはず。
腕時計市場におけるRef.3310.10の立ち位置は、ここ数年で劇的に変化しました。2010年代前半、リデュースドのコンビモデルは、中古市場において5万~7万円前後の買取価格が珍しくない、比較的カジュアルに手に取れる存在でした。
しかし、現在の買取相場は「良品~美品で18万円~33万円前後」(付属品完備)。状態良好な個体であれば35万~38万円を狙えるケースも!驚くべき急上昇ですね。実売価格も50万円前後に達しており、この10年強で4倍から5倍近く相場が跳ね上がった計算になります。これほどの高騰を見せた背景には、単なる時計ブームに留まらない、複数の社会的・構造的要因が複雑に絡み合っています。
最大の要因は、昨今の歴史的な円安とインフレ。高級腕時計はグローバル資産としての側面が強く、世界的なインフレと為替の影響を直に受けます。日本国内の流通価格や買取価格が引き上げられる中、海外のコレクターから見れば「日本の優秀な二次市場から安価に買える」という状態が続き、国内の在庫が急速に海外へ流出。結果として、国内流通量の減少が価格をさらに押し上げるスパイラルが生じました。
さらに、ウクライナ情勢や中東リスクといった地政学的な緊迫化を背景に、安全資産とされる地金の価格が歴史的な最高値を更新し続けている点も見逃せません。Ref.3310.10は、ベゼル、リューズ、プッシャー、そしてブレスレットのセンター駒に18Kイエローゴールドを贅沢に使用しています。時計としての歴史的価値に加え、このマテリアルとしてのベース価値の底上げが、買取相場の強力な下支えとなっているのです。
今後の見通しとして、ドラスティックな大暴落が起きる可能性は極めて低いと考えられます。1980~90年代のモデルであるため、製造終了から長い年月が経っています。メンテナンスを受けずに市場から消えていく個体も多く、状態の良い美品は今後さらに減少します。
短期的には為替の変動による一時的な調整は予想されるものの、中長期的には「美品の買取価格は30万円台後半~40万円の大台」へとシフトしていく可能性が十分にあります。かつてのエントリーモデルは、今や「ゴールドの資産性」と「ネオ・ヴィンテージの希少性」を兼ね備えた、非常に手堅いタイムピースへと変貌を遂げました。手放すにせよ、今あえて手に入れるにせよ、市場の動向から目が離せない一本です。
オメガの商品が気になった方は姉妹サイトクエリまで!ご売却価格が気になった方はピアゾの一括査定サービスを、ぜひご検討くださいね。
| モデル | スピードマスター オートマチック Speedmaster automatic |
|---|---|
| 型番(REF.) | 3310.10.00 |
| ケースサイズ | 39mm |
| ムーブメント | 自動巻き Cal.1140 |
| パワーリザーブ | 約42時間 |
| 防水 | 日常生活防水 |
| その他 | 1980年代モデル |
| 定価(税込) | 346,500円(2000年代前半ごろ、生産終了前の最終国内販売定価) |
※掲載内容は2026年07月調査時点のものです。最新情報は公式サイト等をご確認ください。
この記事を読んで「売ろうかな」と思ったら
そんなお悩み・不安は、宅配専門の9社一括査定サービス「ピアゾ」がまとめて解決します!
ピアゾの一括査定サービスはすべて完全無料です!以下はすべて0円でご利用いただけます。
お伝えした査定額そのままのお振込みとなりますのでご安心ください。
あなたの時計、今いくら?チャットで即答
本気で最高値を狙うなら一括査定(無料)