更新日:2024年05月07日
世界中の名だたる高級腕時計ブランドが一堂に会し新作を発表する大型展示会、Watches and Wonders Geneva(ウォッチズ & ワンダーズ・ジュネーブ)。次回は2024年4月9日(火)から15日(月)までジュネーブの大型展示場パレクスポ(Halles de Palexpo)で開催されます。なお、4月13日(土)~15日(月)までの週末3日間は、プレスや業界関係者以外の一般来場者も入場可能となります!
今年は全54ブランドが出展。プログラムはパレクスポとイン・ザ・シティの2部構成となっており、本会場だけでなく市内の時計ブランド店舗や街頭でも様々なイベントが開催されます。
ロレックスやパテック・フィリップが新作発表する場ということで、今年も大注目が集まるWatches and Wonders Geneva。本ブログではWatches and Wonders Genevaの開催日時、場所、出展ブランド、イベント、入場チケット購入方法などについて最新情報と、昨年のW&W2023の現地の様子をご紹介して参ります。
WATCHES & WONDERSはかつて”SIHH(Salon international de la haute horlogerie=国際高級時計サロン /通称:ジュネーブ・サロン)”と呼ばれ、主にリシュモン系列のブランドが新作を発表する、招待客のみが入場可能なイベントでした。
2020年に一新され、”WATCHES & WONDERS”となり、様々ないきさつですっかり衰退してしまったBasel World(バーゼルワールド)の代わりに、と言ってはなんですが、ロレックスやパテック・フィリップなどブランドも参加し、すっかり「世界最大の時計見本市」となりました。
パンデミックの影響でオンラインのみとなった年もありましたが、2022年からは従来通りリアル開催を再開しています。
スイス・ジュネーブで行われたWatches and Wonders Geneva 2023の開催概要については昨年のブログをご覧ください。
来場者数を見てみると、2022年は2万2000人、2023年は4万3000人と順調に伸びており、2024年は一般入場日が2日間から3日間へと1日延びたこともあり、さらに多くの来場者数が見込まれます。
会期 | 2024年4月9日(火)~15日(月) |
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一般公開日 | 4月13日(土)~15日(月) |
会場 | パレクスポ展示場(Palexpo) |
入場料 | 大人 70CHF(スイスフラン)/1日券(土日) 50CHF/1日券(平日) ※その他諸条件により割引あり |
チケット購入方法 | 公式サイトにてオンライン限定販売 www.watchesandwonders.com/ |
<<会場地図>>
※主催者により変更、延期、中止されることがあります。詳細については直接主催者のサイト等をご確認ください。
今回開催されるWatches and Wonders Geneva 2024には54ものブランドがジュネーブの会場に集結します。出展ブランドの詳細は、下記の通りです。
昨年同様、人気のロレックス、チューダー、パテック・フィリップ、シャネル、グランドセイコーなどの独立系ブランドはもちろん、 A.ランゲ&ゾーネ、ボーム&メルシエ、カルティエ、ジャガー・クルト、ヴァシュロン・コンスタンタン、IWCシャフハウゼン、モンブラン、パネライ、ピアジェ、ロジェ・デュブイ、ヴァン クリーフ&アーペルなどのリシュモングループ系ブランド、タグ・ホイヤー、ウブロ、ゼニスなどのLVMHグループ系ブランドが出展します。
スウォッチグループのオメガ、ブレゲ、ブランパン、ロンジン、ハミルトン、ティソ、スウォッチは前年度同様、Watches and Wonders Geneva 2024には出展しません。(スウォッチグループに属する各ブランドは、独自に新作を発表しています。)
独立系ブランドのオーデマ・ピゲやリシャール・ミルも、Watches and Wondersには相変わらず出展なし、です。
ちなみに今年新規出展するのは7ブランド。かつてウブロやロマン・ジェロームで活躍したプロデューサー、Yvan Arpa(イヴァン・アルパ)が立ち上げたARTYA (アーティア)、イギリス発の本格マニュファクチュール、BREMONT (ブレモン)、他とは一線を画す、独自の世界観を展開するH.MOSER&CIE(H.モーザー)、ベルリンのプロダクトデザイナーたちが生み出すミニマムなデザインが魅力のNOMOS Glashütte(ノモス グラスヒュッテ)のほか、 EBERHARD(エベラール)、GERALD CHARLES(ジェラルド・チャールズ)、NORQAIN(ノルケイン)などです。
逆にCHARLES ZUBER (シャルル・ズベル)とREBELLION TIMEPIECES (レベリオン タイムピース)の2ブランドは昨年出展していましたが、今年は出展を取りやめたようですね。
Watches and Wonders Geneva 2024では、4月13日(土)~15日(月)の3日間、一般公開日が設けられています。昨年は土日のみ2日間でしたが、1日延長されたのは喜ばしいですね!
入場チケットを購入した一般来場者は、出展ブランドの新作を鑑賞できるほか、出展ブランドを紹介するガイドツアーやカンファレンス、10~15名程度のブースでの体験セッションなどに参加することも可能です。
詳細なプログラムは公式サイトでご確認ください。
ウォッチズ&ワンダーズ 2024のオンラインチケットの販売価格は以下の表のとおりです。今年平日の一般開放日が設定されたことにより、昨年よりチケット料金設定が細分化されています。4月15日はお得な平日料金として50CHFで入場可能となっています。70CHFは日本円にして約12,000円ほど(1CHF=171円、2024年2月時点)。50CHFなら8500円ほどですから、結構な値段の違いです。
1日だけ入場可能な1DAYパスと、複数日入場可能な2DAYパス/3DAYパスが用意されており、年齢によって料金設定が違います。
4/13(土)or 4/14(日) |
4/15(月)のみ | ウィークエンドパッケージ 4/13(土)& 4/14(日)2DAYパス |
3DAYパス | |
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大人(25歳以上、60歳未満) | CHF 70 | CHF 50 | CHF 120 | CHF 160 |
学生(12以上、25歳未満) | CHF 40 | CHF 30 | CHF 60 | CHF 80 |
シニア(60歳以上) | CHF 60 | CHF 40 | CHF 90 | CHF 120 |
小人(12歳未満) | 入場無料 | 入場無料 | 入場無料 | 入場無料 |
なお、チケット購入の際は顔写真の登録が必要となり、譲渡不可。入場時にIDカードが必要です。チケット代に飲食代は含まれていません。
手荷物やコートは無料でクロークに預けることができます。入場ゲートでは、持ち込む手荷物はX線チェックが行われます。昨年筆者が訪れた際、小雨が降っており少し長めの折り畳み傘を荷物に入れていたのですが、クロークに預けるよう言われました。さすがに高級時計を扱う場だけあって、安全対策を徹底している印象です。
一般入場できると言っても、ほとんどのブランドはショーウィンドウ越しに時計を眺めるだけだったりします。ただバーゼルワールドの一般公開日は、ブースの中にも入れず、通路に面したショーウィンドウを眺めるだけのブランドが多かったのですが、Watches & Wondersではブースに払い、より多くの時計を目にすることができ、より開かれた印象はあります。
ブランドによっては直接時計を手に取ってみる事ができる場合もあり、非常に希少な機会となっています。
Watches and Wonders Geneva 2023の会場内外の、時計とあまり関係ない部分の様子(←)をご紹介します。まずは会場のパレクスポへのアクセスは電車、シャトルバス、市内からの路線バスなど様々な方法があり、非常に便利です。
また、会場と空港を行き来するバスもあり、アクセスは抜群です。
QRコードをかざして入場したら、クロークで手荷物を預けます。これはその時に渡されるチケット。「なくしたときのために写真を撮っておいてね」と案内されます。
セキュリティゲートへと進みます。厳重ですね。
入場口からすぐのところで、記念写真をプロのカメラマンが撮影してくれるコーナーがありました。ポーズの指導までしてくれます。皆さんノリノリでプロモデルのような仕上がりに!
広い会場内では飲食可能な休憩スペースが多数用意されており、軽食やアルコールなどを注文することも可能です。
W&W2023では餃子やリゾーニ(リゾット状のパスタ)が用意されており、とても美味でした!ただこれだけで確か20CHF以上かかったと思います・・。
さてお次はジュネーブ市内旧市街の高級ショッピングエリアで展開された”In the City”の様子です。
参加している各店舗の前には大きなオレンジ色の”WW”看板が立ち、出入り自由となっており、ブランドによってはシャンパンが振舞われたりしていました。
こちらはロレックスジュネーブ。店舗前のキッチンカーではラクレットが無料で振舞われており、賑わっていました。なんて太っ腹!
夜には屋外での音楽イベントも開催されました。
現地の様子をお楽しみ頂けましたでしょうか?
W&W2024の開催概要と昨年のW&W2023の現地の様子についてご紹介いたしました。スイス、行きたくなってきましたねwただね、昨年よりさらに円安が進んでいまして、W&W2023のころ(3月末~4月頭)はまだ1CHF=143円ぐらいだったんですよね。残念ながらこれだけ円安だと、免税や割引でお買い物しても国内より高くなる可能性が高いです。ジュネーブは物価も高いので、行かれる皆様は潤沢な資金をご用意くださいませ。
ご参考までに、こちらは昨年W&Wジュネーブ2023のフロアプランです。
会場はかなり広く、じっくり見て回ると1日がかりです!一般公開日はかなりの賑わいで、ロレックスやチューダーといった人気ブランドのブースでは、入場するのに行列ができていました(且つ途中で列が切られてしまうことも・・・)。お目当てのブランドは早めに見ておいた方がよいですよ。
また、”In the City”と銘打った会場外イベントも昨年から引き続き準備されています。2023年は各ブランドが普段よりオープンに出入りできるようになっていたり、シャンパンが振舞われたり。また、街中でパントマイムやダンス、夜にはクラブのような音楽ステージなど、コロナ禍はどこへやら、お祭りムードを盛り上げていました。
今年は店内でのエンターテイメントや時計製造の遺産を巡るガイドツアーなど、誰もが参加できる様々なアクティビティが用意されているほか、2024年4月11日には、ケ・ジェネラル・ギザンで、ジュネーブの夜を彩る音楽ステージの開催が予定されています。
各ブランドの2024年新作が発表されましたらこちらのページも更新して参りますのでお楽しみに!