更新日:2026年06月17日
2026年6月、ついにFIFAワールドカップがアメリカ・カナダ・メキシコの3カ国共催で幕を開けました。日本代表はベスト8以上の躍進が期待されており、列島全体がサムライブルーの熱気に包まれている今、サッカー日本代表の森保一監督や選手も着用しているウブロ(Hublot)のサッカー日本代表オフィシャルウォッチについてご紹介したいと思います。
その名も「クラシック・フュージョン クロノグラフ チタニウム ブルー ヴィクトリー」。2015年からオフィシャルウォッチパートナーを務めるウブロが、今大会に向けて贈る日本限定モデルです。今回は歴代モデルとの比較も交えながら、本作の魅力と気になる点を率直にお伝えします。
| モデル名 | クラシック・フュージョン クロノグラフ チタニウム ブルー ヴィクトリー |
|---|---|
| 型番(Ref.) | 521.NX.7170.NR.JFA |
| ケース素材 | チタニウム(サテン&ポリッシュ仕上げ) |
| ケースサイズ | 直径45.0mm × 厚さ13.05mm |
| ムーブメント | Cal.HUB1143(自動巻きクロノグラフ) |
| 駆動方式 | 自動巻き |
| パワーリザーブ | 約48時間 |
| 防水性 | 5気圧(50m防水) |
| ストラップ | ダークネイビーファブリック&ブラックラバー |
| ダイアル | ダークネイビー |
| 限定 | 日本限定 |
| 日本定価(税込) | ¥1,705,000 |
販売は日本国内のウブロブティック、公式オンラインブティック、および正規販売店限定です。ケースバックには「SPECIAL EDITION」の刻印が施され、付属するウッド調のボックスにはJFAエンブレムとウブロのロゴがあしらわれています。
本作の最大の特徴は、ダイアルとストラップに採用されたダークネイビーです。日本代表のチームカラーである"サムライブルー"からインスパイアされたこの深い青は、ウブロらしいスポーティーさの中にもどこか落ち着きのある雰囲気を漂わせています。
ストラップはファブリックとブラックラバーを組み合わせた仕様で、スポーティーな見た目と日常使いにおける快適な装着感を両立しているのは、実用面での大きな長所です。チタニウムケースの採用により、45mmというサイズ感のわりに軽量なのも嬉しいポイントといえます。
クロノグラフ秒針にはウブロのトレードマーク「H」モチーフがあしらわれており、さりげなくブランドのDNAが宿っています。
裏蓋スケルトン仕様で、自動巻きクロノグラフムーブメントHUB1143をサファイアクリスタル越しに眺めることができます。
ウブロが日本代表のオフィシャルウォッチを手掛けてきた歴史を振り返ると、その変遷が今作の意味をよりクリアにしてくれます。
2015年のオフィシャルウォッチ就任以降、2018年ロシアW杯に向けたモデルまで、ウブロが日本代表向けに提供してきたのは「ビッグ・バン」コレクションをベースにしたモデルでした。44mmのスチールケースに、青いダイアル・赤いクロノグラフ針・白いステッチがまさにユニフォームを彷彿とさせる、一目でサッカーへの情熱が伝わる豪快な1本でした。当時の販売用モデルの定価は155万円台(税込)。ビッグ・バン特有の肉厚なベゼルとボリューミーなシルエットが、スポーツウォッチとしての迫力をダイレクトに訴えかけるモデルでした。
続く2022年カタール大会では、時代を反映したスマートウォッチ仕様の「ビッグ・バン e」が採用されました(日本限定150本、79万2000円)。FIFAワールドカップのオフィシャルタイムキーパーとして試合中のレフェリーが着用したモデルと同系列で、ゴール通知やカード表示などサッカー観戦を盛り上げるギミックが満載。スポーツとテクノロジーを掛け合わせたウブロらしい1本でしたが、日常使いにはやや特化した仕様でもありました。
そして今回、ウブロが選んだのはビッグ・バンではなく、よりシンプルでクラシカルな「クラシック・フュージョン」コレクションです。過去2モデルと比べると主張は控えめで、スーツやジャケットスタイルにも合わせやすいスマートな印象。日常使いのしやすさという意味では、歴代モデルの中でもっとも懐が広い1本といえます。
率直に言うと、デザインとしてはやや物足りなさも感じます。
ダイアル3時位置に配されたサッカーボールのモチーフは、"日本代表モデル"であることを示す最大のアイコンですが、主張が弱く、いまいちインパクトに欠ける印象です。全体的なデザインがシックにまとまっているだけに、このモチーフだけが浮いて見えてしまい、「ちょっとダサい」と感じる方もいるかもしれません。
スターボールを配したCLモデルとは異なり、一般的なサッカーボールモチーフとなってはいるものの、全体的なデザインが「クラシック・フュージョン クロノグラフ UEFA チャンピオンズリーグ チタニウム」と似通ってしまっている印象も否めません。
さらに惜しいのが、2026年アウェイユニフォームとのデザイン連動が実現しなかった点です。オフホワイトのボディに11色のカラーストライプを配したあのユニフォームは、前回大会比29倍という驚異的な売上を記録。「観戦着」を超えて若年層を中心にファッションアイテムとして爆発的に支持され、サッカーに関心の薄かった新たな層まで取り込みました。
”サムライブルー”にこだわることなく、もしオフィシャルウォッチのデザインがあのコンセプトと連動していたなら、ウブロはサッカーファン以外の若い世代へのブランド訴求という、めったにない好機を掴めていたはずです。「あのユニフォームに合う時計」として話題になれば、SNSでの拡散力も段違いだったことでしょう。ただしその場合、よりエレガンスを感じさせるコレクションである”クラシック・フュージョン”との組み合わせが正解だったかは議論の余地がありそうです。
「クラシック・フュージョン クロノグラフ チタニウム ブルー ヴィクトリー」は、歴代の日本代表モデルの中でもっとも"普段使い"を意識した、実用的なオフィシャルウォッチです。チタニウムの軽さ、クロノグラフの機能性、ダークネイビーの上品な色使い――いずれも完成度は高く、ビジネスシーンからスポーツ観戦まで幅広く着用できる懐の深さがあります。
一方で、「日本代表モデルを買うならやっぱりウブロらしいインパクトが欲しい!」という方には、過去のビッグ・バン系モデルのほうがエモーショナルな訴求力があったかもしれません。そして何より、今回のアウェイユニフォームが証明したように、遊び心のあるデザインはサッカーにも時計にも興味がなかった若い世代を新たなファンに変える力を持っています。ウブロがその波に乗ることができていたなら、日本代表モデルは単なるコレクターズアイテムを超え、次世代の時計ファンを育てる起爆剤になり得かもしれませんね。
それでも、サッカー日本代表の新たなチャレンジとともに時を刻む特別なタイムピースとして、コレクションに加える価値は十分にあります。森保監督や日本代表選手たちも着用するこのモデルで、W杯の歴史的な瞬間を手元から体感してみてはいかがでしょうか。
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