更新日:2021年09月02日
先日、ロレックス(ROLEX)の2021年新作の予告動画(ティザームービー)が公開されました!たった11秒、という短さながら、情報盛りだくさんです!これでロレックス新作発表は4月7日で確定し、ロレックス2021年新作として最有力候補だったエクスプローラーIIだと見て間違いなさそうな映像でしたね。こちらは1971年に誕生したエクスプローラーIIは今年ちょうど50周年の節目ということもあり、2021年新作として有力視されています。特別な仕様の記念モデルも期待されますね!
【2021年4月8日追記】ロレックス2021年新作情報(確定)は「ロレックス2021年新作速報」へ。
ちなみにロレックスも参加予定の
"Watches and wonders"の公式サイトでは
STAY TUNED !
OPENING ON APRIL 7 AT 7AM CET
とありますので、ロレックス新作も日本時間で4/7(水)14:00に同時リリースされるのでは、と噂されております。
先日「ロレックス2021年新作を予想!デイトナ ビーチが復活?!」と予想記事を上げさせて頂きましたが、こちらの可能性もまだゼロになったわけではない、とまだうっすら期待しておりますw
さて、では本題へ。2011年に20年ぶりのモデルチェンジした現行のエクスプローラーⅡ Ref.216570。バリエーションが黒文字盤と白文字盤の2機種となっています。
搭載ムーブメントはキャリバー3187で、ロレックスが「新世代ムーブメント」と呼んでいる3200系をまだ搭載していません。
ロレックスは2015年にデイデイトに搭載のCal.3255を発表、それから新型ディープシーがCal.3135からCal.3235へ、GMTマスターIIがCal.3186からCal.3285へ、と続々と3200番台へと変更されています。
同系統のムーブメントを搭載しているGMTマスターIIが完全に3200番台ムーブメントに移行を完了していますので、次はエクスプローラーII、というのはごく自然な流れです。というわけで、今年2021年は、新世代ムーブメントCal.3285(またはCal.3286、3287?)を搭載したRef.226570が登場するのでは?!ともっぱらの噂になっているわけです。実現すれば恐らくダイヤル最下部の”SWISS MADE"の間に王冠マークが入るでしょう。
それでは早速ロレックス新作予告動画を検証してみましょう!まずは先日公開されたロレックス 2021年新作の予告動画がこちらです。
さて皆さん、どんなことに気づきましたか?まずは時計の映像からポイントをチェックしていきましょう!
オーロラの映像の次に写るのがケースサイドです。実はこの1シーンだけでも、エクスプローラーIIであると限定できる要素が多々あります。
まずベゼルにご注目。ギザギザがないスムースベゼルですので、回転しないベゼルであることが分かり、さらにその勾配のある形状から、この時点で「サブマリーナ系」「GMTマスター」でないことが分かりますね。さらにスムースベゼルなら「エクスプローラーI」の可能性も?と思わせるところですが、「リューズガード」がありますので、「エクスプローラーII」だと分かるわけです。また、プッシュボタンもないので、デイトナでないことも読み取れます(残念ながら・・・)。
次にリューズ側面の「クラウンマーク」です。王冠の下にバーがありますが、ロレックスのプロフェッショナルモデルの中でこれがあるのはEX1、EX2、エアキング、ミルガウスだけです。(サブマリーナやGMTマスターII、デイトナはドットが3つ、スカイドゥエラーはドットが2つ、です。)
さらにもはや最終確認の段階ではありますが、よく見るとガラス面に日付表示を拡大するサイクロップレンズの隆起が認められますので、EX1でないことは明らかです。
以上のポイントから、このケースは「エクスプローラーII」だと判明します。では次の時計の映像を見てみましょう。
この時点で何のモデルか分かっていない方でも、特徴的なベンツ針の時針の形状から「エクスプローラーかサブマリーナ系だな」、と気づくはず。まあサブマリーナは昨年新作が出たばかりですから、違うよね、とも思うことでしょう。そしてバーではなくて丸いドットインデックスですから、エクスプローラーIではないことが分かります。
さらに分針のクロマライト部の長さにご注目。現行モデルのエクスプローラーIIの分針の夜光は、黒文字盤より白文字盤の方が中央側が長いんですね(下の画像参照)。なのでなんとなく、動画を見る限りの印象ですが、白文字盤のような気がします。
左)ホワイトダイヤル 右)ブラックダイヤル
しかし文字盤色を1色にする必要性はあまり感じられないので、むしろダイヤルバリエーションは黒と白が(なんならもっと)あってほしいな、というところです。
続いてブレスレットとクラスプの映像です。特徴としては3列リンクでサテン仕上げですので、金無垢ではなくSSモデルで、中央のリンクが鏡面仕上げのデイトナやスカイドゥエラーが除外できます。(誰もそうとは思っていないと思いますが念のため)
以上のことから、今回ロレックスの2021新作として「エクスプローラーII」の新作が出るのは間違いないでしょう!
次は時計ではなく、間に挟み込まれた風景映像に注目してみましょう。まずはオーロラ。これだけだと、「ん?」となりますよね。オーロラは別名極光(polar lights)とも言い、北極や南極の近くで見られる大気の発光現象です。
一部ではオーロラと磁場発生の関係性から、「ミルガウス」を示唆するのでは、という意見もあるようですが、ロレックス公式サイトでも、エクスプローラーIIを愛用する人物として、ベルギー人の極地探検家、アラン・ユベールが紹介されていますので、これは極致などの過酷な環境で冒険する探検家を連想させる映像と受け取るのが自然だと思われます。
ハイ、洞窟です。洞窟探検と言えば、まさに”EXPLORER(探検者)”。
1953年に発表された「エクスプローラー」はそもそもあらゆる過酷な環境にも対応する”探検家のためのデザイン”をコンセプトに制作されたモデルです。洞窟のような場所で、光が届かなくなってしばらくしても時間を知ることができるよう、エクスプローラーのクロマライトのアワーマーカーや針には発光素材が採用されました。という背景を押さえた上で、予告動画に登場するダイヤルにも注目してくださいね。
最後は「山」の映像です。山には詳しくないのですが、アルプスのどこかでしょうか。
この「山」の映像から、「エクスプローラーI」新作を示唆するのでは、という意見も見かけましたが、オーロラ同様、ロレックス公式サイトでも、エクスプローラーIIを愛用する人物として、登山家であるエド・ビエスチャーズ(Ed Viesturs)を紹介していますし、登山の頼れる相棒としてやはりここはエクスプローラーIIを想起させる映像であるとするのが妥当かと。
ロレックス2021年新作は「エクスプローラーII」新作でほぼ確定だとして、あと気になるポイントは、最近ロレックススポーツモデルの潮流に乗って、セラクロムベゼルが搭載されるかどうか?!という点です。他のデイトナ、サブマリーナ、GMTマスター、、、どれもセラクラムベゼルを搭載した新作が続々登場しています。ブラックのセラクラムベゼルを搭載した「エクスプローラーII」を予想しているサイトは多いので、下のような画像を目にした方も多いのではないでしょうか。
SS製のベゼルを搭載した、その「武骨さ」こそがGMTマスターの長所だ、と考える向きの方も多いですので、ベゼルの仕様がどうなるのか、シンプルなSSベゼルを残したRef.226570か、それともセラクラムベゼルが搭載されたエクスプローラーII Ref.226570LNが誕生か?!が注目です!
最近のロレックスはムーブメントの変更に伴い、ケースサイズもアップする傾向にあります。たとえば昨年2020年のロレックス サブマリーナ ノンデイト Ref. 124060は、新ムーブメント、キャリバー3230を搭載し、40mm → 41mmへとサイズアップしました。
現行エクスプローラーIIは42mm。43mmになったとしたら、少なくとも日本人にはちょっと大きすぎる印象が否めません。他モデルとの差別化、という意味でなしではありませんがどうでしょう。
ロレックスは周年記念として、何かしら特別な仕様のモデルをリリースすることがあります。1971年に誕生したエクスプローラーIIは今年ちょうど50周年の節目、ということで、もしかしたら特別仕様が追加されるかも?!と期待が膨らむところ。ロレックスの過去の周年タイミングでどのようなモデルが発表されたのかチェックしてみましょう。
赤シード復刻のように、エクスプローラーIIにビンテージロレックスのような価値を付加するのであれば、やはりアイボリーダイヤル??それともデイトナ アイスブルーのような貴金属モデルでしょうか。なんにせよ特別仕様のモデルが出たら嬉しいですね!手に入れられるかは別問題ですが。
ロレックスのプロフェッショナルモデル全般ですが、新作発表を前に市場価格が高騰しています。
ロレックス エクスプローラーII REF.216570 黒文字盤 価格推移グラフ
ロレックス エクスプローラーII REF.216570 白文字盤 価格推移グラフ
コンディションやシリアルによっても価格の差が出てきますが、例えば楽天市場ですと、黒文字盤の中古で約1,250,000円~1,870,000円、白文字盤で約1,620,000円~1,870,000円となっていて、定価875,000円を考えるとものによっては倍以上のプレミアとなっています。216570 のディスコンはほぼ確実ですが、新作発表後、どう値動きするのかはまた注目ですね。
「山」映像でいったん肯定は避けましたが、現行のエクスプローラーI Ref.214270も搭載ムーブメントはキャリバー3132、そう、まだ新世代ムーブメント Cal.3200系にに乗り換えていないんですよね。
現行のエクスプローラーI Ref.214270
しかし実はデイト無しの次世代ムーブメントCal.3230が開発されたことによって、2020年にサブマリーナーのノンデイトモデルや、オイスターパーペチュアルがモデルチェンジし、新エクスプローラーⅠの土台はもうすでに整っている状態です。
現行のエクスプローラーⅠ Ref.214270は、旧作のサブマリーナーデイト Ref.116610LNとともに2010年に発表され、リリースからすでに10年以上経過しています。そろそろムーブメントを刷新してRef.224270の登場を期待したいですね。実現すればこちらもダイヤル最下部の”SWISS MADE"の間に王冠マークが入るはず。
最近のロレックスはムーブメントの変更に伴い、ケースサイズもアップする傾向にあります。たとえば昨年2020年のロレックス サブマリーナ ノンデイト Ref. 124060は、新ムーブメント、キャリバー3230を搭載し、40mm → 41mmへとサイズアップしました。現行エクスプローラーIは39mmですが、40mmにサイズアップするとしても、そこはあまり魅力的に感じられません。むしろ小型化を望む声すらあります。
海外サイトのMONOCHROME(monochrome-watches.com)ではエクスプローラーIに関して、36mmと41mmのケースバリエーション、さらにホワイトダイヤルモデルを予想しています。
筆者の友人の女性が、いい具合にこなれた感じの36mmのエクスプローラーI(おそらく14270)を着用していて、非常に素敵でした。36mmというと「ボーイズサイズ」などという呼び方もありますが、現代では女性が抵抗なく着けられるサイズ感ですので、潜在的な需要はかなりあるかと思われます!
ロレックスの新作予告動画は第2弾もある可能性が高いです!要チェックですね!そしてすべての答え合わせは4月7日です!